1 00:00:58,683 --> 00:01:02,562 僕たちの強みはハーモニーだ 2 00:01:02,854 --> 00:01:05,148 家族だからね 3 00:01:14,532 --> 00:01:17,327 ブライアン デニス カールの3兄弟 4 00:01:17,452 --> 00:01:21,247 いとこのマイク・ラヴと 友達のアル・ジャーディン 5 00:01:22,207 --> 00:01:23,374 それが家族だ 6 00:01:26,002 --> 00:01:30,673 {\an8}カリフォルニア州 アナハイム 1976年7月3日 7 00:01:28,963 --> 00:01:34,511 南カリフォルニアから アメリカを代表するバンド 8 00:01:34,636 --> 00:01:37,347 ビーチ・ボーイズです 9 00:01:47,899 --> 00:01:50,985 いいね 盛り上がってる 10 00:02:00,370 --> 00:02:05,542 唯一無二のバンドが 各地で記録を更新しています 11 00:02:05,708 --> 00:02:08,419 ビーチ・ボーイズです 12 00:02:09,796 --> 00:02:14,551 彼女はパパの車で バーガーショップへ 13 00:02:15,802 --> 00:02:21,015 図書館のことなど すっかり忘れて 14 00:02:22,183 --> 00:02:27,272 大音量でラジオを鳴らし 車を爆走させる 15 00:02:27,772 --> 00:02:32,527 とことん楽しむんだ パパに車を没収されるまで 16 00:02:32,652 --> 00:02:36,156 ビーチ・ボーイズは ファンタジーの象徴 17 00:02:36,281 --> 00:02:39,325 カリフォルニア現象だった 18 00:02:43,246 --> 00:02:48,042 長い付き合いだし 仲間意識が強いグループだ 19 00:02:49,085 --> 00:02:50,253 戦友だね 20 00:02:50,378 --> 00:02:54,090 大人になれば素敵じゃないか 21 00:02:54,215 --> 00:02:58,011 長時間 待たされることもない 22 00:02:58,136 --> 00:03:01,598 一緒に暮らせば素敵じゃないか 23 00:03:01,723 --> 00:03:05,268 僕たちが存在する この世界で 24 00:03:06,102 --> 00:03:10,231 60周年を迎えるのは 奇跡のようだが 25 00:03:10,356 --> 00:03:15,445 家族だという事実が 成功の秘訣だったね 26 00:03:21,326 --> 00:03:25,496 {\an8}この話を すればするほど 27 00:03:25,997 --> 00:03:31,127 {\an8}それなしで 生きるのがつらくなる 28 00:03:31,252 --> 00:03:36,507 {\an8}だとしても 話すことにしよう 29 00:03:37,133 --> 00:03:41,137 それって素敵じゃないか 30 00:03:46,267 --> 00:03:49,646 {\an8}おやすみ 僕のベイビー 31 00:03:49,938 --> 00:03:53,233 {\an8}よく眠って 僕のベイビー 32 00:03:49,938 --> 00:03:54,776 ビーチ・ボーイズ: ポップ・ミュージック・ レボリューション 33 00:03:53,650 --> 00:03:56,945 {\an8}おやすみ 僕のベイビー 34 00:03:59,906 --> 00:04:03,076 最後までハードでいこう 35 00:04:03,243 --> 00:04:04,786 よく見てて 36 00:04:04,911 --> 00:04:06,079 テイク28 37 00:04:06,204 --> 00:04:08,748 {\an8}“チャイルド・オブ・ ウインター〟 38 00:04:10,083 --> 00:04:12,460 “エンドレス・サマー〟 39 00:04:12,585 --> 00:04:14,420 総括すれば—— 40 00:04:14,545 --> 00:04:19,384 ビーチ・ボーイズは 家族の物語だと言える 41 00:04:19,509 --> 00:04:22,637 いとこ マイク・ラヴ 42 00:04:23,304 --> 00:04:25,306 浮き沈みはあったし 43 00:04:25,598 --> 00:04:29,394 何度も解散の危機に直面した 44 00:04:29,519 --> 00:04:33,147 “ダンス・ダンス・ダンス〟 45 00:04:33,273 --> 00:04:36,067 “アイ・ゲット・ アラウンド〟 46 00:04:34,357 --> 00:04:38,820 {\an8}若い時に 家族とハモるのを学んだ 47 00:04:36,192 --> 00:04:39,904 “ビーチ・ボーイズの 天才児〟 48 00:04:40,154 --> 00:04:41,739 {\an8}大昔の話だ 49 00:04:42,991 --> 00:04:45,618 {\an8}長兄 ブライアン・ウィルソン 50 00:04:44,701 --> 00:04:49,414 曲も歌詞も覚えてる 楽しかったこともね 51 00:04:51,124 --> 00:04:52,667 弟たちは誇りだ 52 00:04:57,630 --> 00:04:59,382 もう一度 頭から 53 00:04:59,674 --> 00:05:01,092 ワン ツー... 54 00:05:08,933 --> 00:05:11,936 {\an8}カリフォルニア州 ホーソーン 1955年 55 00:05:11,644 --> 00:05:14,188 2つの職業に憧れた 56 00:05:14,397 --> 00:05:20,570 その1つは心理学者で もう1つが野球選手だった 57 00:05:17,692 --> 00:05:20,570 {\an8}長兄 ブライアン・ウィルソン 58 00:05:23,156 --> 00:05:25,616 音楽は目標にしなかった 59 00:05:25,908 --> 00:05:28,828 両親がかけるレコードを 聴いて—— 60 00:05:29,287 --> 00:05:32,206 サウンドに興奮したけどね 61 00:05:33,416 --> 00:05:36,794 父 マリー・ウィルソン 62 00:05:35,126 --> 00:05:39,881 {\an8}作曲家の父は R&Bで そこそこ成功した 63 00:05:40,006 --> 00:05:44,802 {\an8}母も音楽家で 楽器を演奏していたから 64 00:05:44,052 --> 00:05:47,221 母 オードリー・ウィルソン 65 00:05:44,927 --> 00:05:47,221 {\an8}音楽のある家だったんだ 66 00:05:47,930 --> 00:05:51,100 両親は古い曲を聴いてたが 67 00:05:51,517 --> 00:05:54,187 僕はロックンロールを好んだ 68 00:05:54,771 --> 00:05:58,649 末っ子 カール・ウィルソン 69 00:06:00,693 --> 00:06:04,572 体に電気が走ったような 衝撃を感じた 70 00:06:05,531 --> 00:06:07,533 初めての感覚だ 71 00:06:08,701 --> 00:06:11,996 チャック・ベリーの影響で ギターを始めた 72 00:06:18,461 --> 00:06:22,382 ブライアンと遊ぶことは 少なかった 73 00:06:23,049 --> 00:06:26,344 カールとなら ケンカしても勝てる 74 00:06:27,136 --> 00:06:31,015 次兄 デニス・ウィルソン 75 00:06:32,475 --> 00:06:36,145 ブライアンの音楽愛に 影響されたよ 76 00:06:41,984 --> 00:06:46,406 車の後部座席に座り 3人でハモったものだ 77 00:06:52,829 --> 00:06:56,040 歌う3兄弟の誕生だった 78 00:07:03,840 --> 00:07:10,346 7歳の時 イングルウッドと ホーソーンの境に引っ越したら 79 00:07:11,055 --> 00:07:14,851 {\an8}通りを挟んで向かいが ウィルソン家だった 80 00:07:11,472 --> 00:07:14,851 隣人 デイヴィッド・マークス 81 00:07:14,976 --> 00:07:18,980 “ウィルソン〟 82 00:07:20,398 --> 00:07:22,024 引っ越しの時—— 83 00:07:22,150 --> 00:07:26,696 カールとデニスが ごみを投げてきて言った 84 00:07:26,821 --> 00:07:30,408 “イングルウッドはクソ ホーソーンの天下だ〟 85 00:07:30,783 --> 00:07:32,201 それが出会いだ 86 00:07:32,326 --> 00:07:34,996 親より彼らと一緒にいた 87 00:07:36,456 --> 00:07:39,792 ホーソーンの ウィルソン家は—— 88 00:07:40,042 --> 00:07:43,296 {\an8}車庫が音楽室に 改装されていた 89 00:07:41,335 --> 00:07:43,296 いとこ マイク・ラヴ 90 00:07:43,421 --> 00:07:47,216 そこで何時間も音楽を聴き 歌ったよ 91 00:07:48,217 --> 00:07:51,429 クリスマスはラヴ家に集まり 92 00:07:51,554 --> 00:07:54,932 クリスマスソングを歌った 93 00:07:56,017 --> 00:07:58,436 ラヴ家 カルフォルニア州 ボールドウィンヒルズ 94 00:07:58,144 --> 00:08:01,606 {\an8}ウィルソン兄弟とは いとこ同士だ 95 00:08:01,731 --> 00:08:05,234 ハモって歌うのが 一族の趣味でね 96 00:08:02,315 --> 00:08:05,818 {\an8}マイク・ラヴ 16歳 97 00:08:05,359 --> 00:08:09,113 居間にはピアノとオルガン ハープもあった 98 00:08:09,906 --> 00:08:14,160 ブライアンとは1歳差だし 気が合った 99 00:08:14,285 --> 00:08:17,371 音楽の趣味が似てたんだ 100 00:08:17,497 --> 00:08:18,456 ドゥーワップ 101 00:08:18,581 --> 00:08:19,499 エヴァリー・ブラザーズ 102 00:08:19,624 --> 00:08:20,708 フォー・フレッシュメン 103 00:08:21,417 --> 00:08:25,379 フォー・フレッシュメン 104 00:08:21,709 --> 00:08:27,048 {\an8}フォー・フレッシュメンは 史上最高のグループだね 105 00:08:27,548 --> 00:08:30,468 音に温かさとヴァイブを感じる 106 00:08:31,427 --> 00:08:33,763 ハモるのが楽しかったが 107 00:08:34,639 --> 00:08:39,936 ブライアンは聴くだけで どんな和音か理解したよ 108 00:08:40,686 --> 00:08:42,855 次元が違った 109 00:08:47,568 --> 00:08:51,197 ブライアンは 毎日 ピアノに向かい 110 00:08:51,322 --> 00:08:55,076 フォー・フレッシュメンを 研究していた 111 00:09:03,584 --> 00:09:09,465 レコードを再現できるまで ピアノを弾き続けた 112 00:09:04,001 --> 00:09:08,089 {\an8}声: ブライアン・ウィルソン 113 00:09:15,346 --> 00:09:17,974 それを20曲で繰り返した 114 00:09:18,891 --> 00:09:22,228 あれでハーモニーを学んだんだ 115 00:09:26,148 --> 00:09:29,360 彼は自分で編曲も始めて—— 116 00:09:30,528 --> 00:09:33,698 僕にハーモニーを歌わせた 117 00:09:34,115 --> 00:09:37,410 逃げ出すと母にチクるんだ 118 00:09:40,746 --> 00:09:43,124 お互いアメフト部だった 119 00:09:43,249 --> 00:09:47,712 ブライアンのバンドの演奏を 高校で聴いて—— 120 00:09:47,837 --> 00:09:50,506 すごいと思ったよ 121 00:09:50,631 --> 00:09:54,510 友人 アル・ジャーディン 122 00:09:54,844 --> 00:09:59,015 僕もギターを弾いたが 歌声に感心したね 123 00:09:59,724 --> 00:10:03,644 カールもいて ブライアンは裏声ファルセットを披露した 124 00:10:03,853 --> 00:10:05,730 組みたいと思ったよ 125 00:10:07,815 --> 00:10:10,109 卒業式の後 ブライアンが—— 126 00:10:10,401 --> 00:10:14,780 “弟たちと いとこを 紹介する〟と言った 127 00:10:15,281 --> 00:10:16,824 “歌い手が必要だ〟 128 00:10:17,867 --> 00:10:21,871 彼の家を訪れて会ったら 意気投合した 129 00:10:22,204 --> 00:10:24,040 まるで鍵盤だ 130 00:10:27,418 --> 00:10:31,255 次は抑えないで 自然に歌って 131 00:10:31,380 --> 00:10:36,469 アルは完璧なピッチで 和音の変化に対応して—— 132 00:10:36,594 --> 00:10:40,431 フォー・フレッシュメンを 歌えた 133 00:10:40,556 --> 00:10:42,099 拍子は気にするな 134 00:10:42,224 --> 00:10:44,310 気にするべきだろ 135 00:10:44,435 --> 00:10:47,897 ウィルソン兄弟と ピアノを囲んだ 136 00:10:44,685 --> 00:10:47,188 アル ブライアン 137 00:10:47,313 --> 00:10:52,526 マイク デニス カール 138 00:10:48,064 --> 00:10:51,859 僕とマイクもいて バンドが誕生した 139 00:10:52,151 --> 00:10:56,364 最初に覚えた曲が “心には春がいっぱい〟だ 140 00:10:56,489 --> 00:11:02,036 こんな物語を聞いた 141 00:11:02,370 --> 00:11:06,582 とても優しい少年の話だ 142 00:11:06,707 --> 00:11:11,420 ブライアンは高音で見事に歌い 僕は低音で歌う 143 00:11:11,545 --> 00:11:15,925 カールとアルの美声も加わり 調和が生まれる 144 00:11:16,050 --> 00:11:19,387 音程だけじゃない 調和が重要なんだ 145 00:11:20,388 --> 00:11:25,351 個性を昇華して グループのハーモニーを作る 146 00:11:25,476 --> 00:11:30,064 彼らの心には春がいっぱい 147 00:11:31,357 --> 00:11:34,527 声: ブライアン・ウィルソン 148 00:11:31,357 --> 00:11:35,069 {\an8}ハモれることは 分かったが 149 00:11:35,194 --> 00:11:38,364 その後は逆の方向に進んだ 150 00:11:47,665 --> 00:11:53,421 毎日 放課後はカールと サーフィン音楽を聴いた 151 00:11:54,171 --> 00:11:55,381 ザ・ベンチャーズ 152 00:11:55,506 --> 00:11:56,757 マーケッツ 153 00:11:57,133 --> 00:11:58,217 {\an8}ディック・デイル 154 00:11:57,550 --> 00:11:59,885 ディック・デイル& ザ・デル・トーンズ 155 00:12:04,432 --> 00:12:06,767 サーフィン映画が流行してね 156 00:12:06,892 --> 00:12:08,269 “ウォーター・ログ〟 157 00:12:08,394 --> 00:12:11,021 彼らの音楽が使われていた 158 00:12:17,778 --> 00:12:20,906 サーフィンは 南カリフォルニアの文化だ 159 00:12:21,282 --> 00:12:24,452 サーファー特有の格好や話し方 160 00:12:24,577 --> 00:12:26,370 態度もあった 161 00:12:30,499 --> 00:12:34,754 僕たちも試したが 上達しなかったね 162 00:12:35,921 --> 00:12:38,132 マンハッタンビーチで—— 163 00:12:38,966 --> 00:12:42,219 ビッグウェーブも経験したよ 164 00:12:42,344 --> 00:12:47,183 すぐボードを失って 溺れかけたけどね 165 00:12:47,308 --> 00:12:48,476 ブライアンもだ 166 00:12:48,642 --> 00:12:52,146 1度目で ボードが頭をかすめた 167 00:12:53,981 --> 00:12:55,316 2度目はない 168 00:12:56,192 --> 00:12:59,403 唯一の例外がデニスだった 169 00:13:00,488 --> 00:13:02,072 サーフィンに熱中した 170 00:13:02,865 --> 00:13:04,450 次兄 デニス・ウィルソン 171 00:13:02,865 --> 00:13:06,035 {\an8}授業をサボって ビーチに通ったよ 172 00:13:06,327 --> 00:13:07,578 海を愛した 173 00:13:12,291 --> 00:13:14,794 {\an8}デニスとビーチに行ったが 174 00:13:12,625 --> 00:13:15,544 声:マイク・ラヴ 175 00:13:14,919 --> 00:13:19,632 {\an8}戻ってきてから 彼が ブライアンに言ったんだ 176 00:13:19,757 --> 00:13:23,427 “サーフィンを 歌詞にしたら?〟と 177 00:13:26,180 --> 00:13:32,102 当時のサーフィン音楽は主に インストゥルメンタルだった 178 00:13:32,269 --> 00:13:35,064 僕とブライアンで 考えた結果が... 