1
00:00:06,758 --> 00:00:11,471
50年前 天文学者たちが
宇宙から電波を受信しました

2
00:00:11,679 --> 00:00:15,933
その間隔は一定で
原子時計より正確でした

3
00:00:18,811 --> 00:00:20,897
自然の産物とは思えない

4
00:00:20,980 --> 00:00:24,692
異星人の交信かもと
考えた彼らは―

5
00:00:24,776 --> 00:00:27,612
リトルグリーンマン(ＬＧＭ)１と
呼びました

6
00:00:27,695 --> 00:00:32,158
その正体は 550万年前に
崩壊した中性子星―

7
00:00:32,241 --> 00:00:35,578
パルサーだと
後に判明しました

8
00:00:35,661 --> 00:00:39,582
多くの人が“異星人(エイリアン)は幽霊や
ネッシーと同じ―”

9
00:00:39,665 --> 00:00:42,919
“ＳＦの産物だ”と
考えています

10
00:00:43,002 --> 00:00:47,048
または “変人と
陰謀論者の領域”だと

11
00:00:47,131 --> 00:00:49,550
次の瞬間 宙に浮いていて―

12
00:00:49,634 --> 00:00:52,178
彼らと同じ高さにいた

13
00:00:52,261 --> 00:00:56,516
その物体がまっすぐ
降りてきた

14
00:00:56,599 --> 00:01:00,144
宇宙から私に送られる
テレパシーを―

15
00:01:00,228 --> 00:01:02,939
ここから配信します

16
00:01:03,022 --> 00:01:07,902
しかし 科学者たちも
地球外生命体の発見に―

17
00:01:07,985 --> 00:01:10,113
真剣に取り組んできました

18
00:01:10,196 --> 00:01:12,156
火星に運河はあるのか

19
00:01:12,240 --> 00:01:14,784
そして極冠は氷なのか

20
00:01:15,785 --> 00:01:18,246
2016年には―

21
00:01:18,329 --> 00:01:22,875
独特のパターンで
減光する星が発見され―

22
00:01:22,959 --> 00:01:27,672
“高度文明による建築物の
可能性がある”と―

23
00:01:27,755 --> 00:01:29,298
指摘されましたが―

24
00:01:30,133 --> 00:01:32,343
その正体はチリでした

25
00:01:32,510 --> 00:01:35,513
地球外生命体が存在すると―

26
00:01:35,596 --> 00:01:36,430
セス･ショスタク
天文学者 科学者たちが考える理由は―

27
00:01:36,430 --> 00:01:38,266
科学者たちが考える理由は―

28
00:01:38,349 --> 00:01:43,938
そうでなければ 地球は
奇跡ということになるからだ

29
00:01:44,605 --> 00:01:48,484
宇宙科学者にとっての謎は
宇宙人の有無ではなく―

30
00:01:48,484 --> 00:01:49,026
宇宙科学者にとっての謎は
宇宙人の有無ではなく― ＮＡＳＡ

31
00:01:49,026 --> 00:01:49,110
ＮＡＳＡ

32
00:01:49,110 --> 00:01:50,486
ＮＡＳＡ “なぜ遭遇しないのか”

33
00:01:50,486 --> 00:01:51,654
“なぜ遭遇しないのか”

