1 00:00:06,047 --> 00:00:09,884 監視カメラや空撮の一部は 調査に基づいた再現映像です 2 00:00:16,766 --> 00:00:20,603 2009年12月 9.11から8年3ヵ月後 3 00:00:21,604 --> 00:00:23,064 アフガニスタン ホースト米軍基地 4 00:00:23,064 --> 00:00:24,357 アフガニスタン ホースト米軍基地 ホーストのCIA職員たちは 興奮していました 5 00:00:24,357 --> 00:00:26,443 ホーストのCIA職員たちは 興奮していました 6 00:00:26,443 --> 00:00:26,693 ホーストのCIA職員たちは 興奮していました レオン・パネッタ CIA長官 7 00:00:26,693 --> 00:00:26,776 レオン・パネッタ CIA長官 8 00:00:26,776 --> 00:00:29,446 レオン・パネッタ CIA長官 ビンラディン発見の 有力な情報源と会うのです 9 00:00:29,446 --> 00:00:30,989 ビンラディン発見の 有力な情報源と会うのです 10 00:00:33,533 --> 00:00:37,537 保安検査を通さず 情報提供者を入れました 11 00:00:40,999 --> 00:00:45,545 CIAチームには 請負の警備員 特殊部隊員 12 00:00:45,628 --> 00:00:47,839 分析官 工作担当官がいて 13 00:00:47,922 --> 00:00:51,134 全員が外に出て 彼を迎えました 14 00:00:51,217 --> 00:00:53,678 有益な情報を得るはずでした 15 00:00:56,473 --> 00:00:59,476 空気が張りつめていました 16 00:01:01,394 --> 00:01:03,813 車の反対側から降りた彼に 17 00:01:04,689 --> 00:01:07,317 警備員が近づいて言いました 18 00:01:07,400 --> 00:01:09,652 “服から手を出すように”と 19 00:01:10,361 --> 00:01:13,031 彼が従わないので 不安になりました 20 00:01:17,327 --> 00:01:20,371 自爆は予測できませんでした 21 00:01:29,547 --> 00:01:34,219 自宅の居間にいた時 電話がかかってきました 22 00:01:34,302 --> 00:01:36,429 “大爆発が起きた”と 23 00:01:38,306 --> 00:01:39,099 戸惑いました 24 00:01:39,099 --> 00:01:39,974 戸惑いました トレイシー・ワルダー CIA 対テロ・作戦本部 25 00:01:39,974 --> 00:01:40,058 トレイシー・ワルダー CIA 対テロ・作戦本部 26 00:01:40,058 --> 00:01:41,893 トレイシー・ワルダー CIA 対テロ・作戦本部 テレビをつけてなくて 知らなかったのです 27 00:01:41,893 --> 00:01:44,062 テレビをつけてなくて 知らなかったのです 28 00:01:44,646 --> 00:01:48,525 今夜 アフガニスタンで 自爆テロが起き 29 00:01:48,608 --> 00:01:51,111 7名のCIA職員が 死亡しました 30 00:01:51,194 --> 00:01:53,822 犯人は基地に 招待された人物で 31 00:01:53,905 --> 00:01:55,990 検査もされませんでした 32 00:01:56,074 --> 00:01:57,200 これを捧げる 33 00:01:57,826 --> 00:02:00,036 時計ではなく起爆装置だ 34 00:02:00,120 --> 00:02:02,038 地獄へ送ってやる 35 00:02:02,122 --> 00:02:04,541 CIAは面識のない男を 36 00:02:04,624 --> 00:02:08,044 厳重警備の基地に 招き入れたのです 37 00:02:08,128 --> 00:02:10,672 そして男は自爆しました 38 00:02:11,339 --> 00:02:14,592 CIA本部は 7名の殉職者に弔意を表し 39 00:02:14,676 --> 00:02:16,177 半旗を掲げています 40 00:02:16,678 --> 00:02:19,305 敵に近い場所で 亡くなった職員を 41 00:02:19,389 --> 00:02:21,141 長官は偲(しの)びました 42 00:02:21,224 --> 00:02:23,017 近すぎました 43 00:02:24,394 --> 00:02:27,647 同僚の ジェニファー・マシューズは 44 00:02:27,730 --> 00:02:29,482 基地の責任者でした 45 00:02:30,024 --> 00:02:32,193 私たちは幹部団に属し 46 00:02:32,694 --> 00:02:34,237 アルカイダの名を知る前から 彼らを追っていました 47 00:02:34,237 --> 00:02:37,615 アルカイダの名を知る前から 彼らを追っていました シンディ・ストラー CIA 対テロ分析官 48 00:02:37,615 --> 00:02:38,241 アルカイダの名を知る前から 彼らを追っていました 49 00:02:40,326 --> 00:02:43,079 電話で彼女の死を知りました 50 00:02:45,540 --> 00:02:47,208 つらかった 51 00:02:51,421 --> 00:02:52,338 〝ジェニファー・ マシューズ〞 52 00:02:52,338 --> 00:02:55,592 〝ジェニファー・ マシューズ〞 教会でお祈りを聞いて 思いました 53 00:02:55,675 --> 00:02:59,971 軍人や私たちや ジェニファーはどうなのか? 54 00:03:03,308 --> 00:03:03,808 思い出話を聞くのが とてもつらかった 55 00:03:03,808 --> 00:03:07,020 思い出話を聞くのが とてもつらかった ジーナ・ベネット CIA 対テロ分析官 56 00:03:07,020 --> 00:03:07,729 ジーナ・ベネット CIA 対テロ分析官 57 00:03:07,729 --> 00:03:10,273 ジーナ・ベネット CIA 対テロ分析官 彼女の友人や子供が 話をしていましたが 58 00:03:10,273 --> 00:03:12,192 彼女の友人や子供が 話をしていましたが 59 00:03:12,275 --> 00:03:14,611 誰も彼女の仕事内容を 知らない 60 00:03:20,200 --> 00:03:24,913 CIA職員の葬式には 全て出席しました 61 00:03:26,497 --> 00:03:31,753 あるとても寒い日に 運転しながら外を見ると 62 00:03:32,337 --> 00:03:36,007 玄関ポーチに ご遺族が立っていました 63 00:03:36,507 --> 00:03:41,054 “国の安全をありがとう”と 書いた看板を掲げていた 64 00:03:44,140 --> 00:03:48,144 ご遺族と話したことを 覚えています 65 00:03:48,645 --> 00:03:50,730 ご両親に言われました 66 00:03:51,231 --> 00:03:53,441 “任務を続けてくれ” 67 00:03:54,067 --> 00:03:59,322 “愛する人を失った犠牲を 無駄にしないでほしい” 68 00:03:59,405 --> 00:04:02,867 任務とは もちろん ビンラディンの捜索です 69 00:04:07,497 --> 00:04:10,333 〈アメリカ人に告ぐ〉 70 00:04:10,416 --> 00:04:14,337 〈神の意思に従い 攻撃を続ける〉 71 00:04:14,420 --> 00:04:18,508 ホーストの爆破で 我々が 弱腰になると思っているなら 72 00:04:19,092 --> 00:04:20,343 間違いです 73 00:04:20,843 --> 00:04:23,221 真逆の効果をもたらした 74 00:04:23,972 --> 00:04:25,556 決意は強まった 75 00:04:27,100 --> 00:04:29,310 身内を殺されたのです 76 00:04:32,272 --> 00:04:33,731 我々は当事者です 77 00:04:34,816 --> 00:04:41,823 アメリカン・マンハント: オサマ・ビンラディン 78 00:04:44,575 --> 00:04:45,785 2009年12月 79 00:04:45,868 --> 00:04:49,622 2010年1月 9.11から8年4ヵ月後 80 00:04:49,706 --> 00:04:54,877 10年目の9月11日が どんどん近づいていました 81 00:04:56,546 --> 00:05:01,884 ビンラディン発見を 求める声が高まっていた 82 00:05:01,968 --> 00:05:06,431 オサマ・ビンラディンは まだ捕まっていません 83 00:05:06,514 --> 00:05:11,019 2500万ドルの賞金が 彼の首にかかっています 84 00:05:11,102 --> 00:05:14,856 スパイや特殊部隊が 各地で捜索しています 85 00:05:14,939 --> 00:05:16,899 なぜ見つからない? 86 00:05:18,192 --> 00:05:21,529 無駄な手掛かりに 何度も失望させられました 87 00:05:21,612 --> 00:05:23,072 今度こそ彼がいると信じて 88 00:05:23,072 --> 00:05:24,741 今度こそ彼がいると信じて 〝ティナ〞 CIA 対テロ分析官 89 00:05:24,741 --> 00:05:24,824 〝ティナ〞 CIA 対テロ分析官 90 00:05:24,824 --> 00:05:26,701 〝ティナ〞 CIA 対テロ分析官 軍は何度も 出動準備をしました 91 00:05:26,701 --> 00:05:28,578 軍は何度も 出動準備をしました 92 00:05:28,661 --> 00:05:30,413 でも成功しなかった 93 00:05:30,913 --> 00:05:32,415 異常なし 行こう 94 00:05:32,915 --> 00:05:33,750 とても… 95 00:05:37,295 --> 00:05:38,463 歯がゆかった 96 00:05:38,963 --> 00:05:43,259 情報局の在り方に 疑問を抱く声も多くあります 97 00:05:43,343 --> 00:05:47,597 CIAは両政党から 責められていました 98 00:05:48,723 --> 00:05:50,141 政権の問題では? 99 00:05:50,224 --> 00:05:52,894 捕捉どころか 居場所も不明です 100 00:05:52,977 --> 00:05:53,936 ええと… 101 00:05:56,481 --> 00:05:57,732 これは言えます 102 00:05:59,233 --> 00:06:01,277 彼の捕捉 または殺害は 103 00:06:01,361 --> 00:06:04,614 国家安全保障上 大変重要な課題です 104 00:06:06,157 --> 00:06:08,326 大変な重圧でした 105 00:06:08,409 --> 00:06:13,039 CIAと情報機関全体が もっと力を入れて 106 00:06:13,122 --> 00:06:16,876 ビンラディン発見に 注力すべきだと 107 00:06:20,505 --> 00:06:24,133 ケビン・シェーファー CIA 対テロ・標的特定 108 00:06:24,133 --> 00:06:27,053 ケビン・シェーファー CIA 対テロ・標的特定 9月11日は国防総省(ペンタゴン)で 仕事中でした 109 00:06:28,763 --> 00:06:32,100 部署で生き残ったのは 私だけです 110 00:06:33,935 --> 00:06:35,812 ひどい熱傷を負いました 111 00:06:36,396 --> 00:06:40,525 毎日 リハビリを重ね 回復しました 112 00:06:41,109 --> 00:06:41,984 気分は? 113 00:06:42,068 --> 00:06:42,985 最高です 114 00:06:43,486 --> 00:06:44,320 よかった 115 00:06:44,404 --> 00:06:48,032 2009年に友人に誘われました 116 00:06:48,116 --> 00:06:52,537 “ビンラディンチームに 協力してくれ” 117 00:06:53,037 --> 00:06:57,625 “任務はただ1つ ビンラディンの捜索だ” 118 00:07:03,297 --> 00:07:08,886 チームには 毎週の報告を義務づけました 119 00:07:08,970 --> 00:07:11,681 どこを捜し 何を見つけたか 120 00:07:11,764 --> 00:07:15,101 手掛かりや 有力な証拠など全てです 121 00:07:15,184 --> 00:07:18,312 アフガニスタンを 出たあとの行き先や 122 00:07:18,396 --> 00:07:21,274 彼の生死など 疑問は尽きません 123 00:07:23,568 --> 00:07:27,989 彼がテレビに出た時は 徹底的に調べました 124 00:07:29,949 --> 00:07:34,036 メディアに出た声明を あらゆる面から分析しました 125 00:07:34,620 --> 00:07:37,415 録音されたテープを聞き 126 00:07:38,249 --> 00:07:44,630 居場所につながる音がないか 背景の音を確認しました 127 00:07:47,633 --> 00:07:51,053 鳥の鳴き声や 工場の機械音などです 128 00:07:53,681 --> 00:07:55,349 隠れたメッセージは? 129 00:07:55,433 --> 00:07:58,936 背景から 場所を特定できないか? 130 00:08:02,482 --> 00:08:06,986 報道局に届いた映像の 配達方法も調べました 131 00:08:07,862 --> 00:08:11,032 ビデオを届ける手段が あるはずです 132 00:08:11,115 --> 00:08:15,453 彼らは電子機器を 信用していなかったので 133 00:08:15,536 --> 00:08:18,414 伝令がいると考えました 134 00:08:18,498 --> 00:08:21,959 伝令を見つけ 場所を特定できれば 135 00:08:22,043 --> 00:08:24,754 ビンラディンに つながるかもしれません 136 00:08:25,838 --> 00:08:27,673 全て調べていました 137 00:08:28,174 --> 00:08:32,637 伝令の捜索を始めたのは 2002年でした 138 00:08:33,095 --> 00:08:35,640 2002年 139 00:08:36,307 --> 00:08:40,311 北アフリカ 場所は非公開 140 00:08:41,229 --> 00:08:44,815 ビンラディンに 伝令がいると分かり 141 00:08:45,316 --> 00:08:48,819 人物の特定に 全力を注ぎました 142 00:08:49,779 --> 00:08:52,281 拘束者に聞くと 偽名を言われました 143 00:08:52,782 --> 00:08:54,992 伝令はいないとか 144 00:08:55,618 --> 00:08:58,412 引退したと言う者もいました 145 00:09:00,081 --> 00:09:05,044 伝令の正体をつかむのは とても困難でした 146 00:09:06,295 --> 00:09:07,922 2002年後半に 147 00:09:08,422 --> 00:09:13,052 北アフリカで拘束された アルカイダの幹部がいました 148 00:09:13,553 --> 00:09:15,137 逮捕されて 149 00:09:15,221 --> 00:09:19,100 知っていることを話せと 尋問された時です 150 00:09:20,434 --> 00:09:25,523 彼は尋問中に ある男の存在を示唆しました 151 00:09:25,606 --> 00:09:29,485 9.11以前は ビンラディンの下で働き 152 00:09:30,027 --> 00:09:33,990 9・11後はKSMの下で 働いていた男です 153 00:09:34,490 --> 00:09:37,535 この2人の下にいた 伝令とは誰か? 