1 00:00:09,843 --> 00:00:11,678 ここは大西洋の墓場 2 00:00:13,346 --> 00:00:15,849 多くの沈没船があります 3 00:00:17,217 --> 00:00:19,753 その1つがパプース号です 4 00:00:25,225 --> 00:00:28,094 信じられない出来事でした 5 00:00:29,329 --> 00:00:30,563 {\an8}事件簿 US111 6 00:00:30,630 --> 00:00:32,632 {\an8}ノースカロライナ州 アウターバンクス  2017年11月  7 00:00:42,008 --> 00:00:45,011 沈没船付近で ハタ突きをします 8 00:00:49,215 --> 00:00:50,316 取りに行こう 9 00:00:50,417 --> 00:00:51,117 いいぞ 10 00:00:51,518 --> 00:00:52,185 やろう 11 00:01:14,874 --> 00:01:18,578 何の変哲もない沈没船で 獲物を探します 12 00:01:23,917 --> 00:01:25,452 ハタがいました 13 00:01:29,022 --> 00:01:30,757 1匹 捕らえました 14 00:01:40,533 --> 00:01:43,303 迫るシロワニに気付きません 15 00:01:46,840 --> 00:01:51,010 恐ろしく見えますが おとなしいサメです 16 00:01:52,045 --> 00:01:52,712 {\an8}サメだ 17 00:01:53,913 --> 00:01:55,982 かなり大きい個体です 18 00:01:56,616 --> 00:01:59,652 {\an8}怖くはないものの 注意しました もり漁師     マット・ウィルト 19 00:02:02,188 --> 00:02:06,326 バーで大男に遭遇したような 気分でしたよ 20 00:02:09,896 --> 00:02:11,631 互いに悪気はありません 21 00:02:18,138 --> 00:02:21,841 距離を保てば 通常は向こうも襲いません 22 00:02:27,647 --> 00:02:30,016 そして 私は次の獲物へ 23 00:02:36,623 --> 00:02:39,759 それが一連の出来事の 引き金でした 24 00:02:49,602 --> 00:02:53,540 気付くと3~4匹の シロワニがいました 25 00:02:58,711 --> 00:03:00,280 スイッチが入ったよう 26 00:03:03,716 --> 00:03:05,885 危険度が増しました 27 00:03:10,523 --> 00:03:14,527 サメたちに“どけ〟と 言われた気分です 28 00:03:17,730 --> 00:03:21,267 怖くはありませんでしたが 逃げました 29 00:03:54,734 --> 00:03:57,036 仲間と一緒でよかった 30 00:03:57,870 --> 00:04:00,440 2人とも無傷でした 31 00:04:03,610 --> 00:04:08,915 サメが沈没船で人を襲うのは これが最初ではありません  32 00:04:13,519 --> 00:04:18,191 人工物付近での襲撃は 世界中で起きています 33 00:04:20,193 --> 00:04:22,662 調査員たちは考えました 34 00:04:22,895 --> 00:04:26,099 サメはなぜ      沈没船に引き寄せられ 35 00:04:26,733 --> 00:04:28,868 そして人を襲撃するのか 36 00:04:29,902 --> 00:04:32,605 サメ襲撃事件ファイル 37 00:04:35,608 --> 00:04:40,146 研究者のライアンは   危険な傾向に気付きます 38 00:04:41,748 --> 00:04:46,886 {\an8}近年 装備を着けての ダイビングが盛んです 海洋生物学者     ライアン・ジョンソン 39 00:04:47,020 --> 00:04:50,290 そのため沈没船などで ダイバーが 40 00:04:50,356 --> 00:04:52,892 サメに 会う確率が上がります 41 00:04:54,794 --> 00:04:58,097 マットの映像を 確認したあとに 42 00:04:58,865 --> 00:05:04,504 彼はサメがマットたちを 襲った理由を考えました 43 00:05:06,205 --> 00:05:07,674 仮説 44 00:05:07,740 --> 00:05:11,377 かくれんぼ 45 00:05:17,550 --> 00:05:20,753 シロワニは      戦略的に沈没船を使い 46 00:05:20,820 --> 00:05:23,690 狩りをした可能性があります 47 00:05:29,562 --> 00:05:33,766 多くのサメが構造物を カモフラージュに利用し 48 00:05:33,900 --> 00:05:38,838 獲物が無防備に寄ってくると 高速で奇襲します 49 00:05:40,673 --> 00:05:45,611 この戦略は頂点捕食者に 欠かせないものです 50 00:05:47,246 --> 00:05:50,083 重要な意味を持つ仮説です 51 00:05:50,783 --> 00:05:53,319 サメが沈没船を 奇襲に使うなら 52 00:05:54,253 --> 00:05:59,292 海中の構造物に近づくのは 危険な行為なのです    53 00:06:00,893 --> 00:06:03,363 こうした海底の人工構造物が 54 00:06:03,429 --> 00:06:05,832 アメリカや南アフリカに あります 55 00:06:05,898 --> 00:06:08,768 サメが沈没船を利用して 狩りをする様子を 56 00:06:08,835 --> 00:06:12,405 観察し 理解することが 重要です 57 00:06:13,740 --> 00:06:17,977 ノースカロライナ沿岸で 調査が行われています  58 00:06:19,312 --> 00:06:22,782 調査 59 00:06:24,083 --> 00:06:25,485 パクストン博士と 60 00:06:25,618 --> 00:06:29,822 アメリカ海洋大気庁NOAAが 沈没船を調べます   61 00:06:31,391 --> 00:06:35,228 {\an8}ノースカロライナ沿岸は 沈没船が多いです 研究員     エイブリー・  パクストン博士 62 00:06:38,364 --> 00:06:43,970 人工構造物の生物学的な 役割を理解するために 63 00:06:44,537 --> 00:06:46,873 サメなどの 捕食者も含む魚の- 64 00:06:46,939 --> 00:06:50,176 沈没船の使い方を 観察します 65 00:06:54,380 --> 00:06:56,115 沈没船の観察のため 66 00:06:56,649 --> 00:06:59,652 博士たちは      複数の方法を用います 67 00:07:01,320 --> 00:07:02,288 まずは潜水 68 