1 00:00:02,960 --> 00:00:06,720 よし ポール 皆にもヘッドホンを 2 00:00:06,880 --> 00:00:08,400 ジョン つけて 3 00:00:07,280 --> 00:00:10,760 1991年          ビートルズ解散から21年後 4 00:00:10,360 --> 00:00:11,400 ハロー 5 00:00:10,880 --> 00:00:13,560 残った3人のメンバーが—— 6 00:00:11,920 --> 00:00:13,120 マイク 入ってる? 7 00:00:13,240 --> 00:00:14,120 ジョージ 8 00:00:13,680 --> 00:00:17,280 「アンソロジー・      プロジェクト」を開始 9 00:00:14,840 --> 00:00:15,840 どこかに挟む 10 00:00:15,960 --> 00:00:16,680 今からだ 11 00:00:16,840 --> 00:00:17,840 よし 僕か? 12 00:00:17,960 --> 00:00:20,320 ビートルズの物語を—— 13 00:00:18,440 --> 00:00:19,400 回ってる 14 00:00:19,640 --> 00:00:20,880 出だしを 15 00:00:20,440 --> 00:00:25,400 映像と本人たちの言葉で 包括的に語るという—— 16 00:00:21,000 --> 00:00:21,760 カウントしろ 17 00:00:21,880 --> 00:00:24,440 出だしは変わったからな 18 00:00:24,560 --> 00:00:25,400 分かった 19 00:00:25,520 --> 00:00:27,760 音量は適当に下げる 20 00:00:25,520 --> 00:00:28,080 革新的な試みだった 21 00:00:28,200 --> 00:00:30,400 よし クリーンな出だしだ 22 00:00:40,760 --> 00:00:41,760 回ってる? 23 00:00:44,600 --> 00:00:45,640 言ったろ? 24 00:00:46,880 --> 00:00:47,840 よし 25 00:00:49,520 --> 00:00:51,400 君らでは無理だ 26 00:00:53,080 --> 00:00:54,080 やあ 27 00:00:55,800 --> 00:00:58,280 1995年5月     4年の作業の後—— 28 00:00:58,400 --> 00:01:00,800 ポール ジョージ リンゴが—— 29 00:01:00,920 --> 00:01:03,680 アビイ・ロード・スタジオに 集結 30 00:01:40,640 --> 00:01:46,640 ザ・ビートルズ・アンソロジー 31 00:01:47,000 --> 00:01:50,880 エピソード9 32 00:01:53,360 --> 00:01:57,720 「アンソロジー」を 1975年に作れたと思う? 33 00:01:57,840 --> 00:01:59,640 いや その頃は無理だ 34 00:01:59,760 --> 00:02:00,600 ああ 35 00:02:01,440 --> 00:02:02,720 仲が悪かった 36 00:02:02,840 --> 00:02:04,440 話もあまりしない 37 00:02:04,560 --> 00:02:06,800 当時 作ったとしても—— 38 00:02:06,920 --> 00:02:10,760 20年後に作るより 面白くなかったろう 39 00:02:12,480 --> 00:02:13,600 25年 40 00:02:14,200 --> 00:02:14,880 そうだ 41 00:02:35,960 --> 00:02:39,400 ビジネス上の問題が 片づいて—— 42 00:02:39,520 --> 00:02:43,800 ビートルズの物語の決定版を 作ろうと考えた 43 00:02:43,920 --> 00:02:45,960 部外者がやってたから 44 00:02:46,080 --> 00:02:49,480 内部から発信するほうが いいだろう 45 00:02:50,120 --> 00:02:52,800 僕らの話が直接 聞ける 46 00:02:53,480 --> 00:02:57,360 ポール ジョージ 僕と 昔の映像のジョンが—— 47 00:02:57,520 --> 00:03:00,920 ビートルだった頃の 思いを語る 48 00:03:01,960 --> 00:03:02,800 いい? 49 00:03:03,440 --> 00:03:05,960 このプロジェクトは—— 50 00:03:06,080 --> 00:03:10,080 長年 少しずつ進めてきて インタビューを—— 51 00:03:10,200 --> 00:03:11,680 ここ数年で始めた 52 00:03:12,520 --> 00:03:13,400 回せ 53 00:03:13,520 --> 00:03:14,560 回ってる 54 00:03:15,040 --> 00:03:18,560 そして僕らの記憶を基に 物語を紡ぐ 55 00:03:19,080 --> 00:03:20,360 どこだった? 56 00:03:21,080 --> 00:03:22,320 質問をもう1回 57 00:03:23,080 --> 00:03:26,320 これのオリジナル版は 1970年だ 58 00:03:27,240 --> 00:03:29,080 かなり昔だね 59 00:03:29,240 --> 00:03:30,680 頓挫したんだ 60 00:03:30,800 --> 00:03:35,040 ニール・アスピノールが まとめたんだよ 61 00:03:35,160 --> 00:03:36,600 僕らには無理だった 62 00:03:36,720 --> 00:03:38,960 物事は起こるべくして起こる 63 00:03:39,960 --> 00:03:42,680 彼らに電話して 言ったんだ 64 00:03:40,480 --> 00:03:44,160 アップル 代表取締役 ニール・アスピノール 65 00:03:42,800 --> 00:03:44,160 誰もが—— 66 00:03:44,280 --> 00:03:48,480 ビートルズについて 書いたり話したりしてる 67 00:03:48,600 --> 00:03:52,880 だから 彼ら自身で 語るべきじゃないかとね 68 00:03:53,000 --> 00:03:56,000 それに映像をつけて 映画にする 69 00:03:56,160 --> 00:03:59,120 1970年か71年だったと思う 70 00:03:59,240 --> 00:04:04,200 僕が世界中から集めた 映像を使って—— 71 00:04:04,320 --> 00:04:08,000 ドキュメンタリーというか 映画にまとめた 72 00:04:08,120 --> 00:04:10,440 インタビューは なし 73 00:04:11,040 --> 00:04:12,680 そして棚上げにした 74 00:04:12,800 --> 00:04:19,160 ニールがつなぎ合わせたのは 僕らが持っていた映像と—— 75 00:04:19,280 --> 00:04:21,720 彼が入手できた映像だ 76 00:04:22,120 --> 00:04:26,640 仮タイトルが「The Long and Winding Road」 77 00:04:26,760 --> 00:04:31,600 でも1971年の僕らは すべてにうんざりしていた 78 00:04:31,920 --> 00:04:34,760 今まで作られなくてよかった 79 00:04:34,880 --> 00:04:39,920 僕らも世間も しばらく ビートルズを忘れ—— 80 00:04:40,080 --> 00:04:41,920 落ち着いてから—— 81 00:04:42,560 --> 00:04:45,360 新鮮な視点で見直せる 82 00:04:45,520 --> 00:04:46,640 こういうのだ 83 00:04:47,960 --> 00:04:49,000 おっと 84 00:05:14,360 --> 00:05:15,960 この4年間—— 85 00:05:16,120 --> 00:05:18,680 これに取り組んできてね 86 00:05:19,000 --> 00:05:20,920 いけるように思えた 87 00:05:21,040 --> 00:05:24,280 レストランや オフィスなどで—— 88 00:05:24,640 --> 00:05:27,920 3人で 顔を合わせる段階を経て—— 89 00:05:28,040 --> 00:05:31,840 レコーディングすることに なった 90 00:05:32,160 --> 00:05:33,320 21分 遅刻だ 91 00:05:33,440 --> 00:05:35,640 給料から差し引くか? 