1 00:00:10,677 --> 00:00:13,972 ‎2021年 世界が目撃したのは 2 00:00:14,055 --> 00:00:17,934 ‎中国で野生のゾウの家族が ‎眠る姿だった 3 00:00:18,018 --> 00:00:22,689 ‎400キロメートルを旅して ‎疲れきっている 4 00:00:32,532 --> 00:00:37,579 ‎記録的な干ばつにより ‎先祖代々の森を追われ 5 00:00:38,204 --> 00:00:41,249 ‎新しい住み家を探している 6 00:00:42,417 --> 00:00:44,711 中国 7 00:00:46,546 --> 00:00:49,883 ‎広大な農地を通り過ぎても 8 00:00:49,966 --> 00:00:52,385 ‎止まる気配がなかった 9 00:00:56,056 --> 00:00:59,350 ‎驚いたのは そのあとだ 10 00:01:04,355 --> 00:01:07,108 ‎5車線ある高速の下を通過し 11 00:01:07,192 --> 00:01:10,320 ‎昆明(コンメイ)‎市の方へ ‎向かっていったのだ 12 00:01:16,868 --> 00:01:20,580 ‎数日後には市境に到達した 13 00:01:25,293 --> 00:01:29,255 ‎恐ろしい世界に来たことを ‎すぐに悟った 14 00:01:42,185 --> 00:01:44,270 ‎恐怖のなかをさまよう 15 00:01:46,689 --> 00:01:48,566 ‎一家は故郷へと 16 00:01:49,317 --> 00:01:53,196 ‎長い道のりを ‎戻るほかなかった 17 00:02:00,787 --> 00:02:03,998 ‎多大な損害を与えたにも ‎関わらず 18 00:02:04,082 --> 00:02:08,837 ‎地元の人はゾウを許したうえ ‎手助けした 19 00:02:10,088 --> 00:02:14,384 ‎安全に帰れるよう ‎数十万ドルを費やしたのだ 20 00:02:21,933 --> 00:02:26,729 ‎1000キロ以上の道のりを ‎およそ2年かけ― 21 00:02:27,814 --> 00:02:31,776 ‎クタクタになりながら ‎南の森まで戻った 22 00:02:32,402 --> 00:02:34,571 ‎干ばつは緩和していた 23 00:02:42,787 --> 00:02:44,289 ‎予想に反して 24 00:02:44,372 --> 00:02:48,001 ‎この物語は ‎ハッピーエンドを迎えた 25 00:02:49,169 --> 00:02:53,089 ‎環境が大きく変わると ‎動物は旅を始める 26 00:02:53,756 --> 00:02:57,760 ‎その衝動の強さを ‎ゾウの一家は教えてくれた 27 00:03:01,764 --> 00:03:07,770 ‎OUR PLANET 私たちの地球 II 28 00:03:09,856 --> 00:03:13,735 ‎第4章: 旅をする自由 29 00:03:18,448 --> 00:03:22,076 ‎1月 30 00:03:22,076 --> 00:03:24,454 ‎1月 地球は傾きながら 太陽の周りを公転する 31 00:03:24,454 --> 00:03:26,331 地球は傾きながら 太陽の周りを公転する 32 00:03:28,583 --> 00:03:33,922 そのため 南半球の2月は夏となる 33 00:03:35,882 --> 00:03:37,967 ウェッデル海 34 00:03:37,967 --> 00:03:42,013 ウェッデル海 ‎だが 地面の‎底辺‎では ‎必ずしもそうではない 35 00:03:42,013 --> 00:03:42,847 ウェッデル海 36 00:03:45,808 --> 00:03:47,644 ‎夏真っ盛りでも 37 00:03:47,727 --> 00:03:51,439 ‎南極の気温は ‎ほとんど氷点下を下回る 38 00:03:52,774 --> 00:03:55,276 ‎それでも ‎24時間当たる日光は 39 00:03:55,360 --> 00:04:00,073 ‎大陸周辺の海氷を ‎解かすには十分な熱さだ 40 00:04:04,702 --> 00:04:08,039 ‎ジェンツーペンギンに ‎雪解けは重要 41 00:04:08,122 --> 00:04:11,042 ‎繁殖のため ‎陸に向かうからだ 42 00:04:18,591 --> 00:04:21,719 ‎ここ数週間 ‎毎日 ペンギンたちは 43 00:04:21,803 --> 00:04:27,350 ‎海にある餌場まで ‎30キロメートル移動していた 44 00:04:30,561 --> 00:04:34,565 ‎満腹になった今 ‎ヒナの元に戻っていく 45 00:04:48,162 --> 00:04:50,039 ‎ずっと水中にいたため 46 00:04:50,790 --> 00:04:53,960 ‎陸に足が慣れるまで ‎時間がかかる 47 00:05:06,639 --> 00:05:09,809 ‎卵を産み 育てるためには 48 00:05:09,892 --> 00:05:13,021 ‎雪のない岩場が必要だ 49 00:05:14,605 --> 00:05:17,025 ‎最後の力を振りしぼり 50 00:05:17,108 --> 00:05:20,528 ‎風の吹く崖の上まで ‎よたよた歩く 51 00:05:25,575 --> 00:05:27,910 ‎8週間前にヒナがかえり 52 00:05:27,994 --> 00:05:30,371 ‎ほぼ完全に成長した 53 00:05:32,540 --> 00:05:35,001 ‎南極の夏は短い 54 00:05:35,084 --> 00:05:38,880 ‎冬が戻る前に ‎ヒナを育てるつもりだ 55 00:05:46,387 --> 00:05:50,058 ‎ぽっちゃりのヒナほど ‎ごはんを欲しがる 56 00:05:54,270 --> 00:05:58,107 ‎子を甘やかさない親もいる 57 00:06:09,994 --> 00:06:12,413 ‎この態度には意味がある 58 00:06:18,002 --> 00:06:20,546 ‎食料のために働かせ 59 00:06:20,630 --> 00:06:23,341 ‎ヒナの長所を見るのだ 60 00:06:25,885 --> 00:06:26,969 ‎持久力 61 00:06:28,429 --> 00:06:29,722 ‎協調性 62 00:06:43,820 --> 00:06:47,782 ‎食料があると思い ‎ヒナは水辺に近づく 63 00:06:50,701 --> 00:06:52,954 ‎だが 気が進まない 64 00:06:56,082 --> 00:06:58,334 ‎ペンギンでさえも 65 00:06:58,418 --> 00:07:03,297 ‎冷たい水に入るには ‎少し勇気が要るようだ 66 00:07:10,972 --> 00:07:15,560 ‎1羽が泳ぎ始めれば ‎みんなもあとに続く 67 00:07:23,568 --> 00:07:28,865 ‎浅く危険のない場所で ‎羽毛の防水性を確かめる 68 00:07:33,536 --> 00:07:35,872 ‎南極の夏は短いため 69 00:07:36,622 --> 00:07:38,916 ‎急がなくてはならない 70 00:07:44,046 --> 00:07:47,300 ‎大陸の周りが ‎再び氷に覆われるまで 71 00:07:47,383 --> 00:07:49,594 ‎それほど時間がない 72 00:07:51,971 --> 00:07:57,059 ‎ヒナは食料のために ‎開水域に出ていく必要がある 73 00:08:01,981 --> 00:08:03,191 ‎緊張している 74 00:08:06,068 --> 00:08:07,778 ‎それには理由がある 75 00:08:11,407 --> 00:08:15,453 ‎3メートルの ‎ヒョウアザラシがいるのだ 76 00:08:19,707 --> 00:08:21,501 ‎1頭じゃない 77 00:08:23,711 --> 00:08:24,712 ‎3頭いる 78 00:08:27,757 --> 00:08:31,844 ‎彼らは ヒョウのように ‎身を潜めて獲物を待つ 79 00:08:34,096 --> 00:08:37,350 ‎ヒナは格好の標的になる 80 00:08:42,522 --> 00:08:45,024 ‎危険なのは分かってる 81 00:08:45,107 --> 00:08:47,693 ‎だが それ以上に空腹だ 82 00:08:57,370 --> 00:09:01,040 ‎ジェンツーペンギンは ‎世界屈指の速さで泳ぐ 83 00:09:14,178 --> 00:09:18,140 ‎待ち伏せされなければ ‎望みはある 84 00:09:27,316 --> 00:09:30,570 ‎ヒナは安全のため ‎団体で行動する 85 00:09:38,452 --> 00:09:41,747 ‎混乱のなかで ‎はぐれてしまった 86 00:09:42,582 --> 00:09:44,792 ‎1対1だ 87 00:10:08,190 --> 00:10:12,737 ‎助かる可能性は ‎俊敏さと持久力にかかる 88 00:10:13,237 --> 00:10:17,617 ‎追いかけっこが長引けば ‎その分 有利だ 89 00:10:34,717 --> 00:10:38,888 ‎幸運にも逃げきり ‎仲間の元に戻る 90 00:10:45,019 --> 00:10:47,730 ‎そして外洋へと向かう 91 00:10:54,654 --> 00:10:59,241 ‎2月 92 00:11:00,868 --> 00:11:05,831 ‎2月 地球の北端は ‎太陽の反対側を向いている 93 00:11:12,713 --> 00:11:17,551 ‎そのため 真冬の北極では ‎ほぼ暗闇が続き 94 00:11:17,635 --> 00:11:21,055 ‎唯一の明かりは ‎オーロラの光だ 95 00:11:23,724 --> 00:11:25,851 ‎この幻想的な光は 96 00:11:25,935 --> 00:11:30,231 ‎太陽からの荷電粒子と ‎地球の磁場が 97 00:11:30,314 --> 00:11:32,942 ‎衝突することで生まれる 98 00:11:38,572 --> 00:11:43,285 ‎この時期に ‎数え切れないほどの動物が 99 00:11:43,369 --> 00:11:45,496 ‎北へと移動を始める 100 00:11:50,793 --> 00:11:53,546 ‎5000キロメートル南では 101 00:11:53,629 --> 00:11:57,508 ‎ハクガンが ‎毎年恒例の移動を始めた 102 00:12:04,306 --> 00:12:07,351 ‎経験豊富な ‎先輩ガンに導かれ 103 00:12:07,435 --> 00:12:10,813 ‎北へと広がる雪解けを ‎追いかける 104 00:12:13,899 --> 00:12:16,402 ‎メキシコ湾を飛び立ち 105 00:12:16,485 --> 00:12:19,196 ‎繁殖地の北極へと向かうのだ 106 00:12:30,666 --> 00:12:34,503 ‎草が生い茂る夏のツンドラは 107 00:12:34,587 --> 00:12:38,549 ‎子育てに完璧な環境である 108 00:12:44,597 --> 00:12:47,808 ‎湖や川など ‎自然の目印を利用し 109 00:12:47,892 --> 00:12:50,728 ‎道に迷わず渡っていく 110 00:12:54,231 --> 00:12:56,859 ‎だが 眼下に広がる世界は 111 00:12:56,942 --> 00:13:00,905 ‎彼らの先祖が見てきたものと ‎まるで異なる 112 00:13:04,366 --> 00:13:06,619 ‎かつてのサバンナは 113 00:13:06,702 --> 00:13:09,789 ‎産業用農地になっている 114 00:13:16,003 --> 00:13:19,799 ‎ガンにとって ‎必ずしも悪いことではない 115 00:13:20,925 --> 00:13:22,343 ‎北極に着くまで 116 00:13:22,426 --> 00:13:26,013 ‎定期的に食料を補給する 117 00:13:26,806 --> 00:13:32,019 ‎アメリカの穀物畑は ‎重要な休憩所なだ 118 00:13:36,690 --> 00:13:39,360 ‎ほぼ無限の食料のおかげで 119 00:13:39,443 --> 00:13:44,657 ‎ハクガンの個体数は ‎過去50年の間に2倍になった 120 00:13:48,577 --> 00:13:53,374 ‎数が増えすぎたために ‎支払う代償もある 121 00:14:02,007 --> 00:14:06,470 ‎現代の世界では ‎全てが見かけどおりではない 122 00:14:34,790 --> 00:14:38,210 ‎毎年 25万羽が撃ち殺される 123 00:14:44,258 --> 00:14:46,010 メキシコ湾 124 00:14:46,010 --> 00:14:48,929 メキシコ湾 ‎ハグガンは猟師の攻撃に 125 00:14:48,929 --> 00:14:49,013 メキシコ湾 126 00:14:49,013 --> 00:14:51,140 メキシコ湾 ‎移動中 ずっと苦しむ 127 00:14:52,349 --> 00:14:56,770 ‎だが アメリカ上空の ‎2つの飛路は 128 00:14:56,854 --> 00:15:00,024 ‎湿地帯にかかり ‎安全が守られる 129 00:15:05,654 --> 00:15:07,907 ‎ミズーリ州の ‎ロエス・ブラフスだ 130 00:15:09,950 --> 00:15:14,622 ‎長い旅において ‎最も重要な休憩地点となる 131 00:15:17,082 --> 00:15:20,210 ‎何日とどまるかは天候次第だ 132 00:15:25,382 --> 00:15:28,719 ‎2月 氷のように冷たい風が 133 00:15:28,802 --> 00:15:31,764 ‎急激に気温を下げる 134 00:15:38,354 --> 00:15:43,442 ‎ここでこの寒さなら ‎目的地はもっと厳しいだろう 135 00:15:45,778 --> 00:15:49,740 ‎そのため ‎北へ向かうのはひと休み 136 00:15:57,915 --> 00:15:59,708 ‎たぶん ハクガンだが… 137 00:16:01,251 --> 00:16:04,046 ‎氷の上は居心地が悪そうだ 138 00:16:14,181 --> 00:16:19,061 ‎湖の端は凍ってるため ‎真ん中に集まる 139 00:16:20,562 --> 00:16:24,191 ‎混めば混むほど ‎身動きがとれない 140 00:16:28,445 --> 00:16:30,864 ‎それをある訪問者が狙う 141 00:16:37,955 --> 00:16:40,040 ‎ハクトウワシだ 142 00:16:41,458 --> 00:16:43,460 ‎北アメリカから来た 143 00:16:45,629 --> 00:16:50,384 ‎ハクガンの飛来に合わせて ‎やって来る 144 00:17:06,316 --> 00:17:10,612 ‎大きいハクガンを ‎空中では狙えないので 145 00:17:10,696 --> 00:17:12,656 ‎別のを戦法をとる 146 00:17:16,243 --> 00:17:19,955 ‎群れに飛び込み ‎怖がらせるのだ 147 00:17:26,128 --> 00:17:30,090 ‎密集しているほど ‎ワシには都合がいい 148 00:17:44,897 --> 00:17:48,067 ‎パニックでハクガンは衝突し 149 00:17:48,776 --> 00:17:50,694 ‎脚が折れてしまった 150 00:17:52,905 --> 00:17:55,949 ‎けがした鳥は ‎置き去りにされ 151 00:17:57,159 --> 00:17:59,745 ‎逃げることができない 152 00:18:06,460 --> 00:18:11,757 ‎寒さが続く限り ‎攻撃の危険にさらされる 153 00:18:12,549 --> 00:18:16,929 ‎氷と雪のせいで ‎まだ旅は再開できない 154 00:18:26,063 --> 00:18:30,317 ‎2月下旬 北極では ‎少しずつ日の光が強まる 155 00:18:32,361 --> 00:18:36,907 ‎だが 太陽は ‎ほぼ地平線から上がらない 156 00:18:38,992 --> 00:18:42,162 ‎この寒さでは ‎食料もないため 157 00:18:42,246 --> 00:18:46,959 ‎動物たちは 南へ移動するか ‎完全に活動を停止する 158 00:18:54,007 --> 00:18:56,301 ‎だが この動物は違う 159 00:18:57,886 --> 00:18:59,138 ‎オオヤマネコだ 160 00:18:59,221 --> 00:19:01,932 ‎最北端に暮らすネコである 161 00:19:08,605 --> 00:19:12,651 ‎寒さに強いため ‎避難することはない 162 00:19:15,654 --> 00:19:19,950 ‎だが 食料を探すため ‎長い旅を強いられる 163 00:19:28,125 --> 00:19:30,002 ‎あるネコは1年で 164 00:19:30,085 --> 00:19:33,839 ‎3000キロメートルも ‎歩いたという 165 00:19:35,340 --> 00:19:37,259 ‎信じがたい記録だ 166 00:19:37,259 --> 00:19:37,551 ‎信じがたい記録だ 北太平洋 167 00:19:37,551 --> 00:19:40,888 北太平洋 168 00:19:47,269 --> 00:19:50,272 ‎このネコが狙う獲物は 169 00:19:50,355 --> 00:19:52,649 ‎ある1種類の動物だ 170 00:19:54,401 --> 00:19:58,113 ‎今の時期は ‎ほぼ 見かけることはない 171 00:20:02,367 --> 00:20:04,161 ‎カンジキウサギだ 172 00:20:09,583 --> 00:20:12,461 ‎まずは狙いをつける 173 00:20:36,526 --> 00:20:39,988 ‎オオヤマネコは ‎数日おきに食べるため 174 00:20:40,072 --> 00:20:42,157 ‎食料探しに終わりはない 175 00:20:56,129 --> 00:20:57,214 ‎運がいい 176 00:20:58,298 --> 00:21:00,759 ‎別の獲物のにおいがする 177 00:21:10,602 --> 00:21:12,646 ‎度胸があるウサギだ 178 00:21:14,481 --> 00:21:16,817 ‎隠れてるつもりらしい 179 00:21:20,320 --> 00:21:23,615 ‎長い距離では ‎追い越せないため 180 00:21:23,699 --> 00:21:25,784 ‎できる限り近づく 181 00:21:47,139 --> 00:21:49,141 ‎ついに腹を満たせる 182 00:21:54,438 --> 00:21:58,900 ‎3月 183 00:22:00,944 --> 00:22:04,448 ‎3月 太陽が再び ‎北半球に当たり始める 184 00:22:05,115 --> 00:22:07,492 ‎すると 日は長くなり 185 00:22:07,576 --> 00:22:11,413 ‎プロングホーンが ‎今年も移動を始める 186 00:22:16,877 --> 00:22:20,964 ‎ワイオミング州南部の ‎雪原を出発し 187 00:22:21,048 --> 00:22:24,426 ‎ロッキー山脈の ‎緑豊かな渓谷へ 188 00:22:24,509 --> 00:22:26,136 ‎そこで出産する 189 00:22:34,353 --> 00:22:38,440 ‎昔と比べると ‎その道のりは変わりはてた 190 00:22:40,150 --> 00:22:44,613 ‎まず油田とガス田を ‎どう切り抜けるか… 191 00:22:47,908 --> 00:22:49,910 ‎運を試そうとするオス 192 00:23:06,802 --> 00:23:09,012 ‎プロングホーンは用心深い 193 00:23:09,763 --> 00:23:12,474 ‎人間に対しては特にである 194 00:23:30,700 --> 00:23:32,411 ‎今のところ順調だ 195 00:23:33,495 --> 00:23:35,747 ‎残りの群れもあとに続く 196 00:23:39,292 --> 00:23:40,085 ‎よし 197 00:23:40,794 --> 00:23:41,503 ‎今だ! 198 00:23:54,391 --> 00:23:55,600 ロッキー山脈 199 00:23:55,600 --> 00:23:59,396 ロッキー山脈 ‎数ヵ月をかけて ‎200キロメートルを移動し 200 00:23:59,479 --> 00:24:02,190 ‎北にある繁殖地に向かう 201 00:24:03,275 --> 00:24:07,028 ‎旅は年々 厳しくなっている 202 00:24:11,116 --> 00:24:14,119 ‎家畜を閉じ込めておく柵は 203 00:24:14,703 --> 00:24:18,206 ‎プロングホーンを ‎遮断するのにも有効だ 204 00:24:33,472 --> 00:24:36,308 ‎だが 先祖が通ってきた道だ 205 00:24:37,017 --> 00:24:38,602 ‎この道にこだわる 206 00:24:52,741 --> 00:24:55,327 ‎最近では 北に着くまでに 207 00:24:55,410 --> 00:25:00,373 ‎150ほどの柵を ‎越えなければならなくなった 208 00:25:09,799 --> 00:25:12,844 ‎プロングホーンと ‎有刺鉄線は 209 00:25:14,054 --> 00:25:16,723 ‎相性があまりよくない 210 