34
00:01:51,737 --> 00:01:55,867
彼らは この広い宇宙の
どこにいるのでしょう？

35
00:01:56,242 --> 00:01:59,662
我々は孤独な存在なのか？

36
00:01:59,745 --> 00:02:01,080
未確認物体です

37
00:02:01,164 --> 00:02:03,416
世界中に警報機を

38
00:02:03,499 --> 00:02:05,001
あれを見ろ！

39
00:02:06,294 --> 00:02:10,006
地球外からの
脅威にさらされたら―

40
00:02:10,089 --> 00:02:13,718
人間同士の対立など
すぐ消滅する

41
00:02:13,801 --> 00:02:16,220
多くの文明が存在する

42
00:02:16,304 --> 00:02:17,889
彼らは皆醜く―

43
00:02:17,972 --> 00:02:20,266
人間よりずっと賢い

44
00:02:20,391 --> 00:02:25,688
地球外生命体

45
00:02:28,232 --> 00:02:31,235
ゴミ箱が 立て続けに
消えています

46
00:02:31,319 --> 00:02:34,906
ゴミ箱の盗難は
おなじみの迷惑行為

47
00:02:34,989 --> 00:02:37,283
頻発するイタズラです

48
00:02:38,284 --> 00:02:42,747
1950年ニューヨーカー誌は
宇宙人を犯人に見立てた―

49
00:02:42,830 --> 00:02:45,541
風刺画を掲載

50
00:02:45,625 --> 00:02:51,589
これが近代科学でも稀に見る
深い洞察を生むことに

51
00:02:52,381 --> 00:02:56,427
これを見た
物理学者のＥ･フェルミが―

52
00:02:56,510 --> 00:02:58,638
“彼らはどこだ？”と発言

53
00:02:58,721 --> 00:03:03,976
“フェルミのパラドックス”
という視点が生まれました

54
00:03:04,477 --> 00:03:08,481
現存する星の数は
約10の22乗

55
00:03:08,564 --> 00:03:13,277
地球上の砂一粒につき
１万個にあたります

56
00:03:13,361 --> 00:03:15,613
従来の科学的推定では―

57
00:03:15,863 --> 00:03:19,158
その５％が太陽に似ています

58
00:03:19,242 --> 00:03:23,746
つまり宇宙には
５垓(がい)個の太陽があることに

59
00:03:24,789 --> 00:03:28,584
画期的な発見が
続いたことで―

60
00:03:28,668 --> 00:03:33,089
異星人の存在を信じる
科学者は増えています

61
00:03:34,632 --> 00:03:39,011
太陽系の外に惑星があると
証明されたのは―

62
00:03:39,095 --> 00:03:40,638
90年代でした

63
00:03:40,721 --> 00:03:46,894
今や太陽に似た星の20％は
惑星を持つと考えられます

64
00:03:47,561 --> 00:03:49,563
宇宙人がいる確率？
サラ･シーガー
天文学者

65
00:03:49,563 --> 00:03:50,022
宇宙人がいる確率？

66
00:03:50,106 --> 00:03:51,983
１００％よ

67
00:03:52,775 --> 00:03:54,860
これだけ恒星があって―

68
00:03:54,944 --> 00:03:57,530
ほとんどに惑星があるから

69
00:03:57,613 --> 00:04:03,077
地球上でも意外な場所で
生命が見つかっています

70
00:04:03,786 --> 00:04:04,078
地表から何マイルも下で
生きる生物もいる

71
00:04:04,078 --> 00:04:08,165
地表から何マイルも下で
生きる生物もいる
ケンダ･リンチ
宇宙生物学者

72