92 00:05:36,440 --> 00:05:37,280 それは? 93 00:05:37,400 --> 00:05:38,600 やあ ジョージ 94 00:05:38,720 --> 00:05:39,400 ポール 95 00:05:39,520 --> 00:05:40,680 ニール 96 00:05:40,960 --> 00:05:41,920 ジョージ 97 00:05:42,480 --> 00:05:44,200 会えてうれしい 98 00:05:44,480 --> 00:05:45,640 とてもね 99 00:05:46,040 --> 00:05:48,800 やあ ヴィーガンレザーだな 100 00:05:49,760 --> 00:05:50,440 だろ? 101 00:05:50,560 --> 00:05:51,320 ああ 102 00:05:51,800 --> 00:05:54,960 そう ブーツも ヴィーガンレザーだ 103 00:05:55,080 --> 00:05:56,120 やあ 104 00:05:56,880 --> 00:05:57,640 キスを? 105 00:05:57,760 --> 00:05:59,680 ああ 軽いキスがいい 106 00:05:59,800 --> 00:06:01,640 調子はどう? 107 00:06:00,440 --> 00:06:02,760 リンダ・マッカートニー 108 00:06:03,680 --> 00:06:06,840 バーバラ・スターキー 109 00:06:05,040 --> 00:06:06,200 元気? 110 00:06:06,360 --> 00:06:07,160 ええ 111 00:06:08,600 --> 00:06:10,560 女子が勢ぞろいだ 112 00:06:09,720 --> 00:06:12,720 オリヴィア・ハリスン 113 00:06:10,920 --> 00:06:11,800 キス 114 00:06:11,920 --> 00:06:12,720 キスよ 115 00:06:12,840 --> 00:06:14,280 キャンディーキス 116 00:06:14,760 --> 00:06:16,800 ポール 僕も撮って 117 00:06:16,920 --> 00:06:17,600 映ってる 118 00:06:17,720 --> 00:06:19,600 光の加減はどう? 119 00:06:19,920 --> 00:06:20,880 バッチリ 120 00:06:21,080 --> 00:06:23,040 面白いことをやってみて 121 00:06:25,640 --> 00:06:27,400 いい思い出がよみがえり—— 122 00:06:27,520 --> 00:06:31,400 ポール ジョージと いる機会も得られた 123 00:06:31,760 --> 00:06:33,920 3人で過ごせてよかった 124 00:06:34,040 --> 00:06:36,280 こうじゃなかったよな? 125 00:06:36,400 --> 00:06:37,880 突っ込み合った 126 00:06:38,000 --> 00:06:41,480 “覚えてる?〟“いや〟 “今 思い出した〟 127 00:06:41,600 --> 00:06:42,760 これ 誰? 128 00:06:42,880 --> 00:06:43,720 ジョン 129 00:06:44,400 --> 00:06:46,280 ビートルズのジョン・レノン 130 00:06:46,680 --> 00:06:49,200 「アンソロジー」の 良さは—— 131 00:06:49,320 --> 00:06:50,280 4人いること 132 00:06:50,400 --> 00:06:52,720 今は いないジョンもいる 133 00:06:52,960 --> 00:06:55,160 そこにいて 話してる 134 00:06:55,280 --> 00:06:57,640 古いインタビュー だろうと—— 135 00:06:57,760 --> 00:07:01,080 彼がそこにいて その見方が伝わる 136 00:07:01,320 --> 00:07:05,760 いつまで続くかなんて 考えても分からないよ 137 00:07:06,000 --> 00:07:09,080 時には うぬぼれて “10年は続く〟 138 00:07:09,320 --> 00:07:11,160 でも直後に思い直す 139 00:07:11,280 --> 00:07:13,400 “3ヵ月 続けば幸運だ〟と 140 00:07:13,600 --> 00:07:17,640 実際 また集まるのは 面白かった 141 00:07:17,800 --> 00:07:21,480 僕はある意味で ジョンに同情する 142 00:07:21,760 --> 00:07:26,320 ビートルズは大荒れの時期も あったからね 143 00:07:26,600 --> 00:07:29,720 周知のとおり 解散の時には—— 144 00:07:29,840 --> 00:07:32,320 互いに愛想をつかしてたが 145 00:07:33,040 --> 00:07:36,360 リンゴ ポール 僕には 機会があった 146 00:07:36,480 --> 00:07:40,960 すべてを水に流し 過去のこととして—— 147 00:07:41,080 --> 00:07:44,520 見方を改めて また集まれる 148 00:07:44,760 --> 00:07:47,600 それがジョンにはできない 149 00:07:47,760 --> 00:07:52,520 また一緒にやれたら 彼はきっと楽しんだだろう 150 00:07:53,560 --> 00:07:57,280 僕らには息つく暇が 十分にあったし—— 151 00:07:57,520 --> 00:08:00,280 今は距離を置いて 見られる 152 00:08:02,760 --> 00:08:07,960 ビートルズの物語の 決定版作りに着手して—— 153 00:08:08,160 --> 00:08:11,280 分かったことがある 154 00:08:11,480 --> 00:08:14,800 決定的な物語の実現は ほぼ不可能だと 155 00:08:14,920 --> 00:08:17,440 物の見方は人によるからだ 156 00:08:18,640 --> 00:08:20,960 「ザ・ビートルズ・ アンソロジー」は—— 157 00:08:21,120 --> 00:08:25,480 僕らが知りうる限りの ビートルズの歴史だ 158 00:08:26,720 --> 00:08:29,840 僕のアンソロジーなら また違っていた 159 00:08:29,960 --> 00:08:31,680 盛り込むものが違う 160 00:08:31,800 --> 00:08:34,280 ジョージ ポールも 同様だろう 161 00:08:35,000 --> 00:08:36,320 そういうものだ 162 00:08:36,760 --> 00:08:41,920 つまり皆 自分の目を通して 人生を見てるんだ 163 00:08:42,040 --> 00:08:45,320 ビートルズの物語で言えば 確かに—— 164 00:08:45,440 --> 00:08:48,560 何があったか 全員の解釈が違った 165 00:08:48,760 --> 00:08:52,320 皆について 初めて知ったこともある 166 00:08:52,440 --> 00:08:55,360 まるで回顧録を 読んだようにね 167 00:08:55,480 --> 00:08:58,000 史上最もヒップなバンドだ 168 00:09:04,680 --> 00:09:08,680 加入当時 ポールだけが 一緒に寝てくれた 169 00:09:09,200 --> 00:09:13,360 いや それはちょっとした わけがあって… 170 00:09:13,480 --> 00:09:15,400 僕は偏見が少なかった 171 00:09:15,520 --> 00:09:18,760 いや それが最善だと 思ったんだ 172 00:09:18,880 --> 00:09:22,800 君は新入りだったから誰も… 173 00:09:22,920 --> 00:09:26,880 僕が君とつるんだら 彼らは こうなる 174 00:09:27,000 --> 00:09:28,920 そこで考えたのが… 175 00:09:29,040 --> 00:09:30,520 ポールを押しつける 176 00:09:30,640 --> 00:09:33,680 それで丸く収まるから 177 00:09:33,800 --> 00:09:36,720 その後は 誰とでも一緒になった 178 00:09:36,840 --> 00:09:40,560 皆 代わる代わる 僕と一緒に過ごした 179 00:09:40,680 --> 00:09:44,840 同じ部屋に泊まると 友達の習慣が分かる 180 00:09:44,960 --> 00:09:48,880 夜更かししてたろ? 