00:07:02,922 --> 00:07:06,592 深さ30メートル以上潜る 危険な旅です       69 00:07:11,697 --> 00:07:13,966 そして水中ドローン 70 00:07:14,967 --> 00:07:19,305 行きにくい場所も   撮影できるツールです 71 00:07:21,073 --> 00:07:22,775 予測不能の調査です 72 00:07:22,842 --> 00:07:26,279 水中では 何が見つかるか分かりません 73 00:07:27,113 --> 00:07:31,684 潜っても サメがいないときもあります 74 00:07:32,985 --> 00:07:35,488 かと思えば 200匹以上のサメが 75 00:07:35,555 --> 00:07:39,959 生息地の中の小さな島に いたこともあります 76 00:07:44,263 --> 00:07:48,968 博士たちは何百時間も   サメの群れを観察しました 77 00:07:56,576 --> 00:08:00,947 “かくれんぼ〟の仮説が  立証されるでしょうか  78 00:08:04,383 --> 00:08:10,356 ひとかたまりになった 獲物となる魚の大群の中に 79 00:08:10,423 --> 00:08:15,261 シロワニが 包まれていることがあります 80 00:08:15,561 --> 00:08:17,363 外からは見えません 81 00:08:21,200 --> 00:08:26,272 時々 サメが不意に 周りの魚の大群を散らして 82 00:08:26,339 --> 00:08:30,910 魔法のマントから出るように 現れます 83 00:08:34,413 --> 00:08:36,616 説得力のある観察結果です 84 00:08:36,682 --> 00:08:40,019 獲物の魚を使い      カモフラージュするなら- 85 00:08:41,320 --> 00:08:45,391 同様に沈没船も     利用するかもしれません 86 00:08:47,894 --> 00:08:50,763 ライアンは     どちらも否定します 87 00:08:52,198 --> 00:08:54,500 分析 88 00:08:56,969 --> 00:09:01,440 サメが積極的に 小魚や沈没船を使って 89 00:09:01,507 --> 00:09:04,176 カモフラージュする 証拠はありません 90 00:09:04,343 --> 00:09:08,180 単純にどちらの魚も 同じ環境を好み 91 00:09:08,247 --> 00:09:10,216 そこにいるだけです 92 00:09:12,251 --> 00:09:14,687 彼はマットの襲撃を検証し 93 00:09:14,820 --> 00:09:20,159 サメはマットではなく   ハタを狙ったと気付きます 94 00:09:24,997 --> 00:09:29,669 今回の件は 奇襲ではないように見えます 95 00:09:30,036 --> 00:09:32,872 暴れる魚に反応したのです 96 00:09:36,208 --> 00:09:40,580 サメが沈没船を 狩りの手段にしているとは 97 00:09:40,713 --> 00:09:42,181 考えづらいでしょう 98 00:09:42,415 --> 00:09:46,719 シロワニは沈没船で くつろぐことを好みます 99 00:09:46,786 --> 00:09:50,623 そこへ もり漁師が 魚を取りに来たのです 100 00:09:51,090 --> 00:09:55,661 “かくれんぼ〟の仮説は  破綻はたんしました      101 00:10:00,166 --> 00:10:04,236 沈没船でサメと遭遇した 理由は まだ不明です  102 00:10:06,939 --> 00:10:11,644 しかしサメたちは    沈没船を別の方法で使い 103 00:10:12,078 --> 00:10:15,448 ダイバーたちを 脅かす可能性が 104 00:10:16,248 --> 00:10:21,053 フロリダ南部の事故が  新たなヒントになります 105 00:10:30,229 --> 00:10:33,899 南フロリダは   ビーチで有名です 106 00:10:35,501 --> 00:10:38,137 多くの観光客が知らない- 107 00:10:38,204 --> 00:10:41,540 海底のアトラクションが 沖にあります      108 00:10:42,575 --> 00:10:44,810 危険なアトラクションです 109 00:10:46,145 --> 00:10:47,446 {\an8}事件簿 US614 110 00:10:47,513 --> 00:10:49,281 {\an8}フロリダ州       フォートローダーデール 2014年6月     111 00:11:01,260 --> 00:11:03,863 地元育ちで海遊びが好き 112 00:11:04,530 --> 00:11:08,000 {\an8}ボートに乗り 釣りや砂州に行きます サメの襲撃 生存者 ジェシカ・ホッジ  113 00:11:09,468 --> 00:11:10,636 週末のことです 114 00:11:10,703 --> 00:11:13,339 22歳のジェシカと友人は 115 00:11:13,472 --> 00:11:18,010 海岸から15キロほどの沖合で 遊んでいました        116 00:11:18,144 --> 00:11:18,911 いけ 117 00:11:19,812 --> 00:11:21,514 沈没船の宝庫です 118 00:11:29,789 --> 00:11:33,592 トーイングチューブは 数年ぶりでした 119 00:11:35,227 --> 00:11:36,562 水が濁ってる 120 00:11:37,463 --> 00:11:41,167 水に入りたく ありませんでした 121 00:11:42,535 --> 00:11:45,171 イヤな予感がしていたんです 122 00:11:46,505 --> 00:11:47,707 説明できず 123 00:11:47,773 --> 00:11:51,143 大丈夫だからと言われ やりました 124 00:11:51,577 --> 00:11:53,879 心配ないよ 平気だ 125 00:11:54,046 --> 00:11:55,314 楽しんできて 126 00:12:05,491 --> 00:12:06,525 イヤでした 127 00:12:21,574 --> 00:12:24,143 パンチのような衝撃でした 128 00:12:26,712 --> 00:12:28,180 様子がおかしい 129 00:12:28,247 --> 00:12:29,181 大丈夫? 130 00:12:30,649 --> 00:12:31,417 どうした? 131 00:12:33,986 --> 00:12:34,587 上げろ 132 00:12:36,856 --> 00:12:37,623 浮輪をつかめ 133 00:12:38,958 --> 00:12:42,361 ショックで サメだと気付かなかった 134 00:12:46,465 --> 00:12:50,703 襲撃されたという 実感がありませんでした 135 00:12:54,473 --> 00:12:57,476 ジェシカは大量に出血し- 136 00:12:58,511 --> 00:13:02,815 右下肢の筋肉が裂かれ 骨が見えていました  137 00:13:04,483 --> 00:13:07,019 全治3ヵ月の傷でした 138 00:13:08,220 --> 00:13:12,424 自分が狙われるとは 思ってもいませんでした 139 00:13:15,628 --> 00:13:19,632 襲撃現場は沈没船から 8キロほどの場所   140 00:13:22,635 --> 00:13:26,839 沈没船と何か関係が あるのでしょうか? 