154 00:09:38,869 --> 00:09:41,622 彼が挙げた伝令の名は… 155 00:09:44,166 --> 00:09:45,668 アブ・アハメドです 156 00:09:46,168 --> 00:09:49,922 その情報に 我々は注目しました 157 00:09:50,006 --> 00:09:51,716 CIA秘密軍事施設 場所は非公開 158 00:09:51,716 --> 00:09:53,175 CIA秘密軍事施設 場所は非公開 CIAの拘束下にいた KSMに聞きました 159 00:09:53,175 --> 00:09:56,345 CIAの拘束下にいた KSMに聞きました 160 00:09:56,429 --> 00:09:58,222 “アブ・アハメドとは?” 161 00:09:59,223 --> 00:10:03,019 KSMは 強化尋問を受けていたので 162 00:10:03,102 --> 00:10:07,231 かなりの情報を 提供してくれていました 163 00:10:08,441 --> 00:10:13,821 彼は“その男はアルカイダを 去った”と言いました 164 00:10:15,031 --> 00:10:17,199 しかし監房の盗聴器から 165 00:10:17,783 --> 00:10:21,954 彼が他の幹部に話す声が 聞こえたのです 166 00:10:23,080 --> 00:10:26,417 “伝令の話は絶対するな”と 167 00:10:28,878 --> 00:10:33,758 KSMは 何とかして 伝令を守ろうとしました 168 00:10:33,841 --> 00:10:37,845 ビンラディンに つながる人物だからです 169 00:10:39,555 --> 00:10:43,684 アブ・アハメドの 捜索を開始しました 170 00:10:44,435 --> 00:10:46,937 伝令として最適な人物でした 171 00:10:47,647 --> 00:10:50,775 万全の 運用セキュリティーに囲まれ 172 00:10:50,858 --> 00:10:53,069 捜索は困難を極めました 173 00:10:53,778 --> 00:10:54,028 ようやくクウェートにいると 分かりました 174 00:10:54,028 --> 00:10:56,989 ようやくクウェートにいると 分かりました 〝クウェート〞 175 00:10:56,989 --> 00:10:57,406 〝クウェート〞 176 00:10:58,324 --> 00:11:00,242 手掛かりを追いましたが 177 00:11:00,326 --> 00:11:03,704 容姿は分からず 謎の人物でした 178 00:11:04,497 --> 00:11:06,832 緊張状態が続きましたが 179 00:11:06,916 --> 00:11:10,044 辛抱強く 生活パターンを追いました 180 00:11:10,127 --> 00:11:12,129 彼の行動や行き先 181 00:11:12,213 --> 00:11:16,717 通信手段には 何をどう使うかなどです 182 00:11:16,801 --> 00:11:19,345 万が一にも失敗すれば 183 00:11:19,428 --> 00:11:23,724 捜索していることが 彼にバレてしまいます 184 00:11:23,808 --> 00:11:28,229 2002年から2010年まで 捜し続けました 185 00:11:28,729 --> 00:11:32,400 8年かけて 地球上をくまなく捜した 186 00:11:32,483 --> 00:11:33,401 2002年 187 00:11:33,484 --> 00:11:34,819 2010年 188 00:11:35,486 --> 00:11:38,656 2010年夏に 突破口が開けました 189 00:11:39,240 --> 00:11:43,577 彼の電話を追跡した結果 パキスタンのペシャワールで 190 00:11:45,579 --> 00:11:48,582 傍聴に成功したのです 191 00:11:50,626 --> 00:11:55,047 昔からの友人と 電話で話していた時 192 00:11:55,131 --> 00:11:56,966 友人が聞きました 193 00:11:57,049 --> 00:12:01,303 “ずっと音沙汰がなかったが 今は何をしてる?” 194 00:12:01,387 --> 00:12:04,974 何度聞かれても 彼はこう答えました 195 00:12:05,057 --> 00:12:07,727 “仕事で忙しいんだ” 196 00:12:07,810 --> 00:12:09,687 友人は諦めません 197 00:12:09,770 --> 00:12:13,482 “どんな仕事だ? 具体的に何をしてる?” 198 00:12:14,483 --> 00:12:16,694 しばしの沈黙があり 199 00:12:18,237 --> 00:12:19,488 彼が答えました 200 00:12:19,989 --> 00:12:22,616 “以前にもやったことだ” 201 00:12:24,160 --> 00:12:27,955 すぐに友人が言いました “アラーの恵みを” 202 00:12:28,038 --> 00:12:32,543 ビンラディンのために 働いているのは明らかでした 203 00:12:34,879 --> 00:12:38,758 現地の諜報(ちょうほう)員が必要です 204 00:12:39,633 --> 00:12:42,094 ブライアン・スターン 現地諜報員 205 00:12:42,094 --> 00:12:44,805 ブライアン・スターン 現地諜報員 情報局の仕事は 分析だと思われがちですが 206 00:12:44,805 --> 00:12:46,223 情報局の仕事は 分析だと思われがちですが 207 00:12:46,307 --> 00:12:47,641 町にもいます 208 00:12:49,435 --> 00:12:50,978 私は指揮官として 209 00:12:51,061 --> 00:12:54,064 カブールを拠点に 各地を回りました 210 00:12:55,024 --> 00:12:59,153 情報の裏取りには 現地の諜報員が必要です 211 00:13:00,696 --> 00:13:02,323 確かな情報か? 212 00:13:02,406 --> 00:13:04,158 他の情報はないか? 213 00:13:04,241 --> 00:13:04,992 事実は? 214 00:13:10,372 --> 00:13:15,044 伝令が白いSUV車に 乗り込むのを確認しました 215 00:13:15,544 --> 00:13:18,214 パキスタンに多い車です 216 00:13:20,966 --> 00:13:23,177 CIA職員は彼を追って ペシャワールから⸺ 217 00:13:23,177 --> 00:13:24,637 CIA職員は彼を追って ペシャワールから⸺ ペシャワール 218 00:13:24,637 --> 00:13:25,137 ペシャワール 219 00:13:25,221 --> 00:13:25,930 アボタバードへ行きました 220 00:13:25,930 --> 00:13:27,389 アボタバードへ行きました アボタバード 221 00:13:27,389 --> 00:13:28,098 アボタバード 222 00:13:29,099 --> 00:13:31,936 パキスタン アボタバード 223 00:13:32,686 --> 00:13:36,482 SUV車は 大きな家に入っていきました 224 00:13:42,571 --> 00:13:46,826 この家には何かあると 多くの兆候が示していました 225 00:13:46,909 --> 00:13:49,912 今まで見てきたものと 全く違う 226 00:13:51,247 --> 00:13:57,461 敷地面積を見ても 付近の住宅よりもずっと広く 227 00:13:57,962 --> 00:14:03,217 2005年にアブ・アハメドが 購入したと分かりました 228 00:14:03,717 --> 00:14:05,594 表向きは無収入の彼が 229 00:14:05,678 --> 00:14:08,389 高級エリアの物件を 買ったのです 230 00:14:08,973 --> 00:14:13,018 3~5メートルの壁には 有刺鉄線が張られ 231 00:14:13,519 --> 00:14:17,606 ベランダには 内壁がありました 232 00:14:21,694 --> 00:14:27,241 アボタバードは観光地で 美しい山々が見える町です 233 00:14:27,324 --> 00:14:31,287 なぜ3階のベランダに 2メートルの壁を? 234 00:14:32,246 --> 00:14:35,291 最上階の警備は異常でした 235 00:14:36,125 --> 00:14:38,627 これらを考え合わせると 236 00:14:38,711 --> 00:14:41,505 誰かが隠れていると 考えられます 237 00:14:42,590 --> 00:14:46,760 この怪しい建物に チームは注目しました 238 00:14:47,761 --> 00:14:52,600 明らかに 超重要人物が隠れています 239 00:14:54,226 --> 00:14:55,936 2010年1月11日 240 00:14:56,020 --> 00:14:58,981 2010年9月21日 9.11から9年後 241 00:15:02,776 --> 00:15:08,449 我々は大統領の元へ行き 発見した邸宅の話をしました 242 00:15:09,950 --> 00:15:13,829 先に国防次官の マイケル・ヴィッカーズと 243 00:15:13,913 --> 00:15:16,749 対テロ担当のジョン・ ブレナンに伝えました 244 00:15:17,833 --> 00:15:20,044 前日に マイケルから電話があり 245 00:15:20,044 --> 00:15:21,045 前日に マイケルから電話があり ジョン・ブレナン 国家安全保障担当補佐官 246 00:15:21,045 --> 00:15:21,128 ジョン・ブレナン 国家安全保障担当補佐官 247 00:15:21,128 --> 00:15:22,379 ジョン・ブレナン 国家安全保障担当補佐官 大統領に極秘情報を 伝えると言われました 248 00:15:22,379 --> 00:15:24,423 大統領に極秘情報を 伝えると言われました 249 00:15:24,924 --> 00:15:26,759 マイケル・ヴィッカーズ 国防次官 大統領との最初の会議で パネッタが言いました 250 00:15:26,759 --> 00:15:29,720 大統領との最初の会議で パネッタが言いました 251 00:15:29,803 --> 00:15:33,599 “ビンラディンの伝令の 位置情報から” 252 00:15:33,682 --> 00:15:36,769 “ある邸宅にたどり着いた” 253 00:15:38,896 --> 00:15:42,483 “ビンラディンが この家にいる確率は高い”と 254 00:15:42,566 --> 00:15:45,402 大統領に報告しました 255 00:15:47,112 --> 00:15:50,199 大統領は慎重ながらも 前向きでした 256 00:15:50,282 --> 00:15:56,664 今回の情報は 今までにない 本物の手掛かりと考えました 257 00:15:57,247 --> 00:16:00,626 大統領から 2つ命令が出されました 258 00:16:00,709 --> 00:16:04,421 オバマ大統領は めったに命令を出しません 259 00:16:04,922 --> 00:16:08,175 1つ目は長官と私に対して 260 00:16:08,258 --> 00:16:10,844 邸宅の詳細を 調べることでした 261 00:16:12,012 --> 00:16:15,182 そして2つ目は “誰にも言うな”と 262 00:16:17,184 --> 00:16:19,311 “この中だけの秘密だ” 263 00:16:20,354 --> 00:16:23,607 “政府内の他の誰にも 知られてはならない” 264 00:16:29,196 --> 00:16:32,199 24時間体制の監視を開始し 265 00:16:32,282 --> 00:16:36,203 邸宅内の出来事を 全て確認しました 266 00:16:37,705 --> 00:16:40,290 情報収集は大変な作業でした 267 00:16:41,291 --> 00:16:44,420 電話も インターネットもありません 268 00:16:45,379 --> 00:16:47,506 アブ・アハメドの携帯は 269 00:16:47,589 --> 00:16:51,510 アボタバードから離れるまで 電源が入りません 270 00:16:53,220 --> 00:16:55,639 厳重に警戒していました 271 00:16:58,976 --> 00:17:02,688 パネッタ長官は 情報収集の案を出しました 272 00:17:02,771 --> 00:17:05,232 木にカメラを 設置するなどです 273 00:17:05,816 --> 00:17:10,362 証拠を探すために ゴミの回収も考えました 274 00:17:10,988 --> 00:17:14,158 しかし彼らは ゴミを外に出さず 275 00:17:14,241 --> 00:17:16,618 敷地内で燃やしていました 276 00:17:17,870 --> 00:17:22,416 ポリオ注射を口実に 協力する医師を邸宅へ行かせ 277 00:17:22,499 --> 00:17:24,710 血液の採取も考えました 278 00:17:24,793 --> 00:17:30,299 ビンラディンの家族がいるか 確かめるためです 279 00:17:31,592 --> 00:17:34,762 しかし医師の訪問は 断られました 280 00:17:35,262 --> 00:17:41,185 邸宅を出入りする女性や 子供がいると分かり 281 00:17:41,268 --> 00:17:44,021 行動を観察し始めました 282 00:17:44,104 --> 00:17:47,649 2家族が生活していると 分かりました 283 00:17:47,733 --> 00:17:50,569 アブ・アハメドと 彼の弟の家族です 284 00:17:56,450 --> 00:18:01,205 衛星写真を拡大して 注意深く観察しました 285 00:18:03,457 --> 00:18:06,001 すると3番目の家族がいて⸺ 286 00:18:07,377 --> 00:18:09,296 決して敷地を出ません 287 00:18:12,049 --> 00:18:14,051 子供は学校へも行かない 288 00:18:14,134 --> 00:18:17,805 この地域の他の子供は 通学していたのにです 289 00:18:19,098 --> 00:18:22,476 洗濯の物干しざおから 分かりました 290 00:18:23,268 --> 00:18:26,105 邸宅に住んでいた人の数です 291 00:18:27,689 --> 00:18:30,984 子供と大人の数が 判明したことで 292 00:18:31,068 --> 00:18:34,863 3番目の家族の正体は 確信に近づきました 293 00:18:46,667 --> 00:18:51,130 ある時から 少し年上の男が確認できて 294 00:18:51,213 --> 00:18:54,216 家の外に出てくるのが 見えました 295 00:18:54,967 --> 00:18:58,929 刑務所の囚人のように 歩き回っていました 296 00:19:01,140 --> 00:19:04,601 彼は毎日 外に出て 庭を歩き回ります 297 00:19:05,519 --> 00:19:06,520 毎日です 298 00:19:07,020 --> 00:19:08,313 “歩く男(ペーサー)”です 299 00:19:09,523 --> 00:19:11,608 求積法を利用して 300 00:19:11,692 --> 00:19:15,737 日の差す方向から 人物の影を観察しました 301 00:19:16,321 --> 00:19:18,157 影の長さを測り 302 00:19:18,240 --> 00:19:21,827 人物の身長を 正確に割り出しました 303 00:19:21,910 --> 00:19:25,038 ビンラディンと ほぼ同じ身長です 304 00:19:26,582 --> 00:19:29,251 背筋がぞくっとしました 305 00:19:29,751 --> 00:19:33,005 ビンラディンを 発見したかもしれない 306 00:19:34,756 --> 00:19:37,801 今まで多くの 手掛かりがありましたが 307 00:19:37,885 --> 00:19:41,096 これほど核心に近づいたのは 初めてです 308 00:19:42,848 --> 00:19:46,018 ビンラディンの可能性が高い 309 00:19:47,895 --> 00:19:52,191 なんとか顔写真を撮るように 指示しましたが 310 