1 00:00:13,083 --> 00:00:17,323 ‎誰もが ‎ストーカーになり得ると思う 2 00:00:19,043 --> 00:00:20,443 ‎条件がそろえばね 3 00:00:23,843 --> 00:00:26,683 ‎あれは僕自身じゃなかった 4 00:00:28,283 --> 00:00:32,603 ‎アメリカ国内の ‎ストーカー事件は 5 00:00:32,683 --> 00:00:35,443 ‎年間300万件以上 6 00:00:38,003 --> 00:00:40,403 ‎まるで夢の中にいて 7 00:00:41,203 --> 00:00:43,563 ‎夢遊病のようだっだ 8 00:00:44,043 --> 00:00:46,163 ‎何かの一部となって 9 00:00:46,843 --> 00:00:48,843 ‎自分を見失った 10 00:00:49,683 --> 00:00:54,003 ‎だから怒りや妄想を ‎行動に移してしまった 11 00:00:54,563 --> 00:01:00,723 ‎40%以上のストーカー事件が ‎暴力行為に発展する 12 00:01:07,523 --> 00:01:13,043 ‎これは受刑者番号01420621の ‎物語である 13 00:01:17,803 --> 00:01:21,243 ‎どこへ行こうが ‎彼がついてきた 14 00:01:24,123 --> 00:01:27,643 ‎私の大切な人たちを襲うと ‎彼は言った 15 00:01:30,163 --> 00:01:34,963 ‎こんなこと ‎サイコパスにしかできない 16 00:01:41,003 --> 00:01:44,843 ‎NETFLIXシリーズ 17 00:01:46,203 --> 00:01:49,683 ストーカーより 人殺しの方がマシだ 18 00:01:53,963 --> 00:01:59,403 見られている恐怖を 味わわせたかった 19 00:02:01,363 --> 00:02:03,763 誰もが ストーカーになり得る 20 00:02:04,283 --> 00:02:06,003 ‎すべて作り話だ 21 00:02:07,763 --> 00:02:09,523 ‎おかしくない 22 00:02:13,283 --> 00:02:18,843 ‎狙われた一家 23 00:02:19,363 --> 00:02:23,723 〝ポール・エリソンド・ タワー〞 24 00:02:26,643 --> 00:02:31,443 テキサス州 サンアントニオ 25 00:02:37,763 --> 00:02:41,603 ‎こんな事件は初めてでした 26 00:02:44,803 --> 00:02:47,403 ‎恐ろしいストーカー事件です 27 00:02:49,443 --> 00:02:53,403 ‎ストーカー行為につながる ‎ささいな要因だけなら 28 00:02:53,483 --> 00:02:57,603 ‎危険な犯罪を ‎引き起こすとは思えません 29 00:02:57,683 --> 00:02:58,243 でもその要因が重なると 30 00:02:58,243 --> 00:03:00,043 でもその要因が重なると エミリー・アングロ 地方検事補 31 00:03:00,043 --> 00:03:00,523 エミリー・アングロ 地方検事補 32 00:03:00,523 --> 00:03:03,163 エミリー・アングロ 地方検事補 誰かの脅威となり得ます 33 00:03:03,243 --> 00:03:06,443 ‎そして残念ながら ‎多くの場合で 34 00:03:06,523 --> 00:03:09,443 ‎暴力的なものに発展します 35 00:03:25,923 --> 00:03:31,003 マーク・W・ スタイルズ刑務所 36 00:03:44,923 --> 00:03:48,083 ‎僕はルーベン・アントニオ・ ‎ハラミーヨだ 37 00:03:50,483 --> 00:03:53,243 ‎2007年2月 ‎ルーべン・ハラミーヨは 38 00:03:53,323 --> 00:03:56,003 ‎45年間の禁固刑に処された 39 00:03:57,083 --> 00:04:03,163 ‎僕はその当時の ‎彼女へのストーカー行為で 40 00:04:03,243 --> 00:04:06,203 ‎訴えられたんだ 41 00:04:09,323 --> 00:04:11,683 ‎あの時はカオスだった 42 00:04:13,603 --> 00:04:16,163 ‎人生はぐちゃぐちゃで ‎先が見えず 43 00:04:17,283 --> 00:04:21,363 ‎そのせいでこんなことを ‎してしまったんだ 44 00:04:25,043 --> 00:04:27,043 ‎ハラミーヨが収監され 45 00:04:27,123 --> 00:04:31,483 ‎約2年に及んだ ‎ストーカー行為が終わった 46 00:04:38,123 --> 00:04:41,363 ‎僕の幼少期は不安定だった 47 00:04:42,963 --> 00:04:45,963 ‎各地を転々として育ったんだ 48 00:04:47,163 --> 00:04:48,283 父は母がいる時だけ 現れるから 49 00:04:48,283 --> 00:04:50,843 父は母がいる時だけ 現れるから ルーベン・ハラミーヨ 50 00:04:50,843 --> 00:04:50,923 ルーベン・ハラミーヨ 51 00:04:50,923 --> 00:04:52,963 ルーベン・ハラミーヨ 時々会う程度だった 52 00:04:53,043 --> 00:04:57,723 どこかに定住したことは なかったよ 53 00:04:57,803 --> 00:05:00,883 ‎放浪者のような生活だった 54 00:05:03,003 --> 00:05:06,563 ‎友達なんてものもいなかった 55 00:05:06,643 --> 00:05:09,923 ‎引っ越したどこの町でも 56 00:05:10,003 --> 00:05:13,083 ‎いつも ‎いじめられていたからね 57 00:05:13,163 --> 00:05:14,443 ‎そのせいで 58 00:05:14,523 --> 00:05:18,603 ‎僕は自分の殻に ‎閉じこもるようになった 59 00:05:24,603 --> 00:05:27,843 ‎家を持って妻子を養うのが 60 00:05:27,923 --> 00:05:29,043 ‎夢だった 61 00:05:29,123 --> 00:05:31,883 ‎ずっと思い描いた夢だ 62 00:05:33,283 --> 00:05:37,403 ‎いろんな人と ‎デートしてみたけど 63 00:05:37,923 --> 00:05:40,723 ‎どの人も同じ結果だ 64 00:05:40,803 --> 00:05:44,403 ‎みんな いつも僕の友達とか 65 00:05:44,483 --> 00:05:46,603 ‎兄弟とかと付き合う 66 00:05:47,203 --> 00:05:53,363 ‎そんな経験のせいで ‎女性不信になっていた 67 00:06:02,683 --> 00:06:03,843 ‎2001年 68 00:06:03,923 --> 00:06:06,203 ‎ハラミーヨは29歳の時に 69 00:06:06,283 --> 00:06:09,643 ‎サンアントニオの ‎老人ホームで働き始める 70 00:06:10,483 --> 