00:04:08,249 --> 00:04:10,209
カルデラや―

73
00:04:10,293 --> 00:04:12,044
原子炉にも

74
00:04:12,128 --> 00:04:14,755
非常に過酷な環境でね

75
00:04:14,964 --> 00:04:18,301
それを聞くと
希望が持てるわ

76
00:04:18,384 --> 00:04:22,847
全ての惑星が 地球と同じ
環境なわけないから

77
00:04:22,930 --> 00:04:27,435
地球に似た惑星のうち生命が
育ち得る星の割合は諸説様々

78
00:04:27,518 --> 00:04:30,396
最新科学に基づく予測では―

79
00:04:30,479 --> 00:04:32,440
千分の１

80
00:04:32,523 --> 00:04:38,029
地球上の砂の数で換算すると
10粒に１つの割合です

81
00:04:38,112 --> 00:04:43,242
千個に１つの惑星に
知的生命体がいるとすると―

82
00:04:43,326 --> 00:04:47,621
宇宙には千兆の知的文明が
存在することに

83
00:04:47,705 --> 00:04:50,207
銀河系だけでも１万です

84
00:04:50,958 --> 00:04:53,919
さらに時間も彼らの味方です

85
00:04:53,919 --> 00:04:54,754
さらに時間も彼らの味方です 宇宙の年齢
地球誕生からの時間

86
00:04:54,754 --> 00:04:55,838
宇宙の年齢
地球誕生からの時間

87
00:04:55,838 --> 00:04:56,672
宇宙の年齢
地球誕生からの時間 地球の年齢は 宇宙の１/３

88
00:04:56,672 --> 00:04:56,797
地球の年齢は 宇宙の１/３

89
00:04:56,797 --> 00:04:58,466
地球の年齢は 宇宙の１/３ ポール･デイヴィス
物理学者

90
00:04:58,549 --> 00:05:00,593
時間は十分あったはず

91
00:05:00,676 --> 00:05:03,971
生命が生まれて
文明が発達し―

92
00:05:04,055 --> 00:05:07,391
各銀河で
勢力を広げる時間がね

93
00:05:07,475 --> 00:05:11,854
時間と空間の両面を
考えると 明らかに―

94
00:05:11,937 --> 00:05:16,859
人類と宇宙人は すでに
遭遇しているはず

95
00:05:17,526 --> 00:05:18,486
“円盤”

96
00:05:18,569 --> 00:05:23,532
なぜ現実は違うのか？
よく聞かれる説が―

97
00:05:23,616 --> 00:05:27,453
“政府が証拠を隠している”
というもの

98
00:05:27,536 --> 00:05:32,124
操縦士が目撃した
空飛ぶ円盤は―

99
00:05:32,208 --> 00:05:33,667
地球外の物だ

100
00:05:34,460 --> 00:05:39,382
米国空軍が国民に
情報を隠していると―

101
00:05:39,465 --> 00:05:41,759
主張する者がいるが―

102
00:05:41,842 --> 00:05:44,220
根も葉もないことだ

103
00:05:44,303 --> 00:05:49,225
この説を裏付けるような
情報はあとを絶たず―

104
00:05:49,308 --> 00:05:54,522
2017年には“米国政府が
数百万ドルを投じ―”

105
00:05:54,605 --> 00:05:58,401
“ＵＦＯ目撃証言を
調査した”と報道が

106
00:05:58,609 --> 00:05:59,360
見ろよ

107
00:06:00,111 --> 00:06:02,863
でも ＵＦＯの研究と―

108
00:06:02,905 --> 00:06:08,452
地球外生命体の調査とは
別のものです

109
00:06:09,161 --> 00:06:12,873
ＵＦＯは
“未確認飛行物体”