00:19:52,274 --> 00:19:55,652 部下には “難しい”と言われました 311 00:19:55,736 --> 00:19:59,615 “3~5メートルの壁に 周りを阻まれ” 312 00:19:59,698 --> 00:20:01,116 “うまく撮れない”と 313 00:20:04,077 --> 00:20:06,330 だから私は言いました 314 00:20:06,413 --> 00:20:09,708 “映画でCIAが やってたのを見た”と 315 00:20:10,209 --> 00:20:12,461 皆で笑いました 316 00:20:12,544 --> 00:20:15,839 しかし鮮明な写真は 撮れませんでした 317 00:20:17,758 --> 00:20:21,220 パネッタ長官は 対テロ・センターに 318 00:20:21,303 --> 00:20:23,472 プレッシャーをかけました 319 00:20:23,972 --> 00:20:25,766 2010年9月21日 320 00:20:25,849 --> 00:20:27,643 2011年2月12日 9・11から9年5ヵ月後 321 00:20:27,643 --> 00:20:28,644 2011年2月12日 9・11から9年5ヵ月後 ある日 CIAの ビンラディンチームに呼ばれ 322 00:20:28,644 --> 00:20:30,812 ある日 CIAの ビンラディンチームに呼ばれ 323 00:20:30,812 --> 00:20:31,480 ある日 CIAの ビンラディンチームに呼ばれ ジョン・ミラー ジャーナリスト 324 00:20:31,480 --> 00:20:31,563 ジョン・ミラー ジャーナリスト 325 00:20:31,563 --> 00:20:33,690 ジョン・ミラー ジャーナリスト 取材時の話を聞きたいと 頼まれました 326 00:20:33,690 --> 00:20:34,983 取材時の話を聞きたいと 頼まれました 327 00:20:35,067 --> 00:20:38,403 かなり昔の話でしたが 了承しました 328 00:20:41,240 --> 00:20:44,117 取材をしたのは1998年です 329 00:20:44,618 --> 00:20:48,038 あとになって これほど 重要となった取材は 330 00:20:48,121 --> 00:20:50,415 私の人生で他にありません 331 00:20:52,626 --> 00:20:56,421 CIA職員と 映像を確認しました 332 00:21:01,468 --> 00:21:05,222 警備に興味があると 思ったので 333 00:21:05,305 --> 00:21:08,850 ビンラディンの出入りや 無線の話をしました 334 00:21:11,019 --> 00:21:14,481 詳細にわたって ひととおり話し終えると 335 00:21:15,357 --> 00:21:19,278 歩いている映像はあるかと 聞かれました 336 00:21:20,153 --> 00:21:23,532 なぜ歩行などを 見たいのでしょう? 337 00:21:29,037 --> 00:21:31,999 当時は分かりませんでしたが 338 00:21:32,082 --> 00:21:36,336 足を引きずって歩く姿を 確認していたのです 339 00:21:36,420 --> 00:21:39,381 ペーサーの歩き方は 340 00:21:40,007 --> 00:21:45,470 近距離で撮影した 彼の歩き方と一致しました 341 00:21:45,554 --> 00:21:49,516 1998年に私の取材に やってきた彼と 342 00:21:50,267 --> 00:21:51,643 比べたのです 343 00:21:52,352 --> 00:21:53,645 あとで知った 344 00:21:55,272 --> 00:21:58,817 ミラーの映像で 類似点は見つかりましたが 345 00:21:59,401 --> 00:22:02,612 存在を決定づける 証拠にはなりません 346 00:22:03,155 --> 00:22:07,409 私を含め 誰もが 本人だと思っていました 347 00:22:07,909 --> 00:22:12,456 しかし最高責任者が 決断を下すためには 348 00:22:12,539 --> 00:22:14,833 確実な証拠が必要です 349 00:22:17,669 --> 00:22:19,629 毎週 報告はありましたが 350 00:22:20,213 --> 00:22:24,468 何の進展もない時も ありました 351 00:22:24,551 --> 00:22:26,053 私は言いました 352 00:22:26,762 --> 00:22:29,389 “まだまだ努力が足りない” 353 00:22:31,183 --> 00:22:34,436 この仕事を長く続けるために 354 00:22:34,519 --> 00:22:36,980 感情を 切り離すようになります 355 00:22:38,690 --> 00:22:41,485 様々な苦労がありました 356 00:22:45,280 --> 00:22:48,283 息子の思い出のビデオを 357 00:22:48,367 --> 00:22:51,620 彼が高校を卒業する時に 作りました 358 00:22:51,703 --> 00:22:56,708 息子が体験してきたことを 私は覚えていなかった 359 00:22:58,627 --> 00:23:02,005 息子の人生のイベントの 記憶がないのです 360 00:23:02,798 --> 00:23:03,632 その夜は⸺ 361 00:23:04,800 --> 00:23:07,469 仕事中もイラ立ちました 362 00:23:08,470 --> 00:23:10,680 認めるしかありません 363 00:23:11,264 --> 00:23:14,101 私は仕事を選んできたのです 364 00:23:18,063 --> 00:23:20,440 どんなに働いても足りない 365 00:23:20,524 --> 00:23:25,112 週末も家族を亡くした時も 働きました 366 00:23:28,156 --> 00:23:29,783 母が他界したのは 367 00:23:30,951 --> 00:23:33,703 ビンラディン捜索の 最中でした 368 00:23:36,706 --> 00:23:39,584 母が死ぬ前 私は言いました 369 00:23:40,085 --> 00:23:42,003 “重要な仕事をしてる” 370 00:23:42,879 --> 00:23:44,506 “できることなら” 371 00:23:45,215 --> 00:23:47,134 “見届けてほしい” 372 00:23:49,428 --> 00:23:53,932 ガンで死んだ母の死を 乗り越えられたのは 373 00:23:54,015 --> 00:23:58,937 事態が進展し 重大な責任を 感じていたからです 374 00:24:00,355 --> 00:24:03,984 ビンラディンが いるかもしれない建物に 375 00:24:04,067 --> 00:24:06,236 気持ちを集中しました 376 00:24:08,572 --> 00:24:14,870 その時点では 彼が 邸宅にいる確証を得るのは 377 00:24:14,953 --> 00:24:17,914 あり得ないことに思えました 378 00:24:19,583 --> 00:24:24,754 ビンラディンに 気づかれる恐れもありました 379 00:24:26,131 --> 00:24:28,675 彼はいつでも引っ越せます 380 00:24:28,758 --> 00:24:31,428 情報収集は危険な賭けでした 381 00:24:35,849 --> 00:24:37,517 2011年2月12日 382 00:24:37,601 --> 00:24:40,854 2011年3月14日 9.11から9年6ヵ月後 383 00:24:41,938 --> 00:24:46,485 邸宅に踏み込むか否か 決断すべき時が来ました 384 00:24:47,068 --> 00:24:50,780 より多くの情報を得る 見込みがあるのか 385 00:24:50,864 --> 00:24:53,116 大統領は知りたがりました 386 00:24:53,200 --> 00:24:55,869 彼が邸宅にいると 確信するためです 387 00:24:57,579 --> 00:25:02,167 ビンラディンがいるという 確証はありません 388 00:25:03,001 --> 00:25:05,587 状況証拠だけでした 389 00:25:06,421 --> 00:25:09,591 直接証拠は 1つもなかったのです 390 00:25:10,675 --> 00:25:13,887 “思い出してほしい”と 大統領に言いました 391 00:25:13,970 --> 00:25:15,805 サダム・フセインには 392 00:25:16,473 --> 00:25:19,059 大量破壊兵器所持の 疑惑があった 393 00:25:19,142 --> 00:25:20,185 〝兵器なし〞 394 00:25:20,268 --> 00:25:22,395 〝諜報機関の失敗〞 395 00:25:22,479 --> 00:25:23,063 〝証拠見つからず〞 396 00:25:23,063 --> 00:25:25,106 〝証拠見つからず〞 あの時の方が 今回より 確率は高かったのです 397 00:25:25,106 --> 00:25:27,192 あの時の方が 今回より 確率は高かったのです 398 00:25:27,275 --> 00:25:29,402 部屋は静まりかえりました 399 00:25:31,488 --> 00:25:33,823 国家安全保障の 重大な決断です 400 00:25:35,242 --> 00:25:38,870 大統領顧問は “この作戦が失敗したら” 401 00:25:38,954 --> 00:25:43,792 “社会的評価は 一気に落ちる”と言いました 402 00:25:43,875 --> 00:25:44,960 ベン・ローズ 政治的には 最大の賭けでした 403 00:25:44,960 --> 00:25:45,043 政治的には 最大の賭けでした 404 00:25:45,043 --> 00:25:47,003 政治的には 最大の賭けでした ホワイトハウス 戦略アドバイザー 405 00:25:47,087 --> 00:25:51,800 多くの犠牲者が出たら カーター政権の二の舞です 406 00:25:52,592 --> 00:25:55,637 イラン革命が起きた時 407 00:25:55,720 --> 00:25:58,932 大使館が占拠され 人質を取られました 408 00:25:59,558 --> 00:26:03,812 カーター大統領が送った 人質救出のヘリは 409 00:26:03,895 --> 00:26:07,315 砂漠に墜落して 大勢が亡くなりました 410 00:26:07,399 --> 00:26:10,652 彼もアメリカの威信も 傷つきました 411 00:26:11,152 --> 00:26:15,282 カーターと言えば 作戦の失敗を意味します 412 00:26:16,157 --> 00:26:19,077 翌年の選挙で カーターは落選した 413 00:26:21,079 --> 00:26:24,833 オバマ大統領は言いました “政治は関係ない” 414 00:26:24,916 --> 00:26:26,293 “あまりに長く⸺” 415 00:26:26,793 --> 00:26:30,630 “ビンラディンは 正義から逃げ続けている” 416 00:26:31,715 --> 00:26:36,094 作戦の準備をするように 大統領に指示されました 417 00:26:36,177 --> 00:26:38,179 邸宅の強襲作戦です 418 00:26:39,848 --> 00:26:42,892 大統領は言いました “まだ決断はしない” 419 00:26:42,976 --> 00:26:46,271 “だが実行するなら 早い方がいい” 420 00:26:46,938 --> 00:26:48,607 “だから準備を”と 421 00:26:52,027 --> 00:26:52,902 マクレイヴン海軍大将 米海軍特殊部隊 422 00:26:52,902 --> 00:26:56,197 マクレイヴン海軍大将 米海軍特殊部隊 統合参謀本部の副議長から 電話があり 423 00:26:56,197 --> 00:26:56,906 マクレイヴン海軍大将 米海軍特殊部隊 424 00:26:56,906 --> 00:26:57,907 マクレイヴン海軍大将 米海軍特殊部隊 CIAがビンラディンの 情報をつかんだと聞きました 425 00:26:57,907 --> 00:27:00,577 CIAがビンラディンの 情報をつかんだと聞きました 426 00:27:00,660 --> 00:27:02,078 彼の目が輝いた 427 00:27:02,162 --> 00:27:05,582 シールズにとって 夢のような話です 428 00:27:06,416 --> 00:27:10,837 我々の仕事は人質の救出や テロ組織の急襲です 429 00:27:10,920 --> 00:27:14,466 私のキャリア史上 最大の重要任務となります 430 00:27:16,718 --> 00:27:17,886 その1年前に 431 00:27:17,969 --> 00:27:21,473 慢性リンパ性白血病と 診断されました 432 00:27:22,390 --> 00:27:25,977 ガンはまだ 私の指揮能力を奪うほど 433 00:27:26,061 --> 00:27:28,063 進行していませんでした 434 00:27:28,730 --> 00:27:31,524 不幸な偶然ですが 帰国する時に 435 00:27:31,608 --> 00:27:34,944 本当の理由を隠す いい口実となりました 436 00:27:35,945 --> 00:27:39,449 ワシントンD.C.に戻り CIA長官から 437 00:27:40,408 --> 00:27:42,327 邸宅の話を聞きました 438 00:27:43,119 --> 00:27:44,412 彼に頼みました 439 00:27:44,496 --> 00:27:50,794 “この邸宅を強襲するための 作戦を立ててほしい” 440 00:27:51,294 --> 00:27:53,046 2011年3月14日 441 00:27:53,129 --> 00:27:55,465 2011年4月10日 強襲の3週間前 442 00:27:56,591 --> 00:27:59,010 訓練センター 場所は非公開 443 00:27:59,010 --> 00:28:00,011 訓練センター 場所は非公開 この任務にはアメリカで 最も優秀な人材が必要です 444 00:28:00,011 --> 00:28:03,181 この任務にはアメリカで 最も優秀な人材が必要です 445 00:28:03,264 --> 00:28:05,392 シールズを呼びました 446 00:28:05,475 --> 00:28:06,935 ロバート・オニール シール チーム6 447 00:28:06,935 --> 00:28:09,354 ロバート・オニール シール チーム6 チーム6は 最精鋭部隊です 448 00:28:09,354 --> 00:28:09,938 ロバート・オニール シール チーム6 449 00:28:09,938 --> 00:28:11,856 ロバート・オニール シール チーム6 チーム1と2から始まり 450 00:28:11,856 --> 00:28:11,940 ロバート・オニール シール チーム6 451 00:28:11,940 --> 00:28:12,482 ロバート・オニール シール チーム6 1980年頃に 452 00:28:12,482 --> 00:28:13,274 1980年頃に 453 00:28:13,358 --> 00:28:15,652 マルシンコ中佐が チーム6を作った 454 00:28:15,735 --> 00:28:19,072 6にした理由は ロシアを混乱させるためです 455 00:28:19,155 --> 00:28:23,118 “チーム1 2の次が6なら 3 4 5はどこに?” 456 00:28:23,201 --> 00:28:24,703 スパイ対策です 457 00:28:24,786 --> 00:28:27,497 考えてつけられた数字です 458 00:28:28,707 --> 00:28:30,333 フロリダ州 マイアミ 459 00:28:30,417 --> 00:28:33,962 アフガニスタンから戻って マイアミで 460 00:28:34,045 --> 00:28:37,924 ダイビングなどをして 自由を満喫していました 461 00:28:41,094 --> 00:28:43,638 ある晩 電話がかかってきて 462 00:28:43,722 --> 00:28:46,641 バージニア・ビーチに 呼び出されました 