00:06:12,443 ‎“リタイアメント・ ‎コミュニティー” 71 00:06:12,523 --> 00:06:13,523 ‎老人ホームで働いていた時― 72 00:06:13,523 --> 00:06:14,403 ‎老人ホームで働いていた時― 〝生活支援センター〞 73 00:06:14,403 --> 00:06:14,883 〝生活支援センター〞 74 00:06:14,883 --> 00:06:16,723 〝生活支援センター〞 ‎同僚の女性たちから ‎言い寄られていた 75 00:06:16,723 --> 00:06:20,203 ‎同僚の女性たちから ‎言い寄られていた 76 00:06:20,283 --> 00:06:25,163 ‎でも僕は勇気がなくて ‎何もできず 77 00:06:25,243 --> 00:06:28,523 ‎誰か選ぶことができなかった 78 00:06:29,283 --> 00:06:35,763 ‎ハラミーヨの同僚の1人に ‎45歳の看護師のマリアがいた 79 00:06:38,923 --> 00:06:42,123 ‎彼女は僕に ‎体を押しつけてきた 80 00:06:43,123 --> 00:06:46,643 ‎今まで付き合ったのは ‎18~24歳で 81 00:06:46,723 --> 00:06:51,043 ‎年上に興味はなかった 82 00:06:51,603 --> 00:06:54,843 ‎当時は孤独を感じていたんだ 83 00:06:54,923 --> 00:06:58,723 ‎誰ともコミュニケーションを ‎取れていないなって 84 00:06:59,243 --> 00:07:04,723 ‎でもマリアと出会って ‎彼女には悩みを話せた 85 00:07:06,403 --> 00:07:09,363 ‎話しているうちに ‎いつの間にか 86 00:07:09,443 --> 00:07:11,403 ‎いい感じになった 87 00:07:11,483 --> 00:07:14,363 ‎それで付き合い始めたんだ 88 00:07:43,003 --> 00:07:47,163 ‎ルーべンと出会った当時は ‎夫がいた 89 00:07:50,163 --> 00:07:52,963 ‎結婚して18年目だったけど 90 00:07:53,763 --> 00:07:57,203 ‎ひどい結婚生活だった 91 00:08:00,003 --> 00:08:02,483 ‎ルーベンと出会って 92 00:08:03,083 --> 00:08:07,643 ‎寄り添える相手が ‎できた気がした 93 00:08:07,723 --> 00:08:10,883 ‎彼は話しやすかったの 94 00:08:13,123 --> 00:08:16,603 ‎マリアは彼女自身と ‎家族を守るため― 95 00:08:16,683 --> 00:08:19,563 ‎素性を隠してほしいと ‎申し出た 96 00:08:27,483 --> 00:08:32,243 ‎始まりは私が老人ホームで ‎働き始めて― 97 00:08:32,963 --> 00:08:33,723 マリア 98 00:08:33,723 --> 00:08:35,203 マリア 彼が雇われた時よ 99 00:08:35,203 --> 00:08:36,043 マリア 100 00:08:36,043 --> 00:08:38,403 マリア 彼は話しやすい人だった 101 00:08:38,403 --> 00:08:39,443 彼は話しやすい人だった 102 00:08:41,363 --> 00:08:45,843 ‎優しくて物腰も柔らかく ‎いい人で 103 00:08:47,203 --> 00:08:52,123 ‎私は本能的に ‎恋に落ちたんだと思う 104 00:08:52,883 --> 00:08:54,243 ‎彼は若かった 105 00:08:54,323 --> 00:08:58,043 ‎私は18歳も年上だった 106 00:09:00,323 --> 00:09:02,563 ‎月日が経って 107 00:09:03,083 --> 00:09:07,363 ‎私は夫と別れてルーベンと ‎付き合おうと決めた 108 00:09:11,003 --> 00:09:12,203 ‎2001年7月 109 00:09:12,283 --> 00:09:15,723 ‎マリアは ‎ハラミーヨと暮らすため 110 00:09:15,803 --> 00:09:18,483 ‎夫や3人の子の元を離れた 111 00:09:21,203 --> 00:09:24,883 ‎その時は ‎とてもうまくいっていた 112 00:09:25,843 --> 00:09:29,523 ‎彼は出かけるのが ‎好きだったから 113 00:09:29,603 --> 00:09:33,243 ‎度々 プレゼントをくれた 114 00:09:33,323 --> 00:09:35,723 ‎すごく意外だった 115 00:09:44,243 --> 00:09:48,163 ‎ある日 彼女が ‎僕の部屋に来て言った 116 00:09:48,243 --> 00:09:51,643 ‎“離婚届よ ‎夫と離婚したの”って 117 00:09:52,283 --> 00:09:55,803 ‎理由を聞いたら ‎“あなたといたい”と 118 00:09:55,883 --> 00:09:57,563 ‎少し戸惑った 119 00:09:57,643 --> 00:10:00,163 ‎彼女は好きだったし 120 00:10:00,243 --> 00:10:03,483 ‎付き合ったらどうなるか ‎考えた 121 00:10:05,123 --> 00:10:07,803 ‎いいなとは思っていた 122 00:10:07,883 --> 00:10:11,003 ‎彼女には僕にはない ‎家族がある 123 00:10:12,803 --> 00:10:15,883 ‎でも彼女の家族は ‎僕を敵視した 124 00:10:17,243 --> 00:10:19,323 ‎何かがおかしくなった 125 00:10:20,403 --> 00:10:23,963 ‎彼女の両親は ‎僕は若すぎるから 126 00:10:24,043 --> 00:10:26,243 ‎同世代を探せと言った 127 00:10:26,323 --> 00:10:28,723 ‎そうなるだろうと思ってた 128 00:10:51,323 --> 00:10:57,843 ‎ルーベンの第一印象は ‎内気な人だと思った 129 00:11:01,723 --> 00:11:03,723 ‎だから母が恋に落ちた 130 00:11:04,843 --> 00:11:05,323 母は気持ちが若いから 131 00:11:05,323 --> 00:11:07,483 母は気持ちが若いから ベロニカ マリアの娘 132 00:11:07,483 --> 00:11:08,003 ベロニカ マリアの娘 133 00:11:08,003 --> 00:11:10,243 ベロニカ マリアの娘 運命を感じたのかなと 134 00:11:12,243 --> 00:11:14,483 ‎でも私は嫌だった 135 00:11:16,723 --> 00:11:19,723 ‎マリアの娘のベロニカも 136 00:11:19,803 --> 00:11:23,563 ‎素性を隠してほしいと ‎申し出た 137 00:11:27,203 --> 00:11:30,363 ‎家族は彼を不気味に感じてた 138 00:11:30,443 --> 00:11:32,603 ‎みんなが嫌がった 139 00:11:32,683 --> 