眠れなくて 181 00:09:49,000 --> 00:09:51,560 だから照明をつけっぱなし 182 00:09:52,440 --> 00:09:53,960 暗闇が怖かったんだ 183 00:09:54,080 --> 00:09:55,920 だよな かわいそうに 184 00:09:56,040 --> 00:09:59,200 こっちは照明を避けて こう寝る 185 00:09:59,320 --> 00:10:01,280 消してとは言えない 186 00:10:01,400 --> 00:10:04,080 でも互いのことを少し知った 187 00:10:05,800 --> 00:10:08,880 問題はショーの後の 対応では? 188 00:10:09,000 --> 00:10:11,800 叫ぶように仕向けてる? 189 00:10:11,920 --> 00:10:16,600 いや 会場に着くと ファンが必ず待ってるんだ 190 00:10:16,720 --> 00:10:19,520 それに必ず警察が来て言う 191 00:10:19,640 --> 00:10:21,840 “外を見るな 興奮させる〟 192 00:10:21,960 --> 00:10:22,920 なんと 193 00:10:28,240 --> 00:10:29,680 ストレスがたまった 194 00:10:29,800 --> 00:10:33,160 必ず人が殺到して 大騒ぎになる 195 00:10:33,280 --> 00:10:36,720 どの街でもトラブルが起きた 196 00:10:36,840 --> 00:10:41,000 ひっきりなしに叫ばれ 小さな部屋や—— 197 00:10:41,320 --> 00:10:43,960 飛行機や車から出られない 198 00:10:45,200 --> 00:10:48,680 いつものことで 深く考えなかった 199 00:10:45,520 --> 00:10:50,320 声・・ジョン・レノン 200 00:10:48,800 --> 00:10:50,320 僕らは当事者だが—— 201 00:10:50,760 --> 00:10:54,760 部屋から部屋への移動で 気づけなかった 202 00:10:55,840 --> 00:10:58,960 異常だけど楽しい時期だった 203 00:10:59,080 --> 00:11:00,440 僕は楽しんだよ 204 00:11:00,800 --> 00:11:01,920 でも異常だ 205 00:11:05,680 --> 00:11:08,600 プレッシャーには 4人で耐えた 206 00:11:09,920 --> 00:11:11,160 4人でよかった 207 00:11:11,360 --> 00:11:15,200 支え合い 時々 誰か1人がキレても—— 208 00:11:15,600 --> 00:11:17,800 他の3人が正気に戻す 209 00:11:18,120 --> 00:11:19,440 一人っ子の僕に—— 210 00:11:19,800 --> 00:11:22,120 突然 兄弟が3人できた 211 00:11:22,320 --> 00:11:26,320 仲が良かったし 気遣い合って 最高だった 212 00:11:26,800 --> 00:11:31,960 僕らは互いに ストレスを和らげた 213 00:11:32,240 --> 00:11:36,800 リヴァプール生まれには ユーモア感覚は必須 214 00:11:36,920 --> 00:11:40,040 だから いつも笑ってたけどね 215 00:11:40,320 --> 00:11:43,560 ある時 我慢の限界がきた 216 00:11:43,680 --> 00:11:47,840 それがビートルズ解散の 要因だと思う 217 00:11:47,960 --> 00:11:49,680 つまりストレスだ 218 00:11:49,800 --> 00:11:53,440 皆 安らぎを求めて 消えたがっていた 219 00:11:55,080 --> 00:11:56,880 解散の時 ジョンが—— 220 00:11:57,000 --> 00:11:59,040 “もう どうしろと?〟 221 00:11:59,160 --> 00:12:02,880 “僕らは 人生のすべてをささげた〟 222 00:12:03,000 --> 00:12:07,800 他のほぼすべてを犠牲にし 若さを費やした 223 00:12:09,000 --> 00:12:12,840 終わりだ 何か違うことをやろう 224 00:12:13,160 --> 00:12:15,320 後になって振り返ると—— 225 00:12:15,440 --> 00:12:19,360 我ながら どうやって乗り切ったのか 226 00:12:20,360 --> 00:12:22,880 僕らは よかれと思っていた 227 00:12:23,440 --> 00:12:25,280 それは今もそうだ 228 00:12:25,840 --> 00:12:29,320 それが音楽や雰囲気に出る 229 00:12:29,440 --> 00:12:30,680 “愛こそはすべて〟 230 00:12:52,840 --> 00:12:53,560 止めて 231 00:12:53,680 --> 00:12:54,560 よし 232 00:12:54,760 --> 00:12:59,040 よかったよ ジョン コーラスもそれで十分だ 233 00:12:59,160 --> 00:13:02,120 ではミュージシャンと 最後のテイク 234 00:13:02,520 --> 00:13:03,200 よし 235 00:13:03,360 --> 00:13:04,960 巻き戻してくれ 236 00:13:11,800 --> 00:13:15,080 僕らは全く別物だと 確かに感じた 237 00:13:15,200 --> 00:13:17,240 態度だけでもね 238 00:13:17,440 --> 00:13:19,680 ちょっとした魔法だ 239 00:13:19,800 --> 00:13:24,360 ある特定の人間を集めると すごいものになる 240 00:13:45,800 --> 00:13:47,680 本当にすべて偶然だ 241 00:13:48,320 --> 00:13:52,520 あのおかしな髪形も ジャケットもブーツも 242 00:13:53,400 --> 00:13:56,400 僕らは非常に単純で—— 243 00:13:56,720 --> 00:13:57,680 う●ぶ●だった 244 00:13:57,960 --> 00:14:00,680 髪を切る予定はない? 245 00:14:00,800 --> 00:14:01,640 ないよ 246 00:14:01,760 --> 00:14:03,320 僕は昨日 切った 247 00:14:04,600 --> 00:14:07,200 ジョンは21歳の誕生日に—— 248 00:14:07,320 --> 00:14:10,920 歯科医の伯父から 100ポンド もらった 249 00:14:13,080 --> 00:14:15,440 雲の上の話だったよ 250 00:14:15,560 --> 00:14:19,400 歯科医の親戚がいる友人は 初めてで… 251 00:14:19,520 --> 00:14:20,880 しかも100ポンド 252 00:14:21,000 --> 00:14:24,960 誕生日に100ポンドを くれた人はいない 253 00:14:25,080 --> 00:14:26,600 100ポンドだぞ 254 00:14:28,160 --> 00:14:30,800 ジョンは 100ポンドもらって—— 255 00:14:30,920 --> 00:14:34,120 “どうしよう?〟と 聞いてきたから 256 00:14:34,240 --> 00:14:37,160 スペインに行くことにした 257 00:14:37,280 --> 00:14:39,960 実際はヒッチハイクで パリまで 258 00:14:40,080 --> 00:14:45,200 僕らの友人 アストリット ユルゲン クラウスのうち 259 00:14:45,440 --> 00:14:47,680 ユルゲンに偶然 会って—— 260 00:14:47,800 --> 00:14:51,000 “その髪形にしてくれ〟と 頼んだ 261 00:14:51,120 --> 00:14:54,360 彼は“本気か? だって これは…〟 262 00:14:54,480 --> 00:14:58,160 “切ってくれ 休暇でパリに来たんだ〟 263 00:14:58,280 --> 00:15:01,000 そして リヴァプールに戻ったら 264 00:15:01,120 --> 00:15:03,960 君に 前髪が変だと 言われたね 265 00:15:04,160 --> 00:15:06,080 皆にも不評だったが—— 266 00:15:06,200 --> 00:15:08,080 前髪を下ろし続けた 267 00:15:08,520 --> 00:15:13,560 リンゴは昔 ここに 白髪の毛の固まりがあった 268 00:15:13,680 --> 00:15:16,920 何とかしないと バンドに入れない 269 00:15:17,040 --> 00:15:19,960 でも前髪を下ろせば隠せた 270 00:15:20,120 --> 00:15:21,720 ヒゲも生えてたね 271 00:15:21,840 --> 00:15:23,360 ヒゲは そらないと… 272 00:15:23,600 --> 00:15:24,760 入れなかった 273 00:15:24,880 --> 00:15:27,640 こういう顔が見たいんだ 274 00:15:29,160 --> 00:15:32,920 ハンブルクで ロンドンのバンドを見た 275 00:15:33,240 --> 00:15:36,120 彼らのはいていた ブーツが—— 276 00:15:36,240 --> 00:15:39,480 尖とがったつま先に キューバンヒール 277 00:15:39,600 --> 00:15:40,760 気に入った 278 00:15:41,160 --> 00:15:44,480 アネーロ&ダヴィデで 買ったと聞き—— 279 00:15:45,120 --> 00:15:47,800 店に行って買ったが 280 00:15:47,920 --> 00:15:51,800 後にオリジナルを 作ることにした 281 00:15:51,920 --> 00:15:55,680 それがビートルブーツと なったが—— 282 00:15:55,800 --> 00:15:57,360 そのオリジナルは… 283 00:15:57,480 --> 00:16:00,000 覚えてる? サイドにゴムが 284 00:16:00,120 --> 00:16:00,680 ああ 285 00:16:00,800 --> 00:16:02,880 あそこはバレエ用品店だ 286 00:16:03,000 --> 00:16:06,440 チュチュとか バレエシューズのね 287 00:16:06,560 --> 00:16:07,600 女の子向けの店だ 288 00:16:07,720 --> 00:16:11,160 そこでビートルブーツを 作ったが 289 00:16:11,280 --> 00:16:13,280 子連れの女性客の店だ 290 00:17:00,520 --> 00:17:03,920 番組が迎えた 最もすばらしい若者4人—— 291 00:17:04,040 --> 00:17:05,560 ザ・ビートルズ! 292 00:17:45,560 --> 00:17:49,280 いずれ歴史の中に消える 30年も前の話だ 293 00:17:49,440 --> 00:17:54,520 伝説的になり過ぎてる 今も続いてるのにね 294 00:17:54,960 --> 00:17:59,040 でも 特に若者が 言ってくれるのはうれしい 295 00:17:59,160 --> 00:18:01,520 “いいライヴだ〟とね 296 00:18:01,720 --> 00:18:05,480 ライヴの難しさを 彼らは知ってるから 297 00:18:16,520 --> 00:18:18,440 バンドをやりたかった 298 00:18:18,960 --> 00:18:20,680 普通の仕事はイヤでね 299 00:18:20,800 --> 00:18:24,680 バンド以外の自分は 想像できなかった 300 00:18:24,800 --> 00:18:27,600 でも17歳で ハンブルクに行き—— 301 00:18:27,760 --> 00:18:31,440 23歳で「サージェント・ ペパー」を完成させた 302 00:18:34,920 --> 00:18:36,760 常に演奏していた 303 00:18:36,880 --> 00:18:39,440 僕らの子供の頃からの夢だ 304 00:18:39,840 --> 00:18:43,720 有名になることは 僕の基準ではなかった 305 00:18:43,840 --> 00:18:46,960 僕の夢は いい仲間との 本気の演奏 306 00:18:47,200 --> 00:18:49,000 他は付属物だ 307 00:19:43,280 --> 00:19:44,280 頼むぞ 308 00:19:44,920 --> 00:19:45,440 さあ 309 00:19:57,120 --> 00:19:58,040 おやおや 310 00:20:19,760 --> 00:20:20,680 話がある 311 00:20:20,800 --> 00:20:22,920 デビュー・アルバムは—— 312 00:20:23,040 --> 00:20:25,800 さんざん 演奏してきたので—— 313 00:20:25,920 --> 00:20:29,080 1日で録音できた ここがその場所だ 314 00:20:29,200 --> 00:20:31,400 朝10時半から夜10時半まで 315 00:20:31,800 --> 00:20:34,400 1日で完成させたんだ 316 00:20:34,880 --> 00:20:38,040 コントロールルームに 入れると—— 317 00:20:38,160 --> 00:20:40,360 来るのが楽しみになる 318 00:20:40,480 --> 00:20:42,800 広い遊び場みたいでね 319 00:20:43,440 --> 00:20:44,520 どれを聴く? 320 00:20:44,640 --> 00:20:45,680 テープがある 321 00:20:55,800 --> 00:20:56,880 どのテイク? 322 00:20:57,000 --> 00:20:58,320 ファーストテイク? 323 00:20:58,440 --> 00:21:00,120 それがとても変で 324 00:20:58,760 --> 00:21:03,360 レコード・ プロデューサー ジョージ・マーティン 325 00:21:00,240 --> 00:21:01,800 なら聴こう 326 00:21:01,920 --> 00:21:04,840 まるでドラムと 半分の速さで—— 327 00:21:04,960 --> 00:21:08,200 弾いているギターみたいだ 328 00:21:08,560 --> 00:21:12,880 何曲もヒットがあったから 実験しやすくなった 329 00:21:13,000 --> 00:21:14,520 それが鍵だった 330 00:21:14,640 --> 00:21:17,120 成功していたことがね 331 00:21:17,240 --> 00:21:19,920 歓迎されるようになった 332 00:21:20,040 --> 00:21:22,240 “よく帰ってきたね〟と 333 00:21:22,360 --> 00:21:26,000 僕らが売れれば 売れるほど—— 334 00:21:26,360 --> 00:21:28,880 突飛な試みが可能になった 335 00:21:32,680 --> 00:21:34,960 そしてジョージは熱心に—— 336 00:21:35,280 --> 00:21:38,560 僕らのアイデアを 試したがった 337 00:21:39,400 --> 00:21:42,000 ベーシック・トラックは 2テイク 338 00:21:44,080 --> 00:21:46,000 1と3だ 339 00:21:52,680 --> 00:21:55,120 水中のやつだね 340 00:21:55,800 --> 00:21:59,720 速さを上げて確かめなきゃ このドラム… 341 00:21:59,840 --> 00:22:01,040 最高だよ 342 00:22:03,720 --> 00:22:05,040 まるで違う 343 00:22:12,960 --> 00:22:14,280 バグパイプだ 344 00:22:14,680 --> 00:22:15,960 そして2 345 00:22:16,440 --> 00:22:18,480 2と3には何もない 346 00:22:21,560 --> 00:22:24,560 テンポを落としたギターだ 347 00:22:26,600 --> 00:22:30,840 また聴いたら トラウマになりそうだった 348 00:22:30,960 --> 00:22:34,720 彼らも同じだ 人生の再体験だからね 349 00:22:35,040 --> 00:22:40,960 ポールも“30年前 25年前の 自分たちの音や——〟 350 00:22:41,240 --> 00:22:46,240 “自分たちの雑談を聴くのは 奇妙な体験だ〟 351 00:22:46,680 --> 00:22:51,280 “古いスクラップブックが 鮮やかによみがえる〟 352 00:23:00,880 --> 00:23:05,520 ベースの音はどうだった? よかった? ダメ? 353 00:23:05,640 --> 00:23:09,520 10年分のレコーディング 過去への旅だ 354 00:23:09,640 --> 00:23:13,320 全楽曲の全テイクを聴き—— 355 00:23:13,600 --> 00:23:15,840 あの当時を振り返った 356 00:23:15,960 --> 00:23:17,640 面白い発見もあった 357 00:23:17,760 --> 00:23:19,840 だいたい どの楽曲も—— 358 00:23:19,960 --> 00:23:22,280 初期のテイクは興味深い 359 00:23:22,400 --> 00:23:25,840 その楽曲が どう変わったか分かる 360 00:23:25,960 --> 00:23:31,240 今 知られている完成曲とは 全く違っていた曲もある 361 00:23:31,640 --> 00:23:35,000 ビートルズの レコードの作り方を—— 362 00:23:35,120 --> 00:23:37,360 少しだけ明らかにした 363 00:23:40,680 --> 00:23:42,000 さあ 語ろう 364 00:23:42,120 --> 00:23:44,680 芸術音楽のことを 365 00:23:46,680 --> 00:23:48,200 タンプーラが入る 366 00:23:53,080 --> 00:23:55,240 そっちは何だ? 