110
00:06:12,957 --> 00:06:14,500
“未確認”だ

111
00:06:14,583 --> 00:06:18,129
つまり可能性は開かれている

112
00:06:18,212 --> 00:06:22,800
エイリアンの乗り物と
決まったわけじゃない

113
00:06:22,883 --> 00:06:26,053
人類が宇宙人と遭遇
できない理由も―

114
00:06:26,137 --> 00:06:28,097
様々な説が

115
00:06:28,722 --> 00:06:29,390
実はもう
地球に来ていて―

116
00:06:29,390 --> 00:06:31,267
実はもう
地球に来ていて―
エイリアンは
気難しい

117
00:06:31,267 --> 00:06:31,350
エイリアンは
気難しい

118
00:06:31,350 --> 00:06:33,436
エイリアンは
気難しい
黙って出て行ったかも

119
00:06:33,519 --> 00:06:33,769
アリが家に住み着く
ことがあるでしょ？

120
00:06:33,769 --> 00:06:38,732
アリが家に住み着く
ことがあるでしょ？
エイリアンは
頭が良すぎる

121
00:06:38,816 --> 00:06:44,321
でも アリに話しかけて
“出てって”なんて言わない

122
00:06:44,405 --> 00:06:49,326
宇宙人から見たら
人類は 知能が未発達で―

123
00:06:49,410 --> 00:06:53,622
話しかけようとも
思わないレベルなのかも

124
00:06:53,706 --> 00:06:55,207
他にやることがあって―

125
00:06:55,207 --> 00:06:56,083
他にやることがあって―
エイリアンは忙しい

126
00:06:56,083 --> 00:06:56,167
エイリアンは忙しい

127
00:06:56,167 --> 00:06:58,169
エイリアンは忙しい
散策するヒマが
ないのかも

128
00:06:58,252 --> 00:07:01,255
今はまだ待ってるのかも
エイリアンは待っている

129
00:07:01,255 --> 00:07:01,338
エイリアンは待っている

130
00:07:01,338 --> 00:07:03,632
エイリアンは待っている
人類の技術や社会が
十分に発展して―

131
00:07:03,632 --> 00:07:05,759
人類の技術や社会が
十分に発展して―

132
00:07:05,843 --> 00:07:08,637
彼らに追いつくのをね

133
00:07:08,721 --> 00:07:09,930
実は銀河系はすでに
支配されてるのかも

134
00:07:09,930 --> 00:07:12,850
実は銀河系はすでに
支配されてるのかも
エイリアンは
他の場所で満足している

135
00:07:12,850 --> 00:07:12,933
エイリアンは
他の場所で満足している

136
00:07:12,933 --> 00:07:14,602
エイリアンは
他の場所で満足している
地球以外ね

137
00:07:14,685 --> 00:07:19,690
ご近所さんがいないのは
ここが田舎だからかも

138
00:07:20,274 --> 00:07:25,571
ただし フェルミが“宇宙人は
いる”と考えたのは―

139
00:07:25,654 --> 00:07:28,073
あくまで推測でした

140
00:07:28,657 --> 00:07:33,370
“これだけ星があれば
少なくとも１つには―”