463 00:28:46,725 --> 00:28:51,312 急な招集がかかる時は ろくなことがありません 464 00:28:51,396 --> 00:28:54,858 自分に関係ない話を 延々とされるだけです 465 00:28:54,941 --> 00:28:59,320 休暇を楽しみにしていたので ガッカリしました 466 00:29:01,197 --> 00:29:04,242 休み中に呼び出したので 467 00:29:04,325 --> 00:29:07,495 彼らは明らかに 不満そうでした 468 00:29:07,579 --> 00:29:09,539 訓練と思っていたのです 469 00:29:10,999 --> 00:29:15,295 小さな校舎のような建物に 集められました 470 00:29:15,378 --> 00:29:20,550 外には武装した警備員がいて 中は教室のようでした 471 00:29:21,050 --> 00:29:24,053 会議室に CIAの担当者が来て 472 00:29:24,137 --> 00:29:27,056 秘密保持契約に 署名を求められました 473 00:29:27,140 --> 00:29:30,268 特殊任務をしていると よくあります 474 00:29:31,352 --> 00:29:36,441 CIA職員が立ち上がり “アボタバード”と言いました 475 00:29:36,524 --> 00:29:40,403 初めて聞く地名に 鳥肌が立ちました 476 00:29:40,487 --> 00:29:43,531 聞いたこともない 外国の都市です 477 00:29:44,115 --> 00:29:48,119 そしてチーム6の指揮官が 冷静に告げました 478 00:29:48,203 --> 00:29:50,371 “オサマ・ビンラディンを 討つ” 479 00:29:51,581 --> 00:29:53,625 標的はオサマ・ビンラディン 480 00:29:54,167 --> 00:29:55,919 世界一の指名手配犯です 481 00:29:58,546 --> 00:30:01,841 近代史上 最も重要な任務です 482 00:30:02,926 --> 00:30:05,220 チームを誇りに思いました 483 00:30:05,804 --> 00:30:08,181 ただし時間に 制約がありました 484 00:30:08,264 --> 00:30:12,769 数週間後に月明かりのない 真っ暗な夜があるので 485 00:30:12,852 --> 00:30:14,354 その日に実行です 486 00:30:16,648 --> 00:30:18,358 訓練ではありません 487 00:30:18,441 --> 00:30:21,444 任務成功のため 早速 準備を始めました 488 00:30:24,864 --> 00:30:26,616 実際の状況に近い 環境を用意して 489 00:30:26,616 --> 00:30:27,909 実際の状況に近い 環境を用意して ジョン・ペレイラ CIA 技術支援部長 490 00:30:27,909 --> 00:30:27,992 ジョン・ペレイラ CIA 技術支援部長 491 00:30:27,992 --> 00:30:30,161 ジョン・ペレイラ CIA 技術支援部長 現場で役立つ演習を してもらいます 492 00:30:30,161 --> 00:30:30,745 現場で役立つ演習を してもらいます 493 00:30:30,829 --> 00:30:33,289 今回は特別な物を 用意しました 494 00:30:34,791 --> 00:30:39,963 演習用に実物大の 邸宅の模型を建てたのです 495 00:30:40,630 --> 00:30:43,049 CIAが作った実物大模型は 496 00:30:43,132 --> 00:30:46,761 外見はビンラディンの 邸宅と同じです 497 00:30:47,470 --> 00:30:50,598 隊員は標的に対して 作戦どおりの動きを 498 00:30:50,682 --> 00:30:53,142 訓練することができました 499 00:30:55,186 --> 00:30:57,647 ヘリの予行演習では 500 00:30:57,730 --> 00:31:02,485 隊員はロープで屋上に降りて 中庭に入ります 501 00:31:02,986 --> 00:31:07,740 同じ演習を繰り返したので 手首が腱鞘(けんしょう)炎になりました 502 00:31:07,824 --> 00:31:11,828 素早く降りられるまで 演習は続きました 503 00:31:13,037 --> 00:31:16,708 建物の形状や位置は 把握していましたが 504 00:31:16,791 --> 00:31:19,335 邸宅内の構造は不明でした 505 00:31:20,295 --> 00:31:22,881 広間があるか 廊下を通るか 506 00:31:22,964 --> 00:31:25,091 部屋は右か左か? 507 00:31:25,800 --> 00:31:28,261 模型は組み立て式でした 508 00:31:29,929 --> 00:31:30,513 突入 509 00:31:30,597 --> 00:31:31,598 異常なし 510 00:31:31,681 --> 00:31:33,600 演習の度に変更します 511 00:31:33,683 --> 00:31:34,684 ここだ 512 00:31:34,767 --> 00:31:38,521 すばらしい模型で 敵の衛星に発見されないため 513 00:31:38,605 --> 00:31:41,482 毎日 夜には解体されました 514 00:31:41,566 --> 00:31:42,483 2011年4月10日 515 00:31:42,567 --> 00:31:44,611 2011年4月17日 強襲の2週間前 516 00:31:46,487 --> 00:31:50,742 演習の回数は 100回を超えました 517 00:31:50,825 --> 00:31:54,704 何度も計画を立てては 演習を繰り返し 518 00:31:54,787 --> 00:31:57,540 あらゆる不測の事態に 備えました 519 00:31:57,624 --> 00:32:01,419 ヘリで座る位置など 簡単なことも決めました 520 00:32:01,502 --> 00:32:04,005 何に座るか どんなイスか 521 00:32:04,088 --> 00:32:06,466 犬の動きや 車が出た場合 522 00:32:06,549 --> 00:32:08,509 ロープが機能しなかった場合 523 00:32:08,593 --> 00:32:10,720 誰かが撃たれたら? 524 00:32:10,803 --> 00:32:12,430 部屋が爆発したら? 525 00:32:12,513 --> 00:32:15,975 24人の隊員が 12人に減ったら? 526 00:32:17,185 --> 00:32:20,104 壊されても修復可能です 527 00:32:20,188 --> 00:32:20,855 下がれ 528 00:32:24,150 --> 00:32:26,945 我々が中に入って直しました 529 00:32:28,529 --> 00:32:30,657 演習の結果を振り返り 530 00:32:30,740 --> 00:32:33,868 1日12時間以上 演習と計画を繰り返します 531 00:32:33,952 --> 00:32:38,498 兵舎では縮尺模型を囲み 話し合います 532 00:32:39,207 --> 00:32:41,334 建物に仕掛けがあって⸺ 533 00:32:41,417 --> 00:32:44,420 最上階から外へ出る スロープがあったら? 534 00:32:44,504 --> 00:32:46,589 排水管を上ることは? 535 00:32:46,673 --> 00:32:50,385 ある夜 上官が尋ねました “最悪の事態は何か?” 536 00:32:50,468 --> 00:32:53,888 すると若い隊員が “ヘリが庭に墜落すること” 537 00:32:54,889 --> 00:32:58,685 “不吉なことを言うな”と 皆が彼をにらみました 538 00:32:58,768 --> 00:33:00,395 2011年4月17日 539 00:33:00,478 --> 00:33:03,064 2011年4月24日 強襲の1週間前 540 00:33:03,147 --> 00:33:07,026 臨時作戦本部がある ジャララバードは 541 00:33:07,026 --> 00:33:07,360 臨時作戦本部がある ジャララバードは ジャララバード 542 00:33:07,360 --> 00:33:07,443 ジャララバード 543 00:33:07,443 --> 00:33:08,236 ジャララバード アフガニスタンの 国境付近です 544 00:33:08,236 --> 00:33:08,319 アフガニスタンの 国境付近です 545 00:33:08,319 --> 00:33:09,445 アフガニスタンの 国境付近です アフガニスタン 546 00:33:09,445 --> 00:33:09,529 アフガニスタン 547 00:33:09,529 --> 00:33:10,780 アフガニスタン 目標のアボタバードまでは 様々な問題がありました 548 00:33:10,780 --> 00:33:10,863 目標のアボタバードまでは 様々な問題がありました 549 00:33:10,863 --> 00:33:12,073 目標のアボタバードまでは 様々な問題がありました パキスタン 550 00:33:12,073 --> 00:33:12,156 目標のアボタバードまでは 様々な問題がありました 551 00:33:12,156 --> 00:33:13,616 目標のアボタバードまでは 様々な問題がありました アボタバード 552 00:33:13,616 --> 00:33:14,784 目標のアボタバードまでは 様々な問題がありました 553 00:33:14,867 --> 00:33:18,955 パキスタン上空の飛行は リスクを伴います 554 00:33:19,455 --> 00:33:23,543 邸宅の近くには パキスタン陸軍士官学校や 555 00:33:23,543 --> 00:33:24,252 邸宅の近くには パキスタン陸軍士官学校や ビンラディンの邸宅 556 00:33:24,252 --> 00:33:24,335 ビンラディンの邸宅 557 00:33:24,335 --> 00:33:25,420 ビンラディンの邸宅 他にも重要な 軍事施設がありました 558 00:33:25,420 --> 00:33:25,503 他にも重要な 軍事施設がありました 559 00:33:25,503 --> 00:33:27,171 他にも重要な 軍事施設がありました パキスタン陸軍士官学校 560 00:33:27,171 --> 00:33:27,630 パキスタン陸軍士官学校 561 00:33:27,714 --> 00:33:31,801 アボタバードは 軍人の訓練地でした 562 00:33:32,969 --> 00:33:34,512 細心の注意が必要です 563 00:33:34,595 --> 00:33:38,433 探知されたら 何が起きるか分かりません 564 00:33:39,976 --> 00:33:43,646 大統領はパキスタンに 予告する気はなかった 565 00:33:43,730 --> 00:33:47,900 彼らの諜報機関は何年も テロ組織と通じていて 566 00:33:47,984 --> 00:33:51,988 多くの過激派とも 深い関係があったからです 567 00:33:52,071 --> 00:33:54,782 アルカイダもその1つです 568 00:33:54,866 --> 00:33:57,994 パキスタンと戦争になる 可能性がありました 569 00:33:58,578 --> 00:34:01,581 特殊部隊の軍隊 諜報機関 空軍 570 00:34:01,664 --> 00:34:04,167 機甲部隊 核兵器が総出です 571 00:34:04,667 --> 00:34:07,587 移動中に探知されないよう 572 00:34:07,670 --> 00:34:11,716 パキスタンのレーダーの 位置を調べました 573 00:34:11,799 --> 00:34:14,510 その範囲を避けて 飛ぶためです 574 00:34:15,136 --> 00:34:18,431 様々な種類の航空機が パキスタンへ入れば 575 00:34:18,514 --> 00:34:21,726 出入りの時に 撃ち落とされます 576 00:34:21,809 --> 00:34:24,228 仲間と冗談を言い合いました 577 00:34:24,312 --> 00:34:26,939 “真面目にやろう 片道任務だ” 578 00:34:27,565 --> 00:34:31,569 “たぶん戻れない 今回が最後の任務になる”と 579 00:34:33,404 --> 00:34:36,908 その後 格納庫に置かれた ヘリを見ました 580 00:34:39,035 --> 00:34:42,830 機密扱いだった 2機のヘリコプターは 581 00:34:42,914 --> 00:34:46,042 レーダーの探知に かかりません 582 00:34:46,125 --> 00:34:49,087 笑いながら話したのを 覚えてます 583 00:34:49,170 --> 00:34:51,964 “あれなら生きて帰れるかも” 584 00:34:52,048 --> 00:34:55,426 “トランスフォーマーで 戦場に行くんだから” 585 00:34:56,511 --> 00:34:59,555 新型ヘリは 今回が初飛行でしたが 586 00:34:59,639 --> 00:35:02,850 明らかに 性能がいいと分かります 587 00:35:03,518 --> 00:35:06,813 危険な作戦なので 機関銃を持ち込みました 588 00:35:07,730 --> 00:35:11,526 高いリスクを伴い 失敗は許されません 589 00:35:11,609 --> 00:35:13,236 2011年4月24日 590 00:35:13,319 --> 00:35:15,780 2011年4月26日 強襲の5日前 591 00:35:16,948 --> 00:35:18,783 マクレイヴン大将は 592 00:35:18,866 --> 00:35:21,744 我々をジャララバードへ 送りました 593 00:35:21,828 --> 00:35:24,747 許可が出たら すぐに作戦実行です 594 00:35:28,626 --> 00:35:30,753 子供との別れはつらい 595 00:35:30,837 --> 00:35:35,591 シールズにいたので 何度も経験してきました 596 00:35:37,552 --> 00:35:39,428 子供を悲しませてきた 597 00:35:39,512 --> 00:35:42,390 赤ん坊の時から 自分が退役するまでです 598 00:35:42,473 --> 00:35:44,934 別れはさっと済ませて 599 00:35:45,017 --> 00:35:49,272 最後のキスをしたら 背を向けて去ります 600 00:35:56,070 --> 00:35:59,740 最後の別れになるかもと 子供は知っていました? 