179 00:13:35,189 --> 00:13:40,027 サーフィンこそが人生 だから波に乗ろう 180 00:13:40,319 --> 00:13:43,656 メキシコシティ 181 00:13:43,239 --> 00:13:46,450 {\an8}ビーチボーイズの 初リハーサルの時—— 182 00:13:44,406 --> 00:13:47,576 声:カール・ウィルソン 183 00:13:46,575 --> 00:13:49,078 {\an8}両親は メキシコシティにいた 184 00:13:50,246 --> 00:13:52,832 食費に200ドル もらってた 185 00:13:53,624 --> 00:13:58,796 資金は たちまち底を突き 何とかしないと—— 186 00:13:58,921 --> 00:14:00,756 楽器を借りられない 187 00:14:01,257 --> 00:14:05,094 {\an8}僕の母に 助けを求めることにした 188 00:14:03,717 --> 00:14:08,138 アル・ジャーディンの母 ヴァージニア・ ジャーディン 189 00:14:05,219 --> 00:14:09,557 {\an8}“心には春がいっぱい〟を 歌って聴かせたよ 190 00:14:09,932 --> 00:14:13,102 僕たちの十八番は母を魅了し 191 00:14:14,019 --> 00:14:17,982 楽器のレンタル代に 300ドル もらえた 192 00:14:18,732 --> 00:14:20,943 思い出すと鳥肌が立つ 193 00:14:24,321 --> 00:14:25,239 モニターを 194 00:14:25,364 --> 00:14:28,033 サーフィン サーフィン 195 00:14:28,033 --> 00:14:33,789 “「サーフィン」 リハーサル初回録音〟 196 00:14:30,202 --> 00:14:31,829 {\an8}テープのムダだ 197 00:14:31,954 --> 00:14:33,789 {\an8}集中しろ 198 00:14:34,290 --> 00:14:37,918 {\an8}サーフィン サーフィン 199 00:14:38,043 --> 00:14:42,548 ウィルソン夫妻が不在中に バンドが完成した 200 00:14:43,090 --> 00:14:48,762 父は食費の使い道を尋ねたが 曲を聴かせたら喜んだ 201 00:14:49,138 --> 00:14:53,100 おじのおかげで スタジオを借りられた 202 00:14:53,225 --> 00:14:56,437 君も一緒に波に乗ろう 203 00:14:57,313 --> 00:15:00,232 いいだろう テイク1だ 204 00:15:00,357 --> 00:15:03,694 {\an8}“サーフィン〟録音 1961年11月 205 00:15:00,649 --> 00:15:03,694 サーフィンこそが人生だ 206 00:15:03,819 --> 00:15:05,195 だから波に乗ろう 207 00:15:05,487 --> 00:15:09,450 アルがベース 僕がギターを担当し 208 00:15:09,825 --> 00:15:14,705 ブライアンが鉛筆ドラム マイクがボーカルだった 209 00:15:14,830 --> 00:15:20,294 朝からラジオをつけて 波が来てるか確認する 210 00:15:20,419 --> 00:15:23,213 “ペンドルトンズ〟と名乗った 211 00:15:23,339 --> 00:15:26,008 サーファー御用達のブランドだ 212 00:15:26,675 --> 00:15:31,680 レコード会社が提案したのが “ビーチ・ボーイズ〟だ 213 00:15:32,723 --> 00:15:34,308 嫌だったね 214 00:15:35,184 --> 00:15:36,602 それで60年だ 215 00:15:39,021 --> 00:15:42,691 インディーズ・レーベルから 発売した 216 00:15:41,357 --> 00:15:44,068 {\an8}“キャンディックス・ エンタープライズ〟 217 00:15:42,816 --> 00:15:45,527 1ヵ月後 ラジオで流れた 218 00:15:48,238 --> 00:15:52,993 1週間で4つの新曲を流す ラジオ局だった 219 00:15:53,369 --> 00:15:57,373 最多リクエストを獲得すれば 勝ち残れる 220 00:15:57,831 --> 00:16:00,042 うちは大家族だ 221 00:16:01,627 --> 00:16:06,382 “サーフィン〟が 今週の1曲に選ばれたんだ 222 00:16:06,507 --> 00:16:08,592 天にも昇る気分だった 223 00:16:09,510 --> 00:16:11,679 {\an8}“「サーフィン」 新曲〟 224 00:16:13,013 --> 00:16:17,351 2位を獲得して 公演以来が舞い込んだ 225 00:16:15,474 --> 00:16:17,351 {\an8}“ビーチ・ボーイズ〟 226 00:16:17,643 --> 00:16:20,229 “大みそか記念ダンス〟 227 00:16:18,185 --> 00:16:20,229 {\an8}初舞台は大みそかだ 228 00:16:20,521 --> 00:16:25,651 そんな状況でデニスが ドラムを習得したんだ 229 00:16:25,776 --> 00:16:30,155 {\an8}突然 物事が動き始めて 考える暇もない 230 00:16:26,819 --> 00:16:30,155 声: ブライアン・ウィルソン 231 00:16:30,280 --> 00:16:32,825 行き先も知らず 走り出した 232 00:16:38,122 --> 00:16:42,084 ロサンゼルスで10位入りし 大喜びだった 233 00:16:42,334 --> 00:16:46,755 でも大学を卒業したいと 思ったんだ 234 00:16:46,880 --> 00:16:50,926 兄は弁護士だし 父は経営学の修士で—— 235 00:16:51,176 --> 00:16:52,469 母も大卒だ 236 00:16:52,594 --> 00:16:54,888 場違いだと感じてた 237 00:16:55,597 --> 00:17:01,186 だからバンドを脱退したが ブライアンには恨まれたね 238 00:17:05,566 --> 00:17:08,777 声: デイヴィッド・マークス 239 00:17:05,566 --> 00:17:09,403 {\an8}メンバーではないが 周辺にいた 240 00:17:12,072 --> 00:17:16,952 12歳の僕は毎日 放課後 カールとギターを弾いて—— 241 00:17:18,245 --> 00:17:20,873 独自のスタイルを研究した 242 00:17:21,874 --> 00:17:25,836 ブライアンの耳が それを聴きつけて—— 243 00:17:26,587 --> 00:17:28,547 僕を引き入れたんだ 244 00:17:28,797 --> 00:17:32,760 ビーチ・ボーイ デイヴィッド・マークス 245 00:17:30,340 --> 00:17:31,800 {\an8}ビーチ・ボーイズにね 246 00:17:32,885 --> 00:17:34,887 “出演 サミー・デイヴィス・Jr〟 247 00:17:35,012 --> 00:17:37,723 {\an8}カリフォルニア州 ハリウッド 1962年 248 00:17:36,555 --> 00:17:41,268 “サーフィン〟の成功で ブライアンは音楽の道へ 249 00:17:41,393 --> 00:17:45,731 父は事業を売却して 身辺整理をすると—— 250 00:17:46,482 --> 00:17:49,693 レコード会社を探した 251 00:17:54,490 --> 00:17:57,659 ハリウッドの会社を当たったが 252 00:17:58,660 --> 00:18:00,287 全滅だった 253 00:18:01,914 --> 00:18:07,795 曲はキャピトル・レコードの ニック・ヴェネの耳に入った 254 00:18:08,378 --> 00:18:11,298 “サーフィン・サファリ〟の デモを聴き 255 00:18:10,506 --> 00:18:14,885 {\an8}キャピトル・レコード プロデューサー ニック・ヴェネ 256 00:18:11,423 --> 00:18:17,179 1位を獲得するレコードに なるだろうと確信したんだ 257 00:18:17,763 --> 00:18:22,142 “スマッシュヒットだ〟と 言われたよ 258 00:18:24,269 --> 00:18:28,857 キャピトルと契約した 大物がいるレーベルだ 259 00:18:29,149 --> 00:18:33,362 {\an8}フランク・シナトラに ナット・キング・コールも 260 00:18:33,695 --> 00:18:38,700 僕は“大学を辞める〟 弟も“高校を辞める〟と叫んだ 261 00:18:39,535 --> 00:18:42,871 {\an8}僕だけは成人していたが 262 00:18:40,452 --> 00:18:42,204 マイク 21歳 263 00:18:42,329 --> 00:18:44,706 デイヴィッド 13歳 264 00:18:42,996 --> 00:18:46,834 {\an8}他のメンバーは 未成年だった 265 00:18:44,832 --> 00:18:46,834 デニス 17歳 266 00:18:46,959 --> 00:18:48,836 カール 15歳 267 00:18:48,961 --> 00:18:50,963 ブライアン 20歳 268 00:18:49,920 --> 00:18:53,382 {\an8}キャピトルは 録音を急いだ 269 00:18:54,216 --> 00:18:58,512 {\an8}“サーフィン・サファリ〟 録音 1962年7月 270 00:18:55,801 --> 00:18:59,096 デニス 最後の歌詞を忘れるな 271 00:18:59,596 --> 00:19:02,975 キャピトルの地下で録音した 272 00:19:04,893 --> 00:19:07,271 それじゃ始めよう 273 00:19:07,396 --> 00:19:12,860 {\an8}録音作業を見るだけで 最初は圧倒されていた 274 00:19:07,688 --> 00:19:11,191 声: ブライアン・ウィルソン 275 00:19:12,985 --> 00:19:15,362 速すぎる 少しゆっくり 276 00:19:16,405 --> 00:19:20,659 ベースのグルーヴを もう1回だ 277 00:19:22,202 --> 00:19:27,499 ブライアンの美しいハーモニー 僕とカールのグランジ風ギター 278 00:19:28,250 --> 00:19:29,793 当時は斬新だった 279 00:19:30,043 --> 00:19:32,045 テイク1だ 280 00:19:32,462 --> 00:19:35,174 みんなで波に乗って 281 00:19:35,465 --> 00:19:38,468 一緒に冒険しよう 282 00:19:36,383 --> 00:19:39,595 {\an8}“サーフィン・サファリ〟 283 00:19:39,845 --> 00:19:44,975 朝一番から始めれば 甘い蜜も手に入る 284 00:19:45,350 --> 00:19:48,604 マリーは売り込みが上手でね 285 00:19:47,394 --> 00:19:49,563 父/マネージャー マリー・ウィルソン 286 00:19:48,729 --> 00:19:52,024 駐車場で若者に 写真を配ってた 287 00:19:54,401 --> 00:19:57,446 必死に宣伝しまくってたよ 288 00:19:58,280 --> 00:20:02,367 ビーチ・ボーイズ “サーフィン・サファリ〟です 289 00:20:03,952 --> 00:20:06,788 みんなで波に乗って 290 00:20:06,914 --> 00:20:09,917 {\an8}一緒に冒険しよう 291 00:20:10,042 --> 00:20:11,251 {\an8}一緒に冒険を 292 00:20:14,171 --> 00:20:17,466 {\an8}ロサンゼルス 293 00:20:14,379 --> 00:20:19,426 ロサンゼルスで育ったが ビーチ文化は苦手だった 294 00:20:19,801 --> 00:20:22,763 {\an8}ビーチ・ボーイズを 聴いて—— 295 00:20:21,803 --> 00:20:24,806 文化史家/音楽評論家/ 南カリフォルニア大学教授 ジョシュ・クン 296 00:20:22,888 --> 00:20:26,058 {\an8}最初は拒否反応を 示したね 297 00:20:26,183 --> 00:20:30,562 “サーフィン音楽は キャピトル・レコード〟 298 00:20:26,767 --> 00:20:31,730 {\an8}僕が嫌いな文化を 宣伝していたからだ 299 00:20:31,855 --> 00:20:32,856 {\an8}“キャピトルで〟 300 00:20:32,981 --> 00:20:34,107 {\an8}“写真撮影〟 301 00:20:32,981 --> 00:20:36,443 アルバムの選曲も ジャケット写真も—— 302 00:20:34,233 --> 00:20:35,275 {\an8}“ペンドルトン〟 303 00:20:35,400 --> 00:20:36,443 {\an8}“サーフボード〟 304 00:20:37,194 --> 00:20:38,779 ウソっぽかった 305 00:20:41,740 --> 00:20:48,038 でも南カリフォルニアに暮らす 10代の金髪白人のイメージは 306 00:20:48,330 --> 00:20:49,164 売れた 307 00:20:51,124 --> 00:20:56,171 {\an8}アメリカ全土が 海に面していれば 308 00:20:52,918 --> 00:20:57,297 全国放送 テレビ初登場 309 00:20:56,755 --> 00:21:02,010 {\an8}カリフォルニアみたいに みんなサーフィンできる 310 00:21:02,135 --> 00:21:06,598 曲を聴き込んでみると イメージとは違ったよ 311 00:21:06,848 --> 00:21:09,142 サーフィンだけじゃない 312 00:21:09,768 --> 00:21:14,481 “カリフォルニアの夢〟の 創造に参加していたんだ 313 00:21:17,067 --> 00:21:20,070 {\an8}デトロイト 314 00:21:18,527 --> 00:21:22,447 デトロイトで育ち 冬は新聞配達をし 315 00:21:22,572 --> 00:21:24,741 歩いて登校した 316 00:21:24,866 --> 00:21:29,413 “ビンゴ・パーティ〟とかを 週末の映画館で見て—— 317 00:21:29,538 --> 00:21:33,709 もっと暖かい場所が あると知ったんだ 318 00:21:30,706 --> 00:21:33,709 {\an8}プロデューサー/ ミュージシャン ドン・ウォズ 319 00:21:37,629 --> 00:21:43,677 カリフォルニアの夢の代弁者が ビーチ・ボーイズだった 320 00:21:44,303 --> 00:21:47,180 あの場所に憧れたね 321 00:21:47,306 --> 00:21:52,519 イケてる車やビキニ美女 サーフボードの場所だ 322 00:21:52,644 --> 00:21:54,813 太陽と暖かさもある 323 00:21:55,480 --> 00:21:57,524 行きたかった 324 00:22:00,193 --> 00:22:04,156 {\an8}オクラホマ州 325 00:22:01,445 --> 00:22:06,616 信心深い家で育ったので ゴスペルを聴かされてた 326 00:22:07,909 --> 00:22:13,290 {\an8}でもビーチ・ボーイズは 前向きだからと許された 327 00:22:09,494 --> 00:22:11,288 ワンリパブリック シンガー/ライター/ プロデューサー 328 00:22:11,413 --> 00:22:12,539 ライアン・テダー 329 00:22:13,707 --> 00:22:15,250 影響を受けたよ 330 00:22:15,375 --> 00:22:20,255 幼い時からオクラホマ州を 離れたかったんだ 331 00:22:25,594 --> 00:22:30,557 内陸部の人間にとって ことさら魅力的だった 332 00:22:30,682 --> 00:22:33,685 異郷のサウンドだったからね 333 00:22:40,609 --> 00:22:43,195 彼らの音楽は異郷へ誘う 334 00:22:43,528 --> 00:22:47,366 “サーフィン・U.S.A.〟を 聴いたら—— 335 00:22:47,532 --> 00:22:50,535 心は南カリフォルニアへ飛ぶ 336 00:22:54,122 --> 00:22:56,666 “全国1位の サーフィングループ〟 337 00:22:56,792 --> 00:22:58,877 {\an8}アメリカを席巻したね 338 00:22:56,792 --> 00:23:01,630 “ビーチ・ボーイズ 「サーフィン・ U.S.A.」〟 339 00:22:59,211 --> 00:23:01,630 {\an8}イメージが売れたし 340 00:23:01,755 --> 00:23:05,717 音楽は生き生きとして 刺激的だった 341 00:23:02,339 --> 00:23:05,717 ビーチ・ボーイズ アル・ジャーディン 342 00:23:06,635 --> 00:23:10,555 {\an8}世界がビーチ・ボーイズを 聴いていた 343 00:23:11,932 --> 00:23:15,519 辞めたのを後悔してたら 電話が鳴った 344 00:23:16,603 --> 00:23:22,234 ブライアンは興奮状態で “復帰してくれ〟と言った 345 00:23:23,110 --> 00:23:29,074 ブライアンはツアーが嫌いで 作曲やプロデュースを好んだ 346 00:23:30,075 --> 00:23:33,453 僕以外には頼れなかったんだ 347 00:23:34,204 --> 00:23:38,291 必要とされたし 僕も音楽が恋しかった 348 00:23:39,084 --> 00:23:40,752 {\an8}だから承諾して—— 349 00:23:41,920 --> 00:23:44,798 アル・ジャーディン 350 00:23:42,629 --> 00:23:43,713 {\an8}復帰した 351 00:23:48,051 --> 00:23:50,887 翌日にはツアーに出ていた 352 00:23:51,012 --> 00:23:52,806 中西部ツアー 1963年 353 00:23:54,641 --> 00:24:00,063 ミネトンカ湖の会場では 群衆が窓を割って侵入し 354 00:24:00,188 --> 00:24:04,192 さらに車の行列が 2~3キロも続いた 355 00:24:08,071 --> 00:24:11,825 黄色い悲鳴に 火事かと思って—— 356 00:24:12,451 --> 00:24:13,660 振り返った 357 00:24:16,705 --> 00:24:23,086 僕たちはツアーを楽しんだし ブライアンは作曲に専念した 358 00:24:24,087 --> 00:24:26,756 何曲も書いていたね 359 00:24:25,213 --> 00:24:26,756 {\an8}“サーファー・ガール〟 360 00:24:26,882 --> 00:24:31,595 {\an8}僕はツアー中で 作詞に手が回らなかった 361 00:24:31,887 --> 00:24:34,222 だから部外者を招いた 362 00:24:33,472 --> 00:24:34,222 {\an8}“イン・マイ・ルーム〟 363 00:24:34,473 --> 00:24:35,849 ハワイツアー 1963年 364 00:24:41,021 --> 00:24:46,443 ツアーは楽しかったが マリーには難儀したね 365 00:24:48,904 --> 00:24:52,032 マリーは成功の立役者だが 366 00:24:52,657 --> 00:24:55,452 音楽にまで口を出し始めた 367 00:24:55,577 --> 00:24:59,039 ダメ出しされたよ 素人扱いだ 368 00:24:59,164 --> 00:25:03,293 僕たちのサウンドが 気に入らなかった 369 00:25:03,793 --> 00:25:09,257 舞台のアンプも修正された 僕が元に戻したけどね 370 00:25:09,382 --> 00:25:15,180 笑顔が足りないとか 高音域がダメだとか言われた 371 00:25:16,348 --> 00:25:22,604 怒鳴られて頭にきたから “辞めてやる〟と言ったら—— 372 00:25:23,271 --> 00:25:26,191 マリーは“聞いたか?〟と 373 00:25:27,692 --> 00:25:31,571 彼のことは好きだったが フェアじゃない 374 00:25:32,531 --> 00:25:35,742 15歳のガキの売り言葉を 買うとは 375 00:25:36,743 --> 00:25:41,122 4枚のアルバムを出して バンドを脱退した 376 00:25:42,082 --> 00:25:45,585 ブライアンは腹を立ててたね 377 00:25:45,710 --> 00:25:49,214 ツアーに 引っ張り出されるからだ 378 00:25:58,181 --> 00:26:03,353 {\an8}高校時代 友達から ビーチ・ボーイズの—— 379 00:26:01,977 --> 00:26:05,897 元ブラザー・レコード社長 マリリン・ウィルソン・ ラザフォード 380 00:26:03,645 --> 00:26:05,897 {\an8}コンサートに誘われた 381 00:26:07,941 --> 00:26:08,984 {\an8}“ベン・フランクス〟 382 00:26:09,109 --> 00:26:10,068 {\an8}“スターマップ〟 383 00:26:10,193 --> 00:26:11,570 {\an8}“サー・ダグラス・ クインテット〟 384 00:26:12,571 --> 00:26:18,118 ウエストハリウッドにあった “パンドラズ・ボックス〟の—— 385 00:26:18,660 --> 00:26:20,203 最前列で見たの 386 00:26:20,328 --> 00:26:25,041 ブライアンに頼まれて ココアを飲ませたら—— 387 00:26:25,959 --> 00:26:28,712 返す時にぶちまけられた 388 00:26:29,838 --> 00:26:31,006 笑えたわ 389 00:26:36,303 --> 00:26:39,264 それから交際が始まった 390 00:26:43,143 --> 00:26:46,271 個性的で楽しい人だけど 391 00:26:47,105 --> 00:26:49,691 音楽に関しては理知的だった 392 00:26:50,317 --> 00:26:55,322 当時の私は いとこや姉と 一緒に歌ってたから—— 393 00:26:55,447 --> 00:26:58,575 ブライアンとレコードを作った 394 00:26:58,825 --> 00:27:02,329 “ザ・ハニーズ〟 395 00:27:03,413 --> 00:27:06,666 音楽が私たちの人生だった 396 00:27:11,046 --> 00:27:15,300 ブライアンは家で 作曲したがってた 397 00:27:15,925 --> 00:27:20,722 他のメンバーたちが ツアーを楽しんでも—— 398 00:27:20,847 --> 00:27:23,391 ブライアンは違ったの 399 00:27:25,685 --> 00:27:28,605 人がいても作業できるよ 400 00:27:29,481 --> 00:27:30,982 でも大変だ 401 00:27:31,107 --> 00:27:35,278 1人なら考えごとや作曲に 集中できる 402 00:27:39,199 --> 00:27:45,914 僕が行ける世界がある 403 00:27:46,039 --> 00:27:51,503 秘密を話せる場所だ 404 00:27:51,836 --> 00:27:57,592 僕の部屋にある 405 00:27:58,426 --> 00:28:01,429 僕の部屋にある 406 00:28:01,554 --> 00:28:03,765 音楽は癒やしだ 407 00:28:04,140 --> 00:28:08,395 創造の場になる静かな世界を もたらす 408 00:28:09,354 --> 00:28:15,443 ブライアンと作業したが 音楽を共通言語にすれば—— 409 00:28:15,819 --> 00:28:17,529 彼に近づけるんだ 410 00:28:18,905 --> 00:28:20,657 秘密の言語だ 411 00:28:21,282 --> 00:28:25,203 マイクは彼の複雑性を 理解していた 412 00:28:29,374 --> 00:28:33,044 ブライアンには 作曲の才能があり 413 00:28:33,169 --> 00:28:35,630 僕は歌詞に興味があった 414 00:28:36,214 --> 00:28:38,633 いいパートナーだったよ 415 00:28:39,509 --> 00:28:44,264 初期の作品はシンプルだと 批判する人もいるが 416 00:28:44,556 --> 00:28:46,141 むしろ美徳だ 417 00:28:46,558 --> 00:28:50,311 楽しい恋や 報われない恋の歌だよ 418 00:28:50,770 --> 00:28:52,939 10代にはぴったりだ 419 00:28:53,523 --> 00:28:56,818 若者たちは理解し 共感した 420 00:28:57,485 --> 00:29:00,071 シンプルさは成功の秘訣だ 421 00:29:05,827 --> 00:29:08,955 {\an8}ブライアンの 美しい旋律と—— 422 00:29:09,080 --> 00:29:12,250 {\an8}マイクのクレバーな歌詞 423 00:29:12,375 --> 00:29:14,210 {\an8}完璧な調合だった 424 00:29:14,961 --> 00:29:19,591 でも舞台に立つと マイクがリードシンガーだ 425 00:29:22,218 --> 00:29:23,803 カリスマがあった 426 00:29:23,928 --> 00:29:27,348 僕は背の高いテキサス人 427 00:29:27,849 --> 00:29:30,185 デカい白馬に乗る 428 00:29:30,310 --> 00:29:34,189 テキサスから白馬に乗ってきた 429 00:29:34,314 --> 00:29:37,484 僕は背の高いテキサス人 430 00:29:38,026 --> 00:29:40,361 デカい白馬に乗る 431 00:29:40,487 --> 00:29:42,989 {\an8}ブライアンの メランコリーを—— 432 00:29:40,695 --> 00:29:44,407 声:マイク・ラヴ 433 00:29:43,114 --> 00:29:47,452 {\an8}アップビートなノリで 補完したんだ 434 00:29:47,994 --> 00:29:50,830 それがあんたの帽子か? 