141
00:07:33,454 --> 00:07:35,831
“生物がいるはずだ ”と

142
00:07:35,915 --> 00:07:40,669
問題は 生命にはまだ
謎が多いということ

143
00:07:41,462 --> 00:07:44,548
グレート･フィルター理論に
基づいて―

144
00:07:44,632 --> 00:07:48,260
生命の進化には複数の
障害があるとします

145
00:07:48,260 --> 00:07:48,886
生命の進化には複数の
障害があるとします
エイリアン
地球人

146
00:07:48,886 --> 00:07:48,969
エイリアン
地球人

147
00:07:48,969 --> 00:07:50,554
エイリアン
地球人 分子から始まり
単細胞から多細胞生物に

148
00:07:50,554 --> 00:07:53,933
分子から始まり
単細胞から多細胞生物に

149
00:07:54,016 --> 00:07:56,644
道具を使える動物から―

150
00:07:56,727 --> 00:08:00,022
さらに知能が
進化したのが人類

151
00:08:00,105 --> 00:08:03,692
そして ついに銀河の制覇へ 銀河制覇はこちら

152
00:08:04,443 --> 00:08:06,570
宇宙の大きさと年齢から―

153
00:08:06,654 --> 00:08:10,533
多くの生物がここに
到達したはず

154
00:08:10,616 --> 00:08:13,953
あるいは どこかで
止まっているか

155
00:08:14,036 --> 00:08:18,958
条件が整えば生命が
生まれるという考えは―

156
00:08:19,041 --> 00:08:21,502
実際は ただの仮説だ

157
00:08:21,585 --> 00:08:25,130
生命誕生の仕組みは謎のまま

158
00:08:25,214 --> 00:08:30,553
生命が大きく変化する時
何が起きるのかわかってない

159
00:08:30,636 --> 00:08:34,557
進化の障害は解明されても―

160
00:08:34,640 --> 00:08:37,476
その難易度はわかりません

161
00:08:38,269 --> 00:08:42,481
別の生命体を知れば
生命の理解は高まります

162
00:08:42,565 --> 00:08:45,609
でも今のところ
連絡はないので―

163
00:08:45,693 --> 00:08:49,446
探しに行くしかありません

164
00:08:50,281 --> 00:08:53,742
太陽や星の音を聞く

165
00:08:54,535 --> 00:09:01,125
地球外知的生命体探査(ＳＥＴＩ)協会で
長く仕事をしていますが―

166
00:09:01,208 --> 00:09:01,750
生命を検知する方法は
ありません

167
00:09:01,750 --> 00:09:04,795
生命を検知する方法は
ありません
ジル･ターター
天文学者

168
00:09:04,795 --> 00:09:05,087
生命を検知する方法は
ありません

169
00:09:05,170 --> 00:09:08,132
知的生命体の探査では―

170
00:09:08,215 --> 00:09:13,137
テクノロジーの存在を
示す痕跡を探します

171
00:09:13,220 --> 00:09:16,223
知的生命体を
見つけるために―

172
00:09:16,307 --> 00:09:21,895
技術など 自然の産物で
ない物を探します

173
00:09:21,979 --> 00:09:26,817
技術が見つかれば
いずれは 必ず―

174
00:09:26,900 --> 00:09:31,071
それを操る技術者が
見つかるはずです

175
00:09:31,989 --> 00:09:35,826
地球の場合は 街の灯りや―

176
00:09:35,909 --> 00:09:41,081
周りを旋回する衛星や
宇宙基地などがあります

177
00:09:41,165 --> 00:09:46,086
さらに遠くでは 電波や
宇宙探索機ボイジャーも

178
00:09:46,086 --> 00:09:47,171
さらに遠くでは 電波や
宇宙探索機ボイジャーも 人類の情報を搭載

179
00:09:47,171 --> 00:09:48,005
人類の情報を搭載

180
00:09:48,005 --> 00:09:49,173
人類の情報を搭載 技術の痕跡に見えた物が―

181
00:09:49,173 --> 00:09:50,883
技術の痕跡に見えた物が―

182
00:09:50,966 --> 00:09:54,345
自然現象だったということも

183
00:09:54,428 --> 00:09:58,349
電波は大きな手がかりに
なるため―

184
00:09:58,432 --> 00:10:02,186
科学者たちは耳を澄ませます

185
00:10:02,269 --> 00:10:03,771
映画「コンタクト」

186
00:10:03,854 --> 00:10:07,358
J(ジョディ)･フォスターが
ヘッドホンをしてるけど

187
00:10:07,441 --> 00:10:10,319
あれは映画だけで実際には―

188