00:25:21,978 --> 00:25:25,023 ‎柵以外にも問題はある 211 00:25:30,153 --> 00:25:34,324 ‎もっと危険なのは ‎高速を渡ることである 212 00:25:51,007 --> 00:25:54,469 ‎足の速さは ‎アメリカで指折りだが… 213 00:25:58,473 --> 00:26:00,767 ‎逃げきれない場合もある 214 00:26:05,814 --> 00:26:08,692 ‎過去200年で ‎もたらされた変化により 215 00:26:09,192 --> 00:26:13,488 ‎プロングホーンの個体数は ‎90%以上 減少した 216 00:26:16,199 --> 00:26:18,660 ‎だが いい知らせもある 217 00:26:22,455 --> 00:26:25,333 ‎昔からの道に忠実だったため 218 00:26:25,417 --> 00:26:30,088 ‎カギとなる道に ‎陸橋を作ることができたのだ 219 00:26:30,714 --> 00:26:34,426 ‎これで衝突事故を ‎防ぐことができる 220 00:26:39,180 --> 00:26:44,102 ‎北進を続けると ‎ワイルドウエストに着く 221 00:26:46,688 --> 00:26:52,027 ‎ここでは人間ではなく ‎自然が行く手を阻む 222 00:27:04,956 --> 00:27:07,042 ‎雪は解け始めている 223 00:27:07,125 --> 00:27:10,629 ‎このままいけば ‎ちょうどいい時期に 224 00:27:10,712 --> 00:27:13,465 ‎繁殖地に到着できるだろう 225 00:27:22,057 --> 00:27:25,268 ‎季節の変化は問題ももたらす 226 00:27:25,935 --> 00:27:31,066 ‎グロス・ベントレー川の ‎水かさが増えてしまうのだ 227 00:27:33,401 --> 00:27:36,696 ‎川を避けることはできない 228 00:27:36,780 --> 00:27:39,032 ‎緊張しているようだ 229 00:27:40,700 --> 00:27:43,244 ‎怖いのは川ではなく 230 00:27:43,328 --> 00:27:46,581 ‎その先に待ち構える捕食者だ 231 00:28:04,182 --> 00:28:09,479 ‎陸では俊足だが ‎水の中では関係ない 232 00:28:14,901 --> 00:28:17,696 ‎オオカミやクーガーなどの ‎捕食者は 233 00:28:17,779 --> 00:28:20,573 ‎乱獲され 絶滅の危機にある 234 00:28:20,657 --> 00:28:23,410 ‎待ち構えてる可能性は低い 235 00:28:26,162 --> 00:28:28,915 ‎プロングホーンは ‎知る由もない 236 00:28:33,920 --> 00:28:36,047 ‎まだ注意を払う 237 00:28:39,259 --> 00:28:40,635 ‎ここまで来た 238 00:28:51,730 --> 00:28:53,815 ‎旅に出てから数週間 239 00:28:54,315 --> 00:28:57,527 ‎やっと繁殖地にたどり着いた 240 00:28:58,027 --> 00:29:01,030 ‎ロッキー山脈の ‎緑豊かな渓谷だ 241 00:29:04,075 --> 00:29:08,788 北太平洋 242 00:29:08,872 --> 00:29:14,419 ‎メキシコのバハ半島には ‎寒い冬が訪れない 243 00:29:16,755 --> 00:29:20,425 ‎この時期 ‎海は快適な水温になる 244 00:29:20,925 --> 00:29:25,263 ‎そのため最長移動記録を持つ ‎動物にとって 245 00:29:25,346 --> 00:29:27,182 ‎最高の避難所になる 246 00:29:32,729 --> 00:29:34,564 ‎コククジラだ 247 00:29:40,195 --> 00:29:41,196 ‎今は3月下旬 248 00:29:41,988 --> 00:29:46,326 ‎6週間前 ‎このメスはここで出産した 249 00:29:50,038 --> 00:29:54,042 ‎海は穏やかで温かく ‎捕食者もいない 250 00:29:54,793 --> 00:29:57,003 ‎育児に最適だ 251 00:30:00,381 --> 00:30:03,343 ‎だが 犠牲は伴う 252 00:30:06,346 --> 00:30:11,059 ‎食料がなく 母クジラは ‎12月から何も食べてない 253 00:30:14,312 --> 00:30:16,815 ‎子クジラが成長したらすぐ― 254 00:30:16,898 --> 00:30:19,901 ‎8000キロメートル北へ向かう 255 00:30:19,984 --> 00:30:23,571 ‎彼らの餌場がある ‎アラスカのベーリング海だ 256 00:30:25,073 --> 00:30:28,243 ‎哺乳類としては ‎最長の移動距離だ 257 00:30:35,583 --> 00:30:38,837 ‎子クジラは ‎順調に大きくなっている 258 00:30:44,717 --> 00:30:47,887 ‎1日200リットルのミルクを ‎与えられ 259 00:30:47,971 --> 00:30:51,182 ‎1トンの子クジラは ‎元気いっぱいだ 260 00:30:56,771 --> 00:31:01,526 ‎母は子クジラが遊べる場所に ‎連れていく 