141 00:13:30,242 --> 00:13:34,180 スリカウスキ博士が 調査に乗り出します 142 00:13:36,549 --> 00:13:41,053 {\an8}フロリダにはすばらしい 自然生息地があります 海洋生物学者   ジェームズ・   スリカウスキ博士 143 00:13:41,320 --> 00:13:45,024 沈没船のような 人工物が加わると 144 00:13:45,090 --> 00:13:48,694 サメたちに更なる 隠れ場所を与えます 145 00:13:57,369 --> 00:14:01,340 フロリダだけで         5000以上も沈没船があります 146 00:14:02,107 --> 00:14:04,076 世界には何百万も 147 00:14:05,110 --> 00:14:07,680 それぞれが     海の生物の宝庫です 148 00:14:09,048 --> 00:14:12,017 フエダイの仲間やハタ 149 00:14:13,252 --> 00:14:14,086 ウミガメ 150 00:14:15,855 --> 00:14:17,089 エイも 151 00:14:18,190 --> 00:14:20,726 そして多くのサメたち 152 00:14:22,328 --> 00:14:27,366 沈没船は サメも含め 魚がすむのに最適です 153 00:14:27,600 --> 00:14:31,503 獲物が集まりやすく 外敵から身を守れます 154 00:14:31,570 --> 00:14:35,941 サメに大切な場所だという 記録が多くあります 155 00:14:37,643 --> 00:14:41,113 沈没船は       サメにとって有益です 156 00:14:41,180 --> 00:14:46,352 子を宿した空腹のメスも 利用するかもしれません 157 00:14:49,455 --> 00:14:50,723 仮説 158 00:14:50,789 --> 00:14:54,293 愛の巣 159 00:14:58,030 --> 00:15:02,534 沈没船には妊娠したサメの 食べ物が豊富で 160 00:15:02,601 --> 00:15:04,770 探す必要がありません 161 00:15:04,904 --> 00:15:07,940 子に栄養を送れます 162 00:15:09,808 --> 00:15:13,078 外敵からも守られるでしょう 163 00:15:13,145 --> 00:15:16,548 常に背後を 気にする必要がなく 164 00:15:16,682 --> 00:15:22,321 沈没船では稚魚の生存率も 高められるのです 165 00:15:23,923 --> 00:15:25,424 出産が近づくと 166 00:15:25,491 --> 00:15:28,827 サメは出産場所の  近くにとどまります 167 00:15:29,728 --> 00:15:31,864 この仮説どおりなら 168 00:15:31,931 --> 00:15:35,501 母ザメは沈没船を   分娩室にするはずです 169 00:15:35,868 --> 00:15:40,272 ジェシカを襲ったサメが 沈没船近くにいた理由は 170 00:15:40,906 --> 00:15:42,508 妊娠かもしれません 171 00:15:44,310 --> 00:15:48,714 妊娠中のメスが 子供を守るために 172 00:15:49,048 --> 00:15:53,519 集まっていると分かれば すばらしいと思います 173 00:16:00,125 --> 00:16:01,660 検証実験 174 00:16:01,727 --> 00:16:04,730 フロリダ州 ジュピター 175 00:16:11,136 --> 00:16:15,941 仮説の検証のため    ジェームズとブルックは 176 00:16:16,008 --> 00:16:19,345 ダイバーのジャマンと 手を組みます     177 00:16:21,046 --> 00:16:25,417 彼らは岸から5キロにある 沈没船へ         178 00:16:26,919 --> 00:16:31,757 かつてのオイルタンカーに 現在はサメが暮らします  179 00:16:32,558 --> 00:16:37,796 ここに妊娠したメスがいれば 仮説の裏付けになります   180 00:16:38,731 --> 00:16:41,734 襲撃の理由にも つながります  181 00:16:42,868 --> 00:16:46,739 この沈没船に集まるサメは 多様です 182 00:16:46,905 --> 00:16:51,076 {\an8}オオメジロザメ ニシレモンザメ ダイバー    ジャマン・   マルティネッリ クロトガリザメ ドタブカ 183 00:16:51,143 --> 00:16:52,378 シュモクザメも 184 00:16:52,444 --> 00:16:56,415 メスの集団がいて 妊娠してるかも 185 00:16:58,250 --> 00:17:01,487 メスの妊娠を調べるため- 186 00:17:02,254 --> 00:17:04,723 ある装置を持ってきました 187 00:17:06,125 --> 00:17:08,994 水中超音波検査機です 188 00:17:10,829 --> 00:17:20,305 {\an8}この装置を 沈没船まで持っていき 海洋生物学者 ブルック・  アンダーソン そこにいるメスの妊娠を その場で確かめる 189 00:17:20,372 --> 00:17:21,473 水深25メートルで 190 00:17:21,607 --> 00:17:22,941 海に入って 191 00:17:23,008 --> 00:17:23,776 やろう 192 00:17:25,811 --> 00:17:29,248 ブルックは船から サメを見張ります 193 00:17:30,449 --> 00:17:32,484 ジェームズは超音波担当で 194 00:17:33,419 --> 00:17:35,087 ジャマンが見張り役です 195 00:17:35,821 --> 00:17:37,322 見当がつきません 196 00:17:37,689 --> 00:17:40,125 水中で検査を行うには 197 00:17:40,192 --> 00:17:43,195 サメに最接近する 必要があります 198 00:17:44,096 --> 00:17:44,830 {\an8}やろうか 199 00:17:45,664 --> 00:17:46,665 {\an8}いこう 200 00:18:00,145 --> 00:18:01,613 {\an8}サメはいた? 