00:10:10,402 --> 00:10:14,615
コントロールルームの
コンピューターが―

189
00:10:14,698 --> 00:10:17,034
電波の処理を行います

190
00:10:17,117 --> 00:10:22,122
１秒にブリタニカ百科事典
１セット分の情報を処理

191
00:10:22,206 --> 00:10:26,794
Ｊ(ジョディ)･フォスターの役は
ジルがモデルです

192
00:10:27,920 --> 00:10:29,421
何てこと！

193
00:10:29,505 --> 00:10:32,216
“何てこと！”ってセリフ

194
00:10:32,299 --> 00:10:35,052
私もいつか言いたいわ

195
00:10:35,135 --> 00:10:38,764
宇宙人を探す方法は
他にもあります

196
00:10:38,847 --> 00:10:40,474
生命の痕跡です

197
00:10:40,474 --> 00:10:41,600
生命の痕跡です 技術の痕跡
生命の痕跡

198
00:10:41,684 --> 00:10:46,980
その環境に 生命が
存在したことがあるという―

199
00:10:47,064 --> 00:10:48,440
痕跡のこと

200
00:10:48,524 --> 00:10:52,569
人類絶滅後に
宇宙人が地球に来たら―

201
00:10:52,653 --> 00:10:57,032
化石や化学物質などを
見つけるでしょう

202
00:10:57,116 --> 00:10:59,952
生き物は必ず排泄する

203
00:11:00,035 --> 00:11:03,664
エネルギーを取り込んで
外に出すの

204
00:11:03,747 --> 00:11:06,709
遠くから観察するなら―

205
00:11:06,792 --> 00:11:09,878
生物の痕跡として 水や―

206
00:11:09,962 --> 00:11:12,548
大気中のガスがあります

207
00:11:12,631 --> 00:11:18,011
酸素は常に生成されないと
大気中から消えてしまう

208
00:11:18,095 --> 00:11:21,014
生命がなければ 酸素もない

209
00:11:21,098 --> 00:11:24,184
同じように
生命の痕跡となる―

210
00:11:24,268 --> 00:11:27,730
ガスを探しているの

211
00:11:28,355 --> 00:11:31,442
これは他の惑星では
難しい作業です

212
00:11:31,525 --> 00:11:34,319
太陽系外の惑星は見えません

213
00:11:34,403 --> 00:11:39,908
これは 恒星の光が
惑星よりずっと強いためです

214
00:11:40,033 --> 00:11:43,454
今はトランジット法という
新技術を使う

215
00:11:43,537 --> 00:11:47,332
惑星が恒星を横切る時
光が弱まる

216
00:11:47,416 --> 00:11:50,294
この現象を利用して―

217
00:11:50,377 --> 00:11:52,880
生命の存在を探ります

218
00:11:52,963 --> 00:11:55,090
恒星との距離もヒントに

219
00:11:55,424 --> 00:11:58,469
ゴルディロックス･ゾーン(ＧＺ)
といって―

220
00:11:58,552 --> 00:12:02,306
惑星が暑すぎず 寒すぎず―

221
00:12:02,389 --> 00:12:04,975
ちょうどいい距離がある

222
00:12:05,559 --> 00:12:10,522
この光の変化から
多くの発見が得られました

223
00:12:10,606 --> 00:12:13,108
強力な重力を持つ
〝スーパー･アース〞や―

224
00:12:13,108 --> 00:12:14,359
強力な重力を持つ
〝スーパー･アース〞や―
ＨＤ４０３０７g

225
00:12:15,152 --> 00:12:17,654
トラピスト１ 惑星系
７つの惑星を持ち
ＧＺに位置する惑星系

226
00:12:17,654 --> 00:12:19,156
７つの惑星を持ち
ＧＺに位置する惑星系

227
00:12:19,865 --> 00:12:22,117
ケプラー １８６f
植物が存在しうるかも
しれない惑星まで

228
00:12:22,117 --> 00:12:24,661
植物が存在しうるかも
しれない惑星まで

229
00:12:26,371 --> 00:12:27,748
確認されている太陽系外の
惑星３千500個のうち―

230
00:12:27,748 --> 00:12:31,335
確認されている太陽系外の
惑星３千500個のうち― 確認されている惑星

231
00:12:31,335 --> 00:12:31,376
確認されている太陽系外の
惑星３千500個のうち―

232
00:12:31,460 --> 00:12:34,963
多くが過去５年で
発見されました

233
00:12:35,047 --> 00:12:37,925
技術は さらに進化します

234
00:12:38,050 --> 00:12:40,219
次世代型
宇宙望遠鏡では―
ＮＡＳＡ ジェイムズ･
ウェッブ宇宙望遠鏡

235