261 00:31:04,320 --> 00:31:05,488 ‎ここだ 262 00:31:14,414 --> 00:31:17,792 ‎潟湖(ラグーン)‎の間にある浅い砂州 263 00:31:19,377 --> 00:31:22,422 ‎快適そうに泳いでいる 264 00:31:25,174 --> 00:31:30,346 ‎潮が満ちてくると ‎穏やかな流れが生まれ 265 00:31:30,430 --> 00:31:33,558 ‎仲間が引き寄せられてくる 266 00:31:37,478 --> 00:31:40,982 ‎みんなに子どもを紹介する 267 00:31:41,900 --> 00:31:43,985 ‎恥ずかしがっている 268 00:31:46,362 --> 00:31:48,114 ‎母から離れない 269 00:31:54,537 --> 00:31:58,207 ‎これから ‎長い旅に出る子クジラは 270 00:31:58,291 --> 00:32:00,752 ‎この砂洲で泳ぎ方を学ぶ 271 00:32:02,754 --> 00:32:05,590 ‎クラゲは流れに身を任せるが 272 00:32:05,673 --> 00:32:07,884 ‎子クジラは逆らって泳ぐ 273 00:32:11,137 --> 00:32:15,058 ‎海は体力を養う ‎自然の運動マシンようだ 274 00:32:24,150 --> 00:32:29,322 ‎毎年 1000頭以上の ‎コククジラがこの海に来る 275 00:32:32,075 --> 00:32:35,078 ‎子がいるメスばかりではない 276 00:32:38,247 --> 00:32:44,170 ‎大多数は大きなオスで ‎伴侶を探しにやってくるのだ 277 00:32:48,800 --> 00:32:51,844 ‎子持ちのメスは関心がない 278 00:32:52,470 --> 00:32:55,139 ‎だがオスは諦めない 279 00:33:01,771 --> 00:33:05,566 ‎逃げると ‎余計に追いかけてくるようだ 280 00:33:15,493 --> 00:33:17,829 ‎なかなか拒絶できない 281 00:33:17,912 --> 00:33:21,082 ‎地球の半分の距離を ‎移動してきたのだから 282 00:33:24,544 --> 00:33:28,506 ‎オスは子クジラに当たり始め 283 00:33:28,589 --> 00:33:31,426 ‎水面から遠ざけようとする 284 00:33:41,060 --> 00:33:43,771 ‎ようやく諦めたようだ 285 00:33:49,152 --> 00:33:51,863 ‎いよいよ母子が 北へ向かう 286 00:33:53,281 --> 00:33:58,244 ‎母クジラの体重は ‎3ヵ月前の3分の1になった 287 00:33:59,662 --> 00:34:03,541 ‎餌場に戻るため ‎長い旅が始まる 288 00:34:05,710 --> 00:34:09,088 ‎子クジラは ‎無事に旅を終えられるか 289 00:34:11,507 --> 00:34:13,926 ‎3頭に1頭の子クジラは 290 00:34:14,927 --> 00:34:16,846 ‎たどり着けずに終わる 291 00:34:24,062 --> 00:34:27,648 赤道 大西洋 292 00:34:27,648 --> 00:34:31,069 赤道 大西洋 ‎地球の傾きが ‎すべての移動を促している 293 00:34:31,069 --> 00:34:31,319 ‎地球の傾きが ‎すべての移動を促している 294 00:34:31,861 --> 00:34:36,407 ‎だが 季節の影響を ‎あまり受けない赤道でさえ 295 00:34:36,491 --> 00:34:40,703 ‎常に移動している動物がいる 296 00:34:51,714 --> 00:34:53,132 ‎グンタイアリだ 297 00:34:57,929 --> 00:35:00,348 ‎日々 食料を集めるために 298 00:35:00,431 --> 00:35:03,768 ‎人間にとって ‎マラソンほどの距離を走る 299 00:35:13,111 --> 00:35:18,449 ‎グンタイアリが捕まえるのは ‎昆虫の幼虫だ 300 00:35:27,959 --> 00:35:30,753 ‎獲物を運ぶ働きアリは 301 00:35:30,837 --> 00:35:34,632 ‎落ち葉で作られた橋を渡る 302 00:35:41,389 --> 00:35:46,394 ‎フェロモンが彼らを ‎一時的な巣へと導く 303 00:35:51,858 --> 00:35:52,900 ‎野営地(ビバーク)‎だ 304 00:35:53,734 --> 00:35:58,489 ‎この巣はグンタイアリの ‎体だけで作られている 305 00:36:01,868 --> 00:36:06,914 ‎アリによる外壁が隠すのは ‎コロニーの指令センター 306 00:36:06,998 --> 00:36:09,667 ‎そして女王と幼いアリ 307 00:36:10,877 --> 00:36:14,589 ‎このビバークは ‎2週間前に作られた 308 00:36:15,131 --> 00:36:17,383 ‎だが 変化が起きそうだ 309 00:36:32,023 --> 00:36:34,317 ‎昼から夜に変わると 310 00:36:34,400 --> 00:36:37,278 ‎コロニーに信号が送られる 311 00:36:40,448 --> 00:36:44,619 ‎ビバークから ‎フェロモンの合図が出るのだ 