201 00:18:03,148 --> 00:18:04,016 {\an8}何もいない 202 00:18:05,384 --> 00:18:07,219 {\an8}いつもは いるのに 203 00:18:08,320 --> 00:18:09,822 {\an8}おかしいわ 204 00:18:11,824 --> 00:18:12,791 その時です 205 00:18:13,459 --> 00:18:14,493 {\an8}ちょっと 見て 206 00:18:16,795 --> 00:18:20,699 {\an8}すごいな 急にサメが現れたぞ 207 00:18:20,766 --> 00:18:22,367 {\an8}あの大きさを見て 208 00:18:23,168 --> 00:18:24,937 {\an8}あれはメスね 209 00:18:26,839 --> 00:18:29,541 メスのニシレモンザメです 210 00:18:30,943 --> 00:18:33,745 {\an8}あの大きさの個体は 珍しい 211 00:18:34,580 --> 00:18:36,381 {\an8}妊娠してるかな? 212 00:18:37,416 --> 00:18:40,786 サメがかなり 近づいてきました 213 00:18:41,487 --> 00:18:43,455 {\an8}僕の周りを泳いでる 214 00:18:49,728 --> 00:18:53,165 素早く検査しなければ なりません 215 00:18:53,432 --> 00:18:55,801 {\an8}少し怪しい動きをしてる 216 00:18:55,868 --> 00:18:58,237 ジェームズは好機と見ます 217 00:18:58,937 --> 00:19:03,909 {\an8}妊娠を確かめるため 数秒だけ近づきたい 218 00:19:04,276 --> 00:19:04,977 {\an8}分かった 219 00:19:06,578 --> 00:19:10,883 一瞬が命取りだと思うと 恐ろしかったです 220 00:19:21,193 --> 00:19:22,728 {\an8}惜しかったわね 221 00:19:23,795 --> 00:19:24,897 {\an8}本当だね 222 00:19:25,697 --> 00:19:28,033 水深25メートルでの 223 00:19:28,734 --> 00:19:32,604 サメの超音波検査は 容易ではありません 224 00:19:33,939 --> 00:19:36,241 {\an8}しまった 外した 225 00:19:39,178 --> 00:19:41,113 しかしジェームズは- 226 00:19:42,881 --> 00:19:44,149 成功させます 227 00:19:47,986 --> 00:19:49,855 {\an8}想像より難しかった 228 00:19:52,524 --> 00:19:53,492 疑問なのは… 229 00:19:54,326 --> 00:19:56,295 {\an8}妊娠してると思う? 230 00:20:00,399 --> 00:20:04,102 {\an8}可能性はあるが ここでは分からない 231 00:20:04,169 --> 00:20:05,771 {\an8}上に戻ろう 232 00:20:06,104 --> 00:20:06,972 {\an8}了解 233 00:20:14,813 --> 00:20:16,181 その日の晩 234 00:20:16,748 --> 00:20:19,451 超音波検査の映像を 確認します     235 00:20:21,320 --> 00:20:25,424 彼には妊娠の兆候があるか 確信がありません     236 00:20:27,359 --> 00:20:29,695 ブルック 映像を見てくれ 237 00:20:29,828 --> 00:20:33,599 このメスが妊娠しているか 確認して 238 00:20:33,665 --> 00:20:35,701 見てみましょう 239 00:20:38,036 --> 00:20:42,241 ニシレモンザメは       一度に17匹 出産することも 240 00:20:42,941 --> 00:20:47,613 妊娠していれば      複数の胎仔たいしがいるはずです 241 00:20:48,880 --> 00:20:50,082 ピントが合うぞ 242 00:20:50,983 --> 00:20:51,984 いいわね 243 00:20:52,050 --> 00:20:52,718 すごい 244 00:20:57,956 --> 00:20:59,291 これだ どう? 245 00:20:59,358 --> 00:21:00,892 これは妊娠してる 246 00:21:01,193 --> 00:21:02,928 すごいよな 247 00:21:03,061 --> 00:21:03,795 すばらしい 248 00:21:06,465 --> 00:21:10,369 少なくとも3匹の胎仔が いたようです      249 00:21:12,404 --> 00:21:13,272 見えた? 250 00:21:13,338 --> 00:21:14,239 ええ いた 251 00:21:16,475 --> 00:21:18,210 これで何が分かる? 252 00:21:18,277 --> 00:21:21,813 沈没船の重要性が出てくる 253 00:21:23,649 --> 00:21:25,484 サメがそこで何をするか 254 00:21:29,855 --> 00:21:32,090 分析 255 00:21:33,458 --> 00:21:38,630 妊娠したサメが沈没船に   引き付けられるという仮説は 256 00:21:38,697 --> 00:21:40,165 正しい可能性も 257 00:21:41,667 --> 00:21:44,770 しかし実験により 更なる疑問が   258 00:21:45,604 --> 00:21:48,540 調査したサメは 妊娠していました 259 00:21:50,042 --> 00:21:57,082 {\an8}新たな研究への道が 開けたことになります 海洋生物学者   ジェームズ・   スリカウスキ博士 フロリダだけでなく 260 00:21:57,215 --> 00:22:02,187 世界中の沈没船で 調べる必要があります 261 00:22:04,256 --> 00:22:05,724 別の要因もあるかも 262 00:22:08,293 --> 00:22:11,396 “別の要因〟には  他の人工構造物が 263 00:22:11,530 --> 00:22:14,433 関係しているかもしれません 264 00:22:15,600 --> 00:22:20,005 それにより人とサメが  接近する恐れがあります 265 00:22:23,308 --> 00:22:28,613 検証場所近くでの事故が   裏付けになるかもしれません 266 00:22:31,316 --> 00:22:32,384 何メートル潜る? 