00:12:40,219 --> 00:12:40,719
ＮＡＳＡ ジェイムズ･
ウェッブ宇宙望遠鏡

236
00:12:40,803 --> 00:12:43,347
さらに遠くの
銀河が見えます

237
00:12:43,472 --> 00:12:43,806
新型衛星は惑星を
探して広い範囲を―

238
00:12:43,806 --> 00:12:47,935
新型衛星は惑星を
探して広い範囲を―
ＮＡＳＡトランジット系
外惑星探索衛星

239
00:12:47,935 --> 00:12:48,352
新型衛星は惑星を
探して広い範囲を―

240
00:12:48,435 --> 00:12:50,395
飛び回ります

241
00:12:50,479 --> 00:12:51,730
遠くの惑星を
直接見る技術も―

242
00:12:51,730 --> 00:12:53,941
遠くの惑星を
直接見る技術も―
ＮＡＳＡ
スターシェード開発

243
00:12:53,941 --> 00:12:54,483
遠くの惑星を
直接見る技術も―

244
00:12:54,566 --> 00:12:56,693
開発されています

245
00:12:57,319 --> 00:13:00,948
異端とされる考えと
王道との境目は―

246
00:13:01,281 --> 00:13:04,368
常に動き続けている

247
00:13:04,451 --> 00:13:04,535
宇宙のかなたを目指す
新技術に加え―

248
00:13:04,535 --> 00:13:07,371
宇宙のかなたを目指す
新技術に加え―
ＮＡＳＡジェイムズ･
ウェッブ宇宙望遠鏡

249
00:13:07,371 --> 00:13:07,663
宇宙のかなたを目指す
新技術に加え―

250
00:13:07,663 --> 00:13:08,747
宇宙のかなたを目指す
新技術に加え―
ＮＡＳＡ

251
00:13:08,747 --> 00:13:08,831
ＮＡＳＡ

252
00:13:08,831 --> 00:13:09,873
ＮＡＳＡ
太陽系の中でも
探索は進みます

253
00:13:09,873 --> 00:13:12,292
太陽系の中でも
探索は進みます

254
00:13:13,293 --> 00:13:14,378
着陸しました

255
00:13:14,461 --> 00:13:15,128
ラジャー

256
00:13:15,212 --> 00:13:20,884
70年代には 火星の土壌の
検査が実施されました

257
00:13:21,426 --> 00:13:24,596
これまでで唯一の試みです

258
00:13:24,680 --> 00:13:27,391
１回目の結果は陰性

259
00:13:27,474 --> 00:13:31,395
しかし ２回目の
実験では陽性で―

260
00:13:31,478 --> 00:13:34,481
生命活動の存在を示す結果に

261
00:13:34,565 --> 00:13:39,027
陽性と陰性と両方 出て
議論が起きた

262
00:13:39,111 --> 00:13:43,824
曖昧な結果で
どちらともとれる

263
00:13:44,324 --> 00:13:47,953
陽性は
生命の活動に似た―

264
00:13:48,036 --> 00:13:51,623
マーズ･リコネッサンス･
オービター
未知の化学反応だった
可能性も

265
00:13:51,623 --> 00:13:52,124
マーズ･リコネッサンス･
オービター

266
00:13:52,457 --> 00:13:56,670
しかし 70年代以降
過酷な環境下の生物は―

267
00:13:56,753 --> 00:14:01,008
通常と異なる痕跡を
残すこともわかりました

268
00:14:01,091 --> 00:14:05,053
実験は 当時の科学に
基づいていて―

269
00:14:05,137 --> 00:14:08,056
知見はまだ限られていた

270
00:14:08,140 --> 00:14:11,894
もう一度 火星で実験を
やらないと

271
00:14:12,311 --> 00:14:13,437
ＮＡＳＡ
マーズ２０２０

272
00:14:13,520 --> 00:14:16,064
マーズ２０２０計画

273
00:14:16,648 --> 00:14:21,361
前回と異なり 生命の
存在だけでなく―

274
00:14:21,445 --> 00:14:26,491
かつて存在した生命の痕跡も
対象になります

275
00:14:27,242 --> 00:14:30,579
木星の月エウロパで
生命の痕跡を探す計画も
ＮＡＳＡ
エウロパ･クリッパー

276
00:14:30,579 --> 00:14:32,956
木星の月エウロパで
生命の痕跡を探す計画も

277
00:14:33,665 --> 00:14:35,792
知的生命体を探すため―

278
00:14:35,876 --> 00:14:40,505
より広い視野で考える
科学者たちも

279
00:14:40,589 --> 00:14:44,676
我々は自分たち以外に
知的生命体を知らない

280
00:14:44,760 --> 00:14:50,349
「スタートレック」の
有名なセリフにあるとおり

281
00:14:50,432 --> 00:14:53,769
“生命だ ジム
だが我々の知らない形のね”