367 00:23:55,360 --> 00:23:56,200 本物の… 368 00:23:56,320 --> 00:23:57,520 1はリズム 369 00:23:57,640 --> 00:23:58,440 ああ 370 00:23:59,200 --> 00:24:00,480 3は声 371 00:24:01,280 --> 00:24:02,640 タンプーラとね 372 00:24:04,480 --> 00:24:06,480 トラック2と3は—— 373 00:24:07,320 --> 00:24:12,200 いろいろなテープループや ギターやタンプーラ 374 00:24:24,880 --> 00:24:28,160 僕がループの小袋を 持ってきて—— 375 00:24:28,520 --> 00:24:32,400 皆でスタジオ中の 機器にセット 376 00:24:33,240 --> 00:24:36,200 これはベーシックな 4トラックだ 377 00:24:36,320 --> 00:24:38,760 その後 ミキシングを行った 378 00:24:38,880 --> 00:24:39,840 それは? 379 00:24:41,080 --> 00:24:43,000 使わなかっただろ? 380 00:24:45,560 --> 00:24:46,800 その時はね 381 00:24:50,560 --> 00:24:54,240 このEMIのスタジオは 今と同様—— 382 00:24:54,360 --> 00:24:56,680 楽器が無数にあった 383 00:24:56,800 --> 00:24:59,040 グランドピアノ 小型ピアノ… 384 00:24:59,160 --> 00:25:01,400 どれも君のスタジオに 385 00:25:01,520 --> 00:25:03,720 今は僕のスタジオにある 386 00:25:03,840 --> 00:25:06,960 処分するというので 引き取った 387 00:25:07,240 --> 00:25:11,920 ここにあったからレコードに 面白い楽器を使えた 388 00:25:12,040 --> 00:25:15,400 なかったら ギター ベース ドラムだけ 389 00:25:26,360 --> 00:25:27,640 ギターソロ 390 00:25:33,560 --> 00:25:35,480 ヴォーカルと同じトラック 391 00:25:35,880 --> 00:25:36,920 間に入る 392 00:25:40,160 --> 00:25:42,080 これも覚えてない 393 00:25:47,400 --> 00:25:51,360 このスタジオの 例えばエンジニアは—— 394 00:25:51,480 --> 00:25:54,680 必ず5時30分に 帰宅しようとした 395 00:25:54,800 --> 00:25:58,640 僕らは全員で 歴史を作ろうとしていた 396 00:25:58,760 --> 00:26:01,080 ローディーのマルが—— 397 00:26:01,200 --> 00:26:05,160 大きなティーポットを 持っていてね 398 00:26:05,280 --> 00:26:07,920 彼がいれた ポットの紅茶に—— 399 00:26:08,040 --> 00:26:11,760 僕らはドラッグを たっぷり混ぜた 400 00:26:12,120 --> 00:26:15,000 彼は ジョージ・マーティンといて 401 00:26:15,120 --> 00:26:18,400 紅茶を出したのは ジェフ・エメリック 402 00:26:18,520 --> 00:26:22,840 “帰っていい?〟と言われ “ダメだ 飲め〟とね 403 00:26:24,440 --> 00:26:29,240 彼らは結局 夜の11時まで上にいた 404 00:26:29,360 --> 00:26:30,600 帰ろうとしない 405 00:26:30,720 --> 00:26:32,160 僕らを帰さない 406 00:26:32,280 --> 00:26:34,520 今回 初めて明かした 407 00:26:34,640 --> 00:26:36,680 ジョージ・マーティンが上に 408 00:26:36,800 --> 00:26:38,840 まだ下りてこない 409 00:26:39,200 --> 00:26:41,400 上はアセテート盤の カットや… 410 00:26:41,520 --> 00:26:44,480 ミックスを やってくれる人がいた 411 00:26:44,600 --> 00:26:48,400 このぐらいのリール または鉛筆に—— 412 00:26:48,720 --> 00:26:49,840 ぐるりとね 413 00:26:49,960 --> 00:26:53,560 その後 フィリップスの カセットが登場 414 00:26:53,720 --> 00:26:58,320 昔は調整卓に置いて スピーカーで聴くだけ 415 00:26:58,440 --> 00:27:00,560 帰りの車の中で—— 416 00:27:00,680 --> 00:27:03,880 “プリーズ・ミスター・ ポストマン〟を聴いたよ 417 00:27:13,040 --> 00:27:15,480 “やった すごい!〟ってね 418 00:27:28,080 --> 00:27:30,000 ポールが電話で招集 419 00:27:31,760 --> 00:27:32,600 いつもね 420 00:27:32,720 --> 00:27:35,000 僕は仕事の鬼と思われてた 421 00:27:35,120 --> 00:27:37,520 「レット・イット・ビー」まで 僕らは—— 422 00:27:37,640 --> 00:27:40,720 2~3ヵ月 仕事をしてなかった 423 00:27:40,840 --> 00:27:44,320 美人コンテストの仕事が なくなった 424 00:27:45,200 --> 00:27:48,640 その年は 何度も審査員を務めたけどね 425 00:27:49,360 --> 00:27:52,600 確かアップルで提案したんだ 426 00:27:52,720 --> 00:27:54,960 映画を作らないかとね 427 00:27:55,080 --> 00:27:57,360 皆 困惑して“なぜ?〟 428 00:27:57,760 --> 00:28:01,920 結局 ジョンが “仕事がしたいんだな〟と 429 00:28:02,680 --> 00:28:05,480 僕は “そう 働ければいい〟 430 00:28:05,960 --> 00:28:08,120 “彼らが録音する  EMI〟 431 00:28:06,520 --> 00:28:07,520 よさそうだ 432 00:28:11,840 --> 00:28:14,280 庭に長くいても平気だった 433 00:28:14,400 --> 00:28:15,040 知ってる 434 00:28:15,160 --> 00:28:19,640 僕はビートルズの仕事が 好きで いとわなかった 435 00:28:20,160 --> 00:28:23,320 音楽作りが人生の楽しみだ 436 00:29:12,440 --> 00:29:13,480 次だ 437 00:29:13,600 --> 00:29:15,160 君のだよ 438 00:29:17,640 --> 00:29:20,480 世界を回ってると記者が聞く 439 00:29:20,600 --> 00:29:23,760 ビートルズは 再結成するのかとね 440 00:29:23,880 --> 00:29:26,960 何か答えなきゃならない 441 00:29:27,200 --> 00:29:32,920 そこで“3人でBGMか 器楽曲を作るかも〟と 442 00:29:33,040 --> 00:29:37,280 “ビートルズの 新たなアンソロジー用に〟 443 00:29:37,600 --> 00:29:40,000 それでやることになった 444 00:29:40,440 --> 00:29:42,120 いろいろ検討した 445 00:29:42,360 --> 