601 00:35:59,824 --> 00:36:02,368 父親が亡くなった 友達もいたので 602 00:36:02,451 --> 00:36:04,787 分かっていたでしょう 603 00:36:14,797 --> 00:36:16,257 2011年4月26日 604 00:36:16,340 --> 00:36:18,801 2011年4月28日 強襲の3日前 605 00:36:23,181 --> 00:36:28,477 いよいよ国家安全保障会議に かける時が来ました 606 00:36:30,354 --> 00:36:31,981 大統領のことを 607 00:36:32,064 --> 00:36:35,985 よく知るのも 私の仕事の1つです 608 00:36:36,068 --> 00:36:37,778 今回も仕草を見て 609 00:36:37,862 --> 00:36:42,116 賭けに出ようとしていると 分かりました 610 00:36:42,200 --> 00:36:44,911 この作戦に 全力を注いでいたのです 611 00:36:45,912 --> 00:36:47,371 主要な人物を集め 612 00:36:48,289 --> 00:36:51,918 強襲の実行について 賛否を問いました 613 00:36:52,835 --> 00:36:56,964 様々な意見が出て 疑問を抱く人もいました 614 00:36:58,424 --> 00:37:00,801 クリントン国務長官は賛成し 615 00:37:00,885 --> 00:37:05,890 クラッパー国家情報長官と 私も支持を表明しました 616 00:37:06,474 --> 00:37:09,894 私は大統領の実行の意思を 尊重しました 617 00:37:10,394 --> 00:37:13,439 しかし反対意見も 多く出ました 618 00:37:14,982 --> 00:37:19,320 副大統領は 情報不足を理由に反対し 619 00:37:19,403 --> 00:37:23,824 パキスタンとの関係悪化も 懸念していました 620 00:37:25,034 --> 00:37:27,411 ロバート・ゲーツ国防長官は 621 00:37:27,495 --> 00:37:30,665 隊員の身の安全を 心配しました 622 00:37:30,748 --> 00:37:33,042 ゲーツはデザート・ワンの時 政府にいた人物です 623 00:37:33,042 --> 00:37:34,877 ゲーツはデザート・ワンの時 政府にいた人物です 〝1980年 人質救出のヘリが墜落〞 624 00:37:34,877 --> 00:37:34,961 〝1980年 人質救出のヘリが墜落〞 625 00:37:34,961 --> 00:37:36,629 〝1980年 人質救出のヘリが墜落〞 彼が反対したのは 626 00:37:36,629 --> 00:37:36,712 〝1980年 人質救出のヘリが墜落〞 627 00:37:36,712 --> 00:37:38,297 〝1980年 人質救出のヘリが墜落〞 当時の作戦でヘリが 砂漠に墜落したからです 628 00:37:38,297 --> 00:37:40,716 当時の作戦でヘリが 砂漠に墜落したからです 629 00:37:40,800 --> 00:37:44,470 あの件には 触れてほしくなかった 630 00:37:45,054 --> 00:37:48,683 もしも事故が起きて この会議が公になれば… 631 00:37:48,766 --> 00:37:50,977 今 話してますけどね 632 00:37:51,060 --> 00:37:53,646 反対意見があったと 表に出ます 633 00:37:53,729 --> 00:37:56,482 しかし大統領は無視しました 634 00:37:59,527 --> 00:38:01,612 大統領は全ての意見を聞き 635 00:38:02,655 --> 00:38:05,157 “検討する”と言いました 636 00:38:07,201 --> 00:38:11,080 オバマ大統領は 最終決定を下すために 637 00:38:11,580 --> 00:38:13,791 ひと晩 熟考しました 638 00:38:21,257 --> 00:38:22,842 2011年4月28日 639 00:38:22,925 --> 00:38:25,344 2011年4月29日 強襲の2日前 640 00:38:30,725 --> 00:38:34,186 翌朝受けた電話は 忘れられません 641 00:38:35,980 --> 00:38:39,358 国家安全保障担当補佐官の ドニロンから 642 00:38:40,401 --> 00:38:43,654 大統領が実行を決断したと 言われました 643 00:38:43,738 --> 00:38:45,364 大きな賭けです 644 00:38:45,448 --> 00:38:47,658 ビンラディンがいるか 645 00:38:47,742 --> 00:38:50,244 作戦は成功するかも 分かりません 646 00:38:50,328 --> 00:38:53,873 しかしビンラディン殺害の 絶好の機会でした 647 00:38:53,956 --> 00:38:56,334 決定した 実行です 648 00:38:56,751 --> 00:38:58,294 2011年4月29日 649 00:38:58,377 --> 00:39:01,797 2011年4月30日 強襲の前日 650 00:39:06,886 --> 00:39:09,930 強襲実行の24時間前に 651 00:39:10,890 --> 00:39:13,768 ワシントンで 重要な催しがありました 652 00:39:14,268 --> 00:39:17,188 ホワイトハウス 記者団夕食会です 653 00:39:18,230 --> 00:39:20,983 疑念を抱かれないように 654 00:39:21,067 --> 00:39:24,278 我々は全員 出席することにしました 655 00:39:24,362 --> 00:39:27,573 あの夜のホワイトハウス 記者団夕食会は 656 00:39:27,656 --> 00:39:30,159 本当に奇妙な体験でした 657 00:39:30,242 --> 00:39:32,078 合衆国大統領です 658 00:39:35,498 --> 00:39:39,210 大統領を含め 作戦を知る高官たちは 659 00:39:39,293 --> 00:39:42,797 秘密保持の重要性を 知っていました 660 00:39:44,757 --> 00:39:49,095 ですから記者団の夕食会は いい隠れみのでした 661 00:39:49,178 --> 00:39:51,013 いつもの仕事だからです 662 00:39:51,097 --> 00:39:55,643 記者団主催の夕食会に 来られて光栄です 663 00:39:56,811 --> 00:39:57,978 大変な週でした 664 00:40:00,523 --> 00:40:01,982 難しいことです 665 00:40:02,566 --> 00:40:07,947 自分の役割を見事に演じた 彼を本当に尊敬します 666 00:40:08,447 --> 00:40:10,282 大統領を演じていた 667 00:40:10,366 --> 00:40:13,536 大勢の すばらしいゲストと共に 668 00:40:14,036 --> 00:40:15,996 重要な公務員や⸺ 669 00:40:17,456 --> 00:40:19,792 重要でない公務員もいます 670 00:40:19,875 --> 00:40:21,001 誰でしょうね 671 00:40:21,085 --> 00:40:25,172 コメディアンが ビンラディンをネタにした 672 00:40:25,881 --> 00:40:28,426 潜伏してるはずの ビンラディンが 673 00:40:28,509 --> 00:40:32,680 政治番組の司会を 毎日してるらしい 674 00:40:36,058 --> 00:40:40,354 我々も笑っていましたが 心では思っていました 675 00:40:40,855 --> 00:40:44,567 私が知ってることを 知ってたら笑えるか? 676 00:40:45,985 --> 00:40:48,195 翌日に起こることも 677 00:40:48,988 --> 00:40:51,824 最高レベルの 極秘任務です 678 00:40:53,367 --> 00:40:55,035 この20年間でです 679 00:40:55,119 --> 00:40:56,454 どうもありがとう 680 00:41:06,088 --> 00:41:07,631 2011年4月30日 681 00:41:07,715 --> 00:41:10,259 2011年5月1日 強襲当日 682 00:41:14,346 --> 00:41:18,017 翌日は日曜日だったので 朝はミサへ行き 683 00:41:18,767 --> 00:41:21,687 深い祈りを捧げました 684 00:41:22,271 --> 00:41:24,315 その日に起こることの 685 00:41:25,274 --> 00:41:27,693 成功を祈りました 686 00:41:29,778 --> 00:41:33,240 教会から CIAへ向かいました 687 00:41:33,824 --> 00:41:37,870 CIA本部 バージニア州 ラングレー 688 00:41:38,162 --> 00:41:40,331 いよいよ強襲当日です 689 00:41:40,956 --> 00:41:43,292 対テロ・センターでは 690 00:41:43,375 --> 00:41:46,086 秘密裏に 準備が進められました 691 00:41:46,587 --> 00:41:47,505 緊張です 692 00:41:48,589 --> 00:41:52,134 私の役目は 通信をつなぐことでした 693 00:41:53,469 --> 00:41:55,596 隣にはティナがいました 694 00:41:55,679 --> 00:41:59,892 プレッシャーで 前夜は眠れませんでした 695 00:42:00,851 --> 00:42:04,230 この時初めて 少し疑念を抱きました 696 00:42:05,272 --> 00:42:07,441 この手掛かりを元に 697 00:42:07,525 --> 00:42:10,778 危険な場所へ 部隊を送り出したのです 698 00:42:10,861 --> 00:42:12,780 誰もが責任を感じていて 699 00:42:14,073 --> 00:42:16,534 現実味が一気に増しました 700 00:42:20,412 --> 00:42:25,209 大成功を収めるか ひどい失敗に終わるかです 701 00:42:26,919 --> 00:42:28,462 家庭を持つ男たちです 702 00:42:28,963 --> 00:42:31,924 彼らの任務を成功させたい 703 00:42:32,007 --> 00:42:33,884 それだけを考えました 704 00:42:35,719 --> 00:42:39,056 代理人に依頼して 遺言は残しました 705 00:42:39,139 --> 00:42:41,600 死んだとしても 家族を守ります 706 00:42:41,684 --> 00:42:44,520 今回は死を覚悟していたので 707 00:42:44,603 --> 00:42:47,356 一人ひとりに 手紙も書きました 708 00:42:47,439 --> 00:42:51,652 子供たちに残した 手書きの手紙は 709 00:42:52,403 --> 00:42:55,864 “帰れなくてごめん”の文字が 涙でにじみました 710 00:43:03,372 --> 00:43:05,708 早い時間に官邸へ行きました 711 00:43:05,791 --> 00:43:08,460 週末には 官邸のツアーがありますが 712 00:43:09,670 --> 00:43:11,714 全て中止しました 713 00:43:11,797 --> 00:43:16,302 人々が日曜日に 多くの高官がいるのを見たら 714 00:43:16,385 --> 00:43:19,555 疑念を持ってしまうからです 715 00:43:21,682 --> 00:43:24,768 我々は 危機管理室に集まりました 716 00:43:25,352 --> 00:43:28,147 不安と緊張で 張りつめていました 717 00:43:29,440 --> 00:43:32,735 指令センターのようでした 718 00:43:32,818 --> 00:43:35,029 大統領が上座に座り 719 00:43:35,112 --> 00:43:38,032 閣僚級のメンバーが 机を囲みます 720 00:43:38,115 --> 00:43:41,410 ロバート・ゲーツ ヒラリー・クリントンなど 721 00:43:41,493 --> 00:43:43,996 画面に見えるパネッタ長官は 722 00:43:44,079 --> 00:43:48,834 CIA本部の部屋で 他の職員と一緒にいました 723 00:43:48,917 --> 00:43:52,880 マクレイヴン海軍大将は ジャララバードから参加した 724 00:43:55,174 --> 00:43:58,677 とても期待されていました 725 00:44:00,638 --> 00:44:05,893 実行を決断した大統領は 最も多くを懸けていたのです 726 00:44:07,394 --> 00:44:12,107 険しい表情でしたが 緊張してるのが分かりました 727 00:44:18,280 --> 00:44:19,031 回線の向こうの マクレイヴン海軍大将は 728 00:44:19,031 --> 00:44:21,241 回線の向こうの マクレイヴン海軍大将は ジャララバード 729 00:44:21,241 --> 00:44:21,325 ジャララバード 730 00:44:21,325 --> 00:44:22,743 ジャララバード ジャララバードにいました 731 00:44:22,743 --> 00:44:24,912 ジャララバードにいました 732 00:44:26,497 --> 00:44:27,956 午後10時29分 733 00:44:28,040 --> 00:44:30,000 午後10時30分 734 00:44:30,709 --> 00:44:32,503 眠れませんでした 735 00:44:33,504 --> 00:44:37,716 この歴史的瞬間に ミスはできません 736 00:44:39,927 --> 00:44:42,805 “任務を果たそう”と 隊員に言いました 737 00:44:44,139 --> 00:44:47,810 ビンラディンの暗号名は “ジェロニモ”でした 738 00:44:48,560 --> 00:44:53,107 もし失敗したらと考えると 本当に緊張しました 739 00:44:53,607 --> 00:44:56,402 もしビンラディンが いなかったら? 740 00:44:59,029 --> 00:45:03,283 開始の合図でヘリが離陸し 覚悟を決めました 741 00:45:03,951 --> 00:45:04,868 始まります 742 00:45:05,327 --> 00:45:06,912 午後10時50分 743 00:45:06,995 --> 00:45:07,913 午後10時51分 744 00:45:09,540 --> 00:45:11,250 前人未踏の任務です 745 00:45:11,750 --> 00:45:15,212 精神を保つために 数を数えました 746 00:45:15,295 --> 00:45:17,589 1 2 3 4 747 00:45:19,091 --> 00:45:22,886 そのまま数え続け 557くらいで思い出しました 748 00:45:22,970 --> 00:45:25,806 “今朝 卑怯(ひきょう)者に 自由を攻撃された” 749 00:45:25,889 --> 00:45:27,391 “我々は自由を守る” 750 00:45:27,891 --> 00:45:30,936 9.11後の ブッシュ大統領の言葉です 751 00:45:31,019 --> 00:45:33,397 数える代わりに これを言おう 752 00:45:33,480 --> 00:45:35,941 “今朝 卑怯者に 自由を攻撃された” 753 00:45:36,024 --> 00:45:37,234 “自由を守る” 754 00:45:37,317 --> 00:45:40,821 これこそが我々の任務です 755 00:45:40,904 --> 00:45:43,532 このチームが卑怯者を討つ 756 00:45:46,785 --> 00:45:49,204 ジャララバードを出ても 757 00:45:49,830 --> 00:45:54,835 アフガニスタンの 上空にいる間は安全です 758 00:45:55,335 --> 00:45:57,004 アフガニスタン 759 00:45:57,087 --> 00:45:59,923 パキスタン いよいよパキスタンの 国境に来て 760 00:45:59,923 --> 00:46:00,799 パキスタン 761 00:46:00,883 --> 00:46:02,718 緊張が高まります 762 00:46:03,844 --> 00:46:06,180 探知されたら危険です 763 00:46:08,974 --> 00:46:12,269 今までにも 撃たれたことがあります 764 00:46:13,687 --> 00:46:16,857 もしもパキスタン軍が ヘリを探知したら 765 00:46:16,940 --> 00:46:20,235 米軍が来たと思い 撃ってくるでしょう 766 00:46:20,986 --> 00:46:23,947 極度の緊張の中 探知されていないか 767 00:46:24,031 --> 00:46:26,909 細心の注意を払っていました 768 00:46:29,536 --> 00:46:33,791 我々の技術力が 試される瞬間です 769 00:46:36,335 --> 00:46:38,086 強襲部隊の隊員たちは 770 00:46:38,170 --> 00:46:42,257 1時間以上ヘリで パキスタン上空にいました 771 00:46:42,341 --> 00:46:45,219 その間 ワシントンは 空白状態でした 772 00:46:45,302 --> 00:46:47,012 何もできないのです 773 00:46:47,805 --> 00:46:51,058 “必要な時には 呼んでくれ”と言って 774 00:46:51,141 --> 00:46:54,561 大統領は上階に行きました 775 00:46:54,645 --> 