435 00:29:50,955 --> 00:29:54,042 テンガロンハットをかぶって 436 00:29:54,167 --> 00:29:59,547 マイクは陽気な人気者で みんなとふざけ合ってた 437 00:30:00,298 --> 00:30:03,051 最高のフロントマンよ 438 00:30:03,635 --> 00:30:08,264 僕はライブのほうが スタジオより好きだった 439 00:30:09,098 --> 00:30:10,975 フィードバックはないが 440 00:30:11,100 --> 00:30:16,564 ライブでは観客の反応が 手に取るように分かる 441 00:30:17,106 --> 00:30:20,401 前向きだし 喜びに満ちてるんだ 442 00:30:20,527 --> 00:30:23,655 拍車が足元で鳴ってる 443 00:30:23,780 --> 00:30:25,448 {\an8}“マイク〟 444 00:30:25,156 --> 00:30:30,203 銃を持った男が 近づいてきたが 445 00:30:30,620 --> 00:30:33,581 俺は やられない 446 00:30:46,719 --> 00:30:50,306 今ここで僕たちは一緒だ 447 00:30:50,640 --> 00:30:54,394 永遠に待った価値がある 448 00:30:54,769 --> 00:30:59,983 こんな気持ちになるのは 分かってた 449 00:31:03,778 --> 00:31:07,115 ビーチ・ボーイズは 大衆の意識の中で—— 450 00:31:04,946 --> 00:31:11,911 “トレンドに乗る ビーチ・ボーイズ〟 451 00:31:07,240 --> 00:31:11,911 カリフォルニア的生活と サーフィンに直結していた 452 00:31:12,537 --> 00:31:15,915 {\an8}若者の想像力を かき立てたね 453 00:31:13,371 --> 00:31:15,915 フリートウッド・マック リンジー・バッキンガム 454 00:31:16,040 --> 00:31:21,337 ベイビー どうか僕に考えさせて 455 00:31:21,462 --> 00:31:24,132 北カリフォルニアの人間は—— 456 00:31:24,257 --> 00:31:28,970 ロサンゼルスに対して うがった見方をしがちだ 457 00:31:29,345 --> 00:31:34,642 でもビーチ・ボーイズには ブライアンがいた 458 00:31:35,810 --> 00:31:41,357 彼のことは職人かつ プロデューサーとして尊敬した 459 00:31:39,272 --> 00:31:42,859 {\an8}“ブライアンはリーダーで 編曲と作曲も〟 460 00:31:41,816 --> 00:31:44,819 僕が彼に影響されたように—— 461 00:31:45,445 --> 00:31:51,743 ブライアンも当時のラジオで 流れた名曲に影響されていた 462 00:31:51,868 --> 00:31:55,288 ずっと考えてきたんだ 463 00:31:55,830 --> 00:31:58,875 フィル・スペクターは25歳 464 00:31:59,000 --> 00:32:03,046 所有するレコード会社は 時価数百万ドルです 465 00:31:59,292 --> 00:32:03,046 {\an8}レコード プロデューサー フィル・スペクター 466 00:32:03,171 --> 00:32:09,385 ヒットレコードは彼のビートが 10代の欲望を満たす証拠です 467 00:32:10,970 --> 00:32:13,473 スペクターの影響を? 468 00:32:13,723 --> 00:32:15,975 冗談で言ってる? 469 00:32:16,184 --> 00:32:19,228 スペクターは神様だったよ 470 00:32:20,939 --> 00:32:24,817 車に乗ってると ラジオから流れてきた 471 00:32:24,943 --> 00:32:27,904 “ビー・マイ・ベイビー〟だ 472 00:32:28,321 --> 00:32:34,035 {\an8}出会った夜に分かった 私にはあなたが必要だと 473 00:32:29,238 --> 00:32:32,200 ザ・ロネッツ 474 00:32:34,160 --> 00:32:40,375 あの曲を聴いた日から 彼は毎日 レコードをかけた 475 00:32:40,750 --> 00:32:42,835 ウンザリしたわ 476 00:32:42,961 --> 00:32:46,214 だから愛してると言って 477 00:32:46,381 --> 00:32:48,758 つかみどころがない 478 00:32:49,092 --> 00:32:52,261 スペクターは 25台もの楽器の音を—— 479 00:32:52,762 --> 00:32:56,933 1つに集約して “ウォール・オブ・サウンド〟に 480 00:32:57,266 --> 00:32:59,394 私のベイビーになって 481 00:32:59,519 --> 00:33:02,271 私のかわいいベイビーに 482 00:33:02,397 --> 00:33:03,106 魂に響いた 483 00:33:03,231 --> 00:33:05,942 私のダーリンになると言って 484 00:33:07,068 --> 00:33:09,779 私のベイビーになって 485 00:33:12,448 --> 00:33:17,912 ブライアンは あれを聴き 僕たちに声をかけた 486 00:33:15,368 --> 00:33:17,912 {\an8}レッキング・クルー ドン・ランディ 487 00:33:18,997 --> 00:33:23,876 スタジオミュージシャンの レッキング・クルーは—— 488 00:33:22,250 --> 00:33:26,379 {\an8}レッキング・クルー 489 00:33:24,002 --> 00:33:26,379 ヒットレコードの立役者さ 490 00:33:27,088 --> 00:33:32,301 スタジオミュージシャンは スーツを着た堅物だったが 491 00:33:33,094 --> 00:33:36,556 僕たちは肩の力が抜けていた 492 00:33:36,931 --> 00:33:39,559 常識を“破壊するレッキングクルー〟だ 493 00:33:40,685 --> 00:33:45,606 スペクターの現場には 3人のキーボード奏者がいた 494 00:33:45,773 --> 00:33:49,318 5人のギタリストと 3人のベーシストも 495 00:33:49,444 --> 00:33:54,615 全員が同時に録音し 音の壁を作り上げた 496 00:33:58,369 --> 00:34:01,664 {\an8}声: ブライアン・ウィルソン 497 00:33:58,369 --> 00:34:04,000 スペクターの作品に触れて プロデューサーとしての—— 498 00:34:04,125 --> 00:34:06,753 目を開かれたんだ 499 00:34:06,878 --> 00:34:12,425 総合的なサウンドと 2分半の経験がすべてだ 500 00:34:15,845 --> 00:34:20,058 {\an8}ブライアンは プロデュースを望んだが 501 00:34:16,471 --> 00:34:19,557 声: カール・ウィルソン 502 00:34:20,183 --> 00:34:22,435 キャピトルに拒否された 503 00:34:22,602 --> 00:34:26,397 ブライアンにできるか 疑っていたんだ 504 00:34:30,777 --> 00:34:34,906 当時の21歳は 大人の後ろ盾が必要だった 505 00:34:35,031 --> 00:34:36,199 やり方がある 506 00:34:38,242 --> 00:34:43,331 キャピトルは代わりに 自社のニック・ヴェネを 507 00:34:41,704 --> 00:34:45,833 {\an8}キャピトル・レコード プロデューサー ニック・ヴェネ 508 00:34:43,456 --> 00:34:44,624 送り込んだ 509 00:34:44,749 --> 00:34:48,544 不満だったよ 特にブライアンはね 510 00:34:49,128 --> 00:34:53,716 彼は作業を進行する以外 何もしなかった 511 00:34:54,133 --> 00:34:58,054 {\an8}この録音スタジオは 世界の最先端です 512 00:34:58,179 --> 00:35:02,016 キャピトルのスタジオは サウンドが悪かった 513 00:35:00,014 --> 00:35:02,016 {\an8}“キャピトル・レコード〟 514 00:35:02,517 --> 00:35:03,434 “サンセット大通り〟 515 00:35:03,684 --> 00:35:08,147 ウェスタン・レコーダーズを 使いたかった 516 00:35:08,272 --> 00:35:12,235 だから父が キャピトルと交渉した 517 00:35:12,360 --> 00:35:16,656 {\an8}マリーは5ヵ月も キャピトルと争ったの 518 00:35:13,152 --> 00:35:16,656 声: オードリー・ウィルソン 519 00:35:16,781 --> 00:35:21,702 よく怒鳴っていたけど 最後には要求を通した 520 00:35:22,578 --> 00:35:27,083 彼が家族でなければ 僕の言い分を通せたよ 521 00:35:24,831 --> 00:35:27,667 {\an8}声:ニック・ヴェネ 522 00:35:27,208 --> 00:35:32,046 でも血縁だから 彼の態度を批判すると—— 523 00:35:32,171 --> 00:35:36,259 家族を中傷されたと バンド全体が怒った 524 00:35:38,594 --> 00:35:41,389 その後は セルフプロデュースを 525 00:35:42,723 --> 00:35:45,935 “ドント・ウォリー・ベイビー〟 526 00:35:46,435 --> 00:35:50,439 “プロデューサー ブライアン・ウィルソン〟 527 00:35:50,940 --> 00:35:54,986 {\an8}カンザスシティー 528 00:35:51,607 --> 00:35:53,401 カンザス州で育ったの 529 00:35:53,526 --> 00:35:54,986 祖母は中古品店で—— 530 00:35:55,111 --> 00:35:57,989 レコードを 買いあさってた {\an8}シンガーソングライター/ 俳優 ジャネール・モネイ 531 00:35:58,990 --> 00:36:03,286 {\an8}“シャット・ダウン VOL.2〟 532 00:36:00,032 --> 00:36:06,289 私はビーチ・ボーイズを見て “これは何?〟と衝撃を受けた 533 00:36:06,664 --> 00:36:13,963 この思いが募ってから どれくらい経つのだろう 534 00:36:14,338 --> 00:36:15,590 {\an8}“ダンス・ダンス・ダンス〟 535 00:36:14,338 --> 00:36:18,634 曲を書き始めてからは 彼らを聴き込んだわね 536 00:36:15,756 --> 00:36:16,883 {\an8}“リトル・ホンダ〟 537 00:36:17,008 --> 00:36:19,552 {\an8}“ドント・ウォリー・ ベイビー〟 538 00:36:19,677 --> 00:36:21,596 ハーモニーに魅せられた 539 00:36:22,013 --> 00:36:24,515 彼女は僕の目を見て 540 00:36:24,640 --> 00:36:29,896 全員が音楽を理解すれば 何ができるかを示してた 541 00:36:30,021 --> 00:36:32,106 心配しないで ベイビー 542 00:36:32,231 --> 00:36:33,733 心配しないで 543 00:36:33,858 --> 00:36:35,568 心配しないで 544 00:36:35,693 --> 00:36:37,695 うまくいくから 545 00:36:37,820 --> 00:36:40,072 心配しないで ベイビー 546 00:36:40,198 --> 00:36:41,657 心配しないで 547 00:36:41,782 --> 00:36:44,785 心配しないで ベイビー 548 00:36:47,997 --> 00:36:55,004 黙っていればよかったのに 車の自慢を始めてしまった 549 00:36:56,255 --> 00:37:00,760 才能ある個人が 見事に混ざり合ってる 550 00:37:00,968 --> 00:37:04,931 それぞれが全体の一部で 誰が欠けても—— 551 00:37:05,056 --> 00:37:07,892 あのサウンドは実現できない 552 00:37:08,017 --> 00:37:11,604 こう言われると運転したくなる 553 00:37:11,729 --> 00:37:14,106 心配しないで ベイビー 554 00:37:14,232 --> 00:37:15,650 心配しないで 555 00:37:15,775 --> 00:37:17,610 心配しないで 556 00:37:17,735 --> 00:37:19,362 うまくいくから 557 00:37:19,487 --> 00:37:23,699 “ドント・ウォリー・ ベイビー〟は美しかった 558 00:37:24,116 --> 00:37:28,037 バンドとブライアンの 転機になった曲だ 559 00:37:30,039 --> 00:37:34,293 彼はプロデューサーへの道を 歩んでいたが 560 00:37:34,418 --> 00:37:36,671 父親が立ちはだかった 561 00:37:37,463 --> 00:37:40,174 “シャット・ダウン VOL.2〟 録音 1963年11月 562 00:37:40,299 --> 00:37:42,927 カール しゃきっとしろ 563 00:37:43,469 --> 00:37:46,013 父親がマネージャーなんだ 564 00:37:47,014 --> 00:37:51,394 マネージャーとして 息子のツアーにも同行する 565 00:37:51,519 --> 00:37:53,187 大変だったね 566 00:37:54,855 --> 00:37:56,524 コンサートに来て—— 567 00:37:56,649 --> 00:38:01,320 ブライアンにベースの音に 文句をつけたりした 568 00:38:01,445 --> 00:38:04,740 懐中電灯で合図するんだ 569 00:38:05,658 --> 00:38:08,828 照らされた顔が怖かった 570 00:38:10,538 --> 00:38:15,710 僕たちにはステージで 実現したい音があるが 571 00:38:16,294 --> 00:38:17,837 父親が邪魔する 572 00:38:21,132 --> 00:38:25,511 Tのサインを出して “トレブルを上げろ〟と 573 00:38:25,636 --> 00:38:29,765 トレブルを上げても 腰は低くと言われた 574 00:38:30,016 --> 00:38:32,893 {\an8}何だ? 稼ぎすぎたか 575 00:38:30,349 --> 00:38:33,894 声:マリー・ウィルソン 576 00:38:33,060 --> 00:38:34,520 {\an8}心を込めて歌え 577 00:38:34,645 --> 00:38:35,604 {\an8}分かった 578 00:38:35,730 --> 00:38:40,359 失敗すれば罰金 汚い言葉を吐いても罰金 579 00:38:40,484 --> 00:38:41,485 バカげてた 580 00:38:42,820 --> 00:38:45,448 ブライアンは承認を求めた 581 00:38:45,573 --> 00:38:49,702 でも父親の口出しには ウンザリしてたわね 582 00:38:49,827 --> 00:38:53,622 マリーの音楽は 1930~40年代のもので—— 583 00:38:53,748 --> 00:38:57,543 ブライアンは“陳腐だ〟と 言ってた 584 00:38:58,294 --> 00:39:00,296 {\an8}息子たちは惨めだし 585 00:38:58,294 --> 00:39:03,007 声: オードリー・ウィルソン 586 00:39:00,838 --> 00:39:04,300 {\an8}夫も決して 幸せではなかった 587 00:39:05,968 --> 00:39:08,971 {\an8}オーストラリア シドニー 588 00:39:07,053 --> 00:39:08,971 オーストラリア公演が—— 589 00:39:10,556 --> 00:39:12,391 バンドの転機になった 590 00:39:13,642 --> 00:39:16,645 父との口論が激しくなってね 591 00:39:16,771 --> 00:39:21,859 彼を解雇して 新しい マネージャーを雇うことに 592 00:39:22,735 --> 00:39:27,573 ブライアンと僕で決断し おじに権利関係を任せたが 593 00:39:27,698 --> 00:39:34,580 {\an8}“シー・オブ・チューンズ 音楽出版社〟 594 00:39:29,075 --> 00:39:30,743 マネージャーは代えた 595 00:39:32,495 --> 00:39:34,580 息子たちを守ってきた 596 00:39:34,997 --> 00:39:38,209 マリーの庇護ひごがなければ—— 597 00:39:38,376 --> 00:39:42,004 ビーチ・ボーイズの成功は なかったわね 598 00:39:43,381 --> 00:39:46,300 だから彼は意気消沈した 599 00:39:47,385 --> 00:39:50,346 ひどく傷ついていたね 600 00:39:52,598 --> 00:39:55,101 オードリーも気の毒だった 601 00:39:55,226 --> 00:39:58,687 マリーは彼女に 八つ当たりして—— 602 00:39:58,813 --> 00:40:01,524 “お前が甘やかすからだ〟と 603 00:40:02,691 --> 00:40:04,985 {\an8}息子たちの成長を願った 604 00:40:03,234 --> 00:40:07,738 声: オードリー・ウィルソン 605 00:40:05,319 --> 00:40:08,989 {\an8}強く誠実な人間に なってほしかったの 606 00:40:09,615 --> 00:40:11,117 {\an8}願いは かなった 607 00:40:12,993 --> 00:40:16,414 弟たちより父が怖かったね 608 00:40:13,411 --> 00:40:17,289 {\an8}声: ブライアン・ウィルソン 609 00:40:16,872 --> 00:40:20,042 皿洗いをサボると殴られた 610 00:40:21,043 --> 00:40:22,420 {\an8}怖かった? 611 00:40:22,545 --> 00:40:24,004 {\an8}時にはね 612 00:40:24,130 --> 00:40:26,757 何で殴られるかによる 613 00:40:27,383 --> 00:40:31,387 カールは薄い板で 僕は厚い板で殴られた 614 00:40:32,179 --> 00:40:33,764 カールは末っ子だ 615 00:40:34,056 --> 00:40:39,061 ブライアンも扱いが違ったね 僕が標的にされた 616 00:40:40,312 --> 00:40:46,235 {\an8}父親に虐待された息子は 自尊心の問題を抱えた 617 00:40:40,813 --> 00:40:43,983 声:マイク・ラヴ 618 00:40:46,902 --> 00:40:48,821 ブライアンは苦しんだし 619 00:40:48,946 --> 00:40:53,242 カールは非常に 用心深い性格になった 620 00:40:54,285 --> 00:40:56,287 デニスは反逆児に 621 00:40:58,038 --> 00:41:03,669 ビーチ・ボーイズになって 彼は本当に弾けたね 622 00:41:03,878 --> 00:41:05,171 スターだ 623 00:41:10,009 --> 00:41:12,428 デニスは脚光を浴びた 624 00:41:12,553 --> 00:41:14,346 セックスシンボルだ 625 00:41:14,472 --> 00:41:16,640 僕たちは邪険にされた 626 00:41:16,765 --> 00:41:22,438 “デニスが見えないから ベースを動かせ〟と言われたよ 627 00:41:22,813 --> 00:41:26,108 月光を浴びて踊ろうよ 628 00:41:26,525 --> 00:41:29,487 朝まで僕を抱きしめて 629 00:41:29,612 --> 00:41:34,992 ベイビー ダンスしないか? 