267 00:22:32,451 --> 00:22:34,720 20メートル弱だ いい? 268 00:22:34,786 --> 00:22:35,687 大丈夫だ 269 00:22:37,823 --> 00:22:38,824 {\an8}事件簿 US891 270 00:22:38,890 --> 00:22:40,859 {\an8}フロリダ州    キー・ビスケイン 2019年2月  271 00:22:43,829 --> 00:22:47,532 50歳の歯科医師アルバロと 友人は           272 00:22:47,666 --> 00:22:49,735 もり漁が大好きです 273 00:22:50,569 --> 00:22:51,269 いい? 274 00:23:11,390 --> 00:23:13,625 アルバロは1人で進みます 275 00:23:23,235 --> 00:23:25,303 そして魚をしとめます 276 00:23:31,543 --> 00:23:33,145 そこへ来たのは… 277 00:23:50,061 --> 00:23:50,562 サメよ 278 00:23:50,629 --> 00:23:51,129 サメだ 279 00:23:51,196 --> 00:23:52,230 助けろ 280 00:24:04,743 --> 00:24:08,780 一瞬のうちに    海が血で染まります 281 00:24:13,218 --> 00:24:14,553 アルバロの血です 282 00:24:22,127 --> 00:24:24,863 楽しいもり漁が悲劇に 283 00:24:24,930 --> 00:24:28,533 サメに襲われた男性を 友人が救助      284 00:24:28,600 --> 00:24:30,836 海から引き上げました 285 00:24:32,971 --> 00:24:38,143 医師によれば アルバロを 襲ったのはオオメジロザメ 286 00:24:38,610 --> 00:24:41,413 巨大なサメの 鼻先をつかみました 287 00:24:41,680 --> 00:24:43,682 彼は親友の1人だ 288 00:24:44,883 --> 00:24:49,454 切り裂かれた腱と動脈を つなぐ手術に      289 00:24:49,521 --> 00:24:51,623 5時間かかりました 290 00:24:52,357 --> 00:24:55,360 {\an8}ホースから流れるように 出血を 291 00:24:55,527 --> 00:25:00,365 {\an8}6匹ほどのサメが 泳ぎ回っていました サメの襲撃 生存者  アルバロ・オルドネス 292 00:25:10,775 --> 00:25:13,945 調査員がこの事故を調べると 293 00:25:14,012 --> 00:25:17,449 予期せぬ手がかりが 見つかりました   294 00:25:20,652 --> 00:25:21,887 襲われた場所は 295 00:25:21,953 --> 00:25:25,657 ネプチューン・メモリアル・ リーフの近く        296 00:25:26,625 --> 00:25:29,828 人工岩礁としては最大です 297 00:25:33,431 --> 00:25:35,000 2007年以来- 298 00:25:35,500 --> 00:25:39,804 この場所で 多数のサメが 目撃されています     299 00:25:40,906 --> 00:25:43,608 シュモクザメ イタチザメ 300 00:25:44,242 --> 00:25:45,477 オオメジロザメも 301 00:25:47,045 --> 00:25:50,549 毎年 何千人もの  ダイバーが訪れます 302 00:25:51,983 --> 00:25:53,818 調査員は考えます 303 00:25:54,419 --> 00:25:58,356 人工岩礁もサメを   引き付けるのだろうか 304 00:26:00,825 --> 00:26:06,264 そして付近の海に入る人の 安全を脅かすだろうか   305 00:26:06,765 --> 00:26:10,702 人工岩礁とサメの関係は 建造物の構造によると  306 00:26:10,769 --> 00:26:12,771 エイブリーは言います 307 00:26:13,471 --> 00:26:14,873 仮説 308 00:26:14,940 --> 00:26:18,543 命取りの構造 309 00:26:21,880 --> 00:26:24,049 {\an8}人工岩礁ができると 310 00:26:24,115 --> 00:26:27,419 {\an8}多様な魚の すみかとなります 研究員     エイブリー・  パクストン博士 311 00:26:27,652 --> 00:26:31,022 獲物となる小魚はもちろん 312 00:26:31,623 --> 00:26:34,793 大型のサメなども集まります 313 00:26:36,728 --> 00:26:38,163 エイブリーによれば 314 00:26:38,797 --> 00:26:42,867 鉄や石でできた人工物が 海に沈むと       315 00:26:43,335 --> 00:26:46,304 海洋生物の     生息地が生まれます 316 00:26:47,639 --> 00:26:53,111 構造物の生態学上の機能は まだ解明されていないため 317 00:26:53,178 --> 00:26:55,580 私たちは研究を始めました 318 00:26:59,951 --> 00:27:01,953 そして証拠をつかみました 319 00:27:02,020 --> 00:27:05,590 サメは 自然の岩礁よりも 人工岩礁に- 320 00:27:05,657 --> 00:27:09,227 集まる傾向があると 分かったのです 321 00:27:10,595 --> 00:27:14,232 海中の全構造物に   言えるかもしれません 322 00:27:15,367 --> 00:27:17,435 その理由が何か- 323 00:27:19,070 --> 00:27:21,239 非常に興味があります 324 00:27:22,374 --> 00:27:23,475 甲板だ 325 00:27:24,509 --> 00:27:25,644 見えたぞ 326 00:27:28,580 --> 00:27:31,116 調査 327 00:27:34,786 --> 00:27:37,622 人工岩礁を設置する場合は 328 00:27:38,189 --> 00:27:43,228 多様な魚に最適な環境に なるような形を選びます 329 00:27:43,395 --> 00:27:46,297 構造物が複雑化するほど 330 00:27:47,198 --> 00:27:50,001 多くのサメがやってきます 331 00:27:52,537 --> 00:27:56,941 サメが引き付けられる要因は 複雑さだけでなく      332 00:27:57,008 --> 00:27:58,376 高さも関係します 333 00:28:01,346 --> 00:28:07,485 高さのある人工岩礁は 高層ビルのような働きをし 334 00:28:07,552 --> 00:28:11,356 多様な海洋生物が 引き寄せられます 335 