00:46:59,650 彼は不安になるとトランプの スペードをやります 776 00:46:59,733 --> 00:47:01,819 気を紛らわすためでしょう 777 00:47:02,569 --> 00:47:05,656 部屋に残った我々は 778 00:47:06,532 --> 00:47:08,700 9.11の話を始めました 779 00:47:09,952 --> 00:47:13,747 コーヒーを飲みながら 何をしていたか話し 780 00:47:15,707 --> 00:47:19,086 自然とあの日に 戻っていました 781 00:47:23,465 --> 00:47:25,717 誰もがそれぞれの形で 782 00:47:26,844 --> 00:47:29,137 ビンラディンの被害者です 783 00:47:30,347 --> 00:47:31,682 大統領が戻ります 784 00:47:32,266 --> 00:47:34,643 通路の向こうに 785 00:47:34,726 --> 00:47:38,355 作戦を監視する 小さな部屋がありました 786 00:47:39,731 --> 00:47:41,775 大統領が中に入ると 787 00:47:41,859 --> 00:47:46,905 全員がこの小さな部屋に 集まってきました 788 00:47:47,781 --> 00:47:50,784 マクレイヴンが 実行の様子を伝える声は 789 00:47:50,868 --> 00:47:53,704 作戦の神が 話しているようでした 790 00:47:54,955 --> 00:47:58,125 邸宅に着く直前の2分間が 最も不安でした 791 00:47:58,208 --> 00:47:59,251 ビンラディンの邸宅 792 00:47:59,251 --> 00:48:01,169 ビンラディンの邸宅 攻撃を受けやすい場所です 793 00:48:01,169 --> 00:48:01,253 攻撃を受けやすい場所です 794 00:48:01,253 --> 00:48:01,545 攻撃を受けやすい場所です パキスタン陸軍士官学校 795 00:48:01,545 --> 00:48:01,628 パキスタン陸軍士官学校 796 00:48:01,628 --> 00:48:04,798 パキスタン陸軍士官学校 パキスタン陸軍士官学校が すぐそばにあり 797 00:48:04,798 --> 00:48:04,882 パキスタン陸軍士官学校が すぐそばにあり 798 00:48:04,882 --> 00:48:04,965 パキスタン陸軍士官学校が すぐそばにあり パキスタン第1大隊 799 00:48:04,965 --> 00:48:05,465 パキスタン第1大隊 800 00:48:05,465 --> 00:48:07,843 パキスタン第1大隊 歩兵の大隊が 数キロ先にいます 801 00:48:07,843 --> 00:48:08,844 歩兵の大隊が 数キロ先にいます 802 00:48:09,428 --> 00:48:13,807 シールズは 何百人ものパキスタン兵に 803 00:48:14,308 --> 00:48:17,227 攻撃される恐れがありました 804 00:48:17,728 --> 00:48:22,149 万一の時は戦って逃げろと 大統領に指示されていました 805 00:48:24,026 --> 00:48:26,570 我々は隊員に 806 00:48:26,653 --> 00:48:30,824 パキスタン軍の人質に なってほしくありません 807 00:48:32,492 --> 00:48:35,954 目的地に着き ヘリのドアが開きました 808 00:48:36,455 --> 00:48:39,458 ビンラディンの邸宅は すぐそこです 809 00:48:39,541 --> 00:48:41,168 訓練場ではなく 810 00:48:41,251 --> 00:48:44,671 電気が通った パキスタンのリゾート地です 811 00:48:47,132 --> 00:48:51,428 上空に止まったヘリから 屋上に降りる計画でした 812 00:48:51,511 --> 00:48:54,222 しかし不測の事態が起きます 813 00:48:55,557 --> 00:48:57,059 午前0時29分 814 00:48:57,142 --> 00:48:58,477 午前0時30分 815 00:48:59,770 --> 00:49:03,690 邸宅の上空で停止していた時 816 00:49:05,442 --> 00:49:08,487 1機のヘリが揺れていました 817 00:49:09,988 --> 00:49:11,823 急降下して 818 00:49:14,117 --> 00:49:15,243 墜落した 819 00:49:17,663 --> 00:49:19,206 その瞬間 820 00:49:20,290 --> 00:49:22,501 胃が口から飛び出そうでした 821 00:49:24,211 --> 00:49:26,171 大統領を見ると 822 00:49:27,255 --> 00:49:30,926 ひどくショックを受けて 心配そうでした 823 00:49:31,009 --> 00:49:33,387 “デザート・ワンの再来か”と 824 00:49:33,470 --> 00:49:35,347 大変だと思いました 825 00:49:35,430 --> 00:49:39,351 私たちの手掛かりが元で 犠牲が出たかもしれない 826 00:49:39,434 --> 00:49:44,815 誰もが緊張と不安に包まれ どうなるかと待ちました 827 00:49:45,899 --> 00:49:49,069 近所の人が異変に気づき 外に出てきました 828 00:49:49,069 --> 00:49:49,569 近所の人が異変に気づき 外に出てきました 〝窓が揺れるほどの衝撃〞 829 00:49:49,569 --> 00:49:50,946 〝窓が揺れるほどの衝撃〞 830 00:49:50,946 --> 00:49:51,196 〝窓が揺れるほどの衝撃〞 SNSによって作戦が 危険にさらされます 831 00:49:51,196 --> 00:49:51,279 SNSによって作戦が 危険にさらされます 832 00:49:51,279 --> 00:49:53,448 SNSによって作戦が 危険にさらされます 〝悪夢が 起きないことを祈る〞 833 00:49:53,448 --> 00:49:53,532 SNSによって作戦が 危険にさらされます 834 00:49:53,532 --> 00:49:54,741 SNSによって作戦が 危険にさらされます 〝アボタバードで何が?〞 835 00:49:54,741 --> 00:49:55,242 〝アボタバードで何が?〞 836 00:49:55,325 --> 00:49:56,618 〝パキスタンで ヘリが墜落〞 837 00:49:56,618 --> 00:49:57,786 〝パキスタンで ヘリが墜落〞 ヘリの墜落が 知れ渡ります 838 00:49:57,786 --> 00:49:58,870 ヘリの墜落が 知れ渡ります 839 00:49:58,954 --> 00:50:00,580 〝軍用ヘリが墜落〞 840 00:50:00,664 --> 00:50:04,334 パキスタンの ヘリだと思われたようです 841 00:50:04,418 --> 00:50:06,712 〝技術ミスや 撃墜ではない〞 842 00:50:06,795 --> 00:50:07,838 〝意図的らしい〞 843 00:50:07,921 --> 00:50:09,256 〝速報:ヘリ墜落〞 844 00:50:09,339 --> 00:50:10,882 スパイ対策の点で 失敗です 〝発砲音と爆発音〞 845 00:50:10,882 --> 00:50:11,717 スパイ対策の点で 失敗です 846 00:50:12,384 --> 00:50:15,053 パキスタン側に 知られてしまいます 847 00:50:16,722 --> 00:50:20,100 任務が危険に さらされました 848 00:50:22,102 --> 00:50:25,147 マクレイヴンに状況を 確認しました 849 00:50:25,647 --> 00:50:28,984 隊員はヘリを脱出したので 無事でした 850 00:50:29,067 --> 00:50:31,111 ヘリが到着した時に 851 00:50:31,194 --> 00:50:35,157 爆風が5メートルの壁に 当たったのです 852 00:50:35,240 --> 00:50:38,201 そして渦が巻き起こり ヘリは揚力を失い 853 00:50:38,285 --> 00:50:41,663 揺れて家畜小屋に 激しく落下しました 854 00:50:42,164 --> 00:50:46,710 マクレイヴンは落ち着いて 予備のヘリを呼びました 855 00:50:46,793 --> 00:50:50,589 “任務は継続 壁を破って突入する”と 856 00:50:50,672 --> 00:50:54,092 “神のご加護を”と 彼に言いました 857 00:50:56,011 --> 00:50:58,346 落ちたヘリから隊員が移動し 858 00:50:59,681 --> 00:51:02,184 すぐに2機目が到着した 859 00:51:02,684 --> 00:51:04,811 落下の件は知らなかった 860 00:51:05,645 --> 00:51:09,316 我々の班は数人を降ろし 屋上に行く予定でしたが 861 00:51:09,399 --> 00:51:13,070 数人を降ろして上昇し また地上に戻りました 862 00:51:14,362 --> 00:51:17,324 2機目のパイロットは 詳細を知らず 863 00:51:17,407 --> 00:51:20,786 彼らが銃撃を受けたかも 分かりません 864 00:51:20,869 --> 00:51:23,914 そこで隊員を 邸宅の外に降ろしました 865 00:51:23,997 --> 00:51:27,375 パイロットから 外に出ろと言われました 866 00:51:28,502 --> 00:51:32,672 誰一人 最初の計画の 位置についていません 867 00:51:33,715 --> 00:51:38,553 予定と違い地上に降りたので “戦争になる”と思いました 868 00:51:38,637 --> 00:51:41,973 幸い 我々には代替案が いくつもありました 869 00:51:46,812 --> 00:51:48,563 敷地内に入るため 870 00:51:48,647 --> 00:51:52,484 外壁のドアらしき物を 利用しようと考えました 871 00:51:52,984 --> 00:51:56,780 見ていると 隊員はドアに爆薬を仕掛けて 872 00:51:56,863 --> 00:51:58,406 爆破しました 873 00:52:01,243 --> 00:52:02,619 しかし入りません 874 00:52:02,702 --> 00:52:06,915 1メートルの壁に あったのは偽物のドアでした 875 00:52:07,499 --> 00:52:10,877 侵入に失敗し 仲間はヤバいと言いましたが 876 00:52:11,419 --> 00:52:13,338 これはいい兆候です 877 00:52:13,421 --> 00:52:17,634 偽のドアがあるのは 彼が隠れているからです 878 00:52:19,344 --> 00:52:21,763 右手に車庫があって 879 00:52:21,847 --> 00:52:25,433 車を見たことがあったので 爆破すれば入れます 880 00:52:26,810 --> 00:52:29,396 無線で伝えました “北東からの侵入失敗” 881 00:52:29,479 --> 00:52:31,022 “車庫を爆破する” 882 00:52:33,525 --> 00:52:35,986 すると“待て”と声が聞こえ 883 00:52:36,069 --> 00:52:37,946 仲間が車庫を開けました 884 00:52:38,029 --> 00:52:41,658 見覚えのある手袋が 親指を立てました 885 00:52:42,659 --> 00:52:43,910 中に入りました 886 00:52:47,205 --> 00:52:48,874 数分後には 887 00:52:48,957 --> 00:52:52,210 全員が邸宅の中心にいました 888 00:52:54,087 --> 00:52:56,882 隊員は暗視ゴーグルを つけていて 889 00:52:56,965 --> 00:52:58,967 アドレナリン全開です 890 00:53:00,260 --> 00:53:04,055 銃のレーザー照準で 隊員の動きが見え 891 00:53:05,348 --> 00:53:08,935 標的を捜して 敷地を 移動中だと分かりました 892 00:53:12,147 --> 00:53:15,275 彼らは邸宅に 入っていきました 893 00:53:15,817 --> 00:53:17,861 見えたのはそこまでです 894 00:53:19,529 --> 00:53:20,989 午前0時31分 895 00:53:21,072 --> 00:53:22,365 午前0時32分 896 00:53:26,786 --> 00:53:29,748 空気が張りつめていました 897 00:53:29,831 --> 00:53:32,042 結果は神のみぞ知る 898 00:53:32,125 --> 00:53:34,252 運命の瞬間です 899 00:53:34,794 --> 00:53:36,630 今までの計画全て 900 00:53:36,713 --> 00:53:42,385 ビンラディン追討を 願い続けてきた全ての思い 901 00:53:42,469 --> 00:53:46,181 何もかも 次の20分間にかかっています 902 00:53:47,057 --> 00:53:50,936 成功か失敗か ここで決まるのです 903 00:53:53,647 --> 00:53:55,899 20分間 沈黙が続きました 904 00:53:57,734 --> 00:53:59,986 人生で最も長い20分間でした 905 00:54:09,454 --> 00:54:12,707 20分間で 地上にいたシールズは⸺ 906 00:54:18,255 --> 00:54:22,384 まずアブ・アハメドを見つけ 撃ち殺しました 907 00:54:25,303 --> 00:54:28,139 我々は1階から建物に侵入し 908 00:54:28,223 --> 00:54:32,852 隊員の1人が 伝令と彼の妻を撃ちました 909 00:54:34,521 --> 00:54:39,109 女性たちは男の前に出て 盾となりました 910 00:54:39,609 --> 00:54:41,903 この時も彼がいると確信した 911 00:54:42,988 --> 00:54:46,032 階段を上がると 鍵のかかった部屋があり 912 00:54:46,574 --> 00:54:50,495 爆破要員が ドアを吹き飛ばしました 913 00:54:50,578 --> 00:54:54,958 6人の隊員と共に 上階へ行きました 914 00:54:55,583 --> 00:54:56,835 先頭の隊員が 915 00:54:56,918 --> 00:54:59,671 ビンラディンの20歳の息子 ハリドを見た 916 00:55:00,547 --> 00:55:02,757 手すりの後ろに逃げたので 917 00:55:02,841 --> 00:55:06,428 隊員は彼を混乱させようと 話しかけました 918 00:55:06,511 --> 00:55:09,014 〈こっちだ 来い〉 919 00:55:09,097 --> 00:55:13,727 2ヵ国語で呼びかけ 混乱したハリドが出てくると 920 00:55:15,729 --> 00:55:17,272 彼を撃ち殺した 921 00:55:19,774 --> 00:55:23,611 ビンラディンがいる3階を 目指しましたが 922 00:55:23,695 --> 00:55:27,324 その前に2階を 掃討する必要がありました 923 00:55:27,824 --> 00:55:31,244 仲間が散り始め 先に出ていったので 924 00:55:31,328 --> 00:55:34,164 私が最後尾で ナンバー2を務めます 925 00:55:35,582 --> 00:55:37,625 先兵の役目は階段への誘導 926 00:55:37,709 --> 00:55:40,462 最後尾の役目は 人数の確認です 927 00:55:42,130 --> 00:55:44,507 他に4人いるはずでした 928 00:55:45,342 --> 00:55:48,094 最初は23人いて 別の建物に分かれ 929 00:55:48,178 --> 00:55:51,806 階も分かれ人数が減って 2人になった 930 00:55:55,268 --> 00:55:57,687 階段の上にカーテンがあり 931 00:55:57,771 --> 00:56:01,524 人影が動いたのを 