630 00:41:35,701 --> 00:41:40,915 デニスの個性的なドラムは 成功に貢献した 631 00:41:41,624 --> 00:41:44,710 エネルギッシュだったよ 632 00:41:47,129 --> 00:41:51,592 本物のビーチ・ボーイだ サーフィンをやってた 633 00:41:51,842 --> 00:41:55,221 スタジオより海を好んだほどだ 634 00:41:55,346 --> 00:41:58,474 月光を浴びて踊ろうよ 635 00:41:58,891 --> 00:42:01,310 朝まで僕にキスをして 636 00:42:01,894 --> 00:42:07,816 ベイビー ダンスしないか? 637 00:42:12,613 --> 00:42:15,866 デニスは車も女性も手に入れた 638 00:42:21,705 --> 00:42:23,832 楽しんでたね 639 00:42:27,628 --> 00:42:30,256 ビーチ・ボーイズだ 640 00:42:28,170 --> 00:42:30,256 {\an8}ニュージーランド オークランド 641 00:42:30,839 --> 00:42:35,177 ニュージーランド公演で ラジオに出た時—— 642 00:42:35,553 --> 00:42:40,057 アメリカを席巻する 英国バンドがいると聞いた 643 00:42:40,474 --> 00:42:42,518 そんなこともある 644 00:42:44,812 --> 00:42:46,897 ニューヨーク 1964年 645 00:42:48,065 --> 00:42:53,112 3000人の黄色い悲鳴が ビートルズを出迎えます 646 00:42:53,237 --> 00:42:58,701 若者の間で大人気の ロックンロールグループです 647 00:43:00,869 --> 00:43:04,957 初めてテレビで聴いた時は 驚いたね 648 00:43:06,500 --> 00:43:08,168 嫉妬したよ 649 00:43:08,794 --> 00:43:11,547 {\an8}お待ちかねの ビートルズです 650 00:43:10,045 --> 00:43:13,007 “エド・サリヴァン・ ショー〟 651 00:43:14,508 --> 00:43:18,470 僕たちが世界の裏側に いる時だった 652 00:43:19,138 --> 00:43:20,973 不意を突かれたよ 653 00:43:22,641 --> 00:43:28,063 1年もトップを独占したのに 取って代わられた 654 00:43:28,689 --> 00:43:30,733 あっけにとられたね 655 00:43:32,026 --> 00:43:36,447 信じられなかったのが ビートルズ現象だ 656 00:43:40,951 --> 00:43:45,789 “抱きしめたい〟なんて 名盤とは言えないが 657 00:43:46,248 --> 00:43:48,500 黄色い悲鳴を浴びた 658 00:43:50,294 --> 00:43:54,340 イメージ戦略は同じでも アプローチが違った 659 00:43:55,215 --> 00:43:57,676 彼らは粗削りだが 660 00:43:58,052 --> 00:44:02,014 僕たちは完璧な音程で歌う 661 00:44:02,931 --> 00:44:05,309 歌手と演奏者の違いだ 662 00:44:06,352 --> 00:44:08,395 エネルギーが異なる 663 00:44:10,522 --> 00:44:12,149 焦ったね 664 00:44:13,067 --> 00:44:15,319 スタジオに入ると—— 665 00:44:15,819 --> 00:44:20,866 ビートルズは忘れて 自分たちの音楽を追求した 666 00:44:21,241 --> 00:44:23,661 ビーチ・ボーイズです 667 00:44:28,916 --> 00:44:33,212 彼女はパパの車で バーガーショップへ 668 00:44:34,838 --> 00:44:39,301 図書館のことなど すっかり忘れて 669 00:44:39,885 --> 00:44:44,723 音楽業界の競争が激しいのは 昔も今も同じだ 670 00:44:45,891 --> 00:44:49,853 誰もが1位を目指すが ライバルは多い 671 00:44:49,978 --> 00:44:52,981 {\an8}“ファン・ファン・ファン〟 672 00:44:53,399 --> 00:44:56,860 {\an8}“シー・ラヴズ・ユー〟 673 00:44:53,816 --> 00:44:56,860 彼女は君を愛してる 674 00:44:56,985 --> 00:44:59,279 彼女は君を愛してる 675 00:44:59,405 --> 00:45:04,702 リバプールの4人組が 黄色い悲鳴で送り出されます 676 00:45:05,953 --> 00:45:08,497 君は失恋したと思ってる 677 00:45:08,789 --> 00:45:11,875 僕は昨日 彼女に会ったんだ 678 00:45:12,543 --> 00:45:16,088 {\an8}僕たちが曲を出せば ブライアンも出す 679 00:45:13,001 --> 00:45:16,088 声: ポール・マッカートニー 680 00:45:16,422 --> 00:45:18,799 ある種のライバルだ 681 00:45:19,007 --> 00:45:21,427 お互いに勝とうとした 682 00:45:22,511 --> 00:45:24,680 {\an8}ビーチ・ボーイズです 683 00:45:23,387 --> 00:45:27,349 “エド・サリヴァン・ ショー〟 684 00:45:25,013 --> 00:45:28,392 {\an8}僕は あちこち回ってる 685 00:45:28,767 --> 00:45:31,478 あちこち回ってる 686 00:45:31,603 --> 00:45:34,189 あちこち回ってる 687 00:45:32,479 --> 00:45:37,359 {\an8}“初の1位 「アイ・ ゲット・アラウンド」〟 688 00:45:34,314 --> 00:45:36,817 街から街へと移動して 689 00:45:36,942 --> 00:45:40,696 僕は冷静だし ちゃんと稼いでる 690 00:45:40,821 --> 00:45:43,031 アメリカ西海岸では—— 691 00:45:43,157 --> 00:45:47,327 サーフ・ミュージックが 人気を博しています 692 00:45:47,453 --> 00:45:49,371 その波はここにも 693 00:45:49,496 --> 00:45:53,709 {\an8}ヒット曲を披露する ビーチ・ボーイズです 694 00:45:50,247 --> 00:45:53,250 欧州テレビ 初出演 695 00:45:53,834 --> 00:45:56,587 僕たちは知られた顔だ 696 00:45:56,712 --> 00:46:00,174 悪い奴らも手を出さない 697 00:46:00,716 --> 00:46:01,592 マイク 698 00:46:01,717 --> 00:46:02,468 ブライアン 699 00:46:02,593 --> 00:46:04,553 ポールとリンゴ 700 00:46:06,180 --> 00:46:07,556 “ビーチ・ボーイズ〟 701 00:46:07,681 --> 00:46:09,016 “大忙し〟 702 00:46:09,141 --> 00:46:10,768 “アメリカのビートルズ〟 703 00:46:10,309 --> 00:46:13,896 {\an8}ライバルは多いし 競争は激しい 704 00:46:20,652 --> 00:46:22,613 “ビートルズに迫る〟 705 00:46:24,698 --> 00:46:25,949 “ハード・デイズ・ナイト〟 706 00:46:29,286 --> 00:46:31,914 僕の愛車でかっ飛ばす 707 00:46:32,039 --> 00:46:34,875 女の子なんてイチコロだ 708 00:46:35,834 --> 00:46:38,504 “ビート・パレード〟 1964年10月 709 00:46:37,878 --> 00:46:40,839 {\an8}誰も真剣にならないよ 710 00:46:40,964 --> 00:46:44,176 土曜の夜に最高の子が待ってる 711 00:46:44,301 --> 00:46:47,137 僕は あちこち回ってる 712 00:46:47,262 --> 00:46:49,473 街から街へと移動して 713 00:46:49,598 --> 00:46:56,313 僕は冷静だし まっとうに稼いでる 714 00:46:57,231 --> 00:46:58,232 回って 715 00:47:06,031 --> 00:47:10,035 {\an8}周知されてると思うが 念のために名前を 716 00:47:10,160 --> 00:47:12,830 “アメリカン・ バンドスタンド〟 717 00:47:10,327 --> 00:47:11,620 {\an8}アル・ジャーディン 718 00:47:11,954 --> 00:47:13,247 {\an8}デニス・ウィルソン 719 00:47:13,372 --> 00:47:14,581 ブライアン・ウィルソン 720 00:47:14,706 --> 00:47:15,582 カール・ウィルソン 721 00:47:15,707 --> 00:47:16,542 マイク・ラヴ 722 00:47:16,667 --> 00:47:19,837 それで... 消えたかと思ったよ 723 00:47:20,087 --> 00:47:25,634 ヒット曲を連発してるが 誰が次の一歩を決めるの? 724 00:47:26,426 --> 00:47:28,136 たぶん僕かな 725 00:47:28,679 --> 00:47:31,849 作曲して プロデュースするからね 726 00:47:31,974 --> 00:47:32,850 君は... 727 00:47:32,975 --> 00:47:36,186 彼の肩に 重責がのしかかった 728 00:47:36,770 --> 00:47:40,482 ブライアンは 作曲も編曲もできたし 729 00:47:40,607 --> 00:47:44,278 歌って 楽器の演奏もできた 730 00:47:44,403 --> 00:47:45,612 万能なのよ 731 00:47:46,446 --> 00:47:48,991 でも苦しんでいた 732 00:47:54,288 --> 00:47:58,417 声:マイク・ラヴ 733 00:47:54,496 --> 00:47:57,875 {\an8}ツアーの毎日は 落ち着かない 734 00:47:59,626 --> 00:48:03,922 家にいるのを好む彼には 向かなかったね 735 00:48:06,425 --> 00:48:09,595 体がきついし 家族の負担も大きい 736 00:48:09,720 --> 00:48:12,180 心身の健康を害すよ 737 00:48:13,223 --> 00:48:14,558 自然じゃない 738 00:48:15,017 --> 00:48:18,312 家好きにとっては破滅的だ 739 00:48:19,521 --> 00:48:24,026 “もう耐えられない〟と ある朝 泣き出した 740 00:48:25,444 --> 00:48:29,323 1964年12月 ヒューストン行きの飛行機で 741 00:48:29,990 --> 00:48:32,701 ブライアンの精神は崩壊した 742 00:48:33,827 --> 00:48:35,454 隣で目撃したよ 743 00:48:37,748 --> 00:48:41,793 あんな兄を見て 心配になったね 744 00:48:42,628 --> 00:48:43,837 おびえてた 745 00:48:44,922 --> 00:48:47,799 着陸前に家に帰りたがった 746 00:48:50,552 --> 00:48:55,140 私という妻がいたのに 母親に電話して—— 747 00:48:55,682 --> 00:48:57,517 実家に戻ったのよ 748 00:48:58,685 --> 00:49:04,441 翌日には落ち着いたけど “これ以上は無理だ〟と言った 749 00:49:05,150 --> 00:49:08,946 1964年に ツアーからの引退を決めた 750 00:49:09,071 --> 00:49:12,157 メンバーには反対されたね 751 00:49:12,282 --> 00:49:15,243 マイクは涙を浮かべてた 752 00:49:15,786 --> 00:49:20,624 うれしいことじゃないが いとこだし友人だからね 753 00:49:20,791 --> 00:49:24,711 彼が嫌がることを やらせたくはない 754 00:49:24,836 --> 00:49:27,881 無理強いすれば傷つける 755 00:49:28,006 --> 00:49:32,260 {\an8}“ツアーメンバー〟 756 00:49:28,632 --> 00:49:32,260 だから ツアーからの引退を認めた 757 00:49:32,552 --> 00:49:35,263 それで録音に専念できる 758 00:49:35,389 --> 00:49:36,390 テイク6 759 00:49:36,682 --> 00:49:40,352 ブライアンが 楽器の録音を済ませ 760 00:49:41,228 --> 00:49:43,480 僕たちは歌うだけ 761 00:49:44,356 --> 00:49:47,025 レッキング・クルーの出番だ 762 00:49:47,943 --> 00:49:50,696 プロデューサーとして緊張する 763 00:49:50,904 --> 00:49:53,240 レッキング・クルーは—— 764 00:49:53,615 --> 00:49:57,869 自分より上手な ミュージシャンの集まりだ 765 00:49:58,912 --> 00:50:02,958 全員がブライアンより 12~15歳 年長だった 766 00:50:03,083 --> 00:50:06,878 キャピトルは上客だし 喜んで引き受けた 767 00:50:03,375 --> 00:50:06,878 {\an8}レッキング・クルー ハル・ブレイン 768 00:50:07,546 --> 00:50:10,298 ブライアンは別格だった 769 00:50:10,424 --> 00:50:13,427 私たちが 自分で考えなくても—— 770 00:50:12,259 --> 00:50:15,887 {\an8}レッキング・クルー キャロル・ケイ 771 00:50:13,552 --> 00:50:16,722 彼が楽譜を用意してきたの 772 00:50:17,055 --> 00:50:23,437 粗削りだったとしても 他のグループとは一線を画した 773 00:50:24,479 --> 00:50:29,776 メッセージを的確に伝え 僕たちを上手に使ったね 774 00:50:28,191 --> 00:50:30,027 {\an8}レッキング・クルー ドン・ランディ 775 00:50:30,152 --> 00:50:32,738 ボスとして 采配を振るった 776 00:50:33,864 --> 00:50:37,868 {\an8}声: ブライアン・ウィルソン 777 00:50:33,864 --> 00:50:38,827 時間に余裕があると 音楽作りが向上する 778 00:50:38,952 --> 00:50:43,540 不自然に無理やり 絞り出す必要がない 779 00:50:45,876 --> 00:50:48,587 でもメンバーの補充が必要だ 780 00:50:49,212 --> 00:50:54,217 グレン・キャンベルに 声をかけることにした 781 00:50:54,801 --> 00:50:58,346 {\an8}ベースを弾いて 高音で歌えと? 782 00:50:55,052 --> 00:50:58,346 レッキング・クルー グレン・キャンベル 783 00:51:00,766 --> 00:51:03,435 {\an8}うろ覚えの歌詞で 乗り切った グレン・キャンベル 784 00:51:03,935 --> 00:51:08,440 スタジオミュージシャンは 名声と無縁だ 785 00:51:08,815 --> 00:51:14,404 彼は少女たちに追い回されて おびえていたよ 786 00:51:15,655 --> 00:51:18,033 車に戻ろうとしたら—— 787 00:51:18,158 --> 00:51:23,747 少女たちにシャツを破かれ 髪を抜かれたんだ 788 00:51:24,539 --> 00:51:25,957 奇妙だったね 789 00:51:26,750 --> 00:51:29,211 次から一番乗りした 790 00:51:33,006 --> 00:51:34,925 レッキング・クルーが—— 791 00:51:35,342 --> 00:51:39,596 ツアーを終えた僕たちに 休息を与えてくれた 792 00:51:40,472 --> 00:51:41,848 疲れてたんだ 793 00:51:42,808 --> 00:51:45,435 準備できたよ これでいい? 794 00:51:46,603 --> 00:51:51,024 演奏に加わったのは カールだけだったね 795 00:51:51,233 --> 00:51:53,360 やあ 僕だよ 796 00:51:53,485 --> 00:51:56,404 誰だか分からない? 797 00:52:00,117 --> 00:52:03,328 {\an8}声:カール・ウィルソン 798 00:52:00,117 --> 00:52:04,287 彼らに驚嘆したし 共演はスリルだった 799 00:52:04,412 --> 00:52:07,207 初期はリハーサルを重ねたが 800 00:52:07,332 --> 00:52:13,171 あの頃は実験的に試行錯誤を 繰り返すようになってた 801 00:52:14,047 --> 00:52:19,594 音楽が生き物のように 進化するのを体験した 802 00:52:20,428 --> 00:52:25,600 カールはリードギタリストで 音楽の才能があったし 803 00:52:26,810 --> 00:52:29,271 天使の声も持っていた 804 00:52:38,321 --> 00:52:42,409 カールは優しくて シャイだったけど 805 00:52:43,076 --> 00:52:44,911 しっかりしてた 806 00:52:45,787 --> 00:52:48,123 バンドの接着剤になったわ 807 00:52:49,374 --> 00:52:52,794 {\an8}それまでは サポート役だったが 808 00:52:49,374 --> 00:52:53,795 声:カール・ウィルソン 809 00:52:52,919 --> 00:52:58,925 {\an8}兄がツアーを引退してから 僕がバンドのリーダーに 810 00:52:59,759 --> 00:53:03,805 {\an8}ビーチ・ボーイズは 2つの組に分かれた 811 00:53:00,051 --> 00:53:03,805 声:マイク・ラヴ 812 00:53:03,930 --> 00:53:06,474 {\an8}録音組とツアー組だ 813 00:53:09,436 --> 00:53:13,523 重圧から解放されて ブライアンは喜んだ 814 00:53:13,732 --> 00:53:19,529 僕たちがツアーから戻ったら 次のアルバム制作が始まった 815 00:53:19,863 --> 00:53:23,992 彼女に嫌われてから ずっと気が重い 816 00:53:21,448 --> 00:53:26,286 {\an8}“ヘルプ・ミー・ロンダ〟 録音 1965年2月 817 00:53:24,326 --> 00:53:26,286 どうかした? 