00:11:35,843 ‎特に母との年齢差が ‎ダメだった 140 00:11:40,603 --> 00:11:44,323 ‎私の目から見ると ‎あの2人は 141 00:11:44,403 --> 00:11:48,563 ‎彼氏であり ‎息子のような関係だった 142 00:11:53,003 --> 00:11:55,843 ‎子供と接するようたっだ 143 00:11:55,923 --> 00:12:02,163 ‎私の家に来る時も ‎必ず彼が一緒に来てた 144 00:12:02,243 --> 00:12:05,763 ‎まるで小さな子供みたい 145 00:12:07,883 --> 00:12:12,803 ‎彼はそうやって何もかもに ‎首を突っ込んできた 146 00:12:18,123 --> 00:12:23,003 ‎2001年に私が ‎最初の子どもを妊娠した時 147 00:12:23,083 --> 00:12:27,523 ‎彼は母にこう言ったの 148 00:12:27,603 --> 00:12:30,643 ‎“彼女の娘を育てたい”と 149 00:12:32,003 --> 00:12:33,163 ‎あり得ない 150 00:12:34,723 --> 00:12:37,043 ‎冗談なのかと思った 151 00:12:37,123 --> 00:12:40,323 ‎私は彼氏と ‎暮らしているのになぜと 152 00:12:42,043 --> 00:12:48,083 ‎この話は彼の妄想癖を ‎物語ってると思う 153 00:12:50,923 --> 00:12:54,163 ‎ルーベンは ‎母を気遣っていて 154 00:12:54,243 --> 00:12:57,003 ‎母もそれを望んでいた 155 00:12:58,643 --> 00:13:04,843 ‎結局 彼が浮気していると ‎母が気づくまで続いた 156 00:13:22,923 --> 00:13:26,883 ‎約4年間はうまくいってた 157 00:13:28,443 --> 00:13:33,683 ‎でも ある日 ‎仕事から家に戻った時に 158 00:13:33,763 --> 00:13:37,883 ‎部屋に女性の持ち物があった 159 00:13:37,963 --> 00:13:39,803 ‎“誰の?”と聞くと 160 00:13:39,883 --> 00:13:43,043 ‎彼は“女友達のだよ”って 161 00:13:45,123 --> 00:13:48,363 ‎それで彼の浮気を疑った 162 00:13:49,923 --> 00:13:52,683 ‎そんなことが何度も続いた 163 00:13:54,643 --> 00:13:56,803 ‎とても傷ついた 164 00:13:57,963 --> 00:14:00,123 ‎彼は否定したけど 165 00:14:00,203 --> 00:14:05,523 ‎私はうまくいかなくなると ‎思い始めてた 166 00:14:11,443 --> 00:14:14,163 ‎2003年10月 167 00:14:14,243 --> 00:14:17,763 ‎マリアはハラミーヨとの ‎別れを決め 168 00:14:17,843 --> 00:14:20,363 ‎アパートを出ていった 169 00:14:23,483 --> 00:14:27,483 ‎ルーベンに別れを切り出すと ‎彼は“なぜ?” 170 00:14:27,563 --> 00:14:29,563 ‎“君を愛してる”と 171 00:14:31,683 --> 00:14:34,643 ‎何度も私に懇願したの 172 00:14:34,723 --> 00:14:36,163 ‎“行かないで”と 173 00:14:37,803 --> 00:14:41,843 ‎それで娘と姉に電話をした 174 00:14:42,563 --> 00:14:45,643 ‎何か嫌な予感がしてたから 175 00:14:56,403 --> 00:14:58,443 ‎母が別れたいと言って 176 00:14:58,523 --> 00:15:03,083 ‎私はすごく安心し ‎そうしてほしいと思った 177 00:15:03,163 --> 00:15:07,123 ‎“荷物をまとめて ‎早く出ていきなよ”って 178 00:15:07,643 --> 00:15:10,723 ‎どうなるか考えもしなかった 179 00:15:16,803 --> 00:15:21,843 ‎伯母と一緒に母の荷物を ‎まとめに行った 180 00:15:22,963 --> 00:15:26,323 ‎私たちが寝室に入ると 181 00:15:26,403 --> 00:15:32,403 ‎彼がベッドの上にいて ‎ナイフを持っていた 182 00:15:34,523 --> 00:15:36,203 ‎部屋を見渡せば 183 00:15:36,283 --> 00:15:43,003 ‎3つの壁それぞれに ‎“死ね”の文字が書かれてた 184 00:15:43,803 --> 00:15:47,763 ‎全部の壁に ‎“死ね 死ね 死ね”と 185 00:15:48,643 --> 00:15:49,483 ‎彼の血で 186 00:15:54,003 --> 00:15:58,563 ‎母は警察に ‎通報したくないと言い 187 00:15:58,643 --> 00:16:01,563 ‎“放っておいて行こう”と ‎言った 188 00:16:09,923 --> 00:16:13,083 ‎動悸が止まらず ‎その場で死にたかった 189 00:16:14,003 --> 00:16:18,323 ‎彼女が僕の希望だったので ‎泣きたかった 190 00:16:18,883 --> 00:16:22,203 ‎彼女に何度も ‎連絡を取ろうとした 191 00:16:22,283 --> 00:16:25,923 ‎いろんな感情が ‎よみがえったんだ 192 00:16:26,003 --> 00:16:28,283 ‎僕の浮気は事実だけど 193 00:16:29,123 --> 00:16:31,523 ‎連絡を取りたかった 194 00:16:31,603 --> 00:16:37,283 ‎何か解決策が ‎あるんじゃないかと思ってた 195 00:16:37,363 --> 00:16:43,803 ‎僕はささいなことを ‎気に留めないタイプだから 196 00:16:43,883 --> 00:16:46,403 ‎どちらかといえばね 197 00:16:46,483 --> 00:16:50,243 ‎はっきり言われないと ‎理解できない 198 00:16:50,323 --> 00:16:53,163 ‎ヒントじゃ分からないんだ 199 00:16:55,003 --> 00:16:58,803 ‎マリアが関係を終わらせても 200 00:16:58,883 --> 00:17:02,963 ‎ハラミーヨは ‎彼女に連絡し続けた 201 00:17:04,723 --> 00:17:09,203 ‎手紙で彼女に ‎連絡を取ろうとした 202 00:17:10,403 --> 00:17:12,843 ‎一時期ずっと書いていた 203 00:17:13,803 --> 00:17:16,963 ‎僕が質問をしても答えはない 204 00:17:17,043 --> 00:17:20,763 ‎とにかく彼女に連絡を取って 205 00:17:20,843 --> 00:17:24,683 ‎答えをもらいたかったけど ‎できなかった 206 00:17:24,763 --> 00:17:27,083 ‎すればするほど 207 00:17:27,163 --> 00:17:29,763 ‎うまくいかなかった 208 00:17:29,843 --> 00:17:33,843 ‎答えのない質問ばかり ‎思いつく 209 00:17:37,283 --> 00:17:39,763 ‎2004~2005年 210 00:17:39,843 --> 00:17:43,643 ‎ハラミーヨはマリアに ‎何百通もの手紙を送り続けた 211 00:17:52,003 --> 00:17:58,643 ‎彼は私の車に山盛りの手紙を ‎置いていった 212 00:18:01,483 --> 00:18:05,683 ‎手紙の内容は ‎彼が話したいこと 213 00:18:05,763 --> 00:18:07,883 ‎いかに私を愛してて 214 00:18:08,963 --> 00:18:11,523 ‎傷つけるつもりはないこと 215 00:18:12,083 --> 00:18:14,443 ‎そして復縁を望むと 216 00:18:16,763 --> 00:18:20,443 ‎それを見て私は不安になった 217 00:18:35,723 --> 00:18:38,803 ‎ストーカー行為は ‎深刻な犯罪です 218 00:18:38,883 --> 00:18:42,643 ‎被害者への脅しや嫌がらせを 219 00:18:42,723 --> 00:18:45,923 ‎繰り返して恐怖を与えます 220 00:18:47,083 --> 00:18:48,923 ‎暴行にも発展するのです 221 00:18:53,283 --> 00:18:55,243 ‎私はへリム・ジン 222 00:18:55,323 --> 00:18:59,243 ‎恋人からの暴力を専門に ‎研究しています 223 00:19:00,843 --> 00:19:01,803 私はこれまで 224 00:19:01,883 --> 00:19:02,803 ストーカー行為の事例を 中心に研究しています 225 00:19:02,803 --> 00:19:04,883 ストーカー行為の事例を 中心に研究しています へリム・ジン博士 犯罪学助教授 226 00:19:04,883 --> 00:19:04,963 ストーカー行為の事例を 中心に研究しています 227 00:19:04,963 --> 00:19:06,643 ストーカー行為の事例を 中心に研究しています ヒューストン大学 228 00:19:08,923 --> 00:19:12,683 ‎これはハラミーヨが ‎マリアに宛てた手紙です 229 00:19:14,283 --> 00:19:18,323 ‎ストーカー行為として ‎記録されています 230 00:19:18,403 --> 00:19:21,843 ‎彼の事例は ‎非常に危険なものです 231 00:19:23,443 --> 00:19:27,723 ‎この手紙は彼の内面を ‎よく表しています 232 00:19:27,803 --> 00:19:29,163 ‎具体的な例として ‎彼は頻繁に“愛している” 233 00:19:29,163 --> 00:19:32,923 ‎具体的な例として ‎彼は頻繁に“愛している” 〝君を愛している〞 234 00:19:33,003 --> 00:19:34,803 ‎“僕の愛を受け取って” 235 00:19:34,883 --> 00:19:38,643 〝心と魂のすべてで 君を愛する〞 ‎受け取りはしても ‎求めてはいなかった 236 00:19:38,643 --> 00:19:40,243 〝心と魂のすべてで 君を愛する〞 237 00:19:40,323 --> 00:19:44,283 ‎これは拒絶型ストーカーと ‎いえるでしょう 238 00:19:44,363 --> 00:19:48,043 ‎なぜならストーカー行為の ‎唯一の動機が 239 00:19:48,123 --> 00:19:51,563 ‎彼女が去った事実を ‎認めていないことだからです 240 00:19:51,563 --> 00:19:52,603 ‎彼女が去った事実を ‎認めていないことだからです 〝真実を教えて〞 241 00:19:52,603 --> 00:19:54,883 〝真実を教えて〞 242 00:19:54,883 --> 00:19:57,123 〝真実を教えて〞 ‎“彼女のために死ねる”と ‎度々言っているのも 243 00:19:57,123 --> 00:19:59,043 ‎“彼女のために死ねる”と ‎度々言っているのも 244 00:19:59,123 --> 00:20:01,643 ‎失うものなど何もないのが ‎伝わってきます 〝死んだ方がマシだ〞 245 00:20:01,643 --> 00:20:01,723 ‎失うものなど何もないのが ‎伝わってきます 246 00:20:01,723 --> 00:20:04,803 ‎失うものなど何もないのが ‎伝わってきます 〝僕がクソだから 愛してるのに無視する〞 247 00:20:04,803 --> 00:20:04,883 〝僕がクソだから 愛してるのに無視する〞 248 00:20:04,883 --> 00:20:05,243 〝僕がクソだから 愛してるのに無視する〞 ‎彼女以外 ‎何もいらないのでしょう 249 00:20:05,243 --> 00:20:05,323 ‎彼女以外 ‎何もいらないのでしょう 250 00:20:05,323 --> 00:20:08,083 ‎彼女以外 ‎何もいらないのでしょう 〝こんな気持ちは もう嫌だ〞 251 00:20:08,083 --> 00:20:08,883 〝こんな気持ちは もう嫌だ〞 252 00:20:10,123 --> 00:20:14,123 ‎こうした事例の多くが ‎危険へとつながります 253 00:20:15,883 --> 00:20:18,163 ‎ここに兆候が出ています 254 00:20:18,923 --> 00:20:21,123 ‎“一緒にいられないなら” 255 00:20:21,203 --> 00:20:25,323 ‎“僕らを破壊させた ‎君の家族を追う” 256 00:20:25,403 --> 00:20:28,803 ‎“一緒に ‎いてくれるならしない” 257 00:20:31,323 --> 00:20:34,563 ‎別れた理由を ‎家族のせいにして 258 00:20:34,643 --> 00:20:36,643 ‎こう脅しました 259 00:20:37,443 --> 00:20:41,043 ‎“君は両親のせいで ‎別れようと言った” 260 00:20:41,123 --> 00:20:45,683 ‎“君が戻らないなら ‎傷つける準備はある” 261 00:20:48,123 --> 00:20:53,483 ‎彼の手紙は暴力行為を ‎避けられないと示しています 262 00:20:53,563 --> 00:20:57,323 ‎彼女を手放せないから ‎事件が起きたのです 263 00:21:11,163 --> 00:21:14,363 ‎2005年8月 264 00:21:17,403 --> 00:21:21,323 ‎ルーベンは職場でも ‎つきまとってきた 265 00:21:25,443 --> 00:21:28,443 ‎曲がり角に車があって 266 00:21:28,523 --> 00:21:33,443 ‎彼を見つけた瞬間 ‎私は走って逃げた 267 00:21:35,403 --> 00:21:37,123 ‎彼は手紙どおり 268 00:21:37,203 --> 00:21:40,043 ‎一切諦めなかった 269 00:21:42,763 --> 00:21:46,403 ‎その頃は本当に怖かったです 270 00:21:47,403 --> 00:21:51,163 ‎どこに行ってもつきまとわれ 271 00:21:51,243 --> 00:21:55,523 ‎両親や娘の居場所も ‎彼は知っていた 272 00:22:08,563 --> 00:22:12,643 ‎その時から ‎家族全員が常に警戒し始めた 273 00:22:14,963 --> 00:22:18,803 ‎彼は私のアパートにも ‎手紙を届けて 274 00:22:19,483 --> 00:22:21,083 ‎ドアに貼っていく 275 00:22:21,163 --> 00:22:25,763 ‎手紙には母にその手紙を ‎見せないのなら 276 00:22:26,683 --> 00:22:32,323 ‎母の裸の写真をアパートに ‎ばらまくと書かれてた 277 00:22:33,323 --> 00:22:34,523 ‎彼は実行した 278 00:22:39,923 --> 00:22:42,963 ‎次に何をされるか分からない 279 00:22:44,283 --> 00:22:47,643 ‎私は別のアパートに ‎引っ越した 280 00:22:50,443 --> 00:22:52,163 ‎隠れたかった 281 00:22:53,243 --> 00:22:57,123 ‎二度と彼とは ‎関わりたくなかった 282 00:22:57,203 --> 00:23:00,763 ‎母がダメなら ‎私を殺すと脅されたの 283 00:23:04,043 --> 00:23:07,803 ‎マリアとベロニカが ‎引っ越しても 284 00:23:07,883 --> 00:23:11,003 ‎ハラミーヨの ‎つきまといは続いた 285 00:23:14,043 --> 00:23:18,643 ‎彼は私の家族にも ‎つきまとった 286 00:23:19,763 --> 00:23:22,963 ‎どんなところにも現れた 287 00:23:27,723 --> 00:23:32,323 ‎兄の家の前や ‎兄の彼女の家にも来て 288 00:23:32,403 --> 00:23:34,483 ‎彼女はおびえてた 289 00:23:40,563 --> 00:23:45,043 ‎ルーベンは ‎他の家族の家にも現れた 290 00:23:45,883 --> 00:23:50,923 ‎いとこや弟だけでなく ‎祖母の家まで 291 00:23:51,003 --> 00:23:55,723 ‎家族の誰もが ‎彼につきまとわれた 292 00:23:56,923 --> 00:24:00,763 ‎母は自分自身への ‎怒りを感じてた 293 00:24:01,883 --> 00:24:05,683 ‎“私がこんな異常な男を ‎引き寄せた”と 294 00:24:07,203 --> 00:24:10,203 ‎母は何が起きるか ‎考えてなくて 295 00:24:10,283 --> 00:24:14,363 ‎彼が自然に諦めると ‎思っていた 296 00:24:20,283 --> 00:24:23,003 ‎2005年9月26日 297 00:24:23,083 --> 00:24:26,963 ‎ハラミーヨは ‎マリアとその家族との 298 00:24:27,043 --> 00:24:28,883 ‎連絡を絶つと決めた 299 00:24:28,963 --> 00:24:34,283 ‎でもマリアの両親には ‎本当の別れを告げようとした 300 00:24:38,603 --> 00:24:42,363 ‎何もかも捨てようと決意した 301 00:24:42,443 --> 00:24:45,563 ‎我慢はもう うんざりだった 302 00:24:48,883 --> 00:24:50,883 ‎彼女の両親の家に行き 303 00:24:52,003 --> 00:24:55,043 ‎“今すぐ消えろ”と ‎言うつもりだった 304 00:24:55,123 --> 00:24:58,643 ‎“彼女に ‎もう二度と連絡させるな” 305 00:24:58,723 --> 00:25:01,923 ‎“関わりたくない”と ‎言おうと思った 306 00:25:03,123 --> 00:25:07,603 ‎途中でハラミーヨは ‎ある物を購入した 307 00:25:08,563 --> 00:25:12,043 ‎最後の贈り物をしようと ‎思った 308 00:25:12,123 --> 00:25:15,763 ‎聖書には“敵を愛し ‎憎む者にも親切に”とある 309 00:25:15,843 --> 00:25:18,283 ‎だから僕は店に寄った 310 00:25:18,363 --> 00:25:20,843 ‎おもちゃの手錠と 311 00:25:21,363 --> 00:25:26,443 ‎スタンガンを買ったんだ 312 00:25:31,883 --> 00:25:37,363 ‎ハラミーヨは彼女の両親の ‎家の外に数時間潜んでいた 313 00:25:37,843 --> 00:25:40,163 ‎僕は祈り始めた 314 00:25:40,803 --> 00:25:46,203 ‎こんな感じで ‎“主よ どうか僕を止めて” 315 00:25:48,283 --> 00:25:51,363 ‎“家に行って ‎両親と会わせないで”と 316 00:25:51,443 --> 00:25:54,243 ‎おかしなことだと ‎分かっていた 317 00:26:00,083 --> 00:26:05,323 〝警察による映像〞 318 00:26:05,843 --> 00:26:09,723 ‎午後9時24分 319 00:26:09,803 --> 00:26:14,843 ‎ハラミーヨが ‎マリアの両親を襲ったと 320 00:26:14,923 --> 00:26:18,523 ‎警察に通報が入る 321 00:26:19,523 --> 00:26:23,203 ‎2005年の9月26日に ‎起きたことが 322 00:26:23,923 --> 00:26:28,603 ‎ルーベンのストーカー行為の ‎結果でした 323 00:26:29,163 --> 00:26:32,643 エミリー・アングロ 地方検事補 324 00:26:35,803 --> 00:26:40,643 ‎これは当時の彼らの家の ‎私道の映像です 325 00:26:40,723 --> 00:26:44,883 ‎彼はここでマリアの父親に ‎声をかけました 326 00:26:47,723 --> 00:26:52,403 ‎手錠を3つと粘着テープを ‎持っていました 327 00:26:54,803 --> 00:27:00,083 ‎スタンガンやテーザー銃も ‎この映像に映っています 328 00:27:01,083 --> 00:27:04,443 ‎とても暴力的なことが ‎起きた証拠です 329 00:27:13,323 --> 00:27:14,123 〝ルーベン・ハラミーヨの 証言の音声〞 330 00:27:14,123 --> 00:27:16,483 〝ルーベン・ハラミーヨの 証言の音声〞 ‎家で呼び鈴を鳴らした 331 00:27:16,483 --> 00:27:16,563 〝ルーベン・ハラミーヨの 証言の音声〞 332 00:27:16,563 --> 00:27:18,603 〝ルーベン・ハラミーヨの 証言の音声〞 ‎彼女の父親が来て ‎お互いに驚いた 333 00:27:18,603 --> 00:27:20,643 ‎彼女の父親が来て ‎お互いに驚いた 334 00:27:20,723 --> 00:27:24,203 ‎彼が僕に ‎のしかかってきたから 