先兵が目撃しました 932 00:56:02,025 --> 00:56:06,154 彼は“自爆犯だとしても 今 行けば倒せる”と考えた 933 00:56:07,280 --> 00:56:10,533 私は自爆テロの心配も ウンザリで 934 00:56:10,617 --> 00:56:12,911 彼を押して階段を上がった 935 00:56:17,749 --> 00:56:19,709 3階へ行って⸺ 936 00:56:19,793 --> 00:56:23,129 彼がカーテンを開けると 人がいました 937 00:56:24,631 --> 00:56:27,675 彼がタックルしたので 爆発を覚悟した 938 00:56:27,759 --> 00:56:30,095 彼と反対方向を向くと 939 00:56:30,178 --> 00:56:33,890 目の前に オサマ・ビンラディンがいた 940 00:56:36,851 --> 00:56:39,312 まるで スローモーションでした 941 00:56:43,316 --> 00:56:45,693 予想より背が高く 痩せていて 942 00:56:45,777 --> 00:56:50,407 ヒゲは白髪交じりでしたが 鼻の形で分かりました 943 00:56:51,241 --> 00:56:52,117 間違いない 944 00:56:53,326 --> 00:56:57,664 彼に降伏する気はなく 全員にとって脅威でした 945 00:56:59,290 --> 00:57:00,333 殺すしかない 946 00:57:06,631 --> 00:57:08,258 午前0時50分 947 00:57:08,341 --> 00:57:09,426 午前0時51分 948 00:57:14,722 --> 00:57:17,600 時間と共に緊張感が増します 949 00:57:19,352 --> 00:57:22,647 連絡が入るのを 待ち続けました 950 00:57:24,524 --> 00:57:27,360 恐ろしいほど静かでした 951 00:57:27,444 --> 00:57:28,778 待つのみです 952 00:57:29,863 --> 00:57:31,239 思い出したのは 953 00:57:31,322 --> 00:57:36,119 出産を待つ時の 病院の待合室でした 954 00:57:36,619 --> 00:57:39,038 期待と不安に満ちていました 955 00:57:42,625 --> 00:57:44,544 長い19分間でした 956 00:57:45,962 --> 00:57:48,256 現場から連絡が入りました 957 00:57:48,756 --> 00:57:51,092 指揮官が無線で伝えました 958 00:57:51,176 --> 00:57:52,969 “神と祖国のために” 959 00:57:53,052 --> 00:57:54,888 “ジェロニモを殺害” 960 00:57:58,308 --> 00:58:00,185 全員に伝わりました 961 00:58:00,810 --> 00:58:04,272 オサマ・ビンラディンを 米軍が殺害しました 962 00:58:05,106 --> 00:58:09,068 とても信じられず 誰も言葉を発しません 963 00:58:11,362 --> 00:58:13,448 拍手も起きず 964 00:58:14,282 --> 00:58:16,618 静けさに包まれていました 965 00:58:19,370 --> 00:58:23,208 大統領がイスに座ったまま 沈黙を破り 966 00:58:23,708 --> 00:58:26,085 “仕留めた”と言いました 967 00:58:29,839 --> 00:58:32,467 それを聞いて 涙があふれました 968 00:58:32,967 --> 00:58:36,721 一緒にいた同僚の方を見て 969 00:58:37,430 --> 00:58:38,765 見つめ合いました 970 00:58:42,060 --> 00:58:44,729 その声は夢のようでした 971 00:58:44,812 --> 00:58:49,359 やっと終わった気がしました 正義はいつか下される 972 00:58:49,984 --> 00:58:51,653 最後に正義は勝つ 973 00:58:53,154 --> 00:58:53,988 倒しました 974 00:58:56,783 --> 00:58:58,243 とうとうです 975 00:58:58,743 --> 00:59:01,037 これでようやく終わった 976 00:59:02,413 --> 00:59:05,250 空にいる母に 届くことを願います 977 00:59:07,961 --> 00:59:10,922 ようやく安心しました 978 00:59:11,005 --> 00:59:14,133 10年間 ビンラディンを追い続け 979 00:59:14,217 --> 00:59:17,095 追討したその日を 一生忘れません 980 00:59:19,222 --> 00:59:20,974 感動の瞬間でした 981 00:59:21,516 --> 00:59:23,851 しかしほんの数秒です 982 00:59:25,103 --> 00:59:26,980 なぜなら まだ今は 983 00:59:27,063 --> 00:59:31,442 シールズとヘリを帰還させる 任務が残っています 984 00:59:32,610 --> 00:59:36,030 大統領は真剣な表情を崩さず 言いました 985 00:59:36,614 --> 00:59:39,701 “パキスタンから 何分で戻れるのか?” 986 00:59:41,369 --> 00:59:44,455 隊員をパキスタンから アフガニスタンに 987 00:59:44,539 --> 00:59:46,666 帰すまでが任務です 988 00:59:46,749 --> 00:59:49,127 帰還するまで 安心できません 989 00:59:49,210 --> 00:59:50,628 午前0時54分 990 00:59:50,712 --> 00:59:51,087 午前0時55分 991 00:59:51,087 --> 00:59:52,046 午前0時55分 ビンラディンの遺体を 見下ろしていると 992 00:59:52,046 --> 00:59:54,173 ビンラディンの遺体を 見下ろしていると 993 00:59:54,674 --> 00:59:57,093 仲間に大丈夫かと 聞かれました 994 00:59:57,594 --> 01:00:02,765 “次は何をする?”と聞くと パソコンの回収だと言われ 995 01:00:02,849 --> 01:00:04,851 はっと我に返りました 996 01:00:06,728 --> 01:00:08,771 指揮官から連絡が入り 997 01:00:08,855 --> 01:00:12,358 2階は情報の宝庫だと 言われました 998 01:00:12,942 --> 01:00:15,194 事務室には山のように 999 01:00:15,278 --> 01:00:18,323 デジタルの記録媒体が ありました 1000 01:00:19,032 --> 01:00:22,577 できる限り集めて すぐに脱出しろと伝えました 1001 01:00:23,369 --> 01:00:26,289 この時 邸宅の外には 1002 01:00:27,165 --> 01:00:30,043 近隣住民が集まっていました 1003 01:00:30,793 --> 01:00:35,715 通訳をしていた諜報員が 敷地の外に出て 1004 01:00:36,382 --> 01:00:38,259 人々を引き留めました 1005 01:00:38,843 --> 01:00:41,179 狙撃手も待機していましたが 1006 01:00:41,262 --> 01:00:43,890 民間人を 傷つけたくありません 1007 01:00:45,433 --> 01:00:47,018 彼らに言いました 1008 01:00:47,101 --> 01:00:51,481 ”身の危険を感じない限り 殺さないように”と 1009 01:00:54,484 --> 01:00:58,571 とても心配で 早く撤退するように伝えた 1010 01:00:58,655 --> 01:01:01,866 パキスタンのレーダーからも 目を離せません 1011 01:01:02,533 --> 01:01:04,202 多くの証拠が見つかり 1012 01:01:04,285 --> 01:01:08,581 地上滞在は32分のはずが 45分も経っていました 1013 01:01:11,876 --> 01:01:13,252 ギリギリまで粘れば 1014 01:01:13,336 --> 01:01:17,090 世界中の都市に住む より大勢の人を救えます 1015 01:01:17,173 --> 01:01:21,219 彼らの計画を持ち帰ることを 諦めませんでした 1016 01:01:22,428 --> 01:01:25,890 地上にいる時間は 予定よりも長くなり⸺ 1017 01:01:27,100 --> 01:01:29,644 外に群衆が集まってきました 1018 01:01:29,727 --> 01:01:33,106 通訳は パキスタンの演習だと説明し 1019 01:01:33,189 --> 01:01:35,400 家に戻るように促しました 1020 01:01:37,568 --> 01:01:40,446 ビンラディンの遺体を 持ち帰りました 1021 01:01:42,740 --> 01:01:47,745 彼らは遺体袋を持って 2機のヘリに乗り込み 1022 01:01:49,330 --> 01:01:50,456 去りました 1023 01:01:52,333 --> 01:01:53,793 落下したヘリは 1024 01:01:53,876 --> 01:01:56,129 機密保護のため 爆破されました 1025 01:01:59,173 --> 01:02:01,884 映画のシーンのようでした 1026 01:02:07,598 --> 01:02:12,019 全速力で飛びましたが パキスタンに気づかれました 1027 01:02:12,937 --> 01:02:15,940 レーダーが反応し 格納庫が開きました 1028 01:02:17,525 --> 01:02:20,027 F-15戦闘機が飛び立ち 1029 01:02:20,820 --> 01:02:23,239 帰還中のヘリを追います 1030 01:02:23,740 --> 01:02:26,951 輸送用ヘリは 簡単に撃ち落とされます 1031 01:02:28,494 --> 01:02:31,164 時計を見て 90分を計り始めました 1032 01:02:31,247 --> 01:02:34,709 90分でアフガニスタンの 国境まで行ければ 1033 01:02:34,792 --> 01:02:39,964 味方のF-15に守られ 撃ち落とされずに済みます 1034 01:02:41,299 --> 01:02:43,676 10分経った 次は20分 1035 01:02:44,719 --> 01:02:47,722 ヘリは地形に沿って 低速で飛びます 1036 01:02:49,682 --> 01:02:54,854 基地に着くまでの時間が 現場から連絡が入ります 1037 01:02:56,939 --> 01:02:58,649 30分 全部で90分 1038 01:03:00,526 --> 01:03:01,944 部屋中の誰もが 1039 01:03:02,028 --> 01:03:05,823 速く移動するように 心でヘリを押しました 1040 01:03:09,202 --> 01:03:11,871 60分 そして70分が 経ちました 1041 01:03:13,664 --> 01:03:15,666 気を紛らわそうと 1042 01:03:15,750 --> 01:03:19,086 1980年のオリンピックを 思い出していました 1043 01:03:19,170 --> 01:03:23,216 競技会場は満員で 興奮に包まれています 1044 01:03:25,092 --> 01:03:28,888 ロシア史上 最強のホッケーチームが 1045 01:03:28,971 --> 01:03:31,307 毎年 金メダルを 独占していた 1046 01:03:32,266 --> 01:03:35,311 アメリカの選手は 全員が学生で 1047 01:03:35,394 --> 01:03:38,064 経験も少ないのに 勝っていました 1048 01:03:38,147 --> 01:03:41,359 最終ピリオドで 4対3のリード 1049 01:03:41,442 --> 01:03:42,235 残り10秒 1050 01:03:43,069 --> 01:03:43,986 9… 1051 01:03:44,070 --> 01:03:45,571 緊張は続きます 1052 01:03:46,072 --> 01:03:46,781 8… 1053 01:03:47,281 --> 01:03:48,115 7… 1054 01:03:49,325 --> 01:03:50,326 6… 1055 01:03:51,077 --> 01:03:51,911 5… 1056 01:03:52,495 --> 01:03:53,329 4… 1057 01:03:54,163 --> 01:03:55,206 3… 1058 01:03:56,249 --> 01:03:57,083 2… 1059 01:04:03,464 --> 01:04:06,759 パイロットは85分で 国境を越え 言いました 1060 01:04:06,843 --> 01:04:11,305 “アフガニスタンに来て 喜ぶのは初めてだろう”と 1061 01:04:11,389 --> 01:04:12,890 奇跡を信じますか? 1062 01:04:12,974 --> 01:04:13,850 やった 1063 01:04:13,933 --> 01:04:15,434 信じられません 1064 01:04:17,186 --> 01:04:18,604 ヘリが国境を越え 1065 01:04:18,688 --> 01:04:22,024 パキスタンの戦闘機は 引き返しました 1066 01:04:24,694 --> 01:04:27,613 無事に帰還して安堵(あんど)しました 1067 01:04:28,990 --> 01:04:30,491 午前2時51分 1068 01:04:30,491 --> 01:04:30,575 午前2時51分 現実とは思えませんでした 1069 01:04:30,575 --> 01:04:30,658 現実とは思えませんでした 1070 01:04:30,658 --> 01:04:32,368 現実とは思えませんでした 午前2時52分 1071 01:04:32,368 --> 01:04:33,160 現実とは思えませんでした 1072 01:04:33,244 --> 01:04:35,955 死を覚悟で臨んだ任務です 1073 01:04:36,455 --> 01:04:37,790 生きててよかった 1074 01:04:40,835 --> 01:04:46,424 ヘリがアフガニスタンの ジャララバードに戻った瞬間 1075 01:04:46,507 --> 01:04:50,219 机を囲んでいた全員が 言いました 1076 01:04:50,303 --> 01:04:51,679 “任務完了” 1077 01:04:52,179 --> 01:04:53,764 “無事に完了した” 1078 01:04:53,848 --> 01:04:56,601 今までの努力や計画 1079 01:04:57,184 --> 01:05:00,521 全ての仕事が報われました 1080 01:05:01,355 --> 01:05:05,943 実現不可能と思われた 任務を達成した 1081 01:05:06,027 --> 01:05:08,863 ビンラディンに 正義を下したのです 1082 01:05:10,907 --> 01:05:14,285 皆が抱き合い 喜びを分かち合いました 1083 01:05:15,912 --> 01:05:18,039 国家安全保障チームの手柄だ 1084 01:05:18,122 --> 01:05:19,123 ありがとう 1085 01:05:19,206 --> 01:05:20,583 誇りに思う 1086 01:05:21,292 --> 01:05:22,251 すばらしい 1087 01:05:22,335 --> 01:05:23,002 光栄です 1088 01:05:23,085 --> 01:05:26,422 大統領に 功績を認められた瞬間は 1089 01:05:26,505 --> 01:05:29,508 一生忘れることができません 1090 01:05:37,683 --> 01:05:39,310 強襲の当日は 1091 01:05:39,393 --> 01:05:44,774 娘の高校生活最後の コンサートの日でした 1092 01:05:46,275 --> 01:05:48,736 妻に電話で居場所を聞かれ 1093 01:05:52,156 --> 01:05:53,449 私は“言えない”と 1094 01:05:54,617 --> 