818 00:53:27,662 --> 00:53:30,749 “ヘルプ・ミー・ロンダ〟の 録音で—— 819 00:53:31,750 --> 00:53:34,002 ある部分に苦労した 820 00:53:34,294 --> 00:53:37,214 ロンダ 君は素敵だ 821 00:53:37,339 --> 00:53:38,548 僕には... 822 00:53:38,673 --> 00:53:40,634 シンコペーションだ 823 00:53:41,051 --> 00:53:42,344 もう1回やろう 824 00:53:42,469 --> 00:53:43,720 分かった 825 00:53:43,845 --> 00:53:45,597 肩の力を抜け 826 00:53:45,722 --> 00:53:49,309 マリーが現れて 口を出してきた 827 00:53:49,434 --> 00:53:50,393 君に... 828 00:53:50,518 --> 00:53:51,895 参ったね 829 00:53:52,020 --> 00:53:55,649 君に嫌われてから 830 00:53:56,066 --> 00:53:56,733 いいか? 831 00:53:56,858 --> 00:53:57,442 ああ 832 00:53:57,567 --> 00:54:01,154 笑ってないで シンコペーションだ 833 00:54:01,279 --> 00:54:02,822 酔ってたんだ 834 00:54:02,948 --> 00:54:05,617 ブライアンは有能だった 835 00:54:05,951 --> 00:54:07,744 音をくれ 836 00:54:07,869 --> 00:54:09,537 彼に歌わせて 837 00:54:09,663 --> 00:54:10,872 邪魔か? 838 00:54:10,997 --> 00:54:12,499 そうじゃない 839 00:54:12,624 --> 00:54:13,541 出ていく 840 00:54:13,667 --> 00:54:15,085 飲んだの? 841 00:54:15,835 --> 00:54:20,799 2人ともプロデュースしようと ぶつかり合った 842 00:54:21,216 --> 00:54:25,637 僕に歌わせるためだから 責任を感じたよ 843 00:54:26,179 --> 00:54:29,683 ブライアン 俺だって天才だぞ 844 00:54:32,936 --> 00:54:34,688 夫は息子に嫉妬した 845 00:54:35,563 --> 00:54:40,485 {\an8}そのことに気づいて ショックを受けたわ 母 オードリー・ウィルソン 846 00:54:41,069 --> 00:54:46,533 ブライアンは引っ込んでろ 俺に任せればいい 847 00:54:47,450 --> 00:54:52,414 マリーは作曲家として 認められたかったのよ 848 00:54:52,539 --> 00:54:57,585 金持ちになったら 何でもヒットすると? 849 00:54:57,711 --> 00:54:59,587 質問させて 850 00:54:59,713 --> 00:55:00,797 やろう 851 00:55:00,922 --> 00:55:03,300 ちゃんとやりたい 852 00:55:03,425 --> 00:55:05,635 二度と手伝わないぞ 853 00:55:05,760 --> 00:55:06,511 なぜ? 854 00:55:06,636 --> 00:55:10,682 大物になれば心から歌えず 破滅する 855 00:55:10,807 --> 00:55:11,474 破滅? 856 00:55:11,599 --> 00:55:12,976 そのとおりだ 857 00:55:13,101 --> 00:55:15,395 息子よ すまない 858 00:55:15,520 --> 00:55:20,692 22年間 お前を守ってきたが これ以上は無理だ 859 00:55:21,776 --> 00:55:22,736 帰る? 860 00:55:22,861 --> 00:55:24,904 本気なら手を引く 861 00:55:25,030 --> 00:55:27,240 そんなつもりは 862 00:55:27,365 --> 00:55:28,533 成功したと? 863 00:55:28,658 --> 00:55:29,659 まだだ 864 00:55:29,784 --> 00:55:35,373 俺は30分で名曲を作ったが お前たちは5時間もかかる 865 00:55:35,498 --> 00:55:38,335 イメージにこだわるからだ 866 00:55:38,460 --> 00:55:39,127 時代だ 867 00:55:39,252 --> 00:55:40,795 忘れるな 868 00:55:41,004 --> 00:55:42,547 時代が変わった 869 00:55:44,716 --> 00:55:47,010 “平和〟 870 00:55:51,473 --> 00:55:54,976 我々は多大なる犠牲を払って 学んだ 871 00:55:55,101 --> 00:55:57,896 弱腰は平和をもたらさない 872 00:55:58,813 --> 00:56:02,817 この教訓に従って ベトナムへ向かう 873 00:56:07,489 --> 00:56:11,117 文化はあらゆる面で 変化していた 874 00:56:11,284 --> 00:56:14,162 サイケデリック体験とは—— 875 00:56:14,287 --> 00:56:18,792 自らの神経系の無数の銀河へ 旅することだ 876 00:56:22,045 --> 00:56:25,882 LSDの常用で 脳の機能が変化します 877 00:56:26,007 --> 00:56:27,092 発射 878 00:56:27,217 --> 00:56:28,802 最高の気分だ 879 00:56:28,927 --> 00:56:32,430 行進は セルマからモンゴメリーへ 880 00:56:32,555 --> 00:56:33,973 “エドモンドペタス橋〟 881 00:56:35,350 --> 00:56:38,812 {\an8}1960年代半ばの音楽は 豊かだった 882 00:56:35,558 --> 00:56:37,852 声:カール・ウィルソン 883 00:56:39,854 --> 00:56:41,439 世界が広がった 884 00:56:42,190 --> 00:56:44,526 良心の目覚めもあった 885 00:56:43,525 --> 00:56:44,526 {\an8}“虐殺をやめろ〟 886 00:56:44,734 --> 00:56:49,489 社会が無批判な現状維持を 望まなくなったんだ 887 00:56:52,117 --> 00:56:53,284 “戦争より愛を〟 888 00:56:55,078 --> 00:56:56,955 {\an8}“ザ・バーズ〟 889 00:56:57,288 --> 00:56:59,082 ツアーから戻ると—— 890 00:56:57,539 --> 00:57:00,083 {\an8}声:アル・ジャーディン 891 00:56:59,207 --> 00:57:02,794 ブライアンが幻覚剤を 使用していた 892 00:57:03,378 --> 00:57:07,257 LSDは当時の作曲家に 人気だったね 893 00:57:08,341 --> 00:57:11,219 駐車場を車で20周もして—— 894 00:57:12,011 --> 00:57:14,472 トリップの説明をされたよ 895 00:57:16,516 --> 00:57:20,019 LSDをやって 頭がぶっ飛んだ 896 00:57:20,270 --> 00:57:23,940 自分の可能性と限界を 突きつけられる 897 00:57:24,065 --> 00:57:26,276 認めるしかない 898 00:57:28,236 --> 00:57:30,822 音楽も変化し 進化した 899 00:57:31,281 --> 00:57:33,992 いい感じだ テイク43 900 00:57:40,373 --> 00:57:45,462 ブライアンは頭の中で 編曲が聞こえてたんだ 901 00:57:45,587 --> 00:57:50,258 そういうものだとしても 大半の編曲者は—— 902 00:57:50,383 --> 00:57:54,637 勉強に勉強を重ねて やっと楽譜に書ける 903 00:57:54,888 --> 00:57:57,891 ブライアンは説明までできた 904 00:57:58,016 --> 00:58:00,768 こんな感じでやると... 905 00:58:03,354 --> 00:58:04,981 強調して 906 00:58:05,106 --> 00:58:10,195 彼が言うことを理解して 演奏すればよかったんだ 907 00:58:10,904 --> 00:58:15,867 私たちがジャズ奏者だと 理解してたわね 908 00:58:15,992 --> 00:58:20,455 スペクターのように 3~4時間を費やし—— 909 00:58:20,663 --> 00:58:22,832 1曲を仕上げた 910 00:58:22,957 --> 00:58:26,961 別の現場なら 3~4曲できるところよ 911 00:58:28,254 --> 00:58:32,884 スペクターと違って ブライアンは挑戦を続けた 912 00:58:33,009 --> 00:58:35,345 常に変化していたんだ 913 00:58:35,678 --> 00:58:38,181 ゴールが見えていたから—— 914 00:58:38,306 --> 00:58:44,145 クリエイティブな奏者には 自由に創作させて活用した 915 00:58:44,270 --> 00:58:45,855 すごい才能だ 916 00:58:45,980 --> 00:58:48,566 すまないがイマイチだ 917 00:58:48,942 --> 00:58:50,068 ダメだね 918 00:58:50,193 --> 00:58:52,820 来週もお会いしましょう 919 00:58:52,946 --> 00:58:56,574 最後はグレン・キャンベルです 920 00:58:56,699 --> 00:58:57,700 どうも 921 00:58:57,825 --> 00:59:03,039 グレンはソロ活動で成功し ツアーから抜けた 922 00:59:03,164 --> 00:59:06,626 夢を見るんだ ベイビー 923 00:59:06,751 --> 00:59:09,546 {\an8}マイクから 電話で相談された 924 00:59:08,628 --> 00:59:11,881 プロデューサー/ ミュージシャン ブルース・ジョンストン 925 00:59:09,671 --> 00:59:13,591 {\an8}“グレンの代わりを 知らないか?〟とね 926 00:59:13,925 --> 00:59:18,596 10人ほどに電話したが 都合がつかなかった 927 00:59:18,721 --> 00:59:21,349 でも時間があったし—— 928 00:59:21,474 --> 00:59:25,562 週末だけならと 自ら代役を買って出た 929 00:59:26,020 --> 00:59:27,313 それが始まりだ 930 00:59:29,357 --> 00:59:32,110 初めて会ったブルースは—— 931 00:59:32,235 --> 00:59:38,157 キーボードの経験しかなく ホテルでベースを練習してた 932 00:59:40,410 --> 00:59:44,664 夢は1週間に250ドル 稼ぐことだった 933 00:59:44,956 --> 00:59:45,999 大金だ 934 00:59:46,416 --> 00:59:50,378 カールに頼まれて 2週間に延びたら—— 935 00:59:51,254 --> 00:59:54,465 いくら欲しいか質問された 936 00:59:55,758 --> 00:59:57,093 250ドルと答えたら—— 937 00:59:57,385 --> 01:00:01,222 1晩だと勘違いされて 3000ドルもらった 938 01:00:01,347 --> 01:00:02,473 断れないよ 939 01:00:02,890 --> 01:00:05,935 それがバンド加入の経緯だ 940 01:00:08,563 --> 01:00:12,317 ブルース・ジョンストン 941 01:00:10,607 --> 01:00:14,902 {\an8}親友のテリー・ メルチャーから誘われた 942 01:00:12,817 --> 01:00:15,528 テリー・メルチャー ブルース 943 01:00:15,028 --> 01:00:18,698 {\an8}母親のドリス・デイの ステレオシステムが—— 944 01:00:16,571 --> 01:00:19,240 俳優 ドリス・デイ 945 01:00:18,823 --> 01:00:20,408 {\an8}高性能だからと 946 01:00:20,533 --> 01:00:24,787 フィリップス夫妻にメンバー ドリスとテリーで—— 947 01:00:24,912 --> 01:00:27,248 “ラバー・ソウル〟を聴いた 948 01:00:27,832 --> 01:00:32,670 {\an8}“ラバー・ソウル〟 949 01:00:29,751 --> 01:00:34,297 ビートルズの転機だったし ブライアンの転機になった 950 01:00:39,385 --> 01:00:42,722 あんなアルバムを 作りたくなったね 951 01:00:42,847 --> 01:00:46,017 フォークソングの 集積のようだった 952 01:00:47,310 --> 01:00:52,106 テーマ性のあるアルバムに 触発されて 彼は—— 953 01:00:52,231 --> 01:00:55,360 コンセプトアルバムを夢見た 954 01:00:57,779 --> 01:01:03,284 ビートルズと競いながらも ストライプのシャツを着た 955 01:01:05,453 --> 01:01:09,082 ブライアンは イメージを払拭ふっしょくし—— 956 01:01:09,874 --> 01:01:15,755 貼られたレッテルを 打ち破る必要性を感じたはずだ 957 01:01:20,385 --> 01:01:23,471 世間は同じものを求める 958 01:01:23,596 --> 01:01:27,183 ハング・テンを見せたいね 959 01:01:29,310 --> 01:01:31,312 クラブに入らないか? 960 01:01:31,437 --> 01:01:33,690 サーフィンクラブだね 961 01:01:33,815 --> 01:01:38,736 {\an8}進化は不可欠だが あるスタイルで成功すると 962 01:01:37,276 --> 01:01:40,196 ワンリパブリック シンガー/ライター/ プロデューサー 963 01:01:39,153 --> 01:01:42,115 {\an8}バンドのメンバーが言う 964 01:01:40,321 --> 01:01:42,115 ライアン・テダー 965 01:01:42,323 --> 01:01:46,536 “成功の法則をつかんだ 次も同じでいこう〟 966 01:01:48,079 --> 01:01:51,416 カリフォルニア・ガールに 967 01:01:51,541 --> 01:01:55,461 アーティストは 選択を迫られて—— 968 01:01:55,586 --> 01:01:58,464 芸術性を犠牲にしがちだ 969 01:02:02,593 --> 01:02:04,762 アルが名案を出し 970 01:02:05,138 --> 01:02:09,934 “スループ・ジョン・B〟という 民謡をカバーした 971 01:02:10,059 --> 01:02:13,438 スループ・ジョン・B号に乗って 972 01:02:13,563 --> 01:02:16,899 じいちゃんと僕はやってきた 973 01:02:17,859 --> 01:02:23,030 {\an8}キングストン・トリオは 僕の音楽のルーツだ 974 01:02:18,151 --> 01:02:20,987 フォークグループ キングストン・トリオ 975 01:02:23,865 --> 01:02:29,120 高校で組んだフォークバンドで 彼らをコピーした 976 01:02:29,245 --> 01:02:34,375 ビーチ・ボーイズを結成し 辞めたのは罪悪感があった 977 01:02:35,376 --> 01:02:37,879 ブライアンに曲を聴かせた 978 01:02:39,922 --> 01:02:44,802 彼はストーリー優先の フォーク音楽を嫌った 979 01:02:47,305 --> 01:02:52,685 でもピアノで和音を加えて ビーチ・ボーイズ風にすると 980 01:02:53,436 --> 01:02:56,230 バンドのスタイルに合致した 981 01:02:57,482 --> 01:03:02,153 ツアー中に ブライアンが曲を仕上げた 982 01:03:03,196 --> 01:03:07,325 日本にいる時に ミックスが届いた 983 01:03:05,656 --> 01:03:07,742 {\an8}日本 東京 984 01:03:07,867 --> 01:03:09,786 {\an8}“ようこそ ビーチ・ボーイズ〟 985 01:03:07,867 --> 01:03:11,454 ジョン・Bの帆を揚げて 986 01:03:11,996 --> 01:03:15,333 メインセイルを点検しろ 987 01:03:15,458 --> 01:03:21,672 岸の船長に呼びかける “家に帰して〟と 988 01:03:21,798 --> 01:03:26,803 家に帰りたいんだ どうか家に帰して 989 01:03:26,928 --> 01:03:30,640 ジョン・Bの帆を揚げて 990 01:03:30,765 --> 01:03:35,728 クタクタだから 家に帰りたいんだ 991 01:03:35,853 --> 01:03:37,772 傑作が誕生したよ 992 01:03:37,980 --> 01:03:42,443 フォークソングが クラシックに生まれ変わった 993 01:03:44,195 --> 01:03:46,197 ブライアンは成長し 994 01:03:46,322 --> 01:03:52,119 3つか4つのコードで構成する ポップ音楽に満足しなくなった 995 01:03:54,413 --> 01:03:58,626 {\an8}いろんな音楽に 挑戦したいと思ったんだ 声: ブライアン・ウィルソン 996 01:04:06,843 --> 01:04:09,178 “素敵じゃないか〟 テイク1 997 01:04:06,843 --> 01:04:13,641 {\an8}“ペット・サウンズ〟録音 1966年1月 998 01:04:12,473 --> 01:04:15,434 気持ちを反映したかった 999 01:04:15,768 --> 01:04:20,231 車やサーフィンではない 内省的な歌だ 1000 01:04:21,065 --> 01:04:25,903 だから別の作詞家と組むと マイクに伝えて—— 1001 01:04:26,028 --> 01:04:29,448 トニー・アッシャーを迎えた 1002 01:04:30,950 --> 01:04:35,288 ブライアンが作る曲に 圧倒されて—— 1003 01:04:36,038 --> 01:04:39,917 “ペット・サウンズ〟 作詞家 トニー・アッシャー 1004 01:04:36,038 --> 01:04:41,794 {\an8}過去作品の歌詞との違いを そこまで気にしなかった 1005 01:04:42,086 --> 01:04:47,008 僕が落ち着ける場所を 探し続けてる 1006 01:04:47,133 --> 01:04:51,596 本当の気持ちを話せる場所を 1007 01:04:53,139 --> 01:04:57,852 {\an8}“駄目な僕〟 1008 01:04:54,098 --> 01:04:57,852 彼の頭にある曲は 僕の想像を超えた 1009 01:04:58,102 --> 01:05:00,271 “駄目な僕〟 テイク1 1010 01:05:02,231 --> 01:05:05,526 真の天才が頭角を現した 1011 01:05:05,651 --> 01:05:10,239 ワン ツー スリー その後はこうだ 1012 01:05:10,364 --> 01:05:12,366 どんどん向上した 1013 01:05:12,491 --> 01:05:14,535 テイク2だ 1014 01:05:15,912 --> 01:05:19,498 学校で学ばなかったのが よかったのね 1015 01:05:19,624 --> 01:05:23,961 彼は固定観念にとらわれず 限界もなかった 1016 01:05:27,381 --> 01:05:28,341 タイトに 1017 01:05:28,466 --> 01:05:33,846 スペクターのレコードは 名作だが白黒だと感じた 1018 01:05:34,430 --> 01:05:39,936 {\an8}ミュージシャンは同じでも ブライアンの手にかかると 1019 01:05:35,640 --> 01:05:37,808 レッキング・クルー 1020 01:05:40,519 --> 01:05:41,938 テクニカラーだ 1021 01:05:43,773 --> 01:05:44,774 いいね 1022 01:05:45,691 --> 01:05:50,947 バンドが日本滞在中に 彼は楽器の録音を進めた 1023 01:05:51,864 --> 01:05:55,326 メンバーが戻ったら スタジオに入り 1024 01:05:55,451 --> 01:05:58,371 曲を覚えて 歌うだけだった 1025 01:05:59,372 --> 01:06:03,292 奇妙な歌詞が多く マイクは戸惑った 1026 01:06:03,417 --> 01:06:04,877 テイク11 1027 01:06:05,002 --> 01:06:06,295 テイク19 1028 01:06:06,420 --> 01:06:08,130 テイク27だ 1029 01:06:08,589 --> 01:06:13,761 ブライアンは すべてを完璧にしたがった 1030 01:06:14,470 --> 01:06:18,724 “素敵じゃないか〟は 30回もコーラスを歌った 1031 01:06:19,976 --> 