282
00:14:53,852 --> 00:14:55,771
実は この言葉―

283
00:14:55,854 --> 00:14:58,732
ザ･ファームの
曲の歌詞で―

284
00:14:58,815 --> 00:15:01,026
セリフではありません

285
00:15:03,820 --> 00:15:05,113
スポックのセリフに
似たものがあります

286
00:15:05,113 --> 00:15:07,824
スポックのセリフに
似たものがあります
「スタートレック」
１９６６年

287
00:15:07,908 --> 00:15:09,242
シーズン１ 29話です

288
00:15:09,326 --> 00:15:11,495
我々の知る生命ではない

289
00:15:12,037 --> 00:15:14,331
だが確かに生きている

290
00:15:14,414 --> 00:15:18,126
技術の進歩により
我々の認識する―

291
00:15:18,210 --> 00:15:21,171
生命の形も
変わってきました

292
00:15:21,672 --> 00:15:26,426
21世紀前半の人類が
主に取り組むのは―

293
00:15:26,510 --> 00:15:31,390
チェスに強いだけじゃない
人工知能の開発だ

294
00:15:31,473 --> 00:15:34,351
人類は知性の代表

295
00:15:34,434 --> 00:15:36,853
素晴らしい先例です

296
00:15:36,937 --> 00:15:42,234
柔らかい体を持つ
生物をイメージしがちだが―

297
00:15:42,317 --> 00:15:45,112
宇宙人は人工知能かも

298
00:15:45,195 --> 00:15:51,034
自分の認識の限界を知る上で
役に立つ方法の１つが―

299
00:15:52,285 --> 00:15:53,453
ＳＦを読むこと

300
00:15:53,537 --> 00:15:56,123
映画「メッセージ」が大好き

301
00:15:56,206 --> 00:15:59,459
「メッセージ」
２０１６年 宇宙人は
ロボットとは全然違うかも

302
00:15:59,459 --> 00:16:01,169
宇宙人は
ロボットとは全然違うかも

303
00:16:01,253 --> 00:16:03,505
そんな気がする

304
00:16:05,298 --> 00:16:09,553
ＳＦは宇宙科学に
影響を与えてきました

305
00:16:09,636 --> 00:16:13,056
「火星年代記」
「宇宙戦争」など ―

306
00:16:13,181 --> 00:16:16,059
初期のＳＦに
影響を受けた科学者が―

307
00:16:16,143 --> 00:16:20,897
現在のような火星探査を
実際に可能にした

308
00:16:22,566 --> 00:16:24,401
何世代にも及ぶ…

309
00:16:25,569 --> 00:16:30,032
長い探索が始まったの
今は黎明期よ

310
00:16:33,910 --> 00:16:37,122
宇宙を地球の海に
例えると―

311
00:16:39,249 --> 00:16:45,589
信号を探して その全てを
探索しようとしてきた

312
00:16:45,672 --> 00:16:48,717
60年経って 探せた範囲は―

313
00:16:50,177 --> 00:16:54,014
たったグラス１杯の水

314
00:16:55,182 --> 00:16:59,686
遭遇できるかどうかに
かかわらず―

315
00:16:59,770 --> 00:17:03,607
我々は自分たちの
文明と未来について―

316
00:17:03,690 --> 00:17:05,692
多くを学べるはず

317
00:17:06,860 --> 00:17:09,237
グレート･フィルター理論

318
00:17:09,654 --> 00:17:12,365
生命は始まったばかりだと

319
00:17:12,449 --> 00:17:17,704
または数ある生命の中で
人類が最先端なのかも

320
00:17:18,163 --> 00:17:21,875
もしそうなら人類に有利だ

321
00:17:22,667 --> 00:17:27,297
我々が銀河系唯一の
知的生命で―

322
00:17:27,380 --> 00:17:32,636
これから数百万年 ずっと
それが続く可能性もある

323
00:17:33,261 --> 00:17:36,598
あるいは難関はこれからで―

324
00:17:36,681 --> 00:17:40,435
障害が待ち構えているのかも

325
00:17:40,519 --> 00:17:46,775
もし宇宙の生命は長くは
続かないのが一般的なら―

326
00:17:46,858 --> 00:17:48,777
我々もそうかも

327
00:17:49,361 --> 00:17:52,364
地球外生命体を探す目的は―

328
00:17:52,447 --> 00:17:54,825
自分達を理解すること

329
00:17:55,450 --> 00:17:58,912
地球はどうやってできたのか

330
00:17:58,995 --> 00:18:02,666
人類は特別な
存在なのかどうか

331
00:18:02,749 --> 00:18:07,546
未来を選ぶために
それを理解しなくては