335 00:27:24,283 --> 00:27:26,243 ‎攻撃されたと思った 336 00:27:26,323 --> 00:27:29,403 ‎だからスタンガンを ‎彼に押しつけた 337 00:27:29,483 --> 00:27:33,043 ‎地面に転がって ‎苦しんだ様子が見えた 338 00:27:33,123 --> 00:27:35,443 ‎心臓発作だと気づいた 339 00:27:37,363 --> 00:27:39,603 ‎でも体が重くて運べない 340 00:27:39,683 --> 00:27:43,883 ‎母親が出てきて ‎叫び声を上げた 341 00:27:43,963 --> 00:27:47,523 ‎傷つけるつもりはないと ‎慌てた 342 00:27:47,603 --> 00:27:50,163 ‎落ち着かせようにもダメで 343 00:27:50,243 --> 00:27:52,403 ‎スタンガンを使った 344 00:27:54,083 --> 00:27:56,083 ‎まず母親を運んだ 345 00:27:56,163 --> 00:27:59,563 ‎おもちゃのスタンガンと ‎手錠を持っていて 346 00:27:59,643 --> 00:28:03,723 ‎母親にその手錠をはめたんだ 347 00:28:03,803 --> 00:28:06,003 ‎そしてトイレに運んだ 348 00:28:09,923 --> 00:28:12,163 ‎2人とも手錠をされていた 349 00:28:12,243 --> 00:28:15,163 ‎母親を家の中に運んでから 350 00:28:15,243 --> 00:28:18,963 ‎父親を始末するため ‎外へ出ています 351 00:28:19,603 --> 00:28:22,163 ‎その隙に母親は逃げ出して 352 00:28:22,243 --> 00:28:25,163 ‎近所の人に ‎助けを求めたんです 353 00:28:26,323 --> 00:28:30,723 ‎通報してすぐに ‎警察が来たので 354 00:28:32,483 --> 00:28:36,563 ‎彼はマリアの両親の車を ‎盗んで逃走しました 355 00:28:41,243 --> 00:28:45,563 ‎誰かを傷つけるのは嫌だし ‎そんな気はなかった 356 00:28:47,123 --> 00:28:51,403 ‎思い返してみても ‎あれは僕自身じゃなかった 357 00:28:51,483 --> 00:28:53,043 ‎本当の僕じゃない 358 00:28:58,803 --> 00:29:03,643 ‎ルーベンは ‎人を傷つける人が嫌いだから 359 00:29:03,723 --> 00:29:05,923 ‎傷つける意思はなかったと 360 00:29:06,003 --> 00:29:08,723 ‎彼は減刑を試みるだけでなく 361 00:29:08,803 --> 00:29:10,443 ‎話を‎捏造(ねつぞう)‎しています 362 00:29:10,523 --> 00:29:15,043 ‎彼の妄想を ‎形にするかのようです 363 00:29:16,923 --> 00:29:18,803 ‎凶器は本物で 364 00:29:18,883 --> 00:29:21,443 ‎それが心臓発作を ‎引き起こした 365 00:29:21,523 --> 00:29:24,803 ‎四重のバイパス手術が ‎必要なほどでした 366 00:29:24,883 --> 00:29:27,203 ‎私は確信しました 367 00:29:27,283 --> 00:29:31,883 ‎彼は彼女の家族に対して ‎責任を負う気がないと 368 00:29:35,043 --> 00:29:39,963 ‎ハラミーヨは警察が来る前に ‎現場から逃走 369 00:29:40,043 --> 00:29:42,923 ‎マリアとベロニカは ‎その直後に到着した 370 00:29:46,003 --> 00:29:47,843 ‎救急車と警察がいた 371 00:29:47,843 --> 00:29:48,523 ‎救急車と警察がいた 〝サンアントニオ市 警察〞 372 00:29:48,523 --> 00:29:49,323 〝サンアントニオ市 警察〞 373 00:29:49,323 --> 00:29:51,243 〝サンアントニオ市 警察〞 ‎姉がこう叫んだ 374 00:29:51,323 --> 00:29:53,963 ‎“あんたの元カレが ‎両親を襲った” 375 00:29:54,043 --> 00:29:56,043 ‎それでその時― 376 00:29:56,123 --> 00:30:00,803 ‎私は自分のせいだと思った 377 00:30:01,363 --> 00:30:05,083 ‎私がヨリを戻さなかったから ‎こうなった 378 00:30:06,283 --> 00:30:08,523 ‎とても情けなかった 379 00:30:15,723 --> 00:30:21,723 ‎警察はマリアたちに ‎ハラミーヨは逃走中と告げた 380 00:30:25,003 --> 00:30:28,963 ‎居場所か分からず ‎本当に怖かった 381 00:30:31,163 --> 00:30:35,243 ‎娘を保育園に預けていたから 382 00:30:35,323 --> 00:30:39,643 ‎保育園の方にも ‎彼の写真を渡し状況を話した 383 00:30:40,683 --> 00:30:44,243 ‎私や娘が彼に見つかるのが ‎怖かった 384 00:30:45,043 --> 00:30:48,483 ‎私を殺すのか ‎娘を奪うのか分からない 385 00:30:49,483 --> 00:30:51,203 ‎一体何をする気か 386 00:30:51,283 --> 00:30:53,163 ‎分からない恐怖よ 387 00:30:53,643 --> 00:30:55,723 ‎どこに現れるのかさえも… 388 00:31:00,603 --> 00:31:04,923 ‎彼がまだ逃走中のある夜 ‎私は親友の家で― 389 00:31:05,803 --> 00:31:10,923 ‎大きなパニック発作を ‎起こしてしまった 390 00:31:11,723 --> 00:31:14,683 ‎死にそうなほどの発作で 391 00:31:14,763 --> 00:31:17,003 ‎本当に死を覚悟した 392 00:31:28,323 --> 00:31:30,083 ‎2005年10月14日 393 00:31:30,163 --> 00:31:33,643 ‎ハラミーヨが家族を ‎襲ってから18日後 394 00:31:33,723 --> 00:31:35,883 ‎彼はメキシコとの国境で ‎逮捕された 395 00:31:41,203 --> 00:31:46,843 ‎彼は告訴を受けるため ‎サンアントニオに連行された 396 00:31:58,923 --> 00:32:02,163 ‎2年近くの被害にも関わらず 397 00:32:02,243 --> 00:32:06,123 ‎ハラミーヨはストーカー罪で ‎起訴されなかった 398 00:32:08,403 --> 00:32:12,883 ‎加重強盗に絞って ‎起訴することにしました 399 00:32:12,963 --> 00:32:16,883 ‎ストーカー行為は ‎立証が難しく 400 00:32:16,963 --> 00:32:19,203 ‎裏付けが大変だからです 401 00:32:20,203 --> 00:32:23,963 ‎小さな事柄さえも ‎すべて集めた― 402 00:32:24,043 --> 00:32:26,283 ‎証明が必要になります 403 00:32:26,363 --> 00:32:28,643 ‎テキサス州において ‎ストーカー罪は 404 00:32:28,723 --> 00:32:31,923 ‎第3級の重罪で ‎最長10年の禁固刑 405 00:32:32,003 --> 00:32:36,443 ‎加重強盗は最長99年の ‎禁固刑が下される 406 00:32:39,683 --> 00:32:43,083 ‎加重強盗は通常 ‎第1級の重罪です 407 00:32:43,163 --> 00:32:45,483 ‎そのため殺人と同じく 408 00:32:45,563 --> 00:32:49,243 ‎5年から99年の禁固刑 ‎もしくは終身刑とされます 409 00:32:49,323 --> 00:32:54,163 ‎この事例は非常に不可解な ‎加重強盗の裁判でした 410 00:32:54,723 --> 00:32:58,243 ‎検察側の ‎決め手となった証拠は 411 00:32:58,323 --> 00:33:02,443 ‎ハラミーヨが現場に ‎捨てていった物だった 412 00:33:02,523 --> 00:33:03,523 〝手錠〞 413 00:33:03,523 --> 00:33:04,323 〝手錠〞 ‎ルーベンが意図的に ‎証拠を残していたことが 414 00:33:04,323 --> 00:33:04,403 ‎ルーベンが意図的に ‎証拠を残していたことが 415 00:33:04,403 --> 00:33:06,803 ‎ルーベンが意図的に ‎証拠を残していたことが 〝1箱1組〞 416 00:33:06,803 --> 00:33:06,883 ‎ルーベンが意図的に ‎証拠を残していたことが 417 00:33:06,883 --> 00:33:08,963 ‎ルーベンが意図的に ‎証拠を残していたことが 〝電子スタンガン〞 418 00:33:08,963 --> 00:33:09,043 〝電子スタンガン〞 419 00:33:09,043 --> 00:33:09,203 〝電子スタンガン〞 ‎とても奇妙でした 420 00:33:09,203 --> 00:33:11,003 ‎とても奇妙でした 421 00:33:14,203 --> 00:33:18,883 ‎警察が来た時に ‎置いていったカバンの中に 422 00:33:18,963 --> 00:33:22,523 ‎メモが入っていたんです 423 00:33:22,603 --> 00:33:27,763 ‎メモにはルーベンの計画が ‎書かれていました 424 00:33:30,203 --> 00:33:35,243 ‎“現金を得る ‎小切手を現金にする” 425 00:33:35,323 --> 00:33:38,723 ‎“スタンガンと手錠を4組” 426 00:33:38,803 --> 00:33:41,563 ‎“両親の居場所を ‎突き止める” 427 00:33:42,123 --> 00:33:43,723 ‎“両親に手錠をかけ” 428 00:33:45,803 --> 00:33:48,643 ‎“門に施錠し ‎メキシコへ向かう” 429 00:33:48,723 --> 00:33:50,723 ‎“両親を水路に捨て―” 430 00:33:51,283 --> 00:33:55,883 ‎“戻ってマリアの娘を ‎車ごと連れ去る” 431 00:33:55,963 --> 00:34:01,123 ‎“マリアの孫を ‎緑のバンに連れ込み―” 432 00:34:01,203 --> 00:34:04,403 ‎“マリアを探して ‎つかまえる” 433 00:34:04,483 --> 00:34:07,443 ‎“郊外で拾って ‎メキシコへ行く” 434 00:34:07,523 --> 00:34:10,883 ‎“そしてメキシコの家で ‎永遠に暮らす” 435 00:34:12,203 --> 00:34:14,443 ‎この計画でルーベンは 436 00:34:14,523 --> 00:34:18,283 ‎5人を ‎誘拐しようとしています 437 00:34:19,083 --> 00:34:25,163 ‎それでマリアの心を ‎取り戻せると思っている 438 00:34:28,123 --> 00:34:31,443 ‎彼は妄想に ‎取りつかれています 439 00:34:31,523 --> 00:34:33,643 ‎でも力がないわけでも 440 00:34:33,723 --> 00:34:35,963 ‎正気を失ってもいない 441 00:34:36,643 --> 00:34:38,243 ‎でも危険なのです 442 00:34:52,963 --> 00:34:54,563 ‎2007年2月5日 443 00:34:54,643 --> 00:34:58,843 ‎ハラミーヨは ‎加重強盗の裁判にかけられた 444 00:34:58,923 --> 00:35:02,643 ‎彼は罪状すべてに ‎無罪を主張した 445 00:35:05,923 --> 00:35:08,123 ‎証言台に立った彼は 446 00:35:08,683 --> 00:35:10,763 ‎自己防衛に必死だった 447 00:35:12,603 --> 00:35:16,563 ‎自分がしたことへの ‎責任を受け入れず 448 00:35:17,123 --> 00:35:23,563 ‎マリアとの関係が ‎恋愛だったと信じていました 449 00:35:24,243 --> 00:35:25,443 ‎主張は通らず 450 00:35:25,523 --> 00:35:29,403 ‎我々の持つ ‎証拠の方が強かった 451 00:35:29,483 --> 00:35:32,723 ‎最終的に誰もが疑うことなく 452 00:35:33,363 --> 00:35:35,683 ‎彼を危険人物としました 453 00:35:36,243 --> 00:35:39,043 ‎ストーカー行為で ‎起訴されていないが 454 00:35:39,123 --> 00:35:42,683 ‎マリアに対する犯罪が ‎検察の焦点となった 455 00:35:43,483 --> 00:35:45,443 〝郡庁舎〞 456 00:35:45,523 --> 00:35:49,763 ‎私たちが訴えた ‎加重強盗というのは 457 00:35:49,843 --> 00:35:54,883 ‎マリアに対する ‎ストーカー行為の終着点です 458 00:35:54,963 --> 00:35:59,323 ‎マリアが加重強盗事件の ‎被害者でなくても 459 00:35:59,403 --> 00:36:04,163 ‎陪審員は危険性を ‎適切に考慮したと思います 460 00:36:05,323 --> 00:36:08,883 ‎マリアは明らかに ‎傷を負いました 461 00:36:08,963 --> 00:36:10,163 ‎心の傷です 462 00:36:10,243 --> 00:36:13,443 ‎ハラミーヨから ‎虐待を受けました 463 00:36:14,003 --> 00:36:15,603 ‎2007年2月6日 464 00:36:15,683 --> 00:36:19,403 ‎マリアはハラミーヨに対する ‎証言に同意した 465 00:36:21,003 --> 00:36:23,923 ‎マリアの証言は重要でした 466 00:36:24,003 --> 00:36:28,563 ‎ストーカー行為は ‎事件の焦点です 467 