312 00:36:47,413 --> 00:36:48,831 ‎伝言は明確 313 00:36:50,124 --> 00:36:51,876 ‎“前進せよ” 314 00:36:59,175 --> 00:37:02,011 ‎グンタイアリは食欲が旺盛 315 00:37:03,387 --> 00:37:06,265 ‎周辺の獲物を ‎食べ尽くしたため 316 00:37:07,350 --> 00:37:11,187 ‎新たな餌場を探して移動する 317 00:37:16,484 --> 00:37:19,654 ‎働きアリは採餌路を進み― 318 00:37:19,737 --> 00:37:22,907 ‎ふ化したばかりの幼虫を運ぶ 319 00:37:25,534 --> 00:37:27,703 ‎兵隊アリは端を見守る 320 00:37:31,457 --> 00:37:35,002 ‎このコロニーには ‎50万匹のアリがいるが 321 00:37:36,462 --> 00:37:38,631 ‎取り残される者はいない 322 00:37:44,470 --> 00:37:48,474 ‎暗闇のなかを進むのには ‎理由がある 323 00:37:54,021 --> 00:37:56,565 ‎女王アリが動くからだ 324 00:37:58,859 --> 00:38:01,696 ‎女王は他の誰よりも大きい 325 00:38:01,779 --> 00:38:06,075 ‎過去2週間は ‎毎分のように卵を産んでいて 326 00:38:06,158 --> 00:38:08,369 ‎動くことができなかった 327 00:38:15,251 --> 00:38:18,963 ‎今は繁殖活動を一時中断し 328 00:38:19,046 --> 00:38:22,174 ‎新しい餌場へと移動する 329 00:38:24,010 --> 00:38:28,556 ‎女王を見られるのは ‎この時だけだ 330 00:38:30,808 --> 00:38:34,603 ‎女王の他にも ‎重要なアリがいる 331 00:38:37,064 --> 00:38:40,693 ‎数年に一度 ごくまれに 332 00:38:41,402 --> 00:38:45,364 ‎巨大な幼虫が生まれてくる 333 00:38:51,329 --> 00:38:54,874 ‎この若いオスと将来の女王は 334 00:38:54,957 --> 00:38:59,170 ‎じきにここを出て ‎新しい帝国を作る 335 00:39:10,931 --> 00:39:14,769 ‎夜が明ける前に ‎一軍はビバークを作る 336 00:39:22,318 --> 00:39:27,156 ‎新しい猟場に到着するまで ‎毎晩 移動し続ける 337 00:39:29,950 --> 00:39:33,621 ‎その頃には ‎女王が卵を産む準備が整い― 338 00:39:33,704 --> 00:39:36,499 ‎新たな働きアリが増える 339 00:39:39,543 --> 00:39:43,381 ‎4月 340 00:39:45,758 --> 00:39:49,428 ‎北に戻ると クジラの母子が 341 00:39:49,512 --> 00:39:52,681 ‎移動を始めて4週間が過ぎた 342 00:39:56,477 --> 00:40:00,523 ‎子クジラは1000キロ以上 ‎体重が増えた 343 00:40:01,440 --> 00:40:04,568 ‎だが母クジラは ‎数ヵ月 何も食べてない 344 00:40:07,696 --> 00:40:09,782 ‎ベーリング海に戻り 345 00:40:09,865 --> 00:40:13,327 ‎宴会ができるのはまだ先だ 346 00:40:20,543 --> 00:40:25,381 ‎視覚的な合図を利用するため ‎海岸近くを移動する 347 00:40:28,634 --> 00:40:32,221 ‎母クジラは過去30年 ‎何度もこの旅をしている 348 00:40:33,097 --> 00:40:36,142 ‎最初の旅から ‎多くのことが変わった 349 00:40:40,146 --> 00:40:43,607 ‎人間の注意を引くことは ‎ためらわない 350 00:40:49,071 --> 00:40:53,033 ‎子クジラは ‎注目がうれしいようだ 351 00:41:00,332 --> 00:41:03,419 ‎人が多い ‎カリフォルニア海岸は 352 00:41:03,502 --> 00:41:06,297 ‎バハ半島とは まるで違う 353 00:41:07,756 --> 00:41:11,051 ‎ここから ‎さらに騒がしくなる 354 00:41:17,349 --> 00:41:21,812 ‎間もなく ‎北アメリカ最大級の港― 355 00:41:21,896 --> 00:41:23,856 ‎ロサンゼルス港に着く 356 00:41:33,449 --> 00:41:36,577 ‎毎年 約2000隻の船が ‎行き交う 357 00:41:39,914 --> 00:41:44,627 ‎絶え間ないエンジン音が ‎水中の音風景を乱し 358 00:41:44,710 --> 00:41:49,256 ‎混乱したクジラが ‎船と衝突する危険が高まる 359 00:41:53,302 --> 00:41:58,265 ‎毎年 40頭以上のクジラが ‎船にぶつかり 命を落とす 360 00:42:02,937 --> 00:42:07,107 ‎このコククジラも ‎その不運な1頭だ 361 00:42:13,113 --> 00:42:14,573 ‎クジラの母子は 362 00:42:14,657 --> 00:42:17,993 ‎大混雑の輸送航路を ‎切り抜けた 363 00:42:20,663 --> 00:42:24,458 ‎だが最大の難所は この先だ 364 00:42:26,877 --> 00:42:28,170 ‎モントレー湾 365 00:42:28,671 --> 00:42:31,298 ‎35キロメートルの開水域だ 366 00:42:39,598 --> 00:42:43,435 ‎海岸近くを通ると ‎時間が無駄になる 367 00:42:45,896 --> 00:42:49,733 ‎そのため ‎母クジラは深海へと向かう 368 00:42:51,318 --> 00:42:52,945 ‎危険を伴う道だ 369 00:42:56,657 --> 00:42:58,659 ‎母は危険を承知だ 370 00:43:04,290 --> 00:43:06,750 ‎ステルスモードに入る 371 00:43:08,127 --> 00:43:10,629 ‎接触を控えるようにし 372 00:43:10,713 --> 00:43:13,674 ‎可能な限り水中に潜っている 373 00:43:25,102 --> 00:43:25,936 ‎シャチだ 374 00:43:28,606 --> 00:43:30,107 ‎強暴である 375 00:43:31,525 --> 00:43:33,235 ‎海を熟知し 376 00:43:34,153 --> 00:43:36,071 ‎常に戦闘態勢だ 377 00:44:07,436 --> 00:44:10,397 ‎クジラの母子が見つかった 378 00:44:14,068 --> 00:44:17,988 ‎大人のクジラは ‎シャチの10倍体重があり 379 00:44:18,072 --> 00:44:20,574 ‎そう簡単には負けない 380 00:44:22,618 --> 00:44:26,497 ‎そのため シャチは ‎周回して機会をうかがう 381 00:44:32,461 --> 00:44:33,837 ‎狙いは母じゃない 382 00:44:35,381 --> 00:44:36,465 ‎子どもだ 383 00:44:58,654 --> 00:45:02,282 ‎水中に引きずり下して ‎溺れさせようと 384 00:45:02,366 --> 00:45:04,159 ‎子クジラの背中を襲う 385 00:45:17,589 --> 00:45:19,007 ‎母に助けられ 386 00:45:19,091 --> 00:45:21,677 ‎最初の攻撃から逃れた 387 00:45:28,559 --> 00:45:30,394 ‎だが けがをした 388 00:45:34,565 --> 00:45:37,860 ‎援軍を呼び 再び襲いかかる 389 00:45:41,447 --> 00:45:44,074 ‎5トンもあるオスのシャチ 390 00:46:00,674 --> 00:46:02,718 ‎増強された群れは 391 00:46:02,801 --> 00:46:05,471 ‎総攻撃に打って出る 392 00:46:16,899 --> 00:46:18,859 ‎母は何もできない 393 00:46:21,528 --> 00:46:23,197 ‎突進してくる 394 00:46:24,364 --> 00:46:26,366 ‎まるでバスとの衝突‎だ 395 00:46:37,669 --> 00:46:40,005 ‎この結果は避けられない 396 00:46:52,768 --> 00:46:57,189 ‎母クジラはひとりで ‎旅を続けることになる 397 00:47:08,200 --> 00:47:09,535 ‎危険を伴っても 398 00:47:10,410 --> 00:47:13,455 ‎動物の旅に対する衝動は 399 00:47:14,665 --> 00:47:16,500 ‎圧倒的である 400 00:47:18,752 --> 00:47:21,630 ‎悲劇に終わる旅もあるが 401 00:47:21,713 --> 00:47:24,591 ‎多くが目的地にたどり着く 402 00:47:33,475 --> 00:47:36,770 ‎そして ‎より良い環境を享受し 403 00:47:38,230 --> 00:47:39,982 ‎新しい機会を得る 404 00:47:42,901 --> 00:47:46,405 ‎動物の移動は ‎地球の調和にもつながる 405 00:47:54,329 --> 00:47:57,583 ‎だが 人間は ‎地球を変えてしまった 406 00:48:02,337 --> 00:48:04,464 ‎先祖代々の道を壊し 407 00:48:07,885 --> 00:48:11,889 ‎はるか遠い離島にまで ‎影響を与えている 408 00:48:16,560 --> 00:48:17,978 ‎しかし希望もある 409 00:48:21,565 --> 00:48:24,776 ‎私たちは ‎動物の移動について学んだ 410 00:48:30,574 --> 00:48:31,783 ‎私たちの力で 411 00:48:31,867 --> 00:48:36,371 ‎動物が直面する問題を ‎解決することができる 412 00:48:40,167 --> 00:48:43,170 ‎健康で つながりのある ‎地球のために 413 00:48:43,253 --> 00:48:45,672 ‎旅をする自由を守ろう 414 00:48:50,218 --> 00:48:54,890 ‎そうすれば ‎動物たちがたどる旅は 415 00:48:54,973 --> 00:48:57,601 ‎この先も続いていく 416 00:50:38,618 --> 00:50:41,496 ‎日本語字幕 原 茉未