00:28:11,423 --> 00:28:14,292 サメのような捕食者もです 336 00:28:18,663 --> 00:28:22,000 なぜ高さが重要なのかは 未解明ですが 337 00:28:22,067 --> 00:28:23,868 仮説はあります 338 00:28:24,002 --> 00:28:25,704 1つは食べ物の問題 339 00:28:29,007 --> 00:28:34,479 高い構造物の周囲は   プランクトンが豊富です 340 00:28:36,247 --> 00:28:41,319 これが獲物となる小魚の 食べ物となります    341 00:28:42,187 --> 00:28:45,323 サメが獲物とする 小魚たちです   342 00:28:47,192 --> 00:28:48,960 高い構造物には 343 00:28:49,094 --> 00:28:53,665 よく小魚が大群になって 集まってきます 344 00:28:53,732 --> 00:28:56,735 そして捕食者の 獲物となります 345 00:28:59,537 --> 00:29:01,506 サメは食べ物を求め 346 00:29:01,573 --> 00:29:05,110 高い構造物に 集まる可能性があります 347 00:29:10,682 --> 00:29:14,285 人工岩礁などの構造物- 348 00:29:14,519 --> 00:29:19,824 特に縦長の形状のものが   サメの狩り場になるようです 349 00:29:21,793 --> 00:29:26,598 効率のいい狩り場なので サメは1か所ではなく  350 00:29:26,865 --> 00:29:29,467 複数の沈没船をめぐります 351 00:29:34,038 --> 00:29:35,940 分析 352 00:29:38,843 --> 00:29:43,381 サメはこうした人工構造物を 休憩場所にして 353 00:29:43,448 --> 00:29:45,817 移動をしていると考えます 354 00:29:47,285 --> 00:29:53,892 サメのような捕食者が 広大な海を移動する際には 355 00:29:53,958 --> 00:29:57,762 砂漠のような砂地も 通るでしょう 356 00:30:00,665 --> 00:30:03,735 人工岩礁は オアシスのようなもので 357 00:30:03,802 --> 00:30:08,106 旅の途中に立ち寄り 休憩し食事をするのでしょう 358 00:30:12,243 --> 00:30:17,182 サメが沈没船などを    休憩所として使うとしたら 359 00:30:17,248 --> 00:30:19,818 繰り返し来るでしょうか? 360 00:30:21,019 --> 00:30:25,723 構造物の付近にいる  人々に危険が迫ります 361 00:30:27,458 --> 00:30:29,961 ケープコッドでの事故が 362 00:30:30,028 --> 00:30:33,464 調査員に答えを    くれるかもしれません 363 00:30:37,101 --> 00:30:39,838 ケープコッドは 今日も快晴です 364 00:30:40,905 --> 00:30:43,107 観光シーズン真っただ中 365 00:30:47,312 --> 00:30:48,379 {\an8}事件簿 US271 366 00:30:48,446 --> 00:30:50,448 {\an8}マサチューセッツ州 ケープコッド    2012年7月   367 00:30:52,584 --> 00:30:56,454 140年前の沈没船が 海岸近くにある場所で 368 00:30:57,255 --> 00:31:01,526 50歳のクリスが      息子と休暇を楽しんでいます 369 00:31:03,261 --> 00:31:04,395 どこへ行くの? 370 00:31:05,330 --> 00:31:07,298 砂州まで行くぞ 371 00:31:14,105 --> 00:31:19,344 岸から360メートル余り離れ 砂州を探します        372 00:31:28,086 --> 00:31:29,120 水深は? 373 00:31:30,755 --> 00:31:31,489 分からない 374 00:31:32,824 --> 00:31:33,391 待て 375 00:31:36,928 --> 00:31:38,296 彼らは知りません 376 00:31:42,166 --> 00:31:43,835 危機が迫っていることを 377 00:31:54,212 --> 00:31:57,415 息子のJJは   無防備な状態です 378 00:32:05,223 --> 00:32:07,692 深すぎて底に届かない 379 00:32:09,594 --> 00:32:10,561 戻ろう 380 00:32:14,565 --> 00:32:15,700 その時です 381 00:32:19,504 --> 00:32:20,104 父さん 382 00:32:21,139 --> 00:32:21,940 父さん! 383 00:32:23,374 --> 00:32:27,478 ホホジロザメが      クリスの左足首をかみます 384 00:32:31,015 --> 00:32:32,050 彼はサメを蹴り- 385 00:32:35,153 --> 00:32:36,654 振りほどきます 386 00:32:45,530 --> 00:32:47,832 サメはまだ近くにいます 387 00:32:59,077 --> 00:33:00,678 父さん こっちへ 388 00:33:01,212 --> 00:33:02,947 頑張って 父さん 389 00:33:03,448 --> 00:33:04,882 早く助けて 390 00:33:04,949 --> 00:33:09,520 陸に着き 傷の深さが 明らかとなります   391 00:33:15,326 --> 00:33:17,195 クリスは皮膚に裂傷- 392 00:33:17,929 --> 00:33:20,631 神経と腱に    損傷を負いました 393 00:33:23,901 --> 00:33:26,237 衝撃の出来事でした 394 00:33:28,072 --> 00:33:32,443 {\an8}マサチューセッツの海で 76年ぶりの事故です 海洋生物学者  グレッグ・   スコーマル博士 395 00:33:33,745 --> 00:33:37,148 スコーマル博士は サメの研究者です 396 00:33:38,783 --> 00:33:41,953 クリスの襲撃は   始まりにすぎません 397 00:33:43,054 --> 00:33:46,557 この襲撃のあと 同様の事故が増えました 398 00:33:47,425 --> 00:33:48,960 カヤックが襲われ… 399 00:33:51,996 --> 00:33:53,364 大変だわ 400 00:33:54,132 --> 00:33:55,366 パドルボードも 401 00:33:55,900 --> 00:33:57,568 ぶつかった そこだ 402 00:33:57,935 --> 00:34:02,140 他にも2件 人への襲撃がありました 403 