00:29:46,800 BGMを作るとか 新曲を書き下ろすとかね 446 00:29:47,160 --> 00:29:50,320 3人の間で決めていたのが… 447 00:29:50,440 --> 00:29:51,800 当時は4人だが 448 00:29:51,920 --> 00:29:53,840 “1人でも欠けたら——〟 449 00:29:53,960 --> 00:29:56,400 “ビートルズの活動は しない〟 450 00:29:57,040 --> 00:29:59,280 3人で何かやるなら—— 451 00:29:59,400 --> 00:30:04,360 面白そうだし うまくできるかもしれないが 452 00:30:04,760 --> 00:30:07,120 当然 ジョンを入れる 453 00:30:07,720 --> 00:30:12,360 それを考える中で 次に自然に思いつくのは—— 454 00:30:12,480 --> 00:30:15,040 “ジョンのカセットが あるかも〟 455 00:30:17,160 --> 00:30:19,640 ポールがヨーコに頼んだ 456 00:30:19,760 --> 00:30:23,720 ジョンの未発表曲があれば 使えるかもと 457 00:30:23,960 --> 00:30:26,840 彼女が送ってくれて それが始まりだ 458 00:30:29,680 --> 00:30:32,840 僕の記憶では たぶん この話も—— 459 00:30:33,080 --> 00:30:35,800 3~4パターンあると思う 460 00:30:36,040 --> 00:30:38,480 ジェフ・リンと僕が 組んでた—— 461 00:30:38,640 --> 00:30:42,240 トラヴェリング・ ウィルベリーズには—— 462 00:30:42,680 --> 00:30:44,640 ロイ・オービソンもいた 463 00:30:48,040 --> 00:30:49,720 そのロイが亡くなり—— 464 00:30:50,520 --> 00:30:55,960 ロイの代わりは いないが 誰か入れなきゃいけなかった 465 00:30:56,080 --> 00:31:01,360 エルヴィスを思いついて エルヴィス・エステートに 466 00:31:01,480 --> 00:31:05,440 話をしたら 大いに乗り気になった 467 00:31:06,280 --> 00:31:10,520 要はエルヴィスを マルチトラックに入れて—— 468 00:31:11,000 --> 00:31:13,320 伴奏を全部 変える 469 00:31:13,440 --> 00:31:17,920 コードも音程も何もかもね 歌詞も変えるんだ 470 00:31:18,080 --> 00:31:21,720 そして全員でこの歌を歌う 471 00:31:21,840 --> 00:31:25,040 もう一方のフェーダーを 上げると—— 472 00:31:25,160 --> 00:31:28,240 エルヴィスのコーラスだ 473 00:31:28,360 --> 00:31:30,120 実現しなかったけどね 474 00:31:30,280 --> 00:31:33,360 ギミックが過ぎると 思ったんだ 475 00:31:33,480 --> 00:31:37,680 だがヨーコに このアイデアを話したら—— 476 00:31:37,800 --> 00:31:39,840 “ジョンのテープがある〟 477 00:31:45,400 --> 00:31:48,720 僕が使者として テープを受け取り—— 478 00:31:48,840 --> 00:31:53,720 ヨーコに説明し 自由に やらせてほしいと頼んだ 479 00:31:53,840 --> 00:31:56,720 “制約をかけず 試させてくれ〟 480 00:31:56,840 --> 00:31:58,800 “イヤなら取り消す〟と 481 00:31:59,120 --> 00:32:02,720 またチャンスを得て とても興奮した 482 00:32:02,840 --> 00:32:07,800 “ジョンは亡くなったのに また彼と演奏できる〟と 483 00:32:08,560 --> 00:32:13,320 一緒にやるというアイデアは とても奇妙だった 484 00:32:13,440 --> 00:32:16,680 会って話したり 撮影したりしたが—— 485 00:32:16,800 --> 00:32:19,240 今度は実際に演奏する 486 00:32:19,920 --> 00:32:23,960 僕ら3人にとっては 大変なことだった 487 00:32:24,520 --> 00:32:27,040 4人のバンドだったからだ 488 00:32:27,160 --> 00:32:30,280 ある意味で ハードルになったよ 489 00:32:30,480 --> 00:32:34,160 ジョンが聞こえるのに もういない 490 00:32:34,720 --> 00:32:36,960 とてもつらい時間だった 491 00:32:38,080 --> 00:32:40,000 皆に言ったんだ 492 00:32:40,160 --> 00:32:44,800 ジョンが休暇旅行中に 電話してきたと考えよう 493 00:32:44,920 --> 00:32:49,600 “アルバムに入れたい曲が 未完成なんだ〟 494 00:32:49,720 --> 00:32:51,680 “頼める? 信じてるよ〟 495 00:32:51,800 --> 00:32:55,880 それが僕らのシナリオの キーワードだ 496 00:32:56,040 --> 00:32:59,000 “信じてるから好きにやれ〟 497 00:32:59,120 --> 00:33:01,880 これを胸にスタジオ入りした 498 00:33:07,720 --> 00:33:08,680 分かった 499 00:33:12,160 --> 00:33:13,200 いい天気だ 500 00:33:13,320 --> 00:33:14,960 仕事にかかろう 501 00:33:15,080 --> 00:33:16,240 早く着いたな 502 00:33:16,360 --> 00:33:18,680 “フリー・アズ・ア・バード〟 のカセットは—— 503 00:33:18,800 --> 00:33:21,240 音質の悪いモノラル録音でね 504 00:33:21,720 --> 00:33:24,640 1トラックに歌とピアノ 505 00:33:25,160 --> 00:33:29,040 普通なら 手をつけないレベルだったよ 506 00:33:29,160 --> 00:33:32,680 曲の力強さに打たれ 技術的問題を克服した 507 00:33:32,800 --> 00:33:35,560 プロデュースした ジェフ・リンがね 508 00:33:35,960 --> 00:33:39,120 電球交換に プロデューサーが何人必要? 509 00:33:39,800 --> 00:33:40,480 18人? 510 00:33:40,600 --> 00:33:42,040 さあ どう思う? 511 00:33:42,840 --> 00:33:44,120 どう思う? 512 00:33:44,520 --> 00:33:46,200 ジョージの提案は—— 513 00:33:45,640 --> 00:33:49,720 レコード・ プロデューサー ジェフ・リン 514 00:33:46,320 --> 00:33:49,720 「アンソロジー」用の 新曲の作業だ 515 00:33:50,440 --> 00:33:52,360 とても興奮したよ 516 00:33:52,960 --> 00:33:55,760 技術的には 実質 不可能だった 517 00:33:55,880 --> 00:33:59,800 2~3週間かけて デジタル処理をかけた 518 00:33:59,920 --> 00:34:01,400 難しかったのは—— 519 00:34:01,520 --> 00:34:06,240 できたての新曲をピアノで 弾き語りするなら—— 520 00:34:06,360 --> 00:34:10,600 完璧なテンポでやるのは 不可能だからだ 521 00:34:28,240 --> 00:34:31,720 整理するのに 何時間もかかった 522 00:34:31,840 --> 00:34:35,040 カセット録音で テンポが全くない 523 00:34:35,160 --> 00:34:37,200 伸びたりするからだ 524 00:34:37,320 --> 00:34:40,240 雑音がたくさん入ってて—— 525 00:34:40,360 --> 00:34:43,840 ジェフは苦労したが やってのけた 526 00:34:43,960 --> 00:34:46,200 次に24トラックに録音し 527 00:34:46,320 --> 00:34:48,680 クリックトラックで 合わせ—— 528 00:34:48,800 --> 00:34:53,400 演奏できるようにした 4人で演奏してないからね 529 00:35:03,800 --> 00:35:06,280 最初 聴いた時は胸に迫った 530 00:35:06,400 --> 00:35:09,800 どうやるか 向き合う必要はあったが 531 00:35:09,920 --> 00:35:14,400 聴く時はハンカチ必須と リンゴに警告した 532 00:35:15,080 --> 00:35:19,080 旧友が歌ってるのを 聴くと たまらないよ 533 00:35:27,480 --> 00:35:31,320 届いたテープを聴くだけで 胸に迫った 534 00:35:31,560 --> 00:35:35,720 その後 スタジオでは しばらくつらかった 535 00:35:35,840 --> 00:35:37,200 “彼がいない〟 536 00:35:37,320 --> 00:35:39,200 “皆 いるぞ ジョンはどこ?