01:06:23,604 もっとよくなるだろう 1032 01:06:23,771 --> 01:06:29,819 おやすみを言う時も 一緒にいられれば 1033 01:06:29,944 --> 01:06:33,990 “犬の耳〟のように 細部も聴き漏らさない 1034 01:06:34,115 --> 01:06:37,618 ブライアンの聴覚は 非人間的だ 1035 01:06:37,743 --> 01:06:41,622 2人で一緒に過ごしたら 1036 01:06:42,665 --> 01:06:46,794 “ペット・サウンズ〟の ボーカルは完璧だ 1037 01:06:47,086 --> 01:06:50,464 一緒に楽しい時間を過ごして 1038 01:06:50,798 --> 01:06:57,304 すべてのキスが 永遠に続くことを願う 1039 01:06:57,430 --> 01:07:00,224 それって素敵じゃないか 1040 01:07:02,685 --> 01:07:06,647 {\an8}ただのレコードじゃない 新たな世界だ 1041 01:07:03,269 --> 01:07:05,021 声:カール・ウィルソン 1042 01:07:07,106 --> 01:07:10,317 ポピュラー音楽が 別次元に達した 1043 01:07:10,443 --> 01:07:16,282 ベイビー そうなれば 僕たちにできないことはない 1044 01:07:16,699 --> 01:07:20,536 結婚だってできる 1045 01:07:20,661 --> 01:07:24,457 そして幸せになるんだ 1046 01:07:24,582 --> 01:07:27,668 それって素敵じゃないか 1047 01:07:30,546 --> 01:07:35,134 でもキャピトルの反応は 芳しくなかった 1048 01:07:35,259 --> 01:07:40,056 彼らが求めたのは 過去の作品の焼き直しだ 1049 01:07:47,772 --> 01:07:52,276 彼らは作品を理解せず 売り上げだけを気にした 1050 01:07:52,401 --> 01:07:55,571 商業的な成功を求めたんだ 1051 01:07:56,489 --> 01:08:00,076 でも僕たちは成長していた 1052 01:08:01,911 --> 01:08:06,457 キャピトルに アルバムの宣伝を任せたが 1053 01:08:07,249 --> 01:08:09,543 手に余るようだった 1054 01:08:09,960 --> 01:08:14,965 だから進化を後押しする人物が 必要だった 1055 01:08:12,213 --> 01:08:14,965 {\an8}“キャピトル・レコード〟 1056 01:08:16,300 --> 01:08:20,596 広報宣伝担当者 デレク・テイラー 1057 01:08:17,384 --> 01:08:20,971 {\an8}デレクはビートルズの 宣伝担当だったが 1058 01:08:21,097 --> 01:08:24,558 アメリカ移住後は 我々を担当した 1059 01:08:25,559 --> 01:08:30,606 ブライアンを“天才〟だと うたったのはデレクだ 1060 01:08:29,522 --> 01:08:35,402 {\an8}“ブライアン ポップの天才〟 1061 01:08:31,774 --> 01:08:37,530 ビーチ・ボーイズの歴史は ブライアンの葛藤の連続だ 1062 01:08:38,155 --> 01:08:43,202 ブライアンに“天才〟の称号が 与えられたのは—— 1063 01:08:43,744 --> 01:08:46,831 彼の心理的葛藤も一因だろう 1064 01:08:49,917 --> 01:08:53,671 独りを好むブライアンの 孤立が—— 1065 01:08:54,463 --> 01:08:59,593 彼の音楽的な才能を 肉付けすることになった 1066 01:08:59,718 --> 01:09:03,430 グループで孤立する 天才という—— 1067 01:09:04,014 --> 01:09:06,684 イメージも生まれた 1068 01:09:07,476 --> 01:09:09,228 メンバーに不公平だ 1069 01:09:10,729 --> 01:09:13,482 僕はブライアンのファンだが 1070 01:09:13,607 --> 01:09:17,903 メンバー全員の音楽性が 欠かせない 1071 01:09:18,946 --> 01:09:24,034 個人に実力がなければ 歌えない曲ばかりだ 1072 01:09:28,164 --> 01:09:31,959 僕たちの声が ブライアンの夢をかなえる 1073 01:09:36,046 --> 01:09:39,341 アルバムが完成すると デレクが—— 1074 01:09:39,717 --> 01:09:43,512 英国で宣伝することを提案した 1075 01:09:44,305 --> 01:09:46,473 発売前だが乗り込んだ 1076 01:09:48,100 --> 01:09:52,688 ビーチ・ボーイズに憧れる キース・ムーンが—— 1077 01:09:53,272 --> 01:09:57,484 ザ・フー ドラマー キース・ムーン 1078 01:09:53,480 --> 01:09:56,066 {\an8}ホテルの部屋に現れた 1079 01:09:56,942 --> 01:10:00,863 {\an8}みんなに紹介したいと 連れ回されて—— 1080 01:10:01,822 --> 01:10:03,991 20回も取材を受けた 1081 01:10:04,617 --> 01:10:08,621 ヒーロー気分で アルバムを宣伝したよ 1082 01:10:10,289 --> 01:10:13,500 1週間後 ホテルに戻ったら—— 1083 01:10:13,876 --> 01:10:16,462 “スーツを着ろ〟と言われた 1084 01:10:16,962 --> 01:10:20,674 レノンとマッカートニーが 待ってたんだ 1085 01:10:20,966 --> 01:10:23,802 僕はバンドの新参者なのに 1086 01:10:26,096 --> 01:10:31,477 スーツを着た2人組は 2回 アルバムを聴いてたね 1087 01:10:32,311 --> 01:10:36,649 傑作アルバムだ 勝ち目がないと思ったよ 1088 01:10:32,728 --> 01:10:36,106 {\an8}声: ポール・マッカートニー 1089 01:10:37,024 --> 01:10:40,277 音楽的に極めて斬新だった 1090 01:10:40,444 --> 01:10:44,698 {\an8}“ペット・サウンズ〟 1091 01:10:41,237 --> 01:10:44,698 君への愛が永遠でなくても 1092 01:10:45,115 --> 01:10:48,619 空に星が輝く限り 1093 01:10:49,453 --> 01:10:52,790 僕の愛を疑わなくていい 1094 01:10:53,332 --> 01:10:57,127 君を安心させてみせるよ 1095 01:10:57,544 --> 01:11:00,965 “神のみぞ知る〟を聴いて 泣いたの 1096 01:11:01,257 --> 01:11:05,010 歌詞を聴きながら 涙があふれてきた 1097 01:11:06,095 --> 01:11:09,598 君が僕から去っても 1098 01:11:09,974 --> 01:11:13,519 人生は続いていくだろう 1099 01:11:14,019 --> 01:11:17,147 そんな世界に意味はないし 1100 01:11:17,982 --> 01:11:21,402 生きる価値もないだろう 1101 01:11:22,403 --> 01:11:27,283 君を失って僕がどうなるか 神のみぞ知る 1102 01:11:28,409 --> 01:11:34,039 “ペット・サウンズ〟の オーケストレーションはすごい 1103 01:11:34,164 --> 01:11:36,083 {\an8}プロデューサー/ ミュージシャン ドン・ウォズ 1104 01:11:34,164 --> 01:11:36,792 ブライアンが第一人者だ 1105 01:11:38,252 --> 01:11:43,799 彼はポピュラーソングに 初めての質感を与えたね 1106 01:11:56,186 --> 01:12:00,733 ブライアンは聴衆の期待に 背いても—— 1107 01:12:00,858 --> 01:12:02,651 芸術性を追求した 1108 01:12:02,776 --> 01:12:04,570 評価されたよ 1109 01:12:05,487 --> 01:12:08,907 マッカートニーは 完璧だと称賛して—— 1110 01:12:09,033 --> 01:12:11,368 次のアルバムを制作した 1111 01:12:11,493 --> 01:12:14,079 “ビートルズ 新譜を準備中〟 1112 01:12:14,204 --> 01:12:20,127 2つのバンドの競争というより コラボレーションだ 1113 01:12:20,252 --> 01:12:23,422 “ペット・サウンズ〟 1114 01:12:23,964 --> 01:12:27,926 健全なコラボが 音楽と文化を前進させ {\an8}“サージェント・ペパーズ・ ロンリー・ハーツ・ クラブ・バンド〟 1115 01:12:28,052 --> 01:12:31,680 ロックの意味と可能性を 広げた 1116 01:12:32,598 --> 01:12:36,018 どちらか一方が 存在しなければ—— 1117 01:12:36,602 --> 01:12:38,937 どうなっていたか 1118 01:12:39,063 --> 01:12:42,983 “ビートルズが前進〟 1119 01:12:41,190 --> 01:12:45,402 商業的には ビートルズの新譜が勝った 1120 01:12:43,233 --> 01:12:47,738 “ビートルズの売り上げ シングル2億枚に匹敵〟 1121 01:12:46,862 --> 01:12:52,910 {\an8}ビートルズは挫折しながら 進化し偉業を成し遂げたが 1122 01:12:48,572 --> 01:12:52,242 フリートウッド・マック リンジー・バッキンガム 1123 01:12:53,035 --> 01:12:59,041 {\an8}“ビートルズの新譜 畏敬の念を引き起こす〟 1124 01:12:53,410 --> 01:12:59,041 それはグループの総意で 段階的に行われたことだ 1125 01:12:59,416 --> 01:13:05,005 でも“ペット・サウンズ〟は 突然の飛躍で生み出された 1126 01:13:05,130 --> 01:13:07,925 そこがビートルズとは違う 1127 01:13:08,050 --> 01:13:11,470 “ビーチ・ボーイズ スタイルの変化〟 1128 01:13:11,595 --> 01:13:16,475 “ブライアンは天才でも 歌詞は古いガラクタ〟 1129 01:13:16,600 --> 01:13:20,604 {\an8}“ペット・サウンズ〟は 急進的だった 1130 01:13:18,727 --> 01:13:21,563 声: ブルース・ジョンストン 1131 01:13:20,729 --> 01:13:23,273 {\an8}商業的な過去作品とは違う 1132 01:13:23,399 --> 01:13:27,694 でもキャピトルが望んだのは 商業的な成功だ 1133 01:13:28,153 --> 01:13:31,573 だから“ペット・サウンズ〟を 無視し—— 1134 01:13:31,698 --> 01:13:35,661 初のベストアルバムを出して 宣伝した 1135 01:13:31,698 --> 01:13:37,413 {\an8}“ザ・ベスト・オブ・ ビーチ・ボーイズ〟 1136 01:13:35,786 --> 01:13:37,413 大ヒットだったよ 1137 01:13:37,538 --> 01:13:41,500 {\an8}“ペット・サウンズ〟は 理解されないからと—— 1138 01:13:41,625 --> 01:13:43,085 {\an8}宣伝しなかった 1139 01:13:43,210 --> 01:13:46,213 {\an8}“ステレオテープの 超絶サウンド〟 1140 01:13:47,297 --> 01:13:51,677 {\an8}“アメリカ最高の サーフィン音楽〟なんて 1141 01:13:51,802 --> 01:13:54,888 ベトナム戦争の時代に 笑いの種だ 1142 01:13:55,264 --> 01:13:58,559 学生デモや公民権運動の 時代だよ 1143 01:13:58,684 --> 01:14:02,479 若者たちは 社会運動に身を投じた 1144 01:14:02,646 --> 01:14:07,818 1960年代の牧歌的な文化は 過去のものだったね 1145 01:14:15,492 --> 01:14:17,161 ブライアンは落胆した 1146 01:14:17,369 --> 01:14:21,915 それまで以上に魂を注ぎ込んだ レコードが—— 1147 01:14:22,416 --> 01:14:25,544 大衆に評価されなかったのよ 1148 01:14:27,296 --> 01:14:31,091 “ペット・サウンズ〟は 商業的に不発で—— 1149 01:14:31,884 --> 01:14:34,011 ブライアンは傷ついた 1150 01:14:34,595 --> 01:14:37,890 彼にとってつらい時期だったね 1151 01:14:40,851 --> 01:14:46,690 ビーチ・ボーイズの成功と 評価が よりどころだったんだ 1152 01:14:48,525 --> 01:14:54,072 音楽業界だけでなく 大衆にも認められたかった 1153 01:14:55,824 --> 01:14:57,117 オルガンを 1154 01:14:57,868 --> 01:15:01,330 {\an8}“グッド・ ヴァイブレーション〟録音 1966年7月 1155 01:14:58,577 --> 01:15:00,871 “グッド・ ヴァイブレーション〟は 1156 01:15:00,996 --> 01:15:04,124 3つのスタジオで録音した 1157 01:15:04,249 --> 01:15:05,542 止めて 1158 01:15:06,710 --> 01:15:10,172 楽器の録音に 50万ドルもかけた 1159 01:15:11,381 --> 01:15:14,927 ブライアンは 自分の音楽を追求した 1160 01:15:15,135 --> 01:15:18,722 まともな奴は テルミンなど使わない 1161 01:15:19,097 --> 01:15:21,683 ポピュラー音楽のレコードだぞ 1162 01:15:24,978 --> 01:15:26,939 始めからだ 1163 01:15:27,231 --> 01:15:29,024 テイク25 1164 01:15:30,150 --> 01:15:34,446 1曲に3ヵ月も費やした 普通じゃないよ 1165 01:15:35,656 --> 01:15:41,662 イカれていたとは言わないし ブライアンの才能を尊敬する 1166 01:15:43,038 --> 01:15:47,751 ブライアンが準備を整え あとは歌うだけだった 1167 01:15:48,168 --> 01:15:51,797 でもマイクの歌詞は 未完成だった 1168 01:15:51,922 --> 01:15:54,758 だから スタジオに向かう車で—— 1169 01:15:54,883 --> 01:15:58,595 助手席の妻に 歌詞を口述したんだ 1170 01:15:59,846 --> 01:16:02,975 いい波長を感じてる 1171 01:16:03,100 --> 01:16:06,103 彼女が僕を興奮させる 1172 01:16:06,436 --> 01:16:09,398 いい波長を感じてる 1173 01:16:09,690 --> 01:16:12,067 彼女が僕を興奮させる 1174 01:16:12,401 --> 01:16:15,737 いい波長だ 1175 01:16:15,862 --> 01:16:18,574 彼女が興奮させる 1176 01:16:18,699 --> 01:16:22,035 いい波長だ 1177 01:16:22,160 --> 01:16:25,080 彼女が興奮させる 1178 01:16:25,205 --> 01:16:26,415 目を閉じて 1179 01:16:26,540 --> 01:16:31,420 歌の録音は2晩で済んだが ミックスに数ヵ月かけた 1180 01:16:31,795 --> 01:16:35,591 そんなにかける理由は 謎だったけど 1181 01:16:35,966 --> 01:16:37,676 それがブライアンよ 1182 01:16:37,801 --> 01:16:42,556 “新曲はポップの世界に 驚嘆をもたらす〟 1183 01:16:43,098 --> 01:16:47,894 {\an8}“今年の曲 「グッド・ ヴァイブレーション」〟 1184 01:16:44,641 --> 01:16:47,894 聴いた時は鳥肌が立った 1185 01:16:48,020 --> 01:16:50,564 実際に大ヒットしたのよ 1186 01:16:50,689 --> 01:16:56,820 {\an8}“グッド・ ヴァイブレーション〟 1187 01:16:56,987 --> 01:17:02,701 僕たち作詞作曲コンビが またしても傑作を生んだ 1188 01:16:58,030 --> 01:17:02,701 {\an8}“ブライアン・ウィルソン マイク・ラヴ 作詞作曲〟 1189 01:17:02,826 --> 01:17:06,288 {\an8}“ブライアンの 操り人形?〟 1190 01:17:06,413 --> 01:17:10,459 ブライアンは天才と 褒めたたえられたが {\an8}“ビーチ・ボーイズは 天才に頼りすぎか?〟 1191 01:17:10,584 --> 01:17:13,420 他のメンバーは軽視された 1192 01:17:13,629 --> 01:17:15,756 “作詞家マイク〟すらね 1193 01:17:16,632 --> 01:17:21,720 もっとバンドの現実が 世間に知られていたら—— 1194 01:17:21,928 --> 01:17:26,975 ブライアンも天才の称号に 苦しまなかっただろう 1195 01:17:32,356 --> 01:17:35,942 {\an8}ロンドン 1966年 1196 01:17:34,608 --> 01:17:37,778 1966年のツアーが始まった 1197 01:17:38,195 --> 01:17:41,365 “ペット・サウンズ〟は アメリカより—— 1198 01:17:42,074 --> 01:17:44,493 英国で評価されていた 1199 01:17:46,119 --> 01:17:49,831 ビートルズを抑えて 1位になったほどだ 1200 01:17:56,171 --> 01:18:00,342 “グッド・ ヴァイブレーション〟が1位に 1201 01:18:00,467 --> 01:18:06,264 それを受けて構想された 次のアルバムが“スマイル〟だ 1202 01:18:10,310 --> 01:18:15,190 僕はツアーで多忙だったので 呼ばれた作詞家が—— 1203 01:18:15,524 --> 01:18:17,859 ヴァン・ダイク・パークスだ 1204 01:18:18,443 --> 01:18:20,862 {\an8}シーン21 テイク250 1205 01:18:21,822 --> 01:18:27,411 {\an8}ビーチ・ボーイズは 控え目なのが好きだね 1206 01:18:22,322 --> 01:18:26,868 “スマイル〟作詞家 ヴァン・ダイク・ パークス 1207 01:18:28,787 --> 01:18:32,582 ブライアンと書いた歌詞は 最高傑作だ 1208 01:18:36,503 --> 01:18:39,840 テリー・メルチャーの家で 会った 1209 01:18:40,424 --> 01:18:43,468 {\an8}話し方が個性的だった 1210 01:18:40,632 --> 01:18:43,969 声: ブライアン・ウィルソン 1211 01:18:43,593 --> 01:18:48,682 {\an8}歌詞を書こうと誘ったら 快諾してくれたんだ 1212 01:18:50,600 --> 01:18:54,229 当時はドラッグが身近だった 1213 01:18:58,734 --> 01:19:03,488 {\an8}エネルギーが不足すると 精神刺激薬を多用してた 1214 01:19:00,026 --> 01:19:02,946 声: ブライアン・ウィルソン 1215 01:19:03,613 --> 01:19:08,034 薬を飲むと エネルギーがみなぎった 1216 01:19:08,160 --> 01:19:10,412 いい気分だったよ 1217 01:19:11,246 --> 01:19:16,710 2人で覚せい剤をやって 曲を書きまくったね 1218 01:19:18,003 --> 01:19:19,671 時代を先取りした 1219 01:19:19,796 --> 01:19:24,801 ポピュラー音楽業界で 最も進んだ音楽実験だ 1220 01:19:32,642 --> 01:19:35,187 “スマイル〟ボーカル録音 1966年9月 1221 01:19:39,816 --> 01:19:41,860 破滅の始まりだった 1222 01:19:42,319 --> 01:19:46,239 ブライアンは 自分を見失っていたが 1223 01:19:46,573 --> 01:19:48,408 音楽は最高だった 1224 01:19:50,327 --> 01:19:52,370 やりすぎたね 1225 01:19:50,869 --> 01:19:53,205 {\an8}声: ブライアン・ウィルソン 1226 01:19:52,496 --> 01:19:56,833 ヘルメットをかぶって スタジオで木を燃やし 1227 01:19:57,250 --> 01:20:00,045 煙のにおいを充満させた 1228 01:20:02,214 --> 01:20:06,843 その日に近所の建物が 火事で焼け落ちたんだ 1229 01:20:07,928 --> 01:20:11,097 何だか責任を感じたよ 1230 01:20:12,682 --> 01:20:14,768 お金はあったから—— 1231 01:20:14,893 --> 01:20:19,105 あらゆるドラッグを 手に入れて... 