00:36:28,643 --> 00:36:31,163 ‎マリアがいなければ 468 00:36:31,243 --> 00:36:35,043 ‎被告がしたことの ‎詳細が見えません 469 00:36:36,443 --> 00:36:40,083 ‎彼女は陪審員に説明しました 470 00:36:40,163 --> 00:36:42,843 ‎精神的な虐待の数々が 471 00:36:44,163 --> 00:36:47,003 ‎いかに彼女を傷つけたのか 472 00:36:54,723 --> 00:36:59,163 ‎私はストーカー行為について ‎証言台で話した 473 00:37:01,163 --> 00:37:06,643 ‎陪審員に何が起きたか ‎話すのはとても怖くて 474 00:37:06,723 --> 00:37:09,523 ‎ただ涙があふれてきた 475 00:37:10,563 --> 00:37:12,763 ‎止まらなかった 476 00:37:12,843 --> 00:37:17,243 ‎彼がその場にいるのも ‎怖かった 477 00:37:23,923 --> 00:37:29,803 ‎圧倒的な証拠により ‎ハラミーヨの有罪が確定した 478 00:37:38,363 --> 00:37:41,483 ‎マリアが受けた ‎ストーカー被害の証言で 479 00:37:41,563 --> 00:37:44,723 ‎検察側は45年の ‎実刑判決を確定させた 480 00:37:54,603 --> 00:37:57,443 ‎最初のインタビューから ‎3ヵ月後 481 00:37:57,523 --> 00:38:01,083 ‎ハラミーヨは ‎再度質問に応じてくれた 482 00:38:07,003 --> 00:38:13,283 ‎僕はもう16~17年くらい ‎刑務所にいる 483 00:38:15,603 --> 00:38:20,603 ‎僕の考えの何が ‎間違っていたのか思い返した 484 00:38:20,683 --> 00:38:22,283 ‎時間は十分ある 485 00:38:22,883 --> 00:38:27,283 ‎誰もが ‎ストーカーになり得ると思う 486 00:38:27,363 --> 00:38:29,563 ‎条件がそろえばね 487 00:38:29,643 --> 00:38:36,403 ‎僕は現実を見失って ‎空想にふけるようになった 488 00:38:38,323 --> 00:38:40,563 ‎ある意味で 489 00:38:40,643 --> 00:38:45,923 ‎求められている感覚を ‎取り戻したかった 490 00:38:46,003 --> 00:38:49,363 ‎追いかければ ‎彼女の気を引けるし 491 00:38:49,443 --> 00:38:52,563 ‎また僕を人として見て ‎言うはずだ 492 00:38:52,643 --> 00:38:55,603 ‎“あの刑務所の人が ‎私を思ってくれる” 493 00:38:55,683 --> 00:38:57,803 ‎そして僕は彼女のために 494 00:38:57,883 --> 00:39:01,123 ‎何でもすると ‎思ってほしかった 495 00:39:05,363 --> 00:39:09,963 ‎彼女とその家族にしたことは ‎反省してる 496 00:39:10,043 --> 00:39:12,723 ‎してはいけないことだった 497 00:39:12,803 --> 00:39:16,963 ‎おおらかな気持ちで ‎気にしなければよかった 498 00:39:18,403 --> 00:39:22,043 ‎感情の100%を ‎相手に向けるのは 499 00:39:22,123 --> 00:39:23,803 ‎リスクを伴う 500 00:39:23,883 --> 00:39:27,883 ‎20年や30年くらい ‎一緒にいるのなら分かる 501 00:39:27,963 --> 00:39:30,923 ‎でも僕が彼女といたのは 502 00:39:31,003 --> 00:39:32,883 ‎たった5年だ 503 00:39:33,843 --> 00:39:36,323 ‎すべて捧げるべきじゃない 504 00:39:37,083 --> 00:39:39,523 ‎何度彼女が浮気をしても 505 00:39:39,603 --> 00:39:43,563 ‎何回僕が浮気をしても ‎気づくべきだった 506 00:39:43,643 --> 00:39:46,923 ‎でも過去は変えられない 507 00:39:47,003 --> 00:39:50,843 ‎未来のために ‎自分自身を見つめ直し 508 00:39:51,403 --> 00:39:54,643 ‎他の誰かに同じことをしない 509 00:39:54,723 --> 00:39:58,923 ‎自分の気持ちを ‎制御できるようにする 510 00:39:59,003 --> 00:40:00,563 ‎そして… 511 00:40:01,323 --> 00:40:04,963 ‎この失態を ‎悲劇にすることなく 512 00:40:05,043 --> 00:40:08,523 ‎踏み台として進みたい 513 00:40:12,563 --> 00:40:17,683 ‎ハラミーヨが45年の刑期を ‎終えるのは2050年 514 00:40:17,763 --> 00:40:21,003 ‎彼は79歳になる 515 00:40:30,283 --> 00:40:32,323 ‎しかしハラミーヨは 516 00:40:32,403 --> 00:40:36,363 ‎2028年には ‎仮釈放を請求する権利を得る 517 00:40:45,523 --> 00:40:50,803 ‎彼の出所後を考えると ‎消えてしまいたくなる 518 00:40:51,723 --> 00:40:53,003 ‎見つかりたくない 519 00:40:55,963 --> 00:40:59,483 ‎いまだに ‎事件の後遺症があって 520 00:41:00,723 --> 00:41:03,843 ‎不安発作に悩まされてる 521 00:41:05,283 --> 00:41:10,323 ‎ひどい怒りの感情が ‎襲ってきて 522 00:41:10,403 --> 00:41:16,603 ‎私自身だけでなく子どもや ‎夫も対処しなきゃならない 523 00:41:18,003 --> 00:41:21,443 ‎拷問のようで本当につらい 524 00:41:26,403 --> 00:41:30,563 ‎祖父も同じ状況よ 525 00:41:32,083 --> 00:41:33,523 ‎一生消えない 526 00:41:44,123 --> 00:41:47,923 ‎彼の仮釈放に皆がおびえてる 527 00:41:50,043 --> 00:41:53,443 ‎私自身も ‎すごく怖いと思ってる 528 00:41:54,963 --> 00:42:01,323 ‎私たちは仮釈放されないよう ‎手紙を出してる 529 00:42:01,403 --> 00:42:05,443 ‎もし出てきたら ‎殺されるかもしれない 530 00:42:07,803 --> 00:42:11,243 ‎彼は私の大切な人を ‎傷つけると言った 531 00:42:11,323 --> 00:42:14,363 ‎だから皆が ‎恐怖と暮らしてるの 532 00:42:17,083 --> 00:42:20,923 ‎彼はきっと ‎私を探すのを諦めない 533 00:42:55,803 --> 00:42:58,723 ‎日本語字幕 森脇 友梨