〟 537 00:35:40,000 --> 00:35:41,440 乗り越えるため—— 538 00:35:41,560 --> 00:35:46,280 彼はランチ中とか お茶に行ったと考えた 539 00:35:46,400 --> 00:35:48,720 ジョン お湯を沸かして 540 00:35:49,080 --> 00:35:52,000 空いてる椅子がある 541 00:35:53,080 --> 00:35:54,320 彼が座ってた 542 00:35:54,440 --> 00:35:58,800 僕は彼を最もよく知る人物 トップ3だろう 543 00:35:59,080 --> 00:36:03,680 音楽のどんなところに 興奮するかも知ってた 544 00:36:03,800 --> 00:36:05,360 組んでた間はね 545 00:36:05,480 --> 00:36:07,840 彼も大喜びしただろう 546 00:36:10,520 --> 00:36:15,040 “フリー・アズ・ ア・バード〟が届いた時は 547 00:36:15,160 --> 00:36:17,240 ジェフと僕ら3人は—— 548 00:36:17,480 --> 00:36:20,560 隙間のあるベーシック・ トラックを作った 549 00:36:21,400 --> 00:36:24,840 それらを埋めなきゃならない 550 00:36:24,960 --> 00:36:27,000 全員で作ったんだ 551 00:36:36,920 --> 00:36:39,040 中間部ミドルが未完成だった 552 00:36:39,280 --> 00:36:41,200 元のデモを聴くと—— 553 00:36:41,320 --> 00:36:44,480 全く違うコード進行で 弾いている 554 00:36:45,160 --> 00:36:48,440 普通の状況で 人がスタジオに来て—— 555 00:36:48,560 --> 00:36:54,480 “未完成だが どう?〟と 曲の演奏を始めたとする 556 00:36:54,600 --> 00:36:57,440 それまでの僕らだったら—— 557 00:36:57,560 --> 00:37:02,080 そうしたコードに あれこれ突っ込み 試す 558 00:37:02,200 --> 00:37:04,800 僕らは勝手にそうしてた 559 00:37:04,920 --> 00:37:08,120 それから 歌詞を完成させて—— 560 00:37:08,600 --> 00:37:12,440 曲をプロデュースして ジョンを加えた 561 00:37:16,360 --> 00:37:18,360 こう終わるとクールだ 562 00:37:27,280 --> 00:37:30,000 ほぼ毎日 ジョンを思う 563 00:37:30,120 --> 00:37:32,000 それほど深く関わった 564 00:37:32,120 --> 00:37:36,720 僕も彼の人生に深く関わった それが誇らしい 565 00:37:36,840 --> 00:37:40,760 今後も ほぼ毎日 彼のことを思うだろう 566 00:37:40,880 --> 00:37:43,720 このレコードを 作ってる間は—— 567 00:37:43,840 --> 00:37:46,840 彼がヘッドホンの中に いたんだ 568 00:37:46,960 --> 00:37:49,760 もうずいぶん前の話になるね 569 00:37:50,440 --> 00:37:51,840 昔のようだった 570 00:38:04,400 --> 00:38:05,480 続けろ 571 00:38:11,320 --> 00:38:12,720 今の 記録した? 572 00:38:39,440 --> 00:38:43,600 すばらしいビートルズの曲だ 久しぶりで… 573 00:38:44,600 --> 00:38:48,080 “まさに彼ららしい〟と 思った 574 00:38:49,000 --> 00:38:51,640 長年 遠ざかってたから—— 575 00:38:52,080 --> 00:38:54,640 第三者の感覚で聴いた 576 00:38:54,960 --> 00:38:57,320 まさに彼らそのものだ 577 00:38:57,720 --> 00:39:02,160 まるでスープ鍋のように 4人が絡み合ってる 578 00:39:02,440 --> 00:39:06,040 4人がそろって ちょうどいい感じになる 579 00:39:06,720 --> 00:39:08,160 材料が1つ ないと—— 580 00:39:08,280 --> 00:39:11,920 見た目は似てるけど 味が違う 581 00:39:18,160 --> 00:39:20,320 “フリー・アズ・ア・ バード〟を—— 582 00:39:20,680 --> 00:39:23,400 1994年2月に録音した後は 583 00:39:23,520 --> 00:39:27,480 「アンソロジー」を まとめるだけだった 584 00:39:27,600 --> 00:39:29,200 1995年2月までは 585 00:39:29,320 --> 00:39:30,320 よし 586 00:39:31,320 --> 00:39:33,880 次は“リアル・ラヴ〟だった 587 00:39:34,240 --> 00:39:35,240 失敗した 588 00:39:37,800 --> 00:39:39,240 ほぼ準備はできてる 589 00:39:41,520 --> 00:39:42,600 ジョン Eを 590 00:40:13,720 --> 00:40:16,360 “カム・トゥゲザー〟の ハーモニーで― 591 00:40:16,480 --> 00:40:18,560 大好きだったのが これ 592 00:40:19,720 --> 00:40:22,480 ああ その音って… 593 00:40:22,600 --> 00:40:24,880 そういう音域だった 594 00:40:27,200 --> 00:40:29,120 ただし1オクターブ高い 595 00:40:29,720 --> 00:40:34,720 でも そのパートは 別の方法で演奏できる 596 00:40:35,160 --> 00:40:37,280 高くなる一方 こっちは… 597 00:40:39,800 --> 00:40:41,440 こう続いていく 598 00:40:51,480 --> 00:40:54,600 それから “Real love〟のハーモニー 599 00:40:54,720 --> 00:40:57,480 彼らは集まって 冗談を言ったり—— 600 00:40:57,640 --> 00:40:59,560 刺激し合ったりしてる 601 00:41:03,120 --> 00:41:04,240 いいね 602 00:41:04,640 --> 00:41:06,600 歌うとビートルズだ 603 00:41:06,800 --> 00:41:08,280 あの音なんだ 604 00:41:13,200 --> 00:41:16,680 ある種の調和があり 僕らは たちまち—— 605 00:41:17,040 --> 00:41:18,320 息が合う 606 00:41:25,640 --> 00:41:28,160 ビートルズの音になる 607 00:41:28,280 --> 00:41:31,200 それほど頑張らなくてもね 608 00:41:35,200 --> 00:41:38,840 ジョージと僕のハーモニーを リンゴが—— 609 00:41:38,960 --> 00:41:41,600 “ビートルズそのものの 音だ〟と 610 00:41:42,120 --> 00:41:44,400 “やった〟と狂喜したね 611 00:41:44,520 --> 00:41:48,280 長い間やらないと 元ビートルズになる 612 00:41:48,640 --> 00:41:53,080 「アンソロジー」の作業中は またビートルズだ 613 00:41:53,200 --> 00:41:54,840 間違いない 614 00:41:54,960 --> 00:41:57,760 ジェフ コードを頼む 始めよう 615 00:41:58,640 --> 00:42:00,920 ポール 下に… 616 