00:34:04,442 --> 00:34:08,846 2012年以降 この地域で 何百ものホホジロザメを確認 404 00:34:09,614 --> 00:34:12,083 5人以上が襲われました 405 00:34:13,384 --> 00:34:17,488 地元の人々への 警鐘となりました 406 00:34:17,555 --> 00:34:23,061 この海にホホジロザメがいて 襲われる可能性があると 407 00:34:24,529 --> 00:34:28,399 まず なぜサメが 来るのかが疑問です 408 00:34:28,466 --> 00:34:30,735 それを解明したい 409 00:34:31,602 --> 00:34:36,674 サメの侵入の原因解明に 乗り出した調査員が-  410 00:34:38,276 --> 00:34:40,445 ある物に着目します 411 00:34:42,346 --> 00:34:45,249 ケープコッドに豊富にある物 412 00:34:47,118 --> 00:34:48,453 沈没船です 413 00:34:48,753 --> 00:34:52,957 歴史的に沈没船の多い 海の墓場なのです 414 00:34:54,959 --> 00:34:58,362 周辺には何千もの 沈没船があり 415 00:34:58,429 --> 00:35:02,567 かなり浅瀬にあるものも あります 416 00:35:02,633 --> 00:35:06,170 多くの海洋生物が 集まっていて 417 00:35:06,237 --> 00:35:10,541 小魚も大型の捕食者もいます 418 00:35:11,142 --> 00:35:12,210 ホホジロザメも 419 00:35:13,177 --> 00:35:16,147 サメが食べ物と休息を求めて 420 00:35:16,214 --> 00:35:19,650 沈没船に来ることは 検証済みです    421 00:35:20,651 --> 00:35:22,620 ここでの疑問は 422 00:35:22,687 --> 00:35:27,558 同じサメが繰り返し    同じ船に戻ってくるかです 423 00:35:28,559 --> 00:35:31,429 博士はありえると言います 424 00:35:32,296 --> 00:35:33,564 仮説 425 00:35:33,631 --> 00:35:37,135 懐かしの我が家 426 00:35:40,972 --> 00:35:45,776 大型のサメは 豊富な獲物を求めて来ますが 427 00:35:45,977 --> 00:35:49,614 通常は何千キロも 離れた場所にいます 428 00:35:51,549 --> 00:35:53,918 博士は追跡情報を調べます 429 00:35:56,053 --> 00:35:59,857 ホホジロザメにタグを付け 同じ個体が 430 00:35:59,924 --> 00:36:03,494 毎年 戻ってくるか 調べています 431 00:36:04,495 --> 00:36:08,166 沈没船に音響受信機を設置し 432 00:36:08,232 --> 00:36:12,370 そこに来るサメの個体数も 調べています 433 00:36:12,436 --> 00:36:16,507 沈没船に戻ってくる可能性は あると思います 434 00:36:17,041 --> 00:36:22,880 ホホジロザメたちが 沈没船を有益だと見なせばね 435 00:36:24,315 --> 00:36:28,052 その説が正しければ  クリスを襲ったサメも 436 00:36:28,119 --> 00:36:31,822 沈没船に帰郷していたの かもしれません     437 00:36:33,391 --> 00:36:34,025 父さん 438 00:36:34,091 --> 00:36:36,994 確信するには証拠が必要です 439 00:36:37,061 --> 00:36:41,332 獲物の豊富な沈没船に   サメは引き付けられるのか 440 00:36:42,166 --> 00:36:47,438 バハマでの実験が     答えになるかもしれません 441 00:36:48,306 --> 00:36:49,407 素早いぞ 442 00:36:53,044 --> 00:36:54,378 さあ 行こう 443 00:36:59,350 --> 00:37:02,420 ビミニ・サメ研究所の マットは       444 00:37:02,486 --> 00:37:08,125 サメが狩り場を覚えていて  戻ってくるのか調査をします 445 00:37:10,595 --> 00:37:15,499 海岸近くの沈没船は サメの主要な回遊場所です 446 00:37:16,968 --> 00:37:23,241 {\an8}サメがそうした場所に 繰り返し戻ってくるか 海洋生物学者   マット・スムカル それを調べます 447 00:37:24,909 --> 00:37:27,545 大きな意味が    あるかもしれません 448 00:37:28,312 --> 00:37:29,680 検証実験 449 00:37:29,747 --> 00:37:32,917 バハマ ビミニ 450 00:37:34,352 --> 00:37:37,622 検証場所は       ニシレモンザメのいる- 451 00:37:37,688 --> 00:37:39,323 マングローブ林です 452 00:37:40,791 --> 00:37:43,561 仲間の研究者のソフィアと 453 00:37:44,829 --> 00:37:47,698 助手のイライジャと アリーナです    454 00:37:49,734 --> 00:37:51,569 約1ヵ月前 455 00:37:51,636 --> 00:37:55,906 この林の無線受信機付近で 餌付けを行いました    456 00:37:56,440 --> 00:38:01,145 タグの付いたサメが来ると 受信機が反応します    457 00:38:02,647 --> 00:38:05,383 チームは1ヵ月間 その場所で-   458 00:38:06,684 --> 00:38:09,086 まき餌を続けました 459 00:38:09,453 --> 00:38:13,424 まったく同じ時間に  同じエサをまくのです 460 00:38:15,293 --> 00:38:19,530 毎日 同じ個体が 同じ時間に戻ってきて 461 00:38:19,664 --> 00:38:22,933 エサを食べるのか 知りたいのです 462 00:38:27,004 --> 00:38:29,573 着いた いかりを下ろして 463 00:38:32,043 --> 00:38:35,946 チームは        最後のまき餌を行います 464 00:38:36,480 --> 00:38:40,618 静かに近づいて すでにサメがいるかを見る 465 00:38:41,185 --> 00:38:45,122 実験開始時にいたサメが 戻ってきているか    466 00:38:46,691 --> 00:38:47,758 確認します 467 00:38:48,392 --> 00:38:49,960 まき餌を始めて 468 00:39:04,508 --> 00:39:08,012 