1232 01:20:20,565 --> 01:20:26,738 大量のドラッグのせいで 頭がおかしくなったんだ 1233 01:20:28,448 --> 01:20:32,285 被害妄想が強くて 異常に繊細だった 1234 01:20:32,410 --> 01:20:38,625 でも僕はバックコーラスとして 多くの曲に参加したよ 1235 01:20:42,712 --> 01:20:47,092 マイクが非協力的だったと 言われているが 1236 01:20:47,384 --> 01:20:49,261 許容にも限界がある 1237 01:20:49,761 --> 01:20:51,638 ドラッグの常用と—— 1238 01:20:51,763 --> 01:20:55,892 ヴァン・ダイク・パークスの “LSD頭韻法〟だ 1239 01:20:56,685 --> 01:21:01,398 他のメンバーに対して 自分の歌詞を擁護した 1240 01:21:02,065 --> 01:21:05,569 マイクには“説明しろ〟と 迫られたよ 1241 01:21:05,944 --> 01:21:09,364 “カラスが鳴いて トウモロコシ畑を暴く?〟 1242 01:21:09,489 --> 01:21:14,786 歌詞の意味を尋ねたら “分からない〟と言われた 1243 01:21:15,704 --> 01:21:18,832 {\an8}彼は共感できないと 思ってたが 1244 01:21:15,704 --> 01:21:19,207 声:カール・ウィルソン 1245 01:21:19,332 --> 01:21:20,417 僕は好きだった 1246 01:21:20,750 --> 01:21:23,420 芸術的で抽象的な歌詞だ 1247 01:21:23,920 --> 01:21:26,631 ベルベットに襲われて 1248 01:21:26,756 --> 01:21:29,551 シャンデリアの光で目覚める 1249 01:21:29,676 --> 01:21:34,472 歌が溶解して夜が明ける 1250 01:21:34,598 --> 01:21:39,060 2人は新たな詩作に 挑戦していたが 1251 01:21:39,436 --> 01:21:44,441 ビーチ・ボーイズには 不適切だったかもね 1252 01:21:44,608 --> 01:21:47,986 ブライアンのアルバム向きだ 1253 01:21:48,111 --> 01:21:55,660 ドミノが倒れる 1254 01:21:57,162 --> 01:22:01,583 僕も彼らも 自分の音楽をやりたくて—— 1255 01:22:01,791 --> 01:22:03,835 綱引き状態だった 1256 01:22:04,461 --> 01:22:06,379 バラバラだったね 1257 01:22:07,005 --> 01:22:08,882 いい波だ 1258 01:22:12,093 --> 01:22:15,764 大きな波に乗ろう 1259 01:22:16,556 --> 01:22:19,768 ブライアンの波乱の時期だ 1260 01:22:20,852 --> 01:22:24,064 “スマイル〟は未完に終わった 1261 01:22:25,565 --> 01:22:28,944 彼は録音テープを しまい込んだ 1262 01:22:30,862 --> 01:22:35,241 完成させるには荷が重すぎて 放り出したんだ 1263 01:22:41,039 --> 01:22:46,753 自分の音楽が拒否されるという 恐怖を感じたんだろう 1264 01:22:48,046 --> 01:22:50,423 僕たちには不適切だった 1265 01:22:50,548 --> 01:22:52,717 あなたにとって? 1266 01:22:52,842 --> 01:22:54,427 ビーチ・ボーイズにだ 1267 01:22:54,552 --> 01:22:55,804 どこが? 1268 01:22:55,929 --> 01:23:01,226 コンセプトが奇妙すぎた 火とか元素とかね 1269 01:23:01,351 --> 01:23:03,019 だから捨てたんだ 1270 01:23:05,313 --> 01:23:08,525 {\an8}カリフォルニア州 ベルエア 1271 01:23:06,147 --> 01:23:11,528 疲れ切って ブライアンの家に スタジオを造り 1272 01:23:12,028 --> 01:23:16,700 再びグループとして 音楽作りを楽しんだ 1273 01:23:17,450 --> 01:23:22,455 再出発として作ったのが “スマイリー・スマイル〟だ 1274 01:23:24,624 --> 01:23:29,838 {\an8}“スマイリー・スマイル〟 1275 01:23:27,377 --> 01:23:32,298 好きな野菜を歌うとか 変わった曲もあったね 1276 01:23:32,966 --> 01:23:33,675 奇抜だ 1277 01:23:38,013 --> 01:23:43,518 心理的な亀裂や奇妙さが 詰まったアルバムだ 1278 01:23:43,685 --> 01:23:45,687 斬新だったね 1279 01:23:46,479 --> 01:23:51,526 実験的なサウンドや 新しい音楽を望む人間には—— 1280 01:23:51,693 --> 01:23:54,195 魅力的なアルバムだった 1281 01:24:00,577 --> 01:24:04,456 音楽の限界を押し広げたい ブライアンは—— 1282 01:24:04,581 --> 01:24:07,250 新たなレベルに到達した 1283 01:24:07,917 --> 01:24:11,880 でも大きな挑戦には リスクが伴う 1284 01:24:12,005 --> 01:24:16,968 とんがりすぎると ファンが離れてしまうんだ 1285 01:24:19,679 --> 01:24:24,559 “11ヵ月半 彼らは 一体 何をしていたのか〟 1286 01:24:24,768 --> 01:24:28,730 何枚もレコードを作り 歌いまくった 1287 01:24:25,351 --> 01:24:29,105 {\an8}“ビートルズなどの 下手なモノマネだ〟 1288 01:24:29,481 --> 01:24:32,317 声: ブライアン・ウィルソン 1289 01:24:29,481 --> 01:24:34,110 {\an8}疲れ切ったから 退却することにしたよ 1290 01:24:41,534 --> 01:24:44,954 ビーチ・ボーイズの メンバーが—— 1291 01:24:45,080 --> 01:24:48,750 ブライアンの音楽に 不満を持ち始めた 1292 01:24:48,875 --> 01:24:53,671 常に小競り合いが起きるから 彼が言ったのよ 1293 01:24:54,130 --> 01:24:57,592 “簡単だと思うなら 彼らにやらせよう〟 1294 01:25:02,430 --> 01:25:08,144 ブライアンはバンドの要だが サポートが得られなくなった 1295 01:25:09,395 --> 01:25:12,565 メンバーが家族だからこそ—— 1296 01:25:12,690 --> 01:25:16,027 難しかったのかもしれない 1297 01:25:16,152 --> 01:25:19,906 彼の精神的負担も 大きかっただろう 1298 01:25:21,074 --> 01:25:26,704 商業的な大成功を収めた アーティストの多くが—— 1299 01:25:26,830 --> 01:25:32,043 音楽を始めた理由を 忘れてしまいがちだ 1300 01:25:32,168 --> 01:25:38,258 売り上げに応じて自分の 妥当性を測るようになるんだ 1301 01:25:39,092 --> 01:25:40,468 音楽よりもね 1302 01:25:44,806 --> 01:25:48,810 モンタレー・ポップ・ フェスティバルがあった 1303 01:25:49,644 --> 01:25:53,356 {\an8}ビーチ・ボーイズは 出演を取りやめた 1304 01:25:49,894 --> 01:25:54,315 声:デレク・テイラー 1305 01:25:53,773 --> 01:25:56,234 {\an8}信じられなかったよ 1306 01:25:56,609 --> 01:26:00,071 出演したら どうなっていただろう 1307 01:26:01,698 --> 01:26:04,576 モンタレー・ポップ・ フェスティバル 1967年6月 1308 01:26:02,740 --> 01:26:06,786 {\an8}俺たちの言うことを 追究するな 1309 01:26:06,911 --> 01:26:09,330 俺の世代の話だ 1310 01:26:09,455 --> 01:26:13,126 騒ぎを起こす気なんて毛頭ない 1311 01:26:13,251 --> 01:26:17,213 俺の世代の話をしてるだけだ 1312 01:26:18,089 --> 01:26:19,090 ザ・フー 1313 01:26:19,841 --> 01:26:21,217 ジャニス・ジョプリン 1314 01:26:21,551 --> 01:26:22,969 ジミ・ヘンドリックス 1315 01:26:23,469 --> 01:26:25,013 ジェファーソン・エアプレイン 1316 01:26:25,138 --> 01:26:26,347 グレイトフル・デッド 1317 01:26:32,270 --> 01:26:36,316 サイケデリック文化が 新時代の幕を開けた 1318 01:26:44,199 --> 01:26:49,162 文化が変わる瞬間に ビーチ・ボーイズは不在だった 1319 01:26:49,871 --> 01:26:55,919 “ヒッピーが歓迎する サマー・オブ・ラブ〟 1320 01:26:50,705 --> 01:26:53,791 {\an8}バンドが 混乱状態だったから 1321 01:26:53,917 --> 01:26:55,919 {\an8}時流に乗り遅れた 1322 01:27:00,882 --> 01:27:05,178 彼らは時代の波に 乗らなかったんだ 1323 01:27:05,887 --> 01:27:10,808 1960年代初頭 彼らは カリフォルニアの夢を体現した 1324 01:27:10,934 --> 01:27:14,729 でも60年代後半になると 夢が変質した 1325 01:27:15,104 --> 01:27:17,690 ビーチ・ボーイズは—— 1326 01:27:17,941 --> 01:27:22,278 {\an8}時代と共に変わるための 変身を遂げなかった 1327 01:27:22,403 --> 01:27:29,285 {\an8}東海岸の女の子は 着てる服もカッコいい 1328 01:27:24,906 --> 01:27:29,285 テレビ番組出演 1969年 1329 01:27:29,994 --> 01:27:33,915 南部の女の子は あの話し方で 1330 01:27:34,040 --> 01:27:37,710 僕を夢中にさせるだろう 1331 01:27:38,253 --> 01:27:44,384 あの時代の音楽はアメリカ史上 最も密接に社会と関わったんだ 1332 01:27:44,509 --> 01:27:48,096 公民権運動や アイデンティティー 1333 01:27:48,221 --> 01:27:49,806 政治的自由を歌った 1334 01:27:49,931 --> 01:27:54,769 ビーチ・ボーイズのイメージは 変革から遠かった 1335 01:27:55,019 --> 01:27:59,232 彼女たちも カリフォルニア・ガールに 1336 01:27:59,357 --> 01:28:03,111 カリフォルニアに来ればいい 1337 01:28:03,361 --> 01:28:10,702 彼女たちも カリフォルニア・ガールに 1338 01:28:11,828 --> 01:28:13,288 デニスは違った 1339 01:28:14,205 --> 01:28:19,168 デニス・ウィルソンだ ロックンロールをやってる 1340 01:28:23,089 --> 01:28:26,092 LAロックの男になったんだ 1341 01:28:30,888 --> 01:28:32,682 シーンにも参加した 1342 01:28:33,141 --> 01:28:38,688 ローレル・キャニオンの世界や カウンターカルチャーにね 1343 01:28:39,772 --> 01:28:41,482 ワイルドだった 1344 01:28:42,358 --> 01:28:44,152 でも面白いことに—— 1345 01:28:44,319 --> 01:28:49,073 彼が瞑想などの世界に 僕たちを導いたんだ 1346 01:28:49,615 --> 01:28:52,118 酔っていても“瞑想しよう〟と 1347 01:28:55,913 --> 01:29:02,462 ある日 彼はヒッチハイカーを 拾って 自宅に連れてきた 1348 01:28:57,707 --> 01:28:59,584 {\an8}“サンセット大通り〟 1349 01:29:02,712 --> 01:29:05,131 “グルがいる〟と言ってね 1350 01:29:05,715 --> 01:29:09,969 {\an8}僕たちに瞑想を教えた マハリシのことだが 1351 01:29:06,215 --> 01:29:10,595 インド人グル マハリシ 1352 01:29:10,762 --> 01:29:13,014 彼女たちもグルがいた 1353 01:29:15,767 --> 01:29:17,602 チャールズ・マンソンだ 1354 01:29:20,021 --> 01:29:23,900 一度だけ会ったが それで十分だった 1355 01:29:26,277 --> 01:29:32,367 マンソンは作曲家志望で デニスと曲を書き始めた 1356 01:29:33,117 --> 01:29:37,538 ビーチ・ボーイズのB面に マンソンの曲を入れた 1357 01:29:38,539 --> 01:29:40,625 “ネヴァー・ラーン・ ノット・トゥ・ラヴ〟だ 1358 01:29:41,292 --> 01:29:46,714 {\an8}“青空のブルーバード〟 1359 01:29:41,417 --> 01:29:43,419 ある意味 マンソンも—— 1360 01:29:43,544 --> 01:29:46,714 カリフォルニアの夢の 一部だった 1361 01:29:46,839 --> 01:29:49,884 ロックスターを夢見ていたんだ 1362 01:29:50,259 --> 01:29:53,388 テリー・メルチャーに 会いたがった 1363 01:29:54,722 --> 01:29:56,766 {\an8}プロデューサー/ シンガー/ ソングライター 1364 01:29:54,722 --> 01:29:58,142 デニスが マンソンを紹介したが 1365 01:29:56,891 --> 01:29:58,142 {\an8}テリー・メルチャー 1366 01:29:58,893 --> 01:30:01,229 テリーに拒絶された 1367 01:30:01,354 --> 01:30:04,315 そして あの事件が起きた 1368 01:30:04,440 --> 01:30:08,778 {\an8}奇妙な宗教儀式を 想起させる現場です 1369 01:30:06,943 --> 01:30:10,154 シエロ・ドライブ 10050番地 1969年8月8日 1370 01:30:08,903 --> 01:30:12,824 {\an8}シャロン・テートを含む 5人が殺害されました 1371 01:30:13,616 --> 01:30:18,621 テリーが住んでいた家だが 彼は引っ越した後だった 1372 01:30:18,121 --> 01:30:24,001 {\an8}“シャロン・テートの他 4人が殺害された〟 1373 01:30:19,038 --> 01:30:21,374 そこで殺人が起きた 1374 01:30:21,958 --> 01:30:23,418 最悪だったよ 1375 01:30:24,544 --> 01:30:27,547 デニスは重い十字架を負った 1376 01:30:28,214 --> 01:30:33,010 彼が僕たちの世界に マンソンを導き入れたんだ 1377 01:30:35,430 --> 01:30:39,308 良心の呵責かしゃくに苦しんだが 彼は悪くない 1378 01:30:42,186 --> 01:30:47,316 窮地に陥ったのを見て マリーは終焉しゅうえんを感じた 1379 01:30:48,443 --> 01:30:52,989 音楽出版社は 彼が引き継いでいたんだ 1380 01:30:53,573 --> 01:30:59,203 一度は僕たちに会社を 再売却すると言ったが 1381 01:31:00,037 --> 01:31:01,372 そうしなかった 1382 01:31:04,167 --> 01:31:08,171 父親から電話で 権利を売ったと言われて—— 1383 01:31:09,088 --> 01:31:14,427 ブライアンは“僕の曲を 売るなんてひどい〟と叫んだ 1384 01:31:15,428 --> 01:31:20,308 ひどく傷ついていたわね どん底だった 1385 01:31:21,517 --> 01:31:25,396 マリーは ビーチ・ボーイズが—— 1386 01:31:25,521 --> 01:31:30,026 破滅する前に 現金化したかったのね 1387 01:31:33,488 --> 01:31:38,117 マリーは僕の作詞の功績を 認めなかった 1388 01:31:39,452 --> 01:31:42,038 おじにだまされたが 1389 01:31:42,371 --> 01:31:47,793 いとこは父親を制御できず 精神的に参っていた 1390 01:31:48,920 --> 01:31:52,215 そんな状態で何ができる? 1391 01:31:53,549 --> 01:31:55,635 ブライアンは共同所有者で—— 1392 01:31:55,760 --> 01:32:00,389 自分の父親を 訴えるわけにいかなかった 1393 01:32:01,098 --> 01:32:06,437 憔悴しょうすいして 3日間 ベッドから出られなかった 1394 01:32:11,150 --> 01:32:13,194 再びLSDに手を出した 1395 01:32:13,319 --> 01:32:17,865 自信を失い 現実に向き合えず 寝室にこもった 1396 01:32:18,866 --> 01:32:20,952 ブライアンは苦しんでた 1397 01:32:21,577 --> 01:32:23,538 {\an8}“スタジオ〟 1398 01:32:22,620 --> 01:32:25,915 メンバーが来ても ベッドにいたのよ 1399 01:32:27,291 --> 01:32:31,379 自宅で録音していたが 気が進まないと—— 1400 01:32:32,505 --> 01:32:34,340 参加しなかった 1401 01:32:39,095 --> 01:32:42,557 {\an8}毎日 通って 何ができるか尋ねた 1402 01:32:39,428 --> 01:32:42,557 声: デニス・ウィルソン 1403 01:32:43,182 --> 01:32:48,521 兄が元気になるためなら 録音なんかどうでもいい 1404 01:32:50,106 --> 01:32:54,026 あんなブライアンを見るのは つらかった 1405 01:32:54,902 --> 01:32:59,740 プロデュースに関わるように 頼まれたよ 1406 01:33:02,785 --> 01:33:04,996 カールは秘蔵っ子だ 1407 01:33:05,955 --> 01:33:11,043 レッキング・クルーとも作業し 準備は整っていた 1408 01:33:11,168 --> 01:33:12,461 スタート 1409 01:33:12,587 --> 01:33:16,591 兄のツアー引退から バンドを率いたし 1410 01:33:16,716 --> 01:33:18,301 自然な流れだった 1411 01:33:18,801 --> 01:33:25,057 こうなることを ずっと夢見てきたんだ 1412 01:33:25,975 --> 01:33:32,106 こんなふうに 君が抱きしめてくれることを 1413 01:33:33,232 --> 01:33:34,900 ブライアンが退いて—— 1414 01:33:35,026 --> 01:33:40,239 スタジオでの制作過程が 以前より民主的になった 1415 01:33:40,698 --> 01:33:43,909 音楽が聴こえる 1416 01:33:44,285 --> 01:33:47,538 音楽が聴こえる 1417 01:33:48,205 --> 01:33:53,127 デニスが作曲し ブルースやアルがプロデュース 1418 01:33:53,252 --> 01:33:55,463 僕も曲を書いたよ 1419 01:33:55,588 --> 01:33:58,633 音楽が聴こえる 1420 01:33:59,216 --> 01:34:02,720 甘美な音楽が 1421 01:34:03,512 --> 01:34:08,976 君がそばに来て 僕に触れるたびに 1422 01:34:11,771 --> 01:34:17,777 誰よりもデニスの音楽が 劇的な進化を見せ始めた 1423 01:34:21,864 --> 01:34:25,826 “フォーエヴァー〟は 彼の傑作の1つだ 1424 01:34:26,118 --> 01:34:29,538 僕たちも圧倒されたよ 1425 01:34:30,748 --> 01:34:36,462 僕が口にする言葉で 君を笑わせられるなら 1426 01:34:36,587 --> 01:34:39,799 永遠に話し続けるだろう 1427 01:34:44,136 --> 01:34:47,598 空に願うのは今あるものが 1428 01:34:49,684 --> 01:34:52,395 永遠に輝き続けること 1429 01:34:52,520 --> 01:34:55,147 彼には隠された才能があった 1430 01:34:55,690 --> 01:35:00,945 それまで知らなかったけど ピアノも上手に弾けたのよ 1431 01:35:01,278 --> 01:35:05,908 ブライアンの陰に隠れて 比べられるのは—— 1432 01:35:06,033 --> 01:35:08,077 つらかったはずよ 1433 01:35:08,327 --> 01:35:14,625 でもデニスも大人になって 自分の音楽を表現し始めた 1434 01:35:17,378 --> 01:35:22,508 君を愛してこられて幸せだ 1435 01:35:24,009 --> 01:35:25,344 “ワイルド・ハニー〟 1436 01:35:26,345 --> 01:35:31,517 60年代後半から70年代前半は 別のバンドのようだ 1437 01:35:30,099 --> 01:35:32,351 {\an8}“20/20〟 1438 01:35:32,476 --> 01:35:37,148 それが大衆を困惑させて 人気が低迷した 1439 01:35:37,273 --> 01:35:42,820 “サーフィン時代から ビーチ・ボーイズの変化〟 1440 01:35:43,946 --> 01:35:48,159 ビーチ・ボーイズのサウンドは 初期で決まった 1441 01:35:48,409 --> 01:35:54,290 少年バンドか子役俳優のように 初期の成功から脱却できない 1442 01:35:54,415 --> 01:35:58,753 “波を待つ ビーチ・ボーイズ〟 1443 01:35:55,207 --> 01:36:00,755 {\an8}自分たちは何者かを 常に考えさせられただろう 1444 01:36:01,213 --> 01:36:04,717 立ちはだかる闘いに本気で挑む 1445 01:36:04,842 --> 01:36:07,678 ビーチ・ボーイズは—— 1446 01:36:07,845 --> 01:36:13,184 アーティストとしての自我を 常に模索してきた 1447 01:36:13,350 --> 01:36:15,478 その葛藤は続いている 1448 01:36:16,604 --> 01:36:19,398 “サンフラワー〟 1449 01:36:19,565 --> 01:36:24,153 {\an8}いい曲だと思ったが 大衆に受けなかった 1450 01:36:24,320 --> 01:36:27,823 {\an8}公演は1晩で 5000ドルに格下げだ 1451 01:36:28,532 --> 01:36:29,992 苦しんだね 1452 01:36:30,201 --> 01:36:32,286 生き延びるのに必死だ 1453 01:36:36,248 --> 01:36:40,002 ビーチ・ボーイズは もう少年じゃない 1454 01:36:40,961 --> 01:36:44,423 “ビーチ〟に 改名しようと提案した 1455 01:36:47,051 --> 01:36:49,804 アルの懸念も もっともだ 1456 01:36:50,429 --> 01:36:53,182 ビーチ・ボーイズは 古くなった 1457 01:36:55,810 --> 01:36:58,687 生まれ変わろうとした 1458 01:37:00,147 --> 01:37:02,316 ビーチ・ボーイズは卒業だ 1459 01:37:02,441 --> 01:37:06,987 {\an8}“サーフズ・アップ〟 1460 01:37:03,150 --> 01:37:05,611 水に近寄らないで 1461 01:37:07,238 --> 01:37:09,615 悲しいと思わないか? 1462 01:37:09,740 --> 01:37:15,287 題名に“サーフ〟とあるが サーフィンとは関係ない 1463 01:37:15,454 --> 01:37:19,291 1曲目が“ドント・ゴー・ ニア・ザ・ウォーター〟だ 1464 01:37:19,416 --> 01:37:22,795 {\an8}海も川も湖も小川も 1465 01:37:19,416 --> 01:37:23,504 “ドント・ゴー・ ニア・ザ・ウォーター〟 1466 01:37:23,254 --> 01:37:25,631 {\an8}人間たちが汚した 1467 01:37:25,756 --> 01:37:31,470 真面目な音楽をやったが 売り上げには貢献しなかった 1468 01:37:33,806 --> 01:37:36,058 新しいサウンドが必要だ 1469 01:37:36,183 --> 01:37:39,979 以前はブライアンが 音楽リーダーだった 1470 01:37:40,104 --> 01:37:43,566 だが録音にも現れなくなった 1471 01:37:43,691 --> 01:37:48,404 グループを救うためには 挑戦も必要だ 1472 01:37:48,529 --> 01:37:50,698 部外者を招き入れた 1473 01:37:51,115 --> 01:37:53,325 シンガー/ギタリスト ブロンディ・チャプリン 1474 01:37:51,699 --> 01:37:56,537 {\an8}リッキーとブロンディは フレイムスのメンバーで 1475 01:37:53,492 --> 01:37:55,703 ドラマー リッキー・ファター 1476 01:37:56,662 --> 01:37:58,455 ロンドンで出会った 1477 01:37:58,747 --> 01:38:02,418 “ビーチ・ボーイズ 2名加入で変化を〟 1478 01:38:04,628 --> 01:38:09,425 {\an8}加入を勧誘されたが バカげてると思った 1479 01:38:05,212 --> 01:38:08,716 声:リッキー・ファター 1480 01:38:09,550 --> 01:38:14,013 緊密な家族の中に入るのは 不可能だとね 1481 01:38:14,138 --> 01:38:17,516 慣れるまでは大変だったよ 1482 01:38:23,856 --> 01:38:28,319 彼らとのコラボは すばらしい経験だった 1483 01:38:28,944 --> 01:38:31,780 {\an8}ファンキーの度合いは 下がったが 1484 01:38:30,529 --> 01:38:34,408 シンガー/ギタリスト ブロンディ・ チャプリン 1485 01:38:32,781 --> 01:38:34,408 {\an8}頑張ったよ 1486 01:38:38,579 --> 01:38:42,333 我々の加入で 音楽がハードになった 1487 01:38:48,380 --> 01:38:52,635 ライブでは以前より 上下に揺れてたね 1488 01:38:52,760 --> 01:38:55,095 自慢じゃないよ 1489 01:38:55,721 --> 01:39:00,726 ママ はっきり言っておく 1490 01:39:02,269 --> 01:39:07,316 彼女は僕の恋人だ それは変わらない 1491 01:39:08,359 --> 01:39:11,195 でも成功とは いかなかった 1492 01:39:11,904 --> 01:39:15,532 縦ノリにしては控え目だったね 1493 01:39:17,743 --> 01:39:19,203 彼らは悩んでた 1494 01:39:22,331 --> 01:39:24,291 破滅寸前だったね 1495 01:39:25,167 --> 01:39:28,003 生まれ変わる必要があった 1496 01:39:28,295 --> 01:39:32,257 海外で録音したことは なかったから—— 1497 01:39:32,424 --> 01:39:34,426 オランダへ行った 1498 01:39:34,551 --> 01:39:39,223 {\an8}“オランダ〟 1499 01:39:35,511 --> 01:39:39,223 自分たちの音楽に忠実だが 下降線だ 1500 01:39:39,932 --> 01:39:44,269 {\an8}“ビーチ・ボーイズは どこに?〟 1501 01:39:39,932 --> 01:39:45,604 世界一有名なポップグループが 第一線から消えたんだ 1502 01:39:46,480 --> 01:39:51,944 グループをまとめ上げる 思考プロセスがなかった 1503 01:39:52,069 --> 01:39:56,156 {\an8}“ここが最後か?〟 1504 01:39:52,736 --> 01:39:58,158 キャピトルは僕たちに内緒で ベストアルバムを出した 1505 01:39:58,409 --> 01:40:04,206 ビーチ・ボーイズのヒット曲 20曲を集めた“終りなき夏〟 1506 01:40:04,331 --> 01:40:07,710 {\an8}オリジナルヒット曲20選 1507 01:40:10,087 --> 01:40:12,381 初期の曲ばかりだった 1508 01:40:14,049 --> 01:40:16,927 {\an8}“終りなき夏〟 1509 01:40:15,384 --> 01:40:18,137 前向きな時代の代表曲だ 1510 01:40:18,262 --> 01:40:22,099 “今週のレコード〟 1511 01:40:21,306 --> 01:40:25,019 {\an8}“終りなき夏〟は 1位を獲得した 1512 01:40:25,936 --> 01:40:32,067 {\an8}新世代の消費者にとっては すべてが新しかったんだ 1513 01:40:32,192 --> 01:40:37,948 {\an8}“陽気なイメージが 現代の不安を忘れさせる〟 1514 01:40:35,612 --> 01:40:40,826 払拭したかったイメージに 救われたんだよ 1515 01:40:41,452 --> 01:40:44,663 {\an8}“終りなき夏〟 1516 01:40:42,494 --> 01:40:44,663 キャリアが再生した 1517 01:40:45,456 --> 01:40:46,832 生き延びたね 1518 01:40:50,210 --> 01:40:54,048 彼らはどんな時も ツアーを続けた 1519 01:40:58,260 --> 01:41:01,930 サウンドを再現できる 希少なバンドだ 1520 01:41:09,021 --> 01:41:13,108 ビートルズはライブ演奏が 不可能になった 1521 01:41:19,239 --> 01:41:23,368 でもビーチ・ボーイズに 不可能はなかったね 1522 01:41:22,701 --> 01:41:26,330 {\an8}“ビーチ・ボーイズの 最高傑作〟 1523 01:41:24,995 --> 01:41:27,039 スタジアムツアーを始めた 1524 01:41:27,039 --> 01:41:29,458 “L.A.フォーラムを揺らす〟 1525 01:41:29,583 --> 01:41:32,294 “6万1128人を動員〟 1526 01:41:33,212 --> 01:41:36,673 {\an8}“セントラルパークで 15万人が手拍子〟 1527 01:41:35,631 --> 01:41:38,842 老若男女が 来場するようになった 1528 01:41:39,134 --> 01:41:41,261 8歳も80歳もだ 1529 01:41:48,769 --> 01:41:54,942 僕たちの曲は世代が変わっても 若者に訴えかける 1530 01:41:57,152 --> 01:41:58,612 光栄だよ 1531 01:41:59,113 --> 01:42:04,952 ブライアンと作った曲が 今も若者に愛されている 1532 01:42:05,744 --> 01:42:11,750 でも おじが権利を売ったので 曲を所有してなかった 1533 01:42:13,001 --> 01:42:16,505 彼は息子と孫を苦しめたね 1534 01:42:22,261 --> 01:42:27,474 マリーがいなければ ビーチ・ボーイズもなかった 1535 01:42:27,599 --> 01:42:30,853 “ビーチ・ボーイズの ノスタルジー〟 1536 01:42:28,725 --> 01:42:34,064 {\an8}でもマリーは曲の権利が もたらす価値を見誤った 1537 01:42:34,523 --> 01:42:40,445 数億ドルの価値があるのに 70万ドルで売り払ったのよ 1538 01:42:44,199 --> 01:42:48,787 マリーは僕の権利を 認めなかったので—— 1539 01:42:49,663 --> 01:42:52,207 {\an8}“バッド・ ヴァイブレーション〟 1540 01:42:49,663 --> 01:42:54,293 裁判を起こす以外に 闘う方法がなかった 1541 01:42:52,332 --> 01:42:57,379 {\an8}“マイクが権利のために ブライアンを訴える〟 1542 01:42:56,712 --> 01:42:58,714 自制心を失った 1543 01:42:58,922 --> 01:43:02,134 “ビーチ・ボーイズ 家族の法的争い〟 1544 01:43:02,259 --> 01:43:06,096 {\an8}“終わらない失敗〟 1545 01:43:03,552 --> 01:43:07,931 何がどうなったのか 分からなかったね 1546 01:43:08,473 --> 01:43:12,603 {\an8}“ビーチ・ボーイズが 法廷で決闘〟 1547 01:43:10,184 --> 01:43:15,272 あれで僕たちは 別々の道を歩むことになった 1548 01:43:22,779 --> 01:43:25,782 浮き沈みのある人間関係だ 1549 01:43:30,162 --> 01:43:32,998 今では話すこともない 1550 01:43:38,587 --> 01:43:42,466 でも可能なら ブライアンに伝えたい 1551 01:43:47,930 --> 01:43:49,139 愛してると 1552 01:43:52,059 --> 01:43:53,101 何も... 1553 01:43:55,062 --> 01:43:58,106 誰にも愛情は消せない 1554 01:44:05,239 --> 01:44:08,825 この波長を維持しよう 1555 01:44:08,951 --> 01:44:12,371 君のそばで感じる いい波長を 1556 01:44:12,955 --> 01:44:15,999 この波長を維持しよう 1557 01:44:16,500 --> 01:44:19,878 君のそばで感じる いい波長を 1558 01:44:20,587 --> 01:44:23,966 この波長を維持しよう 1559 01:44:24,258 --> 01:44:27,135 君のそばで感じる いい波長を 1560 01:44:27,636 --> 01:44:32,057 ある時 ブライアンに 成功の理由を尋ねた 1561 01:44:33,058 --> 01:44:36,812 彼は“僕たちの音楽は 人生の喜びを——〟 1562 01:44:37,771 --> 01:44:39,856 “シンプルにたたえた〟 1563 01:44:40,649 --> 01:44:43,151 “喜びを表現したからだ〟と 1564 01:44:50,617 --> 01:44:52,577 彼らの音楽は—— 1565 01:44:52,703 --> 01:44:58,041 カリフォルニアの夢を 信じたいという欲求を表す 1566 01:44:58,417 --> 01:45:01,086 乖離かいりはあるけどね 1567 01:45:09,845 --> 01:45:13,140 サーフィンを歌うが サーフィンはしない 1568 01:45:14,057 --> 01:45:19,187 ビ•ー•チ•・ボーイズなのに インドアの曲を歌う 1569 01:45:23,066 --> 01:45:29,072 人々が思っているよりも はるかに複雑なバンドだ 1570 01:45:29,197 --> 01:45:34,536 今夜は僕たちの生みの親が ステージで一緒だ 1571 01:45:34,661 --> 01:45:36,955 {\an8}“おかえり ブライアン〟 1572 01:45:34,953 --> 01:45:36,955 ブライアンに拍手を 1573 01:45:37,414 --> 01:45:43,337 人生の最良の部分を音にした 彼らのサウンドは唯一無二よ 1574 01:45:43,462 --> 01:45:47,215 カリフォルニア州 パラダイス・コーブ 1962年 1575 01:45:44,921 --> 01:45:48,717 メンバーの誰が欠けても 輝かなかった 1576 01:45:47,799 --> 01:45:53,263 カリフォルニア州 パラダイス・コーブ 2023年 1577 01:45:57,642 --> 01:46:01,480 グループには お気に入りがいるものだ 1578 01:46:01,605 --> 01:46:04,649 でもグループはグループなんだ 1579 01:46:10,072 --> 01:46:12,407 ビーチ・ボーイズは家族だ 1580 01:46:14,034 --> 01:46:16,286 浮き沈みもあったが 1581 01:46:18,038 --> 01:46:21,166 前向きな気持ちが上回る 1582 01:46:37,641 --> 01:46:44,147 デニスとカールを追悼して 1583 01:46:46,441 --> 01:46:47,442 {\an8}ようこそ 1584 01:46:47,567 --> 01:46:52,155 {\an8}この良き日に 40万人が集まってくれた 1585 01:46:48,693 --> 01:46:53,698 ワシントンDC 1980年7月4日 1586 01:46:52,280 --> 01:46:53,698 {\an8}紹介しよう 1587 01:46:54,282 --> 01:46:57,828 {\an8}唯一無二の ビーチ・ボーイズだ 1588 01:47:01,998 --> 01:47:07,796 ずっと君の夢を見てる ダーリン 君は最高だ 1589 01:47:15,095 --> 01:47:17,514 {\an8}うまく言い表せるか 1590 01:47:18,348 --> 01:47:20,767 {\an8}言葉を探してみるよ 1591 01:47:21,143 --> 01:47:24,688 {\an8}君を大事に思ってると 伝えたい 1592 01:47:24,855 --> 01:47:27,899 {\an8}これは運命だろう 1593 01:47:28,150 --> 01:47:31,111 {\an8}君をハートで 抱きしめる 1594 01:47:31,486 --> 01:47:34,364 {\an8}人生で一番の 宝物だから 1595 01:47:36,116 --> 01:47:42,456 {\an8}ずっと君の夢を見てる ダーリン 君は最高だ 1596 01:47:42,622 --> 01:47:47,377 君の愛が僕の人生を 穏やかにする 1597 01:47:49,880 --> 01:47:52,632 半人前の男だったが 1598 01:47:53,258 --> 01:47:55,927 愛することを学んだ 1599 01:47:56,261 --> 01:47:59,306 悲しい時は君に元気をもらう 1600 01:47:59,848 --> 01:48:02,934 僕にはなかった大きな魂を 1601 01:48:03,143 --> 01:48:05,729 毎晩 君を愛するよ 1602 01:48:06,438 --> 01:48:08,565 あまりに素敵だから 1603 01:48:09,900 --> 01:48:15,614 ずっと君の夢を見てる ダーリン 君は最高だ 1604 01:48:15,739 --> 01:48:21,995 君の愛が 僕の人生を穏やかにする 1605 01:48:24,873 --> 01:48:26,458 毎晩 1606 01:48:30,086 --> 01:48:33,465 毎晩だよ ダーリン 1607 01:48:34,549 --> 01:48:38,053 毎晩 君を愛するよ 1608 01:48:38,178 --> 01:48:41,389 あまりに素敵だから 1609 01:48:41,515 --> 01:48:46,770 ずっと君の夢を見てる ダーリン 君は最高だ 1610 01:48:46,895 --> 01:48:53,109 君の愛が僕の人生を 穏やかにする 1611 01:48:56,071 --> 01:48:57,614 {\an8}毎晩だ 1612 01:48:58,949 --> 01:49:01,117 {\an8}ずっと君の夢を見てる 1613 01:49:01,243 --> 01:49:04,329 {\an8}毎晩だよ ダーリン 1614 01:49:10,001 --> 01:49:11,378 ありがとう 1615 01:49:12,629 --> 01:49:14,089 花火を楽しんで 1616 01:49:18,718 --> 01:49:20,136 どうもありがとう 1617 01:49:20,512 --> 01:49:24,808 2000年“ペット・サウンズ〟は ゴールド・ディスクに認定 1618 01:49:24,975 --> 01:49:28,520 2週間後にはプラチナに 1619 01:49:29,980 --> 01:49:34,317 今では史上最高の アルバムの1枚とみなされる 1620 01:49:35,402 --> 01:49:41,032 ビーチ・ボーイズが売り上げた レコードは1億枚を超える 1621 01:49:42,450 --> 01:49:46,371 ジミーへ 1622 01:52:37,375 --> 01:52:39,377 日本版字幕 大塚 美左恵