00:42:20,680 --> 00:42:22,000 うまくいった 617 00:42:22,240 --> 00:42:24,280 合わせるのは これ? 618 00:42:26,880 --> 00:42:27,880 どうする? 619 00:42:28,240 --> 00:42:31,240 僕の声のトーンがちょっと… 620 00:42:31,360 --> 00:42:33,640 ジョンのと合わない 621 00:42:37,440 --> 00:42:42,320 でも彼のスタイルに もう少し合わせられるから 622 00:43:00,520 --> 00:43:02,800 ポール 最初のをもう1回 623 00:43:47,760 --> 00:43:48,760 よかったよ 624 00:43:48,960 --> 00:43:49,760 聴いてみて 625 00:43:49,880 --> 00:43:50,640 よし 626 00:43:55,520 --> 00:43:59,480 やっぱりビートルズの音に なってる? 627 00:43:59,960 --> 00:44:01,000 ああ 628 00:44:01,440 --> 00:44:03,400 3曲目があればいいが 629 00:44:03,760 --> 00:44:04,960 実はある 630 00:44:12,720 --> 00:44:15,600 ドラムと同時に入るという… 631 00:44:15,720 --> 00:44:18,240 あと ジョンの歌に 僕らが重ねる 632 00:44:18,360 --> 00:44:21,960 目をつけていた曲が “ナウ・アンド・ゼン〟 633 00:44:27,440 --> 00:44:28,680 そのままのE? 634 00:44:31,240 --> 00:44:35,040 直しが相当 必要で 皆に我慢を強いる 635 00:44:35,160 --> 00:44:38,400 切り刻むのをヨーコは許すか 636 00:44:38,720 --> 00:44:40,920 そう その後はDコード 637 00:44:41,040 --> 00:44:44,360 コーラスの残りに戻らず ミドルへ 638 00:44:45,160 --> 00:44:48,760 作業が膨大で 手をつけるのが怖い 639 00:44:48,880 --> 00:44:50,120 やめる? 640 00:44:50,240 --> 00:44:52,320 いつ寝られる? 641 00:44:53,600 --> 00:44:55,680 悪人に休みなし 642 00:44:55,960 --> 00:44:58,360 少し戻して聴こう 643 00:44:58,480 --> 00:45:02,400 テープの中身も全部 一緒に流れるけどね 644 00:45:02,560 --> 00:45:04,320 問題は時間だった 645 00:45:04,440 --> 00:45:06,560 最初は3曲 予定したが—— 646 00:45:06,680 --> 00:45:10,560 全員が同じ所に 長期間いるのは無理だった 647 00:45:10,800 --> 00:45:15,200 より完成度の高いほうを 仕上げることにした 648 00:45:15,680 --> 00:45:18,400 あっちを完成させる 649 00:45:18,640 --> 00:45:21,120 作業して それから… 650 00:45:22,160 --> 00:45:26,680 完成させたら 次回 もう一方の曲に戻る 651 00:45:33,400 --> 00:45:34,280 おそらく 652 00:45:35,480 --> 00:45:36,960 3つ目のヴァース 653 00:45:37,560 --> 00:45:39,560 他の人とだったら諦める 654 00:45:41,600 --> 00:45:43,720 でもビートルズの場合—— 655 00:45:43,840 --> 00:45:47,360 気をつけろ やりかねないぞ 656 00:45:47,520 --> 00:45:50,720 どこかで必ず サプライズがある 657 00:45:51,080 --> 00:45:53,040 やれるかも 658 00:45:57,560 --> 00:46:02,000 話ができる誰かを見つけたら それは特別なことだ 659 00:46:02,360 --> 00:46:05,920 一緒に音楽をやれる誰かなら すごい 660 00:46:06,040 --> 00:46:08,920 大半のミュージシャンは 一生かけて—— 661 00:46:09,040 --> 00:46:12,200 理想のドラム ベース ギターや—— 662 00:46:12,320 --> 00:46:15,200 ヴォーカルを探し続ける 663 00:46:15,880 --> 00:46:18,040 恵まれてると思ったよ 664 00:46:20,000 --> 00:46:21,160 実際の速さ? 665 00:46:21,280 --> 00:46:22,280 そう 666 00:46:22,640 --> 00:46:25,280 実際の速さだ 667 00:46:25,760 --> 00:46:28,240 実際の速さだとも 668 00:46:32,120 --> 00:46:36,520 これは確かに何かの集大成だ 669 00:46:36,640 --> 00:46:39,960 僕らは僕らの物語を まとめ上げた 670 00:46:40,080 --> 00:46:42,240 終わりかは分からない 671 00:46:42,360 --> 00:46:45,960 ジョンの曲は あまり残ってないだろう 672 00:46:46,080 --> 00:46:49,120 だから このスレッドは終わり 673 00:46:49,560 --> 00:46:53,720 3人ともステージで 一緒にやる気はない 674 00:46:53,840 --> 00:46:55,880 そこに穴があるからだ 675 00:46:56,800 --> 00:46:58,040 誰も埋められない 676 00:46:59,120 --> 00:47:02,560 ポールと僕は来年 スタジアムでやる 677 00:47:03,680 --> 00:47:04,920 泥レスリングを 678 00:47:06,560 --> 00:47:08,840 そっちも成功すると思う 679 00:47:09,600 --> 00:47:10,920 僕はレフェリー 680 00:47:12,840 --> 00:47:15,720 “The Green Door〟の 作者が来る 681 00:47:16,240 --> 00:47:17,720 現れて こう言う 682 00:47:18,920 --> 00:47:20,280 “俺のリフだ〟 683 00:47:20,400 --> 00:47:24,720 3人は まだいるが バンドは もうない 684 00:47:26,040 --> 00:47:30,920 3人では ビートルズとして ステージに立てない 685 00:47:31,080 --> 00:47:32,840 ザ・ビートルズです! 686 00:47:45,480 --> 00:47:48,760 ビートルズはレコードや—— 687 00:47:49,360 --> 00:47:52,320 映画 ビデオ 本の中で 続いていく 688 00:47:52,520 --> 00:47:55,000 人々の思い出や心の中でも 689 00:47:55,120 --> 00:47:58,360 ビートルズは自立したんだ 690 00:47:58,880 --> 00:48:02,760 それに僕ら抜きで 存在している 691 00:48:05,440 --> 00:48:06,840 “Play the game existence〟 692 00:48:06,960 --> 00:48:09,120 “to the end of the beginning〟 693 00:48:10,280 --> 00:48:11,800 “トゥモロー・ ネバー・ノウズ〟 694 00:48:53,520 --> 00:48:54,400 いくぞ 695 00:48:56,080 --> 00:48:58,840 本当に楽しい一日だった 696 00:48:58,960 --> 00:49:01,000 僕も楽しかったよ 697 00:49:01,120 --> 00:49:04,000 あと40年は 会うことはない 698 00:49:04,120 --> 00:49:04,960 ああ 699 00:49:05,080 --> 00:49:07,360 この調子で終わろう 700 00:49:07,520 --> 00:49:09,880 呼んでくれてありがとう 701 00:49:10,240 --> 00:49:11,120 ありがとう 702 00:49:11,480 --> 00:49:13,640 楽しくて感動的だった 703 00:49:13,760 --> 00:49:15,960 2人といるのが好きだよ 704 00:50:36,080 --> 00:50:38,080 日本語字幕 佐伯 みちる 字幕監修 藤本国彦 本間泰樹