サメは間もなく現れました 469 00:39:08,746 --> 00:39:10,281 もう来てる 470 00:39:14,285 --> 00:39:16,821 私たちより先に来てたようね 471 00:39:19,123 --> 00:39:22,760 エサの管に      若いサメが集まります 472 00:39:22,827 --> 00:39:24,729 素早い動きだ 473 00:39:29,834 --> 00:39:32,803 餌付けを始めた頃は サメがいても 474 00:39:32,870 --> 00:39:38,509 {\an8}近づいてくるのは 10分後くらい 研究者       ソフィア・エモンズ 今ではすぐに寄ってくる 475 00:39:40,644 --> 00:39:42,380 追跡情報によると 476 00:39:43,347 --> 00:39:48,486 何匹かは1ヵ月前にも 来ていた個体でした  477 00:39:49,286 --> 00:39:53,424 何匹かは餌付けの初日にも 見かけた 478 00:39:53,491 --> 00:39:57,995 ニシレモンザメは    場所を覚えられるのです 479 00:39:59,063 --> 00:40:04,568 その場所に 食料など  有益な物がある場合です 480 00:40:06,137 --> 00:40:09,240 同じ個体が 確認できるということは 481 00:40:09,306 --> 00:40:12,076 回帰性が高いということだ 482 00:40:12,143 --> 00:40:16,380 生息エリア内の同じ場所を 繰り返し使う 483 00:40:19,216 --> 00:40:23,421 ケープコッドの      ホホジロザメの場合なら? 484 00:40:23,821 --> 00:40:27,591 他の種類のサメも同じ 可能性があります 485 00:40:27,658 --> 00:40:30,394 入り江や岩礁や沈没船など 486 00:40:30,461 --> 00:40:34,265 食料のある場所を 記憶するかもしれません 487 00:40:37,168 --> 00:40:41,305 スコーマル博士は   この発見に驚きません 488 00:40:42,273 --> 00:40:44,275 分析 489 00:40:46,343 --> 00:40:50,915 サメは獲物がいて 身を守れる場所に戻ります 490 00:40:51,048 --> 00:40:52,516 沈没船もそうです 491 00:40:53,884 --> 00:41:01,392 {\an8}ノースカロライナの シロワニがいい例です 海洋生物学者  グレッグ・   スコーマル博士 6年後でも同じ場所へ 戻ってきました 492 00:41:01,459 --> 00:41:03,694 驚異的な記憶力です 493 00:41:03,761 --> 00:41:09,733 多くの場合 何千キロも 離れた場所から戻るのです 494 00:41:12,736 --> 00:41:15,473 サメの記憶力の よさを考えると 495 00:41:15,539 --> 00:41:20,845 サメの数の増加は      沈没船が原因かもしれません 496 00:41:21,345 --> 00:41:23,013 クリスを襲ったサメが 497 00:41:23,080 --> 00:41:26,684 その海域にいた理由が 分かりました     498 00:41:29,320 --> 00:41:31,422 博士は反論します 499 00:41:35,526 --> 00:41:39,363 ホホジロザメが沈没船を 訪れるとしても 500 00:41:39,530 --> 00:41:44,134 その影響でホホジロザメが 岸に近づくという考えは 501 00:41:44,201 --> 00:41:47,037 別の要因でかき消されます 502 00:41:48,539 --> 00:41:51,175 あの地域の アザラシの増加です 503 00:41:51,242 --> 00:41:53,444 それがサメを引き寄せます 504 00:41:57,081 --> 00:42:01,051 ハイイロアザラシは   ホホジロザメの好物です 505 00:42:05,256 --> 00:42:10,160 ここ50年間で この地域の アザラシの頭数が急増    506 00:42:11,962 --> 00:42:16,033 このエリアでアザラシが 増えたことにより 507 00:42:16,100 --> 00:42:18,168 サメが岸に近づきます 508 00:42:18,302 --> 00:42:22,506 クリスを襲ったサメは 狩りをしていたのです 509 00:42:23,007 --> 00:42:24,575 思うに そのサメは 510 00:42:24,642 --> 00:42:29,013 クリスが何の生き物か 確かめようとしたのでしょう 511 00:42:30,581 --> 00:42:31,348 父さん 512 00:42:32,917 --> 00:42:37,588 幸運にも クリスの傷は 致命傷ではありませんでした 513 00:42:41,992 --> 00:42:47,431 沈没船が襲撃の原因だとは 考えにくいようです    514 00:42:48,132 --> 00:42:52,102 それでもサメは     海の墓場に引き寄せられ 515 00:42:53,037 --> 00:42:55,472 人と危険な遭遇をします 516 00:42:57,841 --> 00:43:02,379 人や沈没船を狙って来る わけではありません 517 00:43:02,580 --> 00:43:07,151 サメを引き寄せるのは 沈没船に集まる生き物です 518 00:43:08,786 --> 00:43:10,921 結論 519 00:43:12,356 --> 00:43:15,593 海岸付近に沈んだ 人工構造物も   520 00:43:16,360 --> 00:43:18,362 沈没船も- 521 00:43:20,264 --> 00:43:22,399 サメは隠れ家にします 522 00:43:23,334 --> 00:43:26,870 人工岩礁も沈没船も サメにとっては 523 00:43:27,004 --> 00:43:28,539 オアシスです 524 00:43:30,174 --> 00:43:32,242 あるサメは体を休め- 525 00:43:33,911 --> 00:43:36,947 あるサメは      出産前の栄養を取りに 526 00:43:37,815 --> 00:43:40,884 {\an8}妊娠したサメが訪れる 沈没船などを 527 00:43:41,018 --> 00:43:43,621 {\an8}研究する必要があります 528 00:43:44,588 --> 00:43:47,791 {\an8}理由はともあれ 確かなことは  529 00:43:48,692 --> 00:43:53,497 {\an8}サメがいる海は     繁栄しているということ 530 00:43:55,699 --> 00:44:01,171 {\an8}沈没船が命を育み 生息地を提供するかぎり 531 00:44:01,238 --> 00:44:05,142 {\an8}サメはそこに 現れるでしょう