01:05:58,245 1時間も抜けられないのかと 責められました 1095 01:05:59,455 --> 01:06:02,291 娘よりも 大事な用があるのかと 1096 01:06:04,251 --> 01:06:06,253 “もう行く”と言って切った 1097 01:06:09,465 --> 01:06:15,096 妻はその日 ソファに座って 本気で離婚を考えていました 1098 01:06:18,933 --> 01:06:21,435 毎日 何時間も働き 1099 01:06:22,812 --> 01:06:24,146 週に7日勤務で 1100 01:06:24,855 --> 01:06:26,148 休みもない 1101 01:06:28,192 --> 01:06:31,320 結婚生活は 危機的状況にありました 1102 01:06:33,155 --> 01:06:37,284 大統領が 声明を出すと決断した時 1103 01:06:38,285 --> 01:06:41,664 妻に電話をして “テレビを見てくれ”と言った 1104 01:06:44,709 --> 01:06:46,085 “見れば分かる”と 1105 01:06:49,005 --> 01:06:50,589 妻は“仕留めたのね”と 1106 01:06:51,674 --> 01:06:52,675 速報です 1107 01:06:52,758 --> 01:06:55,928 オバマ大統領が 緊急声明を発表します 1108 01:06:56,012 --> 01:06:57,430 内容は不明ですが 1109 01:06:57,513 --> 01:07:02,476 異例の事態であることから 重大発表と思われます 1110 01:07:02,560 --> 01:07:07,773 私は寝室で娘に本を読み 寝かしつけていました 1111 01:07:07,857 --> 01:07:12,069 妻が入ってきて “電話の嵐よ”と言いました 1112 01:07:12,153 --> 01:07:15,406 “本を読んでる”と言っても 電話の話をするので 1113 01:07:15,489 --> 01:07:16,699 何事かと思った 1114 01:07:16,782 --> 01:07:18,701 ホワイトハウスから 1115 01:07:18,784 --> 01:07:21,787 各報道機関に 連絡が入りました 1116 01:07:21,871 --> 01:07:24,415 今夜 声明を 発表するようです 1117 01:07:24,498 --> 01:07:27,835 大統領に演説の原稿が 必要だと言われて 1118 01:07:27,918 --> 01:07:30,463 “しまった”と思いました 1119 01:07:31,547 --> 01:07:34,967 振り返って “5分くれ”と言ったあと 1120 01:07:35,468 --> 01:07:37,470 失言だったと気づいた 1121 01:07:37,553 --> 01:07:41,140 閣僚の前で 大統領に 言う言葉ではありません 1122 01:07:41,223 --> 01:07:43,934 しかし大統領は “気にするな”と言い 1123 01:07:44,018 --> 01:07:46,979 一緒に考えてくれました 1124 01:07:47,813 --> 01:07:50,149 多くの原稿を 書いてきましたが 1125 01:07:50,232 --> 01:07:54,612 書く時に気持ちが 離れたことはありません 1126 01:07:54,695 --> 01:07:57,031 最初の文を書き始めた時 1127 01:07:57,531 --> 01:08:00,868 今回の原稿の重みに 気づきました 1128 01:08:00,951 --> 01:08:03,037 世界に知らせるのです 1129 01:08:03,120 --> 01:08:06,749 慣れてはいましたが とにかく必死で仕上げ 1130 01:08:06,832 --> 01:08:10,795 最後に大統領が 原稿に修正を入れました 1131 01:08:10,878 --> 01:08:13,756 テレプロンプター係に 原稿を渡すため 1132 01:08:13,839 --> 01:08:16,008 大統領を抜かし 走っていった 1133 01:08:18,302 --> 01:08:23,349 少し不気味だったのは マスコミも我々も少数で 1134 01:08:23,432 --> 01:08:26,143 部屋が 閑散としていたことです 1135 01:08:26,644 --> 01:08:30,981 演台へ歩く大統領だけが 映し出されました 1136 01:08:33,442 --> 01:08:37,154 彼はカメラに向かって 話していました 1137 01:08:37,238 --> 01:08:41,242 我々は後ろで ただ座っていただけです 1138 01:08:42,284 --> 01:08:43,119 こんばんは 1139 01:08:44,078 --> 01:08:47,998 今夜 アメリカ国民と 世界に発表します 1140 01:08:48,499 --> 01:08:50,709 我が国は作戦を実行し 1141 01:08:50,793 --> 01:08:54,463 アルカイダのオサマ・ ビンラディンを殺害しました 1142 01:08:54,547 --> 01:08:57,800 大統領が“オサマ・ ビンラディン”と言った時 1143 01:08:58,300 --> 01:09:01,137 彼の遺体を見て思いました 1144 01:09:01,846 --> 01:09:04,473 “小さな町出身の俺が 仕留めた” 1145 01:09:04,557 --> 01:09:06,642 皆で演説を聞きながら 1146 01:09:06,725 --> 01:09:10,104 “全員無事”という言葉を 期待しました 1147 01:09:10,688 --> 01:09:12,982 少数部隊による 作戦の成功は 1148 01:09:13,065 --> 01:09:15,901 彼らの勇気と 能力によるものです 1149 01:09:16,527 --> 01:09:18,279 隊員は全員無事です 1150 01:09:19,155 --> 01:09:21,740 演説中に ブレナンに聞きました 1151 01:09:23,325 --> 01:09:25,703 “何年 ビンラディンを 追っていた?” 1152 01:09:26,203 --> 01:09:29,707 彼はすかさず “15年”と答えました 1153 01:09:29,790 --> 01:09:32,293 常に頭の中にあったのです 1154 01:09:32,376 --> 01:09:34,545 スーダンから アフガニスタンへ 1155 01:09:35,254 --> 01:09:38,132 それを聞いて思いました 1156 01:09:38,215 --> 01:09:42,720 彼を捕らえるために 大勢の人が努力してきたと 1157 01:09:43,679 --> 01:09:45,306 約10年前です 1158 01:09:45,806 --> 01:09:47,683 明るい9月の日は 1159 01:09:47,766 --> 01:09:51,228 史上最悪の攻撃により 暗黒の日となりました 1160 01:09:54,773 --> 01:09:56,442 今夜こそ言えます 1161 01:09:56,525 --> 01:10:00,779 愛する人をアルカイダに 奪われた人々に伝えます 1162 01:10:01,280 --> 01:10:03,115 正義が下されました 1163 01:10:06,744 --> 01:10:09,121 大勢の諜報員に感謝します 1164 01:10:09,205 --> 01:10:13,584 テロ対策の専門家たちは 休みなく働いてきました 1165 01:10:15,753 --> 01:10:20,049 彼らの仕事は表に出ず 名前も知られません 1166 01:10:20,758 --> 01:10:24,053 しかし今夜 達成感を感じているでしょう 1167 01:10:26,055 --> 01:10:28,724 正義を追い求めた結果です 1168 01:10:32,561 --> 01:10:33,479 感謝します 1169 01:10:34,730 --> 01:10:37,358 アメリカ合衆国に 神のご加護を 1170 01:10:41,820 --> 01:10:44,615 大統領の演説のあと 1171 01:10:44,698 --> 01:10:50,162 オフィスに戻るため 官邸の西棟を歩いていました 1172 01:10:50,246 --> 01:10:55,459 外を見ると夜なのに いつもより明るかった 1173 01:10:57,127 --> 01:11:02,299 ラファイエット広場に 大勢の人が集まり 1174 01:11:02,925 --> 01:11:05,135 “USA”と叫んでいたのです 1175 01:11:14,895 --> 01:11:19,316 人々は今夜の喜びを 分かち合っていました 1176 01:11:20,484 --> 01:11:22,403 その時 気づきました 1177 01:11:22,486 --> 01:11:25,948 ビンラディンに 正義を下しただけでなく 1178 01:11:26,865 --> 01:11:31,787 被害者に対しても 正義を果たせたと言えます 1179 01:11:32,288 --> 01:11:36,625 貿易センターや他の場所で 家族を失った人々にです 1180 01:11:42,381 --> 01:11:45,009 冷蔵庫からビールを取り出し 1181 01:11:45,092 --> 01:11:47,886 “ビールじゃない”と 思い直しました 1182 01:11:47,970 --> 01:11:51,515 戸棚から ウイスキーのボトルを出して 1183 01:11:52,016 --> 01:11:56,562 書斎の葉巻も持って ポーチへ行きました 1184 01:11:57,062 --> 01:11:59,481 最高の夜になると思いました 1185 01:11:59,565 --> 01:12:02,276 ありがとう アメリカ 1186 01:12:04,361 --> 01:12:06,655 祝う準備ができて思いました 1187 01:12:07,740 --> 01:12:11,785 これから 祝おうとしているのは 1188 01:12:12,536 --> 01:12:15,456 殺害された人間の死です 1189 01:12:15,539 --> 01:12:16,999 文明国なのに 1190 01:12:17,082 --> 01:12:20,419 でもすぐに “当たり前だ”と思いました 1191 01:12:21,253 --> 01:12:23,255 死んで当然の男です 1192 01:12:30,095 --> 01:12:33,015 大統領が懸念していたのは 1193 01:12:33,557 --> 01:12:36,727 ビンラディンの 遺体の処理です 1194 01:12:48,781 --> 01:12:52,284 決定により 遺体は空母に乗せられ 1195 01:12:52,785 --> 01:12:55,704 インド洋へ運ばれました 1196 01:12:56,705 --> 01:12:59,500 イスラムの儀礼に従って 1197 01:13:00,042 --> 01:13:02,294 水葬とされました 1198 01:13:04,129 --> 01:13:09,009 土葬にして 聖地ができては困るからです 1199 01:13:12,137 --> 01:13:14,139 忘れられないのは 1200 01:13:14,223 --> 01:13:18,310 軍が撮っていた ビンラディンの写真です 1201 01:13:18,394 --> 01:13:21,522 最初の写真は彼が撃たれた時 1202 01:13:21,605 --> 01:13:23,816 ジャララバードに戻った時 1203 01:13:23,899 --> 01:13:26,110 彼の顔を洗った時 1204 01:13:26,193 --> 01:13:30,781 最も印象的だったのは 撃たれた写真ではなく 1205 01:13:32,199 --> 01:13:34,993 海軍の船上の写真です 1206 01:13:35,536 --> 01:13:38,247 布に包まれた彼の遺体が 1207 01:13:38,831 --> 01:13:41,208 水に沈められていきます 1208 01:13:42,000 --> 01:13:44,336 水中に滑り落ちていった 1209 01:13:47,047 --> 01:13:49,591 感情を揺さぶられました 1210 01:13:51,176 --> 01:13:53,512 世界中を騒がせた人物です 1211 01:13:53,595 --> 01:13:56,849 その男の体が⸺ 1212 01:13:57,349 --> 01:14:01,645 インド洋のどこかに 沈んでいるのです 1213 01:14:09,528 --> 01:14:14,032 9.11後の戦いに アメリカは勝ちました 1214 01:14:14,116 --> 01:14:16,493 大規模な攻撃はもう起きない 1215 01:14:16,577 --> 01:14:18,620 拘束や殺害をしました 1216 01:14:19,121 --> 01:14:23,250 9.11に関わった アルカイダの幹部をです 1217 01:14:23,750 --> 01:14:26,420 一方でビンラディンも 勝利しました 1218 01:14:27,337 --> 01:14:29,923 アメリカを弱体化させた 1219 01:14:31,091 --> 01:14:35,095 テロ対策にかかった 何兆ドルもの費用 1220 01:14:35,179 --> 01:14:37,097 アフガニスタンの長期戦争 1221 01:14:37,181 --> 01:14:41,643 イラク戦争で国は分断され 今も影響されています 1222 01:14:41,727 --> 01:14:43,270 〝アメリカの勝利〞 1223 01:14:43,353 --> 01:14:44,605 〝仕留めた〞 1224 01:14:44,688 --> 01:14:46,231 〝ビンラディンを殺害〞 1225 01:14:46,315 --> 01:14:47,149 私は⸺ 1226 01:14:47,983 --> 01:14:52,988 作戦を成功させた 全ての人を尊敬しています 1227 01:14:54,907 --> 01:14:55,741 でも 1228 01:14:58,410 --> 01:14:59,495 分かりません 1229 01:15:00,579 --> 01:15:01,872 私の願いは 1230 01:15:02,831 --> 01:15:07,836 罰を受けるべき人に 苦しみを味わわせることです 1231 01:15:08,754 --> 01:15:12,716 本人が最も苦しむ罰を 与えたい 1232 01:15:13,634 --> 01:15:17,429 彼には 人々に忘れ去られるまで 1233 01:15:17,930 --> 01:15:19,431 生きてほしかった 1234 01:15:19,515 --> 01:15:22,017 誰も彼を気にかけず 1235 01:15:22,100 --> 01:15:24,978 彼を知らない世界で 生きさせたかった 1236 01:15:25,062 --> 01:15:30,192 それがテロリストにとって 最悪の人生だと思います 1237 01:15:32,861 --> 01:15:35,948 人々は分かっていないのです 1238 01:15:37,074 --> 01:15:40,786 テロリズムを破壊する力は 1239 01:15:41,787 --> 01:15:43,622 被害からは生まれない 1240 01:15:44,122 --> 01:15:48,043 恐れることや 報復の決断でもない 1241 01:15:50,671 --> 01:15:54,675 中立的立場から 破壊するべきなのです 1242 01:15:56,593 --> 01:15:59,846 ただ“くたばれ”と言えばいい 1243 01:15:59,930 --> 01:16:03,475 “あんたたちに 私たちは変えられない” 1244 01:16:06,812 --> 01:16:11,858 世界は再び 混乱に陥っています 1245 01:16:12,359 --> 01:16:16,029 そこから生まれるのは悲劇や 1246 01:16:16,863 --> 01:16:19,241 怒りや感情の高ぶりです 1247 01:16:20,158 --> 01:16:22,661 そこへ誰かがやって来て 1248 01:16:23,662 --> 01:16:24,871 悪用する 1249 01:16:27,165 --> 01:16:28,959 まだ終わっていない 1250 01:16:30,460 --> 01:16:35,173 ビンラディンという 1章が終わっただけなのです 1